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「気を抜かないこと、自信過剰にならないこと、ハードワークし続けること」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 4/23)
23日、マチェイ スコルジャ監督の記者会見がオンラインで行われ、4月25日(金)に埼玉スタジアムで行われる、明治安田J1リーグ 第12節 サンフレッチェ広島戦に向けて意気込みを語った。
(メディア向けに公開された22日のトレーニングではチアゴ サンタナ選手が合流したが、メンバー選考でマチェイ監督を悩ませるくらいコンディションは上がっているのか?)
「チアゴに関しては本日もフルでトレーニングをこなし、いい報告も聞いています。サンフレッチェ戦に間に合うと思われます」
(チアゴ選手が離脱している間は松尾佑介選手が入っているが、あらためて9番に入る選手にどんなことを求めているのか?)
「相手や試合の戦術にもよります。たとえばストライカーが下りてきてセンターバックを引き出すことによって、トップ下が裏に抜けるスペースを作ることも場合によっては役割です。場合によっては裏に抜けていく長いランニングが必要になることもあります。レッズのストライカーはその両方ができると私は思います。チアゴの場合は、ボールをキープしたり、ゴールに向かっていったりするオプションを与えてくれます。相手によってストライカーのタイプを変えることもできる状況にあると思います」
(前節の横浜F・マリノス戦後の記者会見やその前にも、今いる選手の力に合わせた戦い方をしなければいけないという言葉があったと思う。本当の理想は違うところにあるけど妥協しているということなのか?)
「それぞれの選手に違った能力があり、監督の中には理想的なモデルがあります。そして、監督というものは試合の戦術や戦略を考えるときに、選手の能力を考慮すべきだというところからの言葉です」
(世界的にお金のあるクラブであれば、監督の理想に合わせて選手を入れ替えることができるかもしれない。マチェイ監督はできる選手を選んで組み合わせていくことと、選手に自分が要求してもらうことをできるようになってもらうことをどのようなバランスで考えながら指導しているのか?)
「堀之内(聖)スポーツダイレクターとともに一つの移籍ウインドーしか経験していません。一つのウインドーで全てのポジションに必要な選手を獲得することは難しいです。また、サブの選手にどういったタイプの選手が必要なのかということも同時に考えなければいけませんので、長い時間が掛かるプロセスだと思います。たとえば、2023年の1年目のときも私の理想とするストライカーを取ろうとしている間に、ブライアン(リンセン)や(興梠)慎三に合わせる形でプレーしてもらっていました。その後に(ホセ)カンテが来ました」
(これはなければないでいいが、今日レフェリーブリーフィングがあり、ちょうど今、日本人のレフェリーがポーランドの1部リーグを何試合か担当してきたということだった。ポーランドの指導者仲間から連絡を受けたのか?)
「そういう連絡はありませんでした」
(他のチームの結果にもよるが、広島戦に勝てば首位に立つ可能性もある。上位にいることや首位に立つことが選手に与える影響についてどのように考えているか?)
「勝利するごとに選手たちは自信を付けると思いますが、首位に立てばさらに快適な状況になります。ですが、首位に慣れていないチームにとっては危険な状況だと思います。たとえば、現在のメンバーにはリーグ優勝を経験した選手が7人しかいません。今、選手たちに繰り返し言っていることは、今の状況で気を抜かないこと、自信過剰にならないこと、ハードワークし続けることです」
(他のチームでの経験で、首位に立ったのに選手たちの過信によってチームが崩れてしまったことはあるのか?)
「そういう経験はあります。ポーランドリーグでは選手の特徴も性格も違いますが、結局のところ人間ですので、同じような感覚はあると思います。しかしまだ首位からは遠いところにいますので、あまり首位のことは口にしない方がいいと思います。次のサンフレッチェ戦に集中したいと思います」
(広島は2023シーズン、2024シーズンと2年連続でこぼれ球奪取数が1位のチームだったということは知っているか?)
「そこはサンフレッチェの強みだと私も思っています。今季は新加入選手も何人かいますが、プレースタイル自体は昨シーズンまでと同じようなものです」
(昨シーズンのレッズのこぼれ球奪取数がリーグで最下位だったいうことは知っているか?)
「それは知りませんでした。その部分ではみんなにもハードワークを要求していて、かなり改善していると思います。本日も前節のフィードバックを選手たちに行いましたが、セカンドボールの話もしました。特にサンフレッチェのようにマンツーマンでマークするようなチームはそこが大事だと思います」
(レッズは現在、リーグで2位のこぼれ球奪取数となっている。回りくどくなってしまったが、最下位から2位になるにはどのように改善を促したのか?)
「まず選手たちにセカンドボールが回収できていないという問題を認識させるところと、その理由を説明するところからでした。セカンドボールがこぼれる前にそのことを意識して動かなければいけません。それを改善するトレーニングは行ってきました」
(3連勝しているが、やりたいこととできることを整理して選手たちに伝えられていることが調子の良さにつながっているのではないか?)
「そうですね。選手たちの可能性を考慮した準備が必要だと思います。このやり方では成功しないだろうというものを押し付けることはしません。変えられない基本的なルールはありますが、特長に合わせていく部分もあります。攻撃の方が選手の特長に合わせやすいと思います。守備では変えてはいけないところがあります」
(マチェイ監督の表情が以前より和らいだように感じるが、勝つことはやはり気持ちいいものか?)
「そうだと思います。私も人間ですし、勝利した後の方が自信も付きますし、より快適な状況になります。正直、昨年の9月に来てから今まで、このような状況はありませんでした。監督のキャリアの中で最も成功が少ない期間がありました。ですので、私にとって簡単な時期ではありませんでした」
(横浜FM戦の後に「幸運がいくつかあった」という話もあったが、あらためて修正しなければいけないと感じたことは?)
「この前の試合の幸運の一つは、2点目でした。そのような機会が訪れれば、しっかりと生かすということは必要だと思います。そして、それがしっかりできたと思います。守備に関しては、また以前と同じような形での失点がありました。あまりにも簡単にペナルティーエリアの中にクロスを上げさせていたと思います。ファーポストのゾーンのコントロールも改善すべきだと思います」
(ファーポストのゾーンとは具体的にどういうことか?)
「相手の決定機を思い出せば、前半に自陣でボールを失ってファーポストにボールを上げられて、相手にシュートを打たれて(西川)周作がセーブした場面です。75分前後のところで相手がファーポストにボールを上げ、折り返して非常に大きな決定機になり、相手が外したという場面もありました。それ以外にもミスはありましたが、あまりミスについてたくさん言及したくはありません。まだまだやらなければいけないことがあるということです」
(おそらく2023年のAFCチャンピオンズリーグ2022を獲ったときほど守備のディテールを詰めきれていないと思う。当時は一方のサイドに閉じ込めることや相手を横断させないということをもう少し強くできていたと思うが、今の完成度をどう感じているか?)
「ACL優勝チームと今のチームは別物だと考えています。それぞれがベストを尽くしていると思っていますので、あまり比較はしたくありません」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
(メディア向けに公開された22日のトレーニングではチアゴ サンタナ選手が合流したが、メンバー選考でマチェイ監督を悩ませるくらいコンディションは上がっているのか?)
「チアゴに関しては本日もフルでトレーニングをこなし、いい報告も聞いています。サンフレッチェ戦に間に合うと思われます」
(チアゴ選手が離脱している間は松尾佑介選手が入っているが、あらためて9番に入る選手にどんなことを求めているのか?)
「相手や試合の戦術にもよります。たとえばストライカーが下りてきてセンターバックを引き出すことによって、トップ下が裏に抜けるスペースを作ることも場合によっては役割です。場合によっては裏に抜けていく長いランニングが必要になることもあります。レッズのストライカーはその両方ができると私は思います。チアゴの場合は、ボールをキープしたり、ゴールに向かっていったりするオプションを与えてくれます。相手によってストライカーのタイプを変えることもできる状況にあると思います」
(前節の横浜F・マリノス戦後の記者会見やその前にも、今いる選手の力に合わせた戦い方をしなければいけないという言葉があったと思う。本当の理想は違うところにあるけど妥協しているということなのか?)
「それぞれの選手に違った能力があり、監督の中には理想的なモデルがあります。そして、監督というものは試合の戦術や戦略を考えるときに、選手の能力を考慮すべきだというところからの言葉です」
(世界的にお金のあるクラブであれば、監督の理想に合わせて選手を入れ替えることができるかもしれない。マチェイ監督はできる選手を選んで組み合わせていくことと、選手に自分が要求してもらうことをできるようになってもらうことをどのようなバランスで考えながら指導しているのか?)
「堀之内(聖)スポーツダイレクターとともに一つの移籍ウインドーしか経験していません。一つのウインドーで全てのポジションに必要な選手を獲得することは難しいです。また、サブの選手にどういったタイプの選手が必要なのかということも同時に考えなければいけませんので、長い時間が掛かるプロセスだと思います。たとえば、2023年の1年目のときも私の理想とするストライカーを取ろうとしている間に、ブライアン(リンセン)や(興梠)慎三に合わせる形でプレーしてもらっていました。その後に(ホセ)カンテが来ました」
(これはなければないでいいが、今日レフェリーブリーフィングがあり、ちょうど今、日本人のレフェリーがポーランドの1部リーグを何試合か担当してきたということだった。ポーランドの指導者仲間から連絡を受けたのか?)
「そういう連絡はありませんでした」
(他のチームの結果にもよるが、広島戦に勝てば首位に立つ可能性もある。上位にいることや首位に立つことが選手に与える影響についてどのように考えているか?)
「勝利するごとに選手たちは自信を付けると思いますが、首位に立てばさらに快適な状況になります。ですが、首位に慣れていないチームにとっては危険な状況だと思います。たとえば、現在のメンバーにはリーグ優勝を経験した選手が7人しかいません。今、選手たちに繰り返し言っていることは、今の状況で気を抜かないこと、自信過剰にならないこと、ハードワークし続けることです」
(他のチームでの経験で、首位に立ったのに選手たちの過信によってチームが崩れてしまったことはあるのか?)
「そういう経験はあります。ポーランドリーグでは選手の特徴も性格も違いますが、結局のところ人間ですので、同じような感覚はあると思います。しかしまだ首位からは遠いところにいますので、あまり首位のことは口にしない方がいいと思います。次のサンフレッチェ戦に集中したいと思います」
(広島は2023シーズン、2024シーズンと2年連続でこぼれ球奪取数が1位のチームだったということは知っているか?)
「そこはサンフレッチェの強みだと私も思っています。今季は新加入選手も何人かいますが、プレースタイル自体は昨シーズンまでと同じようなものです」
(昨シーズンのレッズのこぼれ球奪取数がリーグで最下位だったいうことは知っているか?)
「それは知りませんでした。その部分ではみんなにもハードワークを要求していて、かなり改善していると思います。本日も前節のフィードバックを選手たちに行いましたが、セカンドボールの話もしました。特にサンフレッチェのようにマンツーマンでマークするようなチームはそこが大事だと思います」
(レッズは現在、リーグで2位のこぼれ球奪取数となっている。回りくどくなってしまったが、最下位から2位になるにはどのように改善を促したのか?)
「まず選手たちにセカンドボールが回収できていないという問題を認識させるところと、その理由を説明するところからでした。セカンドボールがこぼれる前にそのことを意識して動かなければいけません。それを改善するトレーニングは行ってきました」
(3連勝しているが、やりたいこととできることを整理して選手たちに伝えられていることが調子の良さにつながっているのではないか?)
「そうですね。選手たちの可能性を考慮した準備が必要だと思います。このやり方では成功しないだろうというものを押し付けることはしません。変えられない基本的なルールはありますが、特長に合わせていく部分もあります。攻撃の方が選手の特長に合わせやすいと思います。守備では変えてはいけないところがあります」
(マチェイ監督の表情が以前より和らいだように感じるが、勝つことはやはり気持ちいいものか?)
「そうだと思います。私も人間ですし、勝利した後の方が自信も付きますし、より快適な状況になります。正直、昨年の9月に来てから今まで、このような状況はありませんでした。監督のキャリアの中で最も成功が少ない期間がありました。ですので、私にとって簡単な時期ではありませんでした」
(横浜FM戦の後に「幸運がいくつかあった」という話もあったが、あらためて修正しなければいけないと感じたことは?)
「この前の試合の幸運の一つは、2点目でした。そのような機会が訪れれば、しっかりと生かすということは必要だと思います。そして、それがしっかりできたと思います。守備に関しては、また以前と同じような形での失点がありました。あまりにも簡単にペナルティーエリアの中にクロスを上げさせていたと思います。ファーポストのゾーンのコントロールも改善すべきだと思います」
(ファーポストのゾーンとは具体的にどういうことか?)
「相手の決定機を思い出せば、前半に自陣でボールを失ってファーポストにボールを上げられて、相手にシュートを打たれて(西川)周作がセーブした場面です。75分前後のところで相手がファーポストにボールを上げ、折り返して非常に大きな決定機になり、相手が外したという場面もありました。それ以外にもミスはありましたが、あまりミスについてたくさん言及したくはありません。まだまだやらなければいけないことがあるということです」
(おそらく2023年のAFCチャンピオンズリーグ2022を獲ったときほど守備のディテールを詰めきれていないと思う。当時は一方のサイドに閉じ込めることや相手を横断させないということをもう少し強くできていたと思うが、今の完成度をどう感じているか?)
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