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「6ポイントゲームとなる柏戦は今季の鍵となる一戦」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 8/20)
20日、マチェイ スコルジャ監督の記者会見がオンラインで行われ、8月22日(金)に三協フロンテア柏スタジアムで行われる、明治安田J1リーグ 第27節 柏レイソル戦に向けて意気込みを語った。
(公式戦3連勝と調子が上向きだと思うが、リーグ全体としては残り12試合の終盤に差し掛かってきたにもかかわらず、1位から7位のレッズまで勝ち点4差という激しい順位争いが繰り広げられている。マチェイ監督は今の状況をどう考えているか?)
「非常に独特な状況だと見ています。シーズンのこの時期にこんなに勝ち点差が少ない状況で多くのチームがいるというのは珍しいと思います。競争力が高く、力が拮抗していると言えると思います。この7チームにとっては1試合1試合が非常に大事になってきますし、試合をプレーするごとにメンタル面が重要になってくると思います」
(マチェイ監督が考える優勝ラインの勝ち点はどれくらいなのか?)
「勝ち点のラインということでは考えていないので答えづらいですが、現在のアプローチの仕方は、常に次のステップ、つまり次の試合に向けてのみ集中して戦うというやり方です。選手たちにもそのように話をして、常に次の試合のことのみを考えようということをロッカールームで広げようとしています。残りの道のりがどれだけ険しくても、どれだけ長くても、常に次の試合に向けて集中して準備していくというふうにしています」
(次の柏戦もそうだが、残り12試合のうち上位との直接対決を5試合残している。京都サンガF.C.戦だけ終わっているが、他の上位との対戦は残っている。上位との直接対決との戦いで大事なこと、そうでないチームとの対戦で大事になることをそれぞれどう考えているのか?)
「上位同士の対決はいわゆる6ポイントゲームで、単なる勝ち点3ではなく6がかかっているとも考えられます。そのうちアウェイゲームが2つです。広島戦と次の柏戦です。それ以外のトップ7との対戦はホームゲームです。この金曜日の柏戦は今季の鍵となる一戦になると思います。選手たちも賢いですし、状況を理解していますので、あえて私の方から何か特別なことを行ってモチベーションを上げる必要はないと思います。この3試合なぜ勝てたのかということは選手たちに思い出させてあげたいと思っています。まずハードワークがあって、走って闘ったからこそ勝てた試合であり、その基本のところを忘れないようにしてもらいたいと思います。シーズンのこの時期にプレーするごとにパフォーマンスが上がってきているというのは非常にうれしいことです」
(柏戦から5試合はタイトな日程が待っている。渡邊凌磨選手は18日の公開トレーニングで姿を見せたが、小森飛絢選手の状態も気になる。彼らの状態をどう見ているか?)
「いくつかのメディカル的な問題はあります。凌磨、もしくは小森のどちらかが柏戦に間に合えばという希望を持ちながら今は準備しています」
(18日の公開トレーニングのマチェイ監督と堀之内 聖スポーツダイレクターが話をしていたところを多くの人が目撃していた。先ほどの5試合の中に天皇杯とYBCルヴァンカップがあり、全て勝ちたいことは分かっているが、多少の優先順位はあるのか?)
「先日のトレーニングの中でも堀之内さんと話をしていましたが、それ以外でもよく会話をしています。今シーズンに向けての戦略などに関しても話しています。おっしゃったとおり、我々は浦和レッズですから、どの試合も勝ちに行きたいと思っています。そして、可能なタイトルは獲りたいと思っています。そのために戦いたいと思います。ルヴァンカップは川崎(フロンターレ)とホーム&アウェイで2試合あります。その中で勇気を持ってベンチスタートが多い選手を起用して、その選手たちにチャンスを与えることもできると思います」
(小森選手と渡邊選手が早い時期に復帰してほしいと思うが、松本泰志選手がトップ下で先発出場した場合、サミュエル グスタフソン選手と安居海渡選手と松本選手が先発メンバーになると、ベンチに本職のボランチがいなくなるという問題がある。そうした場合にどのように補っていこうというと考えているのか?)
「オプションはいくつかあります。例えば、(早川)隼平もそのポジションでプレーできます。ただ、大事な試合を控えていますので、そういった対策やプランなどをあまり共有したくないという気持ちです。非常に申し訳ないですが、はっきりとお答えすることはできません」
(一方で柴戸 海選手のコンディションが回復してきていると思うが、彼は100パーセントの状態で突き上げるというところまではいっていないと言っていた。彼が競争のテーブルに乗る上でどういうところを見計らっているのか?)
「海は毎週良くなってきている姿が見られていますので、J1レベルでできるところに限りなく近いところまで来ています」
(チアゴ サンタナ選手の守備について、ブロックを守って中締めをするポジショニングはよくできていると思うが、ボールを奪いに行くスイッチに関してはポジションを守りすぎていて、周りの選手がハイプレスに行きたくてもチアゴ選手が行けずにプレスが掛からないというシチュエーションが後半は多く見られると思う。その辺りの現象をどう認識しているのか?)
「攻撃の選手はどの選手もハイプレスの能力が求められます。チアゴにその部分で改善の余地が残っているとは思います。ただ、すでに改善できた部分もありますし、彼も努力してそれを実行しようとしています。そういったプレスはチームとして90分間安定させなければいけないと思います。例えばチアゴが柏戦で先発出場するとすれば、最初の5分、10分ではなくて、35分経ったときもプレスを掛けなければいけないと思います。チアゴのパフォーマンスでキーワードとなるのが、安定性だと思います」
(柏との前回対戦はシーズン序盤だったが、湘南戦との連敗になってチームとしても苦しい時期だったと思う。あの時期と今のチームの違いをどのように感じているか?)
「前回対戦したときのメンバーを考えれば、例えば(前田)直輝のように別のクラブに移った選手たちもいますし、チームとしても大きく変わっていると思います。柏戦では石原ヒロ(広教)やサミュエルなどはスタメン争いをしている中でベンチスタートでした。現在、彼らは主力として戦ってくれています。ですので、前回の柏戦と今のレッズを比較すると、かなり変わっていると思います」
(先ほどおっしゃられたハードワークという意味だと、柏の前節の対戦したファジアーノ岡山は勇気をもらえるような試合をしたのではないか?)
「岡山を見ていい驚きを覚えました。前半、非常に効果的なプレスを掛けていましたが、同時にかなり体力を消耗する戦い方でもあります。我々の柏戦に向けての準備のことを考えると、岡山戦の前半は大きな刺激になりました。しかし、柏はそもそもビルドアップが得意なチームであり、岡山戦の経験を生かして、どのようにプレスをかいくぐるかという練習をしていると思います。試合にはいろいろな場面があると思いますが、いろいろなシナリオに向けて準備をしています」
(細かいプランは言えないと思うが、どのような試合運び、勝ち方をしたいと考えているのか?)
「ホームでの対戦時と比較すると、ハイプレスを向上させていかなければいけないと思います。ハイプレスはその試合では我々の長所とは言えなかったと思いますし、我々の弱点を突かれて前半で2点取られてしまいました。その試合と比較すればこういうコメントになりますが、現在のチームがやっていることに集中したいと思っていますし、名古屋戦の前半でやったことが再現できればと思います。アウェイの横浜FC戦もそうでしたが、非常に高い強度でゲームに入ることができたと思います。ハイプレスを掛け、そこを破られたら素早く戻してゾーン1の守備をしっかりやらなければいけないと思います。高いクオリティーのビルドアップを持っている柏ですから、我々がそれを止めに行こうとしても、どうしてもうまくいかない場面は出てくると思います。そうなると低い位置でしっかり守備ができなければいけません。しかし、高い強度のプレスを掛け続ければ、その中でゾーン3で奪ってショートカウンターを仕掛けることができる場面も出てくると思います」
(名古屋戦後は小森選手について「重傷かもしれない」と言っていたが、そこまで重傷ではなかったという理解でいいのか?)
「少し答えづらい質問ですが、1試合でも欠場すれば私にとっては長期の離脱になってしまいます。最悪の場合、4週から6週(の離脱)ということも考えられましたが、そこまで悪くないとは言えます」
(小森選手は高い強度のプレスにも大きく貢献していたと思うが、彼を欠くことになったときはどういうことがポイントになりそうか?)
「戦術的な規律を守ることがまず重要なポイントになります。守備はストライカーから始まるものです。そして、ハイプレスでミスを犯したときのリアクションが大事だと思います。柏は非常に柔軟なビルドアップを持っていて、GKがディフェンスラインに入ったり、ボランチがディフェンスラインに降りたり、形を変えながらやってきます。それを認識できずに間違ったプレスを掛けに行ってしまった場合、周りがしっかりとそれに対する反応を示さなければいけないと思います」
(マテウス サヴィオ選手にとっては古巣戦になるが、ここ数試合のサヴィオ選手はチームにとって大きな力になっていると思う。単純に彼の調子が上がってきたのか、それともFIFAクラブワールドカップ後に変化があったり、チームの中での役割の変化ではまったものがあったりするのか、何か感じていることはあるか?)
「クラブワールドカップ後はサヴィオに限らず、チーム全体が自信を持ってプレーしていると感じます。それはチームとして非常にいいことです。サヴィオ本人に関しては、彼のパフォーマンス、プレーで変えてきているところもあります。我々も場面によって、シンプルなプレーを要求したりしています。プレーエリアも少し変えました。サヴィオ、凌磨、(金子)拓郎、サミュエルの間の共通言語がさらに深まっていて、お互いの理解が進んでいると思います。名古屋戦での得点は彼にとっても非常に大事な瞬間だったと思います。本人が強く待ち望んでいた得点です。点が取りたいという強い気持ちをずっと持ってプレーしていましたが、点を取れたことよって、今後はさらに落ち着いたプレーで周りとの連係も高まっていけばと思います」
(今年はJ1リーグのホームゲームで10勝している。昨季の成績をすでに超えているが、ホームゲームで強い要因はあるのか?)
「昨シーズンのチームと比較すると、今シーズンの方が安定していると思います。また、昨シーズンは攻守のバランスがあまりよくなかったと思います。かなり簡単に相手にチャンスを作られていました。今シーズンはよりいいチームになっていると思います。また、攻撃力も高まっていると思います。サヴィオや拓郎のような非常に攻撃的な選手もいます。彼らは自然に攻撃的なプレーができますし、ホームだとチーム全体としてさらに攻撃的に戦える環境ですので、それが理由かもしれません」
(こちらの意見だが、メンタル面でプラスに働いていると思う。今レギュラーとされる選手はレッズに来て1、2年目の選手が多いと思うが、埼玉スタジアムほどの観衆の中でプレーするのはなかなか難しいことだと思うし、声援を力に変えきれない選手がいると思う。ここ数年の選手はそうした声援をプレッシャーではなく力に変えられる選手が多いのではないか?)
「興味深い意見ですね。それも一つのポイントだと思います。逆に言うと、なぜアウェイゲームでこのような試合ができないのかという質問も出てきます。原因は一つだけではなく、複数の要因があると思います。選手やスタッフ、堀之内さんとも、なぜアウェイでたくさんの成功を収めることができていないのかということを話し合ったりしています。しかし、ここ最近のアウェイ2試合で勝利したということで、流れは変わってきていると思います。次は大事な柏戦をアウェイで戦いますが、柏はホームで2敗しかしていないですし、敗戦がJ1リーグで最も少ないチームです。敗戦の少ない柏との対戦ですが、前回の対戦と比較すると勝利の可能性はより大きくなっていると思います」
(金曜日のJリーグと浦和レッズ、金曜日のJリーグとマチェイ監督について聞きたいが、金曜日のJリーグと浦和レッズの歴史を知っているか?)
「申し訳ないですが、知りません」
(2019年は金曜日に7試合戦って一度も勝てなかった)
「今シーズンはどうでしょう?」
(今シーズンというより、マチェイ監督が就任してから金曜日のJリーグは一度も負けていない。アウェイゲームで勝てないこともあるが、1-1で引き分けたセレッソ大阪戦、1-0で勝利した広島戦は金曜日の試合だった)
「いい兆しですね」
(柏レイソルとの金曜日に戦うことは多く、マチェイ監督だけではなく、リカルド ロドリゲス監督時代も金曜日に対戦し、5-1で勝つこともあった。そのときに柏でゴールしたのがマテウス サヴィオだった)
「私にとってたくさんのいい情報がありました。ありがとうございます。レフェリーがキックオフの笛を鳴らした瞬間、私はその日が金曜日なのか土曜日なのかを忘れてしまっています」
(マチェイ監督は2年前に柏と金曜日に2回対戦していて、アウェイでもホームでも金曜日に対戦したが、両方勝利した)
「リサーチ力が素晴らしいですね。今までのところ、金曜日が私にとってのラッキーデーだったようで、それが続けばと思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
(公式戦3連勝と調子が上向きだと思うが、リーグ全体としては残り12試合の終盤に差し掛かってきたにもかかわらず、1位から7位のレッズまで勝ち点4差という激しい順位争いが繰り広げられている。マチェイ監督は今の状況をどう考えているか?)
「非常に独特な状況だと見ています。シーズンのこの時期にこんなに勝ち点差が少ない状況で多くのチームがいるというのは珍しいと思います。競争力が高く、力が拮抗していると言えると思います。この7チームにとっては1試合1試合が非常に大事になってきますし、試合をプレーするごとにメンタル面が重要になってくると思います」
(マチェイ監督が考える優勝ラインの勝ち点はどれくらいなのか?)
「勝ち点のラインということでは考えていないので答えづらいですが、現在のアプローチの仕方は、常に次のステップ、つまり次の試合に向けてのみ集中して戦うというやり方です。選手たちにもそのように話をして、常に次の試合のことのみを考えようということをロッカールームで広げようとしています。残りの道のりがどれだけ険しくても、どれだけ長くても、常に次の試合に向けて集中して準備していくというふうにしています」
(次の柏戦もそうだが、残り12試合のうち上位との直接対決を5試合残している。京都サンガF.C.戦だけ終わっているが、他の上位との対戦は残っている。上位との直接対決との戦いで大事なこと、そうでないチームとの対戦で大事になることをそれぞれどう考えているのか?)
「上位同士の対決はいわゆる6ポイントゲームで、単なる勝ち点3ではなく6がかかっているとも考えられます。そのうちアウェイゲームが2つです。広島戦と次の柏戦です。それ以外のトップ7との対戦はホームゲームです。この金曜日の柏戦は今季の鍵となる一戦になると思います。選手たちも賢いですし、状況を理解していますので、あえて私の方から何か特別なことを行ってモチベーションを上げる必要はないと思います。この3試合なぜ勝てたのかということは選手たちに思い出させてあげたいと思っています。まずハードワークがあって、走って闘ったからこそ勝てた試合であり、その基本のところを忘れないようにしてもらいたいと思います。シーズンのこの時期にプレーするごとにパフォーマンスが上がってきているというのは非常にうれしいことです」
(柏戦から5試合はタイトな日程が待っている。渡邊凌磨選手は18日の公開トレーニングで姿を見せたが、小森飛絢選手の状態も気になる。彼らの状態をどう見ているか?)
「いくつかのメディカル的な問題はあります。凌磨、もしくは小森のどちらかが柏戦に間に合えばという希望を持ちながら今は準備しています」
(18日の公開トレーニングのマチェイ監督と堀之内 聖スポーツダイレクターが話をしていたところを多くの人が目撃していた。先ほどの5試合の中に天皇杯とYBCルヴァンカップがあり、全て勝ちたいことは分かっているが、多少の優先順位はあるのか?)
「先日のトレーニングの中でも堀之内さんと話をしていましたが、それ以外でもよく会話をしています。今シーズンに向けての戦略などに関しても話しています。おっしゃったとおり、我々は浦和レッズですから、どの試合も勝ちに行きたいと思っています。そして、可能なタイトルは獲りたいと思っています。そのために戦いたいと思います。ルヴァンカップは川崎(フロンターレ)とホーム&アウェイで2試合あります。その中で勇気を持ってベンチスタートが多い選手を起用して、その選手たちにチャンスを与えることもできると思います」
(小森選手と渡邊選手が早い時期に復帰してほしいと思うが、松本泰志選手がトップ下で先発出場した場合、サミュエル グスタフソン選手と安居海渡選手と松本選手が先発メンバーになると、ベンチに本職のボランチがいなくなるという問題がある。そうした場合にどのように補っていこうというと考えているのか?)
「オプションはいくつかあります。例えば、(早川)隼平もそのポジションでプレーできます。ただ、大事な試合を控えていますので、そういった対策やプランなどをあまり共有したくないという気持ちです。非常に申し訳ないですが、はっきりとお答えすることはできません」
(一方で柴戸 海選手のコンディションが回復してきていると思うが、彼は100パーセントの状態で突き上げるというところまではいっていないと言っていた。彼が競争のテーブルに乗る上でどういうところを見計らっているのか?)
「海は毎週良くなってきている姿が見られていますので、J1レベルでできるところに限りなく近いところまで来ています」
(チアゴ サンタナ選手の守備について、ブロックを守って中締めをするポジショニングはよくできていると思うが、ボールを奪いに行くスイッチに関してはポジションを守りすぎていて、周りの選手がハイプレスに行きたくてもチアゴ選手が行けずにプレスが掛からないというシチュエーションが後半は多く見られると思う。その辺りの現象をどう認識しているのか?)
「攻撃の選手はどの選手もハイプレスの能力が求められます。チアゴにその部分で改善の余地が残っているとは思います。ただ、すでに改善できた部分もありますし、彼も努力してそれを実行しようとしています。そういったプレスはチームとして90分間安定させなければいけないと思います。例えばチアゴが柏戦で先発出場するとすれば、最初の5分、10分ではなくて、35分経ったときもプレスを掛けなければいけないと思います。チアゴのパフォーマンスでキーワードとなるのが、安定性だと思います」
(柏との前回対戦はシーズン序盤だったが、湘南戦との連敗になってチームとしても苦しい時期だったと思う。あの時期と今のチームの違いをどのように感じているか?)
「前回対戦したときのメンバーを考えれば、例えば(前田)直輝のように別のクラブに移った選手たちもいますし、チームとしても大きく変わっていると思います。柏戦では石原ヒロ(広教)やサミュエルなどはスタメン争いをしている中でベンチスタートでした。現在、彼らは主力として戦ってくれています。ですので、前回の柏戦と今のレッズを比較すると、かなり変わっていると思います」
(先ほどおっしゃられたハードワークという意味だと、柏の前節の対戦したファジアーノ岡山は勇気をもらえるような試合をしたのではないか?)
「岡山を見ていい驚きを覚えました。前半、非常に効果的なプレスを掛けていましたが、同時にかなり体力を消耗する戦い方でもあります。我々の柏戦に向けての準備のことを考えると、岡山戦の前半は大きな刺激になりました。しかし、柏はそもそもビルドアップが得意なチームであり、岡山戦の経験を生かして、どのようにプレスをかいくぐるかという練習をしていると思います。試合にはいろいろな場面があると思いますが、いろいろなシナリオに向けて準備をしています」
(細かいプランは言えないと思うが、どのような試合運び、勝ち方をしたいと考えているのか?)
「ホームでの対戦時と比較すると、ハイプレスを向上させていかなければいけないと思います。ハイプレスはその試合では我々の長所とは言えなかったと思いますし、我々の弱点を突かれて前半で2点取られてしまいました。その試合と比較すればこういうコメントになりますが、現在のチームがやっていることに集中したいと思っていますし、名古屋戦の前半でやったことが再現できればと思います。アウェイの横浜FC戦もそうでしたが、非常に高い強度でゲームに入ることができたと思います。ハイプレスを掛け、そこを破られたら素早く戻してゾーン1の守備をしっかりやらなければいけないと思います。高いクオリティーのビルドアップを持っている柏ですから、我々がそれを止めに行こうとしても、どうしてもうまくいかない場面は出てくると思います。そうなると低い位置でしっかり守備ができなければいけません。しかし、高い強度のプレスを掛け続ければ、その中でゾーン3で奪ってショートカウンターを仕掛けることができる場面も出てくると思います」
(名古屋戦後は小森選手について「重傷かもしれない」と言っていたが、そこまで重傷ではなかったという理解でいいのか?)
「少し答えづらい質問ですが、1試合でも欠場すれば私にとっては長期の離脱になってしまいます。最悪の場合、4週から6週(の離脱)ということも考えられましたが、そこまで悪くないとは言えます」
(小森選手は高い強度のプレスにも大きく貢献していたと思うが、彼を欠くことになったときはどういうことがポイントになりそうか?)
「戦術的な規律を守ることがまず重要なポイントになります。守備はストライカーから始まるものです。そして、ハイプレスでミスを犯したときのリアクションが大事だと思います。柏は非常に柔軟なビルドアップを持っていて、GKがディフェンスラインに入ったり、ボランチがディフェンスラインに降りたり、形を変えながらやってきます。それを認識できずに間違ったプレスを掛けに行ってしまった場合、周りがしっかりとそれに対する反応を示さなければいけないと思います」
(マテウス サヴィオ選手にとっては古巣戦になるが、ここ数試合のサヴィオ選手はチームにとって大きな力になっていると思う。単純に彼の調子が上がってきたのか、それともFIFAクラブワールドカップ後に変化があったり、チームの中での役割の変化ではまったものがあったりするのか、何か感じていることはあるか?)
「クラブワールドカップ後はサヴィオに限らず、チーム全体が自信を持ってプレーしていると感じます。それはチームとして非常にいいことです。サヴィオ本人に関しては、彼のパフォーマンス、プレーで変えてきているところもあります。我々も場面によって、シンプルなプレーを要求したりしています。プレーエリアも少し変えました。サヴィオ、凌磨、(金子)拓郎、サミュエルの間の共通言語がさらに深まっていて、お互いの理解が進んでいると思います。名古屋戦での得点は彼にとっても非常に大事な瞬間だったと思います。本人が強く待ち望んでいた得点です。点が取りたいという強い気持ちをずっと持ってプレーしていましたが、点を取れたことよって、今後はさらに落ち着いたプレーで周りとの連係も高まっていけばと思います」
(今年はJ1リーグのホームゲームで10勝している。昨季の成績をすでに超えているが、ホームゲームで強い要因はあるのか?)
「昨シーズンのチームと比較すると、今シーズンの方が安定していると思います。また、昨シーズンは攻守のバランスがあまりよくなかったと思います。かなり簡単に相手にチャンスを作られていました。今シーズンはよりいいチームになっていると思います。また、攻撃力も高まっていると思います。サヴィオや拓郎のような非常に攻撃的な選手もいます。彼らは自然に攻撃的なプレーができますし、ホームだとチーム全体としてさらに攻撃的に戦える環境ですので、それが理由かもしれません」
(こちらの意見だが、メンタル面でプラスに働いていると思う。今レギュラーとされる選手はレッズに来て1、2年目の選手が多いと思うが、埼玉スタジアムほどの観衆の中でプレーするのはなかなか難しいことだと思うし、声援を力に変えきれない選手がいると思う。ここ数年の選手はそうした声援をプレッシャーではなく力に変えられる選手が多いのではないか?)
「興味深い意見ですね。それも一つのポイントだと思います。逆に言うと、なぜアウェイゲームでこのような試合ができないのかという質問も出てきます。原因は一つだけではなく、複数の要因があると思います。選手やスタッフ、堀之内さんとも、なぜアウェイでたくさんの成功を収めることができていないのかということを話し合ったりしています。しかし、ここ最近のアウェイ2試合で勝利したということで、流れは変わってきていると思います。次は大事な柏戦をアウェイで戦いますが、柏はホームで2敗しかしていないですし、敗戦がJ1リーグで最も少ないチームです。敗戦の少ない柏との対戦ですが、前回の対戦と比較すると勝利の可能性はより大きくなっていると思います」
(金曜日のJリーグと浦和レッズ、金曜日のJリーグとマチェイ監督について聞きたいが、金曜日のJリーグと浦和レッズの歴史を知っているか?)
「申し訳ないですが、知りません」
(2019年は金曜日に7試合戦って一度も勝てなかった)
「今シーズンはどうでしょう?」
(今シーズンというより、マチェイ監督が就任してから金曜日のJリーグは一度も負けていない。アウェイゲームで勝てないこともあるが、1-1で引き分けたセレッソ大阪戦、1-0で勝利した広島戦は金曜日の試合だった)
「いい兆しですね」
(柏レイソルとの金曜日に戦うことは多く、マチェイ監督だけではなく、リカルド ロドリゲス監督時代も金曜日に対戦し、5-1で勝つこともあった。そのときに柏でゴールしたのがマテウス サヴィオだった)
「私にとってたくさんのいい情報がありました。ありがとうございます。レフェリーがキックオフの笛を鳴らした瞬間、私はその日が金曜日なのか土曜日なのかを忘れてしまっています」
(マチェイ監督は2年前に柏と金曜日に2回対戦していて、アウェイでもホームでも金曜日に対戦したが、両方勝利した)
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