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「連勝を収めたこのタイミングで、気を抜く時間はない。さらにハードワークを」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 4/18)

18日、マチェイ スコルジャ監督の記者会見がオンラインで行われ、4月20日(日)に埼玉スタジアムで行われる明治安田J1リーグ 第11節 横浜F・マリノス戦に向けて意気込みを語った。

(ここ2試合は素晴らしい内容で勝っていると思うが、気になることがあるとすれば、選手を交代した後に安定性を維持できているかどうかということがテーマになると思う。マチェイ監督はこの要素についてどう考えているか?)
「サブの選手たちにとって京都サンガF.C.戦は非常に難しい仕事が待っていたと思います。試合終盤では京都の方がフィジカル的に優位になるということは試合前から予想していました。京都にとって良くない途中経過でしたので、かなり押し込まれる時間帯でした。そういう流れの中での投入でしたので、サブの選手たちにとっては守備が要求される状況でした。交代がよくなかったから押し込まれたわけではなく、そういう流れの中で前線の4人を代えたという状況でした。ですので、最後にボールをキープできなかったのは流れと疲労によるものだと思っています」

(それは試合を見ていても理解できる。それと同時に、交代で入ってくる選手はモチベーション、頑張りが伝わるプレーをしてくれると思うが、それが効果的かどうかはまた別の議論になると思う。先発の選手たちが出ている時間の方がゲームは安定していると思うが、そういうことができる選手を増やしていく、たとえばメンバーを代えても機能する選手を増やしていくことが今の課題ではないか?)
「ここ2試合の先発メンバーは守備が安定しているだけではなく、攻守のバランスも良いと思います。そのレベルでプレーできる選手の数を増やしていかなければいけません。(原口)元気、(松本)泰志、タカ(関根貴大)や(長倉)幹樹など、それができる選手たちはいると思います。トモ(大久保智明)は手術から戻ってきているところですが、彼の本来のコンディションを取り戻そうとしている段階です。

ここ2試合、サブの選手たちの役割は基本的に自分たちでボールをキープすることによって、押し込まれる場面を減らすということがありました。彼らは一生懸命それを実行してくれたと思います。もしかしたら、そこまで美しくはなかったかもしれませんし、効果的ではなかったかもしれませんが、アウェイでも危険な京都の攻撃を60分以降、シュートを1本も枠内に打たせないという形に持っていくことはできたと思います」

(横浜FMはメンバーを見ればポテンシャルが高いチームだと思うが、苦しんでいる。このタイミングの対戦は嫌なものだと思うが、マチェイ監督に何か感じることはあるか?)
「AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)直前の試合で非常に高いモチベーションで彼らはプレーすると思います。京都戦も2-0でリードしているところから逆転されるという流れでした。アウェイの川崎(フロンターレ)戦もリードしていて90+10分に失点して追いつかれました。非常に攻撃的で内容もいい試合をプレーしていますが、今は内容に結果が伴っていないという状況だと思います。

非常に攻撃のポテンシャルが高い、攻撃的なサイドバックがいるチームだと思います。そして重要なACLEの試合の前に、エウベル、アンデルソン ロペス、ヤン マテウスをそろえてプレーさせることを試す可能性もありますので、非常に攻撃的なチームとの対戦となるという準備を我々はしなければいけません。ビルドアップが得意なチームでもありますので、いかに効果的なハイプレスを掛けられるかということにも興味を持っています。そのトレーニングは明日しか行う時間がありませんが、どこまで効果的なものを準備していけるのかを考えています」

(気温が上がってきている中での連戦で迎える横浜FM戦で大切にしたいことは?)
「チームの発展のところでさらに一歩前進したいとまず思っています。(FC)町田(ゼルビア)戦、京都戦で勝利を収めたこのタイミングで、気を抜く時間はないと思います。さらにハードワークしながら、さらに謙虚に戦っていかなければいけません。しっかりと闘うことには代償が付き物ですが、それを気にせず闘いの部分を出していければと思います」

(連戦の中でハードワークしてハイプレスを掛けていくのはフィジカル的に厳しいと思うが、フレッシュな選手を起用する考えはあるのか?)
「先発メンバーに関しては(この定例会見の)5分くらい前までコーチングスタッフともミーティングをしていました。選手の疲労に関してはメディカルスタッフ、フィジカルコーチからの報告を待っているところです。明日、最後のトレーニングを行った上で最終的に先発メンバーを決めたいと思っています」

(2つの考え方があると思う。町田と京都のいい流れを切らずにそのまま起用していくか。もしくは新しい選手を入れてフレッシュに戦うか。悩ましいところだと思うが、どちらに比重を置いて考えているのか?)
「いい質問だと思います。京都戦の前も先発メンバーをどうするのかを長い時間を掛けて考えて、最終的には同じスタメンで行くという決断になりました。3連戦の3戦目ですので、京都戦とは状況が違います。もしかしたらメディカル的な理由で同じ11人でスタートできないかもしれません。ただ、大きな考え方としては今の流れを断ち切りたくないというものがあります。今までのものに継続性を持たせて、さらに前進するということを考えています」

(町田戦、京都戦とメンバー外になったチアゴ サンタナ選手の状況はどうか?)
「チアゴが(横浜F・)マリノス戦にいるという確率は低いと思います。トレーニングのセッションもまだひとつ残っていますので、最終的にそれを決めるのも明日のトレーニング後になります」

(ここまでの10試合でスプリント回数が多いが、年間を通すと数字は変わってくると思うが、マチェイ監督が以前指揮を執られた2023年より今のところ多い。どういう理由でスプリント回数が増えていると思うか?)
「切り替えのところでの要求はさらに高めていますので、それがスプリントの本数に表れているところはあると思います。切り替え以外にも試合の中で状況に合わせて動くことも影響していると思います。2年前と比べてもJリーグのサッカーが変わってきていると思います、フィジカル的により要求されるリーグになってきていますので、それに合わせているという側面もあると思います」

(切り替えのスピードや強度はどの監督、どのチームも高い要求をしていると思うが、マチェイ監督が自身のポリシーやイメージで選手たちに強く伝えていることはあるのか?)
「選手たちにアドバイスしているのは、スプリントを始めるタイミングのところです。相手より早めにスタートを切ることができれば、たとえばセカンドボールの回収もより増えていくと思います」

(そのプレーを体現している選手の一人がマテウス サヴィオ選手であり、彼は勤勉な選手でプレスバックにもエネルギーを使ってプレーしていると思う。もっと攻撃に力を使った方がいいなど、考え方はいろいろあると思うが、マチェイ監督はどう見ているか?)
「現在のチームでは両ウイングに守備のスプリントも要求しています。特に5バックのチームと対戦するときは相手ウイングバックの対応もしなければいけませんので、彼らにとって必要な仕事だと思っています」

(京都戦では攻撃時に敵陣ペナルティーエリアに入っていく選手が多くなったと思う。それに伴い攻撃回数も多くなり、鋭さも出てきたと思う。その要因をどう考えているか?)
「まず全体的な話として、チームがバランス良くゲームコントロールできているという状況があります。特にディフェンスラインとボランチの連係がうまくいっていたと思います。そこが安定すると、チームがより攻撃的に戦うことができます。ファイナルサードに入ってから、どのようにペナルティーエリアに侵入していくかというプレーモデルは以前からありますが、それを今まであまり実行できていなかったというところです。ゲームをプレーするごとにそれができるようになってきて、前進していると思います。京都戦ではサイドバックにより攻撃的に行くよう指示を出しました。そこも改善していると思います。ただ、我々が理想としているところに行く着くためにはもう少し時間が必要だと思います」

(今は首位のアビスパ福岡からレッズまで9チームが勝ち点3差の中にいる。レッズも次節勝てば、他会場次第で首位になる可能性もある。リーグ全体の序盤の混戦模様をどう捉えているか?)
「非常に競争が激しい、難しいシーズンになっていると思います。どのチームも優勝のことを考えられるような状況です。我々が今、集中しなければいけないのは、自分たちがやるべきこと、3連勝を目指して戦うことです。(CA)リーベル・プレートと対戦するまでに9試合残っていますが、そこでできるだけ多くの勝ち点を積み上げていきたいと思っています。ただ、中2日という状況がまだ2回ほどありますので簡単ではありませんが、同じような状況だった京都戦からも学びながら準備していきたいと思います」

(9試合で勝ち点を積み上げていくために最も大事だと考えることは?)
「多くの要素があると思いますが、連勝した今、ロッカールームの中での選手たちの姿を見ると、自信をつけてきていると思います。今できているいい仕事、そして勝利を続けていけば、それが自信につながり、さらにチームの安定性につながると思います。この9試合の中ではフィジカル面も大事になってくると思います。いい形でローテーションしながら戦っていければとも思っています。

ファイナルサードに入ったところでのプレーの向上の話を先ほどもしましたが、そこでの決定率を上げなければいけないと思います。京都戦も後半の立ち上がりにいいチャンスを作りましたがゴールを取れず、追いつかれて少しナーバスになるような状況でしたので、そういったところで追加点を取れば後により楽な展開に持っていけると思います」

(リーグ全体の日程面について、ACLEとFIFAクラブワールドカップがあることもあり、アウェイ3連戦やホーム5連戦という形になっているが、公平性という意味でどう捉えているか?ポーランドやヨーロッパの例を踏まえて聞かせてもらえないか?)
「私が以前所属したクラブでこのようなカレンダーになった記憶はありませんので、私自身がそこに合わせていかなければいけない部分もあると思います。そしてホーム5連戦という状況の中にいますが、ロッカールームで選手たちに言っているのは、『常に次の試合のことだけど考えろ』ということです」

(マチェイ監督としてはどういうことを心掛けているのか?)
「多くのことを考えていますが、トレーニングの強度のことは考えています。また、先発メンバー選びも。いつ選手を休ませるのかというところは考えています。今後の9試合の中でローテーションは一つの大きな仕事になると思います。それを恐れているわけではないですが、そこでのいい判断は私に要求されると思います」

(ヴィッセル神戸の前川黛也選手、柏レイソルの小島亨介選手、ファジアーノ岡山のスベンド ブローダーセン選手、鹿島アントラーズの早川友基選手、セレッソ大阪の福井光輝、福岡の村上昌謙選手と、ここまで対戦してきたチームのGKはいいパフォーマンスをしていたと思う。シュート決定率はシュート総数と奪ったゴールの関係であり、決定率自体は下がっていると思うが、枠に飛んでいるシュートの数はリーグの中でも2位と高い数字を残している。当然、枠内にボールが飛ばなければゴールは入らないので、枠内シュートが増えればゴールも増えていくと思うが、この点についてどう考えているか?)
「そのとおりだと思います。ファイナルサードでの決定率を上げるトレーニングはいろいろな形で行っています。もちろん公式戦とトレーニングでは掛かるプレッシャーが違います。それでも練習の方法はありますので、それは実行しています。そういった部分は今後良くなっていくと思っています。シュートの本数、さらに枠内シュートの本数はいい数字が出ていますので、それは続けなければいけないと思います」

(対戦する横浜FMはリーグで最もシュートを打たれているチームだが、これについてどう考えているか?)
「昨年、一昨年のマリノスのデータを見ても、もしかしたら同じような数字が出ているかもしれません。2年前の対戦を思い出しても、マリノスが非常に攻撃的なスタイルですので、両チームともチャンスを作るという展開がありました」

(チームの調子が良くなってくると、調子の良い選手も増えていくと思うが、マチェイ監督が考える人心掌握、選手とのコミュニケーションで心掛けていることは?)
「ベンチの選手により注力していく時期に差し掛かっていると思います。あまり長い時間プレーしていない選手たちのケアはしっかりとしなければいけないと思います。たとえば(井上)黎生人の場合はトレーニングでも毎回ハードワークを見せてくれていますが、センターバックを替えるのは簡単ではありません。(二田)理央や(早川)隼平などの若手は、チームが結果を残していないとき、いかにして勝つかというセットアップを探している中で彼らを使う機会があまりありませんでした。そういった選手は彼ら以外にもたくさんいますが、彼らをしっかりと気を使って見ていくことができればと思います。来週のサンフレッチェ広島戦の後は彼らの試合勘をなくさないためにもトレーニングマッチを組んでいます。彼らにとっては(松尾)佑介、サイドバックの(長沼)洋一、ヒロ(石原広教)がいいお手本になると思います。彼らはチャンスが訪れたときにしっかりとそれをものにしてほしいと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「連勝を収めたこのタイミングで、気を抜く時間はない。さらにハードワークを」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 4/18)

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