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関根貴大 J1リーグ通算300試合出場達成

関根貴大が、9日にエディオンピースウイング広島で行われた明治安田J1リーグ 第36節 サンフレッチェ広島戦に出場し、J1リーグ通算300試合出場を達成した。

30歳を迎えたシーズンでの300試合出場は、偉業である。

J1リーグ300試合出場自体、過去にJリーグに登録された9000人近い選手のなかで関根を含めて150人しか達成していない偉大な記録だが、すでに300試合出場を達成している選手で関根貴大と同学年以下の選手は、中谷進之介(ガンバ大阪)、小泉 慶(FC東京)の2人しかいない。中谷も小泉も国内のみでプレーしてきた一方、関根が2年間、海外でプレーしていたことが、記録の偉大さに拍車をかける。

浦和レッズユース時代の2013年10月16日に浦和駒場スタジアムで行われた天皇杯3回戦 モンテディオ山形戦でトップチームデビューしていた関根は、トップチームに昇格した2014年、第4節の清水エスパルス戦に途中出場し、J1リーグに初出場。無観客試合の中、デビュー戦とは思えない堂々たるプレーで右サイドを突破し、アカデミーの先輩でもある原口元気のゴールをアシストした。その後は先発出場こそ3試合に限られたが、スーパーサブとして途中出場を重ね、ルーキーイヤーで21試合2ゴールの成績を残した。

2年目の2015年には現在の関根の背番号である14番を付けていた平川忠亮と右サイドのポジションを争いながら、2ステージ制だったシーズンを通して34試合中32試合に出場。そのうち先発出場を29試合と飛躍的に伸ばし、レギュラーの座を確立させる。以降、毎シーズンのようにレッズの右サイドで躍動した。

2017年夏にはドイツ・ブンデスリーガ2部のFCインゴルシュタット04(現在は3部)に移籍するため、レッズを離れることになるのだが、その約1ヵ月前の7月1日、奇しくも300試合出場を達成した試合と同じ相手、広島戦で衝撃的なプレーを見せる。

右足アウトサイドの絶妙なパスでズラタンの同点ゴールをアシストした7分後の90+2分、自陣左サイドでボールを受けると、ドリブルを開始。次々と4人の相手を抜き去りながら敵陣ペナルティーエリアに侵入すると、ペナルティーエリア内でもさらに2人を抜き去ってゴール。のちにJリーグ年間最優秀ゴールに選ばれるスーパーゴールを置き土産にするように、ドイツへと旅立った。

ドイツ、ベルギーと2年間のヨーロッパでのプレーを経て、2019年夏にレッズに復帰。2020年、2022年には副キャプテンを務め、2019年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝進出、2023年のACL優勝に大きく貢献しながら、チームの中心としてJリーグでも試合出場を重ねる。J1リーグで36試合に出場した2021年、32試合に出場した2023年は、公式戦の出場数が計50試合を超えるなど、タフに戦い続けた。

そして今季、アカデミーを含めてサッカーキャリアの多くを過ごしたレッズのキャプテンに就任。シーズン序盤は右サイドバックで出場を重ねたことも含め、ピッチ内外でさまざまな役割をこなしながら、ここまで36試合中欠場わずか2試合の34試合に出場し、J1リーグ通算300試合出場を達成。区切りともいえる30歳を迎え、初めてキャプテンを務めたシーズンでJ1リーグ300試合出場達成という勲章を手にした。

ただ、30歳もJ1リーグ300試合も通過点であり、道半ば。関根はこれからも試合出場を重ねるだけでなく、レッズの勝利に貢献し続けるに違いない。

日本での出場記録
シーズン所属クラブJ1リーグ
出場 / 得点
リーグカップ
出場 / 得点
天皇杯
出場 / 得点
ACL
出場 / 得点
FCWC
出場 / 得点
その他公式戦
出場 / 得点
2013浦和(2種登録)0 / 00 / 01 / 00 / 0--
2014浦和21 / 26 / 02 / 1---
2015浦和32 / 62 / 04 / 22 / 0-2 / 0
2016浦和32 / 25 / 01 / 05 / 0-2 / 0
2017浦和22 / 30 / 00 / 05 / 2-1 / 0
2019浦和16 / 12 / 11 / 06 / 1--
2020浦和24 / 22 / 0----
2021浦和36 / 310 / 35 / 1---
2022浦和30 / 13 / 02 / 09 / 0-1 / 0
2023浦和32 / 38 / 02 / 06 / 13 / 01 / 1
2024浦和21 / 20 / 0----
2025浦和34 / 12 / 01 / 0-3 / 0-
通算記録300 / 2640 / 419 / 433 / 46 / 07 / 1


【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

関根貴大 J1リーグ通算300試合出場達成

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