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経営情報

2020シーズンのトップチームは、3年後にはJ1リーグ優勝を掲げた3年計画を策定し、チーム成績では「ACL出場権の獲得」と「得失点差プラス2桁」を目標に掲げました。
リーグ終盤までACL出場をめざして戦いましたが、いずれも達成することができませんでした。
(2020シーズン最終成績:13勝7分14敗 10位 得失点差 -13)
特にホームゲームでは、6勝8敗4分(JリーグYBCルヴァンカップ含む)と負け越しています。

また、『個の能力を最大限に発揮する』、『前向き、積極的、情熱的なプレーをすること』、『攻守に切れ目のない、相手を休ませないプレーをすること』をチームコンセプトとしたが、シーズン通じてチームが目指す戦いが十分にできませんでした。

浦和レッズが地域公共財として豊かな地域・社会を創っていくためには、ファン・サポーターや地域のみなさまに多くの勝利を届けることが不可欠です。特にホームゲームにおいて勝利することは至上命題です。また、勝つことだけではなく、たとえ勝利に結びつかなくても、ピッチ上で最後の最後まで全力を尽くす姿勢を示すなど、高い意識をもって臨まなければいけません。

2020年度の事業収入については新型コロナウイルス感染症の影響における収容人数制限により入場料収入が大幅減収となり、パートナー契約及び商品販売では健闘したものの、前期比2,447百万減の5,771百万円と2012年度以来の低い水準となりました。
また、事業運営費やチーム運営費、一般管理費を合わせた営業経費は6,539百万円となり、営業損失768百万、税引き後の当期純損失が612百万と過去最大の損失額となりました。

入場料収入大幅収入減/入場者数制限

2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響でリーグ戦が約4か月間中断となり、再開後もONE HEART MATCH(無観客試合)や収容人数制限での試合開催となったため、入場料は大幅な収入減となる影響を受けました。
具体的には、通常開催は2月に行われた1試合のみとなり、ONE HEART MATCH(無観客試合)が1試合、収容人数上限5,000人試合:7試合、同上限7,000人試合:3試合、同上限18,000人試合:1試合、同上限24,000人試合:5試合となりました。
YBCルヴァンカップも大会形式が変更された状況の中、グループステージで敗退となり、2020年度のホームゲーム数は合計で18試合と前年度から7試合減少しました。

平均入場者数は7,869人となり、入場料収入が大きなウェイトを占める浦和レッズにとっては、極めて厳しい1年となりました。このような状況から910百万円の売上げがあったシーズンチケットも払い戻しとなりましたが、大変ありがたいことに一部ファン・サポーターのご好意による払戻し辞退(寄付金収入)等がありました。結果、一般チケットの販売売上は423百万円となりました。

平均入場者数の推移

広告料収入:多大なるご支援、ご協力をいただきました

新型コロナウイルス感染症の影響により、RBC(浦和レッズビジネスクラブ)の一部払い戻しやビューボックス販売不振などで大幅な減収となりましたが、既存パートナーのご協力や新規パートナーの獲得など多大なるご支援を頂き、前年度比90百万円減収に留める事ができました。

クラウドファンディング:多くのご賛同、ご支援について

「ONE HEART TOGETHER!」というキーワードのもと、みなさまから多くのご賛同をいただき、支援総額は目標額であった1億円を大きく上回り、7,500人以上の方々にご支援をいただきました。

グッズ収入:大幅減収もオンラインショップ販売などで挽回

新型コロナウイルス感染症の影響により、オフィシャルショップ「レッドボルテージ」や埼玉スタジアムでの対面販売が大幅に落ち込みました。一方でマスクなど衛生用品やブランド・キャラクターとのコラボ商品等の受注(予約)企画などEC(オンラインショップ)での販売は大きく売り上げを増加させました。
また、選手の記念ゴールやレッズレディース優勝記念など、記念グッズの売り上げも好調で、グッズ販売全体の落ち込みを一定程度挽回したことから、全体としては前年度比90百万円減にとどまりました。

営業収入と「収入の3本柱」の推移

営業費用:大幅削減

クラブ内全体で営業経費の削減に取り組み、事業運営費(1,097百万円減)、チーム運営費(278百万円減)、一般管理費(168百万円減)と前年比1,543百万円の大幅削減を行いました。

営業損失、当期純損失、利益剰余金及び純資産

営業損失768百万、税引き後の当期純損失が612百万となりました。
この結果、利益剰余金は621百万円となり、資本金273百万円、資本準備金113百万円と合わせ、純資産は1,007百万円と10億円を維持したものの2015年度末の水準まで減少しました。

総資産の推移 (単位:百万円)

クラブの取り組みについて

新型コロナウイルス感染予防対応に尽力したシーズンでもありました。
ホームゲームにおいては、Jリーグが作成した新型コロナウイルス感染症ガイドラインに則り、感染拡大に最大限の注意を払い開催しました。
検温や手指消毒、ソーシャルディスタンスの確保、換気、必要最低限の人数での試合運営、ゾーン分けによる人流制限、来場記録等、みなさまのご協力により、試合開催を行う事ができました。

リーグ戦再開後は、通常通りに応援していただく事が困難な状況でした。
ご来場のみなさまには様々な点において、多大なるご不便なお掛けしましたが、2020シーズンはホーム最終戦までに「133,780人」のファン・サポーターをお迎えし、リーグ戦全ての試合を無事に終えることができました。

REX CLUBについては新型コロナウイルス感染症の影響により、活動が大きく制限を受ける状況でしたが、会員数は10万3,000人を超え、前年度から約1万人増加しました。
2020シーズンはチケット及びグッズがオンラインでの販売に限定されたことを機に、大幅な会員数増につなげることができました。一方で、REX CLUBを通した活動は制限されたため、絆づくりやエンターテインメントの提供という点では難しい1年でもありました。

また、2020年4月1日より「埼玉スタジアム2〇〇2公園マネジメントネットワーク」の一員として、埼玉スタジアム2〇〇2公園の指定管理事業をスタートさせました。南広場での飲食売店サービスなど設営業務等の運営を行う事になりました。さらに「地域に開かれたスタジアム」をめざし、浦和レッズの強みを活かした自主イベントとして、「みんなの埼スタクリスマス」イベントを約2週間に渡って開催し、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底しながら、多くの地域住民の方々に楽しんでいただける結果となりました。

全国に緊急事態宣言が発出され、日本中から活気が失われていく状況下で、少しでも社会や地域を明るくしたい、元気になってもらいたいとの“おもい”から、様々な取り組みを行いました。
各学校の卒業式が中止となる中、さいたま市<旧浦和市・与野市の小・中・高・特別支援学校(全94校)>の卒業生に向けて選手全員で撮影したメッセージ動画を贈った事や阿部勇樹選手が、さいたま市「新型コロナウイルス感染防止にかかわる防災無線」のアナウンスを担当。その他にもマスク寄贈等、多くの活動を行いました。

10月には入場料や広告料、グッズに次ぐ新しい収益の創出を目的としてコーポレート本部内に新規事業チームを立ち上げました。主にはアジア市場をターゲットとした海外クラブとの提携戦略や、デジタル分野を中心とした新事業の企画立案・運営・実行を行ってまいります。
アカデミーにおいては、全カテゴリー(ジュニア、ジュニアユース、ユース)でコロナ禍の影響を受けるシーズンとなりました。「心を動かす」をコンセプトとし、トップチームのスタイル・コンセプトのもと、一貫した育成メソッド(ダイヤモンドメソッド)を作成し、2020シーズンより運用を開始しました。
ユースチームは、鈴木彩艶、福島竜弥の2名がトップチームに昇格し、山田奈央は水戸(J2)とプロ契約を締結しました。なお、ジュニアユースは2年ぶりに高円宮杯で全国大会3位となりました。

レディースチームについては、森監督体制2年目のチーム目標「出来るだけ多くのタイトルを取る」でスタートしたものの、コロナ禍の影響により、なでしこリーグは3月に開幕出来ず、7月にようやく開幕する状況となりましたが、リーグ戦は6年ぶりの優勝、皇后杯は準優勝で終える事となりました。
2021年9月から開幕のWEリーグ初代チャンピオンをめざし、自信となるシーズンとなりました。
また、レディースユースも「全日本U-18女子サッカー選手権」で準優勝、レディースJrユースも「全日本U-15女子サッカー選手権」で準優勝し、さらに1年延期された東京オリンピックの代表候補に多くの選手を輩出。レディース部門としては今後に向け期待のできる結果を残した1年となりました。

2020シーズンは、新型コロナウイルス感染症の影響により、どのように取り組むべきか先が見えない不透明な状況の中で、経営計画の見直しを図り、選手、クラブスタッフを含むあらゆるステークホルダーの健康・安全に配慮しつつ、クラブ運営に取り組み、スポーツの喜びや感動を世に伝え、浦和レッズが社会に存在する意義を示してまいりました。

この不透明な状況において、2021シーズンも経営面にマイナスの影響を及ぼすことは間違いありませんが、浦和レッズの存在意義は地域の公共財として、「サッカーをはじめとするスポーツの感動や喜びを伝え、スポーツが日常にある文化を育み、次世代に向けて豊かな地域・社会を創っていく」ことにあります。
スポーツやサッカーが担う社会的役割や存在意義を常に意識し、チームと事業が一体となり、この危機的状況に対してクラブ全体で全力で取り組んでまいります。

クラブ収支状況(単位・百万円)
  2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
営業収入 6,606 7,971 7,549 8,218 5,771
入場料収入 2,375 2,337 1,923 2,300 423
広告料収入 2,593 3,193 3,226 3,841 3,750
グッズ収入 778 813 954 903 814
Jリーグ分配金(※1) 319 536 389 468 400
その他(※1) 541 1,092 1,057 706 384
営業費用(※2) 6,426 7,415 7,540 8,082 6,539
事業費用 5,749 6,544 6,694 7,171 5,796
事業運営費 2,805 3,141 2,835 3,180 2,083
チーム運営費 2,944 3,403 3,859 3,991 3,713
(うち選手・監督・コーチ報酬) (2,381) (2,644) (3,108) (3,228) (3,119)
一般管理費 676 871 846 911 743
営業利益 180 556 9 135 -768
経常利益 184 536 32 139 -599
当期純利益 173 331 39 62 -612
  • 記載金額は百万円未満を四捨五入して表示しています。
  • (※1)「その他」には選手移籍関連収入、賞金、出場料、出演料、スクール会費収入、育成(アカデミー)関連収入等が含まれています。
  • (※2)営業費用の主な内訳は次頁の参考情報のとおりです。
(参考情報)営業費用の主な内訳(単位:百万円)
事業運営費 2,083  
スタジアム運営関係費 477 「試合関連経費[スタジアム使用料、警備費、運営設営費]」、チケット手数料、広告宣伝費、JFA納付金、イベント費ほか
広告料関係費 575 バーター取引相当分、レッズランド向け広告宣伝費、広告代理店手数料、業務委託費ほか
グッズ関係費・その他事業費 938 商品原価、グッズ運営管理費、REX CLUB活動費、広報活動費ほか
ホームタウン関係費用 93 レディース活動費、ホームタウン活動費、ハートフル活動費
チーム運営費 3,713  
選手・監督・コーチ報酬 3,119 選手と指導者の報酬の総額(育成、レディース等含む)
トップチーム運営経費 449 移動関連費、施設関連費、寮関連費、代理人手数料ほか
育成(アカデミー)運営経費 57 移動関連費、施設関連費ほか
レディースチーム運営経費 88 移動関連費、施設関連費ほか
一般管理費 743 労務費、各種賃借料、業務委託費、Jリーグ年会費ほか
クラブ財産状況(単位・百万円)
  2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
総資産 2,015 3,136 3,180 3,141 2,995
総負債 828 1,619 1,623 1,522 1,988
純資産 1,187 1,518 1,557 1,619 1,007
資本金/資本準備金 386 386 386 386 386
  • 記載金額は百万円未満を四捨五入して表示しています。
クラブその他指標
  2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
J1リーグ年間順位 2位 7位 5位 14位 10位
YBCルヴァンカップカップ成績 優勝 準々決勝 プレーオフ
ステージ
準々決勝 グループ
ステージ
天皇杯成績 4回戦 ラウンド16 優勝 ラウンド16  
AFCチャンピオンズリーグ
(ACL)成績
ラウンド16 優勝   準優勝  
FIFAクラブワールドカップ
(FCWC)成績
  5位      
J1リーグ入場者数(人) 627,898 570,215 603,534 581,135 133,780
J1リーグ平均入場者数(人) 36,935 33,542 35,502 34,184 7,869
主催試合入場者数(人) 837,237 801,401 681,585 802,786 153,369
J1全クラブ平均年間収入
(百万円)
3,640 4,082 4,755 4,951 3,890
J1全クラブ平均入場料収入
(百万円)
742 804 804 926 324
J1リーグ全クラブ
平均入場者数(人)
17,968 18,883 19,064 20,751 5,796
  • 「主催試合入場者数」はJリーグ、カップ戦等主催試合の合計です

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