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「攻撃的で魅力的なサッカーでたくさんのゴールを決める試合を見せたいと思う」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 5/1)

5月1日、マチェイ スコルジャ監督の記者会見がオンラインで行われ、5月3日(土・祝)に埼玉スタジアムで行われる、明治安田J1リーグ 第14節 東京ヴェルディ戦【MATCH PARTNER メディカル・ケア・サービス】に向けて意気込みを語った。

(2年前にレッズが戦ったAFCチャンピオンズリーグ決勝に川崎フロンターレが進出したが、どのようなエールを送りたいか?2年前のことは思い出すか?)
「まず川崎が決勝に進んだということで、素晴らしい仕事だと思います。称えたいと思います。今朝、その試合のハイライトを見るところから1日がスタートしました。川崎が決勝を戦えることをうれしく思っていますし、優勝できるように我々も祈っております。

我々のアル・ヒラルとの素晴らしい決勝が思い出されますし、それは常に記憶にとどめておきたいものです」

(前節のサンフレッチェ広島戦で金子拓郎選手が加入後初ゴールを決めた。金子選手はホッとしたとコメントしていたが、ゴールを決められていない間、金子選手にどんな声掛けをしていたのか?)
「拓郎は大きな野心を持っていて、今までもゴールやアシストを目指してハードワークし続けてきた選手でしたので、彼が点を決めることができて非常にうれしかったです。また、ホームゲームでの広島という難しい相手に対して、それが決勝点になり、チームに勝ち点3をもたらすという大事なゴールにもなりました。このように彼が目指していたものが達成できたことをうれしく思います」

(次の対戦相手である東京ヴェルディの印象は?勝負の分かれ目になると感じているのはどういうところか?)
「まず東京Vは連勝中で好調だと思います。そして、アウェイでの敗戦は鹿島(アントラーズ)戦の1試合のみです。ですので、非常にタフなタスクが待ち受けていると感じています。非常に組織的なハードワークをするチームで、ディフェンスラインが堅いと思います。若くて野心的な選手たちがハードワークし続ける相手ですので、特にファイナルサードに入ってから突破する、破るのは難しい仕事だと思います。前回の対戦では綱島(悠斗)の2得点で敗戦になりました。セットプレーも気を付けなければいけないチームだと思います。

ただ、我々も好調であり、5万人以上の来場者が見込まれるこの試合でファン・サポーターの方々に喜びを届けたいので、勝利を目指して頑張りたいです」

(火曜日に試合があった東京Vとのコンディションの差はアドバンテージだと考えているか?)
「特に日本ではそのような影響はあまりないと感じています。たとえば昨年の横浜F・マリノス戦は、相手がガンバ(大阪)と延長まで戦った天皇杯準決勝の直後でしたが、アンデルソン ロペスが90分間、高強度のプレーをし続けたことを見れば、あまり疲れなどの影響はないと思っています」

(サミュエル グスタフソン選手とチアゴ サンタナ選手の状況、また安部裕葵選手は怪我だと聞いたが、かなり時間がかかりそうなのか、その点を教えていただきたい)
「裕葵の怪我の方がより複雑な状況で、少し時間が必要になると思います。チアゴとグスタフソンに関しては、より近い復帰が見込まれています。明日、最後のトレーニングが行われますので、そこで最終的なメディカルの報告を聞いて、メンバーに入れるかどうかを決めたいと思います」

(東京V戦から6月1日の横浜FC戦まで4週間で8試合を戦わなければいけない大変なスケジュールだと思う。4月は先発メンバーを固めて乗り切ったが、5月全体の戦略として、このように日程を乗り切りたいということはあるか?)
「かなり大変な時期が始まります。ここ4試合は先発メンバーを固定しながらプレーすることができましたが、5月いっぱいそれができるとは思えません。中2日の試合が2回ありますので、ローテーションは私の仕事の重要な部分になっていきます。スタッフ全体でデータもしっかりと分析しながら、それを行いたいと思います。まずは東京V戦翌日の日曜日のリカバリートレーニングから選手をしっかりと見極めて、ガンバ戦に向けてベストメンバーを選んでいきたいと思っています」

(マチェイ監督が考える今のベストイレブンがあるとして、そこから選手を入れ替える、あるいはサブの選手たちを見て、この選手を使いたいと思うときはトレーニングでのどんなところが心に響くのか?)
「今シーズンはかなり難しいスタートを切り、3週間前までかなり苦しい状況がありました。まず、いわゆるベストイレブンでできるだけ長くプレーして、できるだけ多くの勝ち点を取って、いい雰囲気をつくることにも注力しました。これからはより勇気を持って選手を替えていくことも必要だと思います。我々は常に次の試合で勝ちたいと思って準備しています。まずメンバー選びにはそれが重要ですし、そのためには各試合の前の時点でのそれぞれの選手のコンディションも考慮します。もちろん試合に向けてトレーニングしていく中での姿なども見ます。あとは次の対戦相手に向けて準備した戦術の実行の可能性も考えます。5月ではより多くの選手を、みなさんがご覧になることになると思います」

(4月26日にトレーニングマッチで行ったようだが、このゲームを見て、5月にチャンスを与えたいと思った選手はいたか?)
「調子が上がってきている選手の姿が見られましたので、非常にうれしかったです。たとえば状態が戻りつつあるトモ(大久保智明)がそうでした。FIFAクラブワールドカップを含めて今年の後半戦でトモにはより多くのチャンスを与えることになると思います。(井上)黎生人のようにセンターバックも好調でしたし、オギ(荻原拓也)やタカ(関根貴大)がサイドバックとして非常に良かったと思います。あとは(長倉)幹樹、(髙橋)利樹とストライカーが1点ずつ取ったことも良かった点です」

(東京V戦はクラブとしてGoGoReds!デーと題し、小中高生指定席はビジター除く全席が550円となるなど、未来のレッズファン・サポーターを育てる1日と位置づけられている。たくさんの子どもたちの来場が見込まれる試合でどんな戦いを見せたいか?)
「いい質問ですね。攻撃的で魅力的なサッカーでたくさんのゴールを決める試合を見せたいと思います。ただ、強い対戦相手との試合だということも忘れてはいけません。その相手が点を取って勝とうとしている状況でもありますので、内容と結果をみなさんに約束することはできませんが、選手たちのいい姿勢、ベストを尽くす姿はお約束できます。選手たちも高いモチベーションでこの試合を待ち遠しく思っているところです」

(次節対戦する東京Vも3バックのチームであり、今はリーグで半数くらいが3バックになっているが、システム的な流行や変化を感じるか?)
「3バックは今、人気のあるシステムになってきています。それにはプラスの面と弱点もあります。私はミドルゾーンの枚数をより多くしたいと思っています。次の相手もそうですが、1トップ2シャドーの形のチームと対戦するとき、それを抑えられるようにしっかりと枚数を確保したいと思っています。3バックとは言っても、それぞれのチームに違った特徴があると思います。たとえば、東京Vは他の3バックのチームと比べて、ゾーン3で突破するのが難しいチームだと思います。相手が守備時に5バックだった場合、ファイナルサードに入ってからいかに相手を引き出してタイミング良く裏に抜けていくかということが必要になってきます。突破することがより難しくなります」

(いわゆるベストイレブンで多くの勝ち点を積み重ねたという話があったが、サイドバックの長沼洋一選手と石原広教選手はシーズン序盤に出場機会が少なかったところから一気にベストイレブンに名を連ねてきたと思う。彼らのプレーで評価していること、実行してくれていると感じていることは?)
「まず両サイドバックとも守備で安定したパフォーマンスを見せてくれています。そうするとディフェンスライン全体がより安定します」

(2人の攻撃面についてはどうか?)
「2人とも前に上がっていって攻撃参加するポテンシャルを持っています。ヒロ(石原)はJリーグの中でもペナルティエリアへのクロスが最も得意な選手の一人です。洋一はそもそもウイングとしてプレーしていた選手ですので、技術のレベルが非常に高くて、ビルドアップへの関わりがとてもいいと思います。また、両サイドバックから裏に抜ける前線の選手に供給するボールも良くなっていると思います。もう1つ我々にとって大事なことは、ボールを奪った直後に前につけようとするプレーが増えたということだと思います」

(東京V戦はGoGoReds!デーということでたくさんのお子さんの来場が予想されるが、マチェイ監督の子どものころのことを教えてほしい。監督の少年時代のアイドルは誰だったのか?)
「年齢によって少し変わったりしますが、まずディエゴ マラドーナが私のヒーローでした。その後はドイツ代表の主将のローター マテウスです。それ以外にも見ていて楽しい選手はたくさんいましたし、デンマーク代表のオルセンなど得点する姿が好きでしたが、やはりマラドーナとマテウスが最も憧れた選手たちでした。ロベルト バッジョもそうでした」

(1982年のポーランド代表はとても印象的で、グジェゴシ ラトー選手はすでにベテランだったが、ヴォジミエシュ スモラレク選手やズビグニェフ ボニエク選手に対してはどのような思いがあったか? マチェイ監督の攻撃的なサッカーはそういう選手たちに起因するのではないか?)
「82年のポーランド代表は非常にいいチームだったと思います。特にボニエクがヒーローでしたが、彼のワールドカップでのプレーを見て、自分は指導者になりたいと思いました。そして、攻撃に関しては74年のドイツ大会が非常に良かったと思います。そこからの影響を受けています」

(データの話をすると、インターセプト数は安居海渡選手がリーグ1位になっているが、その点は起用し続けている理由の一つになっているのか?)
「以前もスタッツに関しては興味深い話をさせていただきました。スタッツは私にとって非常に大事なものですが、判断する際に最重要視するものではありません。海渡は守備的MFとしてはJリーグでも最もレベルの高い選手だと思います。そして、彼のパフォーマンスもプレーするごとに高まってきていると思います。海渡のいない先発メンバーの11人はあまり想像できません。ですが、海渡にはまだまだ成長の余地が残っていますので、謙虚に続けていってもらいたいと思っています」

(先日、日本サッカー協会のレフェリーブリーフィングが行われ、2017年からポーランドに日本人レフェリーが派遣されており、新型コロナウイルスやビデオ アシスタント レフェリーの導入で中断していたが、今年から再開され、荒木友輔主審など2人が派遣されてポーランドリーグで笛を吹いているという話があった。日本人にとってはヨーロッパで主審をするのは貴重な機会だが、マチェイ監督がポーランドにいた際にも接点はあったのか?)
「2年以上前だったと思いますが、ポーランドで笛を吹いていた日本人レフェリーのことを覚えています。非常に高いレベルのレフェリーだったと思います。また、レフェリー全体を見ても、2年前と比較してレベルが上がってきていると思います。周りがレフェリーに与える環境も良くなっている成果だと思っています」

(ポーランドからもレフェリーが派遣されてJリーグで笛を吹くなど、交流が発展していってほしいが)
「違ったリーグ、違った大陸同士でレフェリーの交流があれば、サッカー自体の発展にもつながっていくと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「攻撃的で魅力的なサッカーでたくさんのゴールを決める試合を見せたいと思う」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 5/1)

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