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vs鹿島「悔しい開幕戦」
Jリーグ第1節鹿島アントラーズ戦のゲームレポートと試合後の選手コメント
雨の落ちる中、アウェイ・カシマスタジアムで迎えた2010シーズンの開幕、鹿島アントラーズ戦。
びっしりと埋め尽くされたレッズ側ゴール裏からは、選手がウォーミングアップでピッチに登場する前から大声援が送られ、その声が室内練習場にも響き渡り、チームを鼓舞した。
ゲームキャプテンを務める阿部を先頭にピッチへと入り、16時4分、レッズのキックオフで試合は始まった。
開始から50秒あまり、レッズは左サイドで得たFK、ポンテの右足からゴール方向へ巻いていくボールが送られ、細貝がファーサイドでヘディングシュートするも、枠を外れる。このファーストチャンスが前半最大の決定機とも言えた。5分にはアントラーズの最初の好機で先制を許す。右サイドからのクロスをニアサイドに飛び込んで足を伸ばした興梠に押し込まれてしまう。
0-0の均衡が崩れた後、レッズは両サイドを起点に攻撃を組み立てたが、フィニッシュまで至らず。逆にアントラーズのスピードあるカウンターでピンチを迎えることが幾度かあった。23分には柏木の左足ミドルシュートがGKに弾かれバーを叩いた場面を除くと、決定的と言えるチャンスは作りだせないまま前半を終えた。
後半も前半同様にサイドから攻撃を構築。68分には細貝に代えて達也を投入し、さらに相手ゴールへの圧力を掛けていった。相手エンドでショートパスを交わしながらポジションを入れ替えるように動き回り、リズムを作った。73分には達也がゴール正面、エリア外から、エジミウソンの落としを右足で捉え、糸を引くような強烈なシュートがゴール左へ飛んだものの、GKに阻まれてしまう。
80分を過ぎると、疲れもあってしだいに足が止まる時間が増え、こぼれ球も拾えなくなり、アントラーズのゆっくりとしたボール回し後のテンポアップについていけず、守備陣形を崩される場面が出はじめる。83分には、坪井を下げて原口を投入、同点を目指し攻め続けようとした。しかし86分、自陣右サイドからのクロスをゴール前でマルキーニョスに頭で決められ0-2に。
その後、この試合でJリーグ初出場となった宇賀神の速い左クロスをエジミウソンが頭で合わせる惜しい場面もあったが、ボールはGK正面へ。ロスタイムの3分を含め、相手ゴールへと迫ったが、スコアは変えられないまま試合終了の笛を聞くこととなった。
それでもアウェイゴール裏のレッズサポーターはチームを鼓舞しようと、挨拶へ出向いた選手たちに熱いコールを浴びせ、その大きな声に次戦への期待を込めた。
2010シーズン、ホーム開幕戦となる次戦は、3月14(日)14時から埼玉スタジアムにて行なわれる第2節FC東京戦となる。
【試合後コメント】
阿部勇樹
「負けは負けです。相手のツートップがキープしたときに押し上げてくるのは分かっていたことです。スローインを早くやったり、逆サイドから動いてきたりするのは分かっていたことです。そういうところでやられたのがいけないです。
周りは始まったばかりと言うかもしれないですが、そう思っていたら危ないです。今日の試合をテレビで見たりして、選手同士で話をしてやっていくしかないです。今日やられたことを、しっかりと受け止めてやっていきたいです」
柏木陽介
「立ち上がりと最後、守り抜いて自分たちが点決めないといけない時間帯に失点してしまったので、すごいもったいないなという気持ちです。
シュートも少なかったですし、ゴール前にかける人数も少なかったですし、すべてにおいていい攻撃ができなかったと思います。もっとみんながゴールに向かっていく姿勢を、出していかないといけないかな、と思います。
決して悪い試合ではなかったと思います。あと1週間チームで修正をして、浦和らしいサッカーで勝利を、今日もたくさん来てくれたサポーターの皆さんたちにプレゼントしてあげたいと思います。
まだ始まったばかりです。次につながるように、チームでしっかり話し合って、1週間コンビネーションを深めていきたいです」
宇賀神友弥
「まさかこんなに早くデビューできると思っていなかったです。でも、緊張でガチガチになるというようなことはなかったです。
ただ、このスタジアムでやってみて、サポーターの声援がすごくて、最初はコーチングの声が通らないことにちょっと戸惑ってしまいました。プレーも少し慌ててしまった部分がありました。こういう舞台に立つのは初めてなので、自分の予想をはるかに超えていました(苦笑)。
それでも、自分の持ち味は少なからずは出せたと思います。クロスの回数とか少なかったですが、最後エジ(のヘディングシュート)にうまく合ったところとかは、持ち味は出せていたと思います。
次のホーム開幕戦まで、またこれから1週間、レギュラー争いがあるので、しっかりアピールして、FC東京戦に出れるようにして、ホームで皆さんに勝利を見せたいです」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】