大久保智明が21日に行われた明治安田生命J1リーグ 第13節 川崎フロンターレ戦に出場し、J1リーグ通算100試合出場を達成した。

大久保は中央大学3年次からJFA・Jリーグ特別指定選手として浦和レッズのトレーニングに参加し、2021年に正式に加入した。

まずは同年3月7日にアウェイのレモンガススタジアム平塚で行われたYBCルヴァンカップ グループステージ第1節 湘南ベルマーレ戦でプロデビューすると、3月17日に埼玉スタジアムで行われた北海道コンサドーレ札幌戦がJ1リーグでの1試合目となった。

デビューが早かった一方、以降はなかなか出場機会に恵まれない時期も続いたが、当時のチームメートだった阿部勇樹（浦和レッズユース監督・ロールモデルコーチ）、塩田仁史（浦和レッズGKコーチ）といった、出場機会を恵まれずともトレーニングで手を抜かない先輩たちの背中たちを見ながら腐らずに努力し続ける。

すると、シーズン後半は15試合中13試合に出場し、第28節の横浜FC戦ではプロ初ゴールを決めるなど、存在感を示していった。

2022年もシーズン序盤は思うように出場機会を得られなかったが、徐々に実力を示していくと、2023年は34試合中30試合に出場し、うち28試合が先発出場。マチェイ スコルジャ監督の信頼を得た。

負傷が続いて23試合の出場にとどまった2024シーズンを経て、2025シーズン序盤もその負傷の影響で出遅れたものの、メンバー入りや途中出場を続けながら、J1リーグ通算99試合目となった第17節 FC東京戦で今季初先発。

得意のドリブル突破だけではなく、タメを作るボールキープや、パスをさばいて攻撃のリズムを作るなど、存在感を発揮し、完全復活を印象付けた。

プロ5年目、26歳でのJ1リーグ100試合出場に到達。考えてプレーするクレバーなドリブラーがこれからどれだけの試合数を重ねていくのか。どれだけレッズのファン・サポーターを熱狂の渦に巻き込むのか。これからの大久保智明も楽しみだ。