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「伝えてすぐに変化が起こるようなものは、こちらから提示していきたい」田中達也監督(定例会見5/4)

4日、田中達也監督の記者会見がオンラインで実施され、6日(水・休)に三協フロンテア柏スタジアムで行われる明治安田J1百年構想リーグ 地域リーグラウンド 第15節 柏レイソル戦に向けての意気込みなどを語った。

(リカルド ロドリゲス監督率いる柏の印象は?)
「やはりボール保持、ポゼッションに長けているチームなので、まずはそこの準備はしています。あとは、攻撃的にポゼッションからどんどん人が湧き出てくるっていうのも、僕らの守備にとっては脅威なので注意したいです」

(田中監督の指導者像、監督としての軸みたいなのはあるか?)
「今まで出会った指導者、監督さんのいいところを少しずつ出せればとは思っています。その中で、例えばメンバー選考で健全なポジション争いができるような環境を作り出すことが、まず指導の中で大切にしていることです」

(「健全」というのは、どんなところなのか?)
「健全というか、そういう選手を見逃さないことが僕は大切だなと。調子の良い選手をしっかりピックアップしてゲームに起用できるという目が大切だと思っています」

(柏はボール保持率が非常に高いが、なかなか決定機を決め切れずにPK戦も挟んで5連敗中と苦戦している。この相手に対して気をつけなければいけないところ、勝利へのキーポイントはどういうところにあると感じているか?)
「今、5連敗とおっしゃいましたけど、内容としても、正直決まっていれば負けていない試合はたくさんあると思うので。シンプルに攻撃力のあるチームで、そこは僕たちは警戒しなければいけません。なので、5連敗とかは全く考えていません」

(そういう相手に対して、つながせないように前からプレスを激しくかけていくのが得策なのか、それともまずはセットして守備を固めていく方が得策なのか、どう考えているか?)
「言えば両方です。そのときの状況によりますし、一番大切なのはボールホルダーに対してどれだけプレスをかけられるか。そこでかけられれば前への圧力は高まるだろうし、そこがなければレイソルさんがやりたいサッカーに引きずり込まれる可能性はあるので、そこは明日のトレーニングでしっかりやりたいです」

(柏戦がナイトゲームになることについてはどうか?)
「僕が就任してから今はホームゲームが2戦続いていて、ナイトゲーム、プラス、アウェイというところで、そういう意味でもまた選手は違った準備、心構えをしなければいけないと思います」

(ここ2試合を戦い、例えばボールポゼッション率がそれまでの試合に比べて高くなったことであるとか、いいポジションを取ってボールを動かしていくということが変化として見られたと思う。それをより機能させていくため、質を高めていくためにこれからトレーニングで取り組みたいなと思っていることはどんなことか?)
「ポジショニングを変えて位置的、システム的優位を使った2試合だったと思いますが、次のレイソルさんは5バックだと僕は思っています。そういう中では、シンプルですけど個人スキルがポゼッションする上で大切になってくるので、伝えてすぐに変化が起こるようなものは、こちらから提示していきたいと考えています」

(伝えてすぐにできることと少し時間をかけて取り組んだ方がいいだろうなと思う部分の分け方というか、どういうところが違うと思っているのか?)
「非常に難しいですけど、時間がかかりそうだなと思うことについて、抽象的ですがこれまで僕自身が体験したところで『これを今、言っても伝わりづらいだろうな』とか『やりづらいだろうな』、『今の形から大きく外れるだろうな』というのは伝えないようにはしています」

(選手の現状を見て、ということか?)
「そうですし、トレーニングする時間もないので、そこを気にしています」

(メンバーは大きくというほどではないけどそれなりに入れ替えたという2試合だったと思うが、この連戦の中でメンバーを決めていくときに、コンディション面と相手がレイソルだからこういう選手が欲しいと思う部分のどちらを優先して選ぶのか?また、渡邊凌磨選手はキャプテンでチームにとっても大切な選手だと思うが、1試合を飛ばすという形をとった判断を踏まえ、これから彼をどうやってまたチームに戻していくのか?)
「メンバー選考についてはコンディションも加味されますし、対相手も加味されますが、一番は自分たちが何をやりたいかというところ、その3つをメインに考えています。凌磨に限って言えば、コンディションと照らし合わせながら、コミュニケーションを取って、メディカルの方とも相談しながら決めていきたいです」

(勝利した2試合はその前の試合からチームの状況や試合の内容が変わったと思うが、立ち位置を動かしてあげればここまで劇的にチームが変わるというのはある程度想定していたのか?)
「攻撃のところで言えば想定内で、プラス、僕は守備のところがよりパワーを出せるようになったなと感じています。それは僕がどうこうじゃなくて、選手が『行きたい』と思える距離感でサッカーができているのかなと。そういう意味でもポゼッションを先にチームに伝えたことは良かったと思っています」

(田中監督が思考されるサッカー、監督が好きなサッカーがあると思う。それはこの2試合で見せたような自分たちが主導権を持って戦うようなスタイル、もちろんポゼッション率だけで語るわけではないと重々承知しているが、それこそ[アルビレックス新潟在籍時に]アルベル プッチ オルトネダさんの下で勉強されたりしたと思うが、そういうイメージが田中監督の中にはあるのか?)
「ポゼッションしながらゴールできれば最高ですが、例えば前節の(ジェフユナイテッド)千葉戦は2点ともポゼッションではなくてセットプレーとトランジションのところで起こったゴールなわけで、そういう意味でポゼッションは守備のため、相手に攻撃させないためという意味合いすごく大きく持っていると思います。その中で、理想の攻撃は縦パス1本でゴールまで向かうというのはチームにも共有しているので、僕はポゼッションについてはそういう捉え方をしています」

(田中監督はどういうサッカーが好きなのか?)
「自分たちがボールを握る試合です」

(これから表現したいサッカーについて、俗に言うと攻撃的なサッカーとか守備的なサッカーというのを期待する人もいると思うが、やっぱり攻撃と守備は一体であるという考えの人もいる中で、田中監督の中で目指す攻撃とか目指す守備はどんなイメージなのか?)
「攻撃に関して言えば、先ほども言いましたけど、なるべく早い攻撃。そのためには最終ラインで駆け引きができる選手を常に配置していることが大切だと思っています。守備に関して言えば、対相手のところが僕の中では大きいと思っています。そこを見ながら『今回はこういうふうに守備をしていこう』とチームで決めていきます」

(いわゆる若手、今なら根本健太選手や植木 颯選手など大卒の選手などもいるが、そういう選手に対して期待もあるだろうし、現状の課題も監督として感じていると思うが、今のレッズの若手選手に対しての印象や期待するものは?)
「そんなに『若手』というふうには感じていないです。シンプルにプレーの質で選んでいるので、ベテランの選手と同じような活躍を今はしてくれています」

(先ほど理想のサッカー、好きなサッカーの話もされていたが、それは選手時代から変わらないのか?それとも指導者として過ごす中で変わっていったのか?)
「どうですかね?監督になったんで、もしかしたら少し安定を求めているのかもしれないです。特にポゼッションのところでは、先ほども『1本のパスで行きたい』とは言いましたけど、もし行けない場合は一つずつ丁寧に相手を押し込むということが、攻撃はもちろんですけど守備のところで大事になると思います。そこの相手の守備が崩れたらチャンスになると思っています。現役のときは自分で持ったら一人でどんどん行っちゃって周りのことは考えてなかったですけど、今は少し安定してしまったのかもしれません」

(その安定は結果を得るためなのか?)
「はい」

(「調子の良い選手をピックアップしてゲームに起用できるという目が大切」という話をされていたが、逆にコンディション面で渡邊選手をメンバー外にするなど、外せない選手もいないということか?)
「もちろんそれはないです。僕もですけど、選手同士に認められるくらいのパフォーマンスをしなければピッチには立てないとは思います。なので、日常のトレーニングでスタッフも選手も納得するようなプレーを選手個人に求めています」

(コーチ陣の役割というところで、田中達也監督はアシスタントコーチから昇格され、マチェイ スコルジャ前監督はじめ3人のコーチングスタッフがチームを離れたが、田中監督体制でのコーチ陣の役割を明確にしていただきたいが?)
「逆に明確ではないです。みんなで攻守ともに、セットプレーともに、いろいろなディスカッションをしながら決めています。それは分析、アナリストも含めていろいろな意見を聞いて、最後に選択するのは僕です。攻撃はこの人、守備はこの人、はないです」

(マチェイ監督体制から踏襲されていることはあると思うが、それは間違いないか?)
「継続して役割が変わってない部分はありますが、戦術に対しては、僕だけの意見ではなくていろいろな意見を入れています」

(クラブに求められることについて、今回は暫定監督ということで試合数が決まっているが、勝ち星が重なっていけば求められていることも変わっていく可能性はあると思う。その辺りのことをどのように考えているのか?)
「いや、僕はこの8試合勝つだけ。それだけのために僕は呼ばれたと思っているので、それ以降やそれ以外のことは話してはいません」

(堀之内聖スポーツダイレクターからは一番にどんなことを要求されているのか?)
「この8試合、勝つことです」

(田中監督は今43歳で、例えば日本代表の森保 一監督や鹿島アントラーズの鬼木 達監督も43歳のときに監督に就任したと思うが、決して若いわけではなく、レッズで言えば森 孝慈さんは37歳のときに日本代表の監督をやられているし、原 博実さんは39歳でレッズの監督をやっている。岡田武史監督も41歳で日本代表監督をやっているので、43歳は決して若いわけではないと思うが、これからの指導者、監督としての目標やイメージを我々に伝わりやすく、ファン・サポーターの方々にもつかみやすく話してほしいが?)
「今は暫定監督なので、この8試合に集中して、その後は基本的にU-21チームで監督をする予定です。けれど、それは僕一人が決めることではなくて、いずれJリーグの暫定ではない監督になれればなと。今はそれくらいしか言えることはないと思います」

(前節の千葉戦の際には埼玉スタジアムに田中達也監督の選手時代の11番のユニフォームを着たファン・サポーターが結構いた。期待感やその方のノスタルジーのようなものもあったと思うが、実際スタジアムで見えていたのか?そういったことをどのように受け止めているか?)
「まずは僕の11番のユニフォームを、というのは少し僕も耳にしたので、それはうれしいです。ですが、実際には試合中はピッチとベンチの景色しかほとんど見ていなくて、終わった後にスタジアムを見上げて、ファン・サポーターのみなさんの顔を見られるくらいで、試合中はほとんど見えていません」

(これまでの2試合、立ち位置の整理をしたというのが一つあると思うが、田中監督はフォーメーションと戦術の関係をどう考えているか?監督によっては「フォーメーションは電話番号のようなものだ」と言う人もいるし、「構造として大事だ」という人もいる。田中監督の位置づけは?)
「非常に大切だと思っています。選手に伝えているのは中盤のつなぎのところまでで、『ゴール前ではカオスの状態を作っていい』というのも選手に伝えています。最初からそういうカオスな状況にするのではなくて、しっかりした規律がありながら、場所によっては自由や個性を発揮してほしいと思っています」

(80分以降にチームが下がっていかずに戦い抜けるようになったと思っている。その要因としてはチームのリズムやテンポ、スタミナもあるが、交代で入ってくる選手の役割を明確に感じる。これまで非公開トレーニングが多かったのでわかりにくい部分もあるが、サブ側の選手がトレーニングのときに試合に入ったときの状況をイメージできないと聞くことが多く、その辺りを田中監督はどう感じていて、トレーニングのときから途中出場で役割をまっっとうできるためにどのような準備しているのか?)
「交代するときのチーム状況やスコアで伝えることは変わってくると思います。今2試合とも先制した後の交代だったので、その中でラスト20、30分のプレスの強度が落ちると結局は裏返されたりして攻撃する時間がなくなるので、第一DFにしっかり行けるようにとか第一DFと一緒にプッシュアップできるようなメンバー選考にはなっています。けれどそれは、先ほども言いましたが、勝っているか勝っていないかという状況も関係してくるかもしれません」

(長沼洋一選手がゴール前に顔を出すシーンが多くなった。大外のウイング気味のポジションというのもあると思うが、長沼選手の得点力も含めて、どういうところに期待して今の役割を求めているのか?)
「洋一が攻守ともにレベルの高い選手というのはわかっていました。過去にあそこのポジションで多く点を取ったことも知っていたので、あそこのポジションは洋一で、というのはスムーズに入っていきましたが、これは別に洋一に限った話ではなくて、今は左ですけど右の可能性もあるし、そこはこれから変化させていければとは思っています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「伝えてすぐに変化が起こるようなものは、こちらから提示していきたい」田中達也監督(定例会見5/4)

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