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「クラブ、ファン・サポーター、そして我々自身にとってどれほど重要な試合かを考え、勝ちに行く」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 9/18)

18日、マチェイ スコルジャ監督の記者会見がオンラインで行われ、20日(土)に埼玉スタジアムで行われる、明治安田J1リーグ 第30節 鹿島アントラーズ戦【MATCH PARTNER 三菱食品100周年】に向けて意気込みを語った。

(前節のガンバ大阪戦が残念ながら敗戦ということで、そのリーグ優勝をという言葉からするととても厳しい状況になったことは事実だと思う。とはいえ、次のゲームはやってくるものなので、あらためてこの1週間どのように気持ちを取り戻してやっていこうっていうことを働きかけたのか?)
「直近の結果によって、より難しい状況となりました。しかし、今週のトレーニングの初日から選手たちはメンタル的に非常に良い反応を見せてくれています。チームの現状の話をし、ガンバ戦のフィードバックを行いながら、鹿島戦に向けての修正点などの話を選手たちにしましたが、メンタル的に非常にいいレスポンスを見せてくれています。渡邊凌磨が戻ってきていること、次は(マテウス)サヴィオも復帰することを含め、メンタル的に非常に良い状態にあると思いますし、そこのポイントが鹿島戦では我々の強みになるかなとも思っています」

(マチェイ監督は2023年から非常にソリッドなディフェンスをベースにして戦っていこうというのは感じられている。もしかしたら今、戦況が少し苦しいなかで、チームに必要なのは刺激とか、思い切りとか、今までと少し違ったことをやってみる新鮮さだとか、そういうことなのかなと思うこともある。そういう部分をどのように感じているか?)
「今まであまり使ったことのないものは次に向けて準備をしています。ですが、今までも使ってきているものの基礎や基本の部分の改善も必要だと思います。例えばゾーン2、ゾーン3に入ってから裏に抜ける動きがあるのですが、そこにパスが出ないということがあったりしますので、そういったいつもの形の改善というのも必要だと思います。

そして、ここ数試合、怪我や体調不良もしくは出場停止などで選手を入れ替えながらプレーしてきていました。そのなかで良い組み合わせを見つけようとしながら、さまざまな選手を使いましたが、例えば(中島)翔哉などは非常に好調な姿を見せてくれていますし、(根本)健太も川崎(フロンターレ)戦でその堅い守備を見せてくれました。またイサーク(キーセ テリン)も徐々に馴染んできていますし、現在タカ(関根貴大)が非常に好調だと思います。状態の良い選手の数が増えてきていると思います」

(レッズと鹿島は歴史の中でたくさんのタイトルを争ったことでライバル関係といいますか、ダービーマッチではないが、盛り上がる試合になる。マチェイ監督のキャリアの中でそういうゲームの経験や、このような戦いにおいて大事になると感じることはあるか?)
「2年前の鹿島戦も覚えていますし、母国でのダービーマッチもよく覚えています。先ほども言いましたが、メンタルが非常に大事になると思います。鹿島戦ではどちらが先に点を取るかというところが大きなポイントになると思います。鹿島は攻撃と守備のバランスが非常によく取れているチームなので、我々の堅い守備も必要になってくると思います。ガンバ戦を振り返っても、90分を通じて安定した戦いを見せることが必要だと思います」

(鹿島戦とその先も含めてお聞きしたいが、優勝が厳しい状況ながら数字的にはまだ可能性が残っていて、全部勝つくらいのことが求められると思う。そういう状況ではより安定性を重視した方がいいのか、よりリスクを取る、極端に言えば攻撃的な選手ばかりを起用するなど、いろんな考えがあると思うが、残りどうしても全部勝たなければいけないときにマチェイ監督はどういったところを重視して戦っていくのか?)
「まずは一試合一試合、相手チームを分析しながら最も良い対策を立てないといけません。例えば、鹿島戦での戦い方はガンバ戦の前半とは違ったものになります。ディテールをお伝えすることはできませんが、鹿島戦がどういう試合なのかということをまず考えなければいけません。クラブ、ファン・サポーター、そして我々自身にとってどれほど重要な試合なのかということを考えなければいけません。順位表での鹿島との勝ち点差は8です。ホームゲームにもなります。そのようなたくさんの要素を考えても、我々にとって何として勝たなくてはいけない試合になります。

レッズにとってホームゲームはよりオープンな展開になることが多いと思います。攻撃のプレーもホームのときの方がより勇敢なものが見られると思います。今週、選手たちを観察して、先発メンバーを決めたいと思いますが、前半と後半で違った流れになるであろうという予想も立てながらそれを選びたいと思います」

(優勝に向けてギリギリの状況で、選手からも監督からも「決勝戦のつもりで」という言葉が結構出ていた。これは言葉遊びになってしまうかもしれないが、決勝戦のつもりだと、ひょっとしたら勝つよりも、負けない気持ちの方が大きくなってしまうかもしれない。とにかく引き分けではいけない、勝つためのメンタルの持ち方をどのように考えているか?)
「まず鹿島戦ではいかに点を取って勝つかということだけを考えて挑みたいと思います。優勝という夢に向かっていくならば、引き分けは我々とって十分な結果ではないかもしれませんので、いかにして勝つかということを考えなければいけません」

(攻守のバランスが取れている鹿島に対して、まず大事になってくるのはどこでボールを奪って攻撃に転じていくかというところだと思うが、マチェイ監督の理想としてはどのように考えているのか?)
「ホームゲームであること、鹿島戦であることを考えると、相手ゴールにできるだけ近いところで奪って攻撃を仕掛けたいと思っています。そうしたいと考えていますが、早川(友基)選手は非常に技術のあるGKであり、キム テヒョン選手も非常にいいロングのダイアゴナルボールを持っていますので、相手のゾーン1から鈴木(優磨)選手やレオ セアラ選手に向けたボールも入ってくると思いますから、それに対応することも必要だと思います」

(できれば相手陣内でボールを奪ってショートカウンターでゴールというのも理想的な展開だとは思うが、そこまでリスクを冒さずにしっかりとミドルゾーンでセットするような戦いを狙っていくのか?)
「それは時間帯によって変わってくると思います。ハイプレスを90分掛け続けるのは不可能だと思います。ミドルブロックからの守備も改善の余地はあると思います。ガンバ戦でもミドルブロックから奪って3度ほどカウンターを仕掛けられる場面がありましたが、ラストパスが出なかったりしていました。そこの改善も今週行ってきました。ショートカウンターをより効果的なものにしたいと思います」

(G大阪戦の試合後、マチェイ監督もダニエル ポヤトス監督もゲームをコントロールできていたと話していた。監督によって考え方が違うのでどちらもそういうふうに感じたということだと思うが、マチェイ監督にとってゲームをコントロールできている状態というのはどういうものを表すのか?)
「まずガンバ戦に関しては、ガンバがこちらのペナルティーエリア付近までハイプレスを掛けてくるということは分かっていました。特にガンバはホームでそういう戦い方をします。攻撃で押し込んでくるということがありますが、まずペナルティーエリア付近でハーフスペースを簡単に使わせない、そこを使われてターンされて、例えばクロスを上げられるということを阻止していました。前半はガンバの方がボールを保持しながら我々のゾーン1の近くでプレーするという場面が多かったと思います。ゾーン1で守備をしてるときにゴール前に3対2を作って守るというところで、我々がミスを犯したところからの宇佐美(貴史)選手のシュートはあったりしました。個人のミスは何度かあったものの明らかな決定機は作られていませんでした。

後半に入ってからは交代も行い、より高い位置で我々はプレーするようになりました。そのなかでチャンスを作ることもできていたと思います。ガンバのチャンスはセットプレーからくらいしかなかったなかで、先ほども言ったように、カウンターアタックのチャンスがありましたが、ラストパスが出ませんでした。失点した時間帯でも我々はボールを保持しながらチャンスも作っていましたが、安部(柊斗)選手の素晴らしいシュートによって、我々のその試合での夢を潰えてしまいました」

(今年のチームはシーズン途中に加入してきた選手もいるので、監督が本当にやりたいものができるにはどうしても時間がかかると思うが、今の時点では監督が思い描いているものはどのくらいまで形になってきているのか?)
「数値で表すのは非常に難しいですが、高いレベルを維持しながらプレーし続けるということができていない状況ではあります。怪我や体調不良で選手が起用できなかったりしたこともありました。例えば、我々のトップスコアラーである渡邊凌磨は(7月23日に行われた明治安田J1リーグ 第21節)湘南(ベルマーレ)戦から長い間、試合に出られませんでした。夏場、トップスコアラーであり精神的な支柱でもある選手を欠いた状態で戦うのは楽ではありませんでした。違った選手、違った組み合わせで戦ってきましたが、少しカオス的な部分もありながらもポジティブな側面もあったと思います。そしてここからは4月のときのように、安定して連勝する段階に入っていくことができればと思います」

(鹿島は攻守にバランスが取れているチームという話があったが、今年の鹿島は非常に競ったゲームをしたり、大敗してしまうこともあって、守備に関しては不安定だと思っているが、あらためてその点についてどう考えているか?)
「鹿島のDFの4人は非常に堅固な守備ができると思います。例えば、アウェイゲームのアルビレックス新潟戦でも、立ち上がりに非常に強度の高いプレスを掛けてボールを奪い、3分で鈴木が点を取っています。(YBC)ルヴァンカップでの川崎戦で、我々はゾーン1のミスを2回犯して、失点しています。そういうことは避けなければいけません。基本的にそういう堅い守りができるチームですが、彼らも機械ではありませんのでミスも犯します。新潟も同点ゴールは濃野(公人)の大きなミスからでした。そういうミスがあれば我々も突いていきたいと思っています」

(鹿島のJ1リーグの得点は44得点だが、レオ セアラ選手と鈴木選手の2人で24点取っている。また、この2人はPKでの得点もあり、浦和レッズの得点分布とはかなり違いがある。レッズは39得点だがPKはゼロ。トップスコアラーは渡邊選手の7点だが、4得点取っている選手が複数いて、複数得点している選手も多く、どこからでも点が取れるという形に変わってきているのではないか?)
「鹿島がやりたい形を実行させないためには、鈴木とレオ セアラをしっかりと抑えなければいけないと思います。鹿島の攻撃のことを考えると、この2人がキープレーヤーになってくると思います」

(レッズも早い時間帯での得点、あるいは後半が始まってすぐの得点が目立つが、その点についてはどのように考えているか?)
「立ち上がりの早い時間帯に点を取れるというのはポジティブなことだと思います。今シーズンは最後の10分のところで苦しんでいます。シーズンを通じてガンバ戦での失点が80分以降の13失点目でした。そこが改善できれば順位も良くなっていくと思います。鹿島との1回目の対戦のときも、前半のアディショナルタイムで関根の素晴らしいアシストから(松本)泰志が点を取りました。しかし、試合終了1分前に失点をしてしまい、追いつかれてしまいました。その最後の10分のところは集中力をさらに倍増させて、高いモチベーションでプレーすべきだと思います」

(G大阪戦で感じたことだが、小森飛絢、関根、中島とアメリカから帰ってきてから得点をする可能性を感じる選手たちが後半の最後にピッチに立っていない状況というのは疑問だと思った。渡邊選手がトップスコアラーであることは事実だが、後半戦の試合を考えると、彼ら3人、あるいはイサーク キーセ テリン選手と小森選手の2トップ、中島選手のトップ下はいるだけでも相手にとって脅威になると感じるが、その点についてどう考えているか?)
「イサークが来てから典型的な2トップの4-4-2も起用していますが、相手にとって危険な存在になっていると思います。4-4-2で練習することも今は増えています。トレーニングを見ていても、4-4-2という形はチャンスメークをして点を取る非常に良いオプションになると感じています。2年前の(ホセ)カンテもそうであったように、イサークの場合もJリーグに順応する時間が必要だと思いますので、そこはしっかり見ていきたいと思っています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「クラブ、ファン・サポーター、そして我々自身にとってどれほど重要な試合かを考え、勝ちに行く」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 9/18)

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