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vs磐田「先制するもアディショナルタイムに失点、9回目のドロー」

17日、浦和レッズはエコパスタジアムでジュビロ磐田と対戦した。
2-0で快勝した前節川崎フロンターレ戦から中3日。セルヒオが10試合ぶりに先発に入り、新加入のデスポトビッチが初ベンチ入りした。先発はGK加藤からディフェンスラインの右から高橋、スピラノビッチ、永田、平川、ダブルボランチの鈴木、柏木までは前節と同じ。2列目には右からセルヒオ、マルシオ リシャルデス、原口が並び、ワントップには高崎が入った。
なお、この日午前9時21分、前身の三菱自動車サッカー部と浦和市の恋愛関係を成就させて「浦和レッズ」を生み、レッズの初代監督であり、GMとしても多くのタイトルをもたらせた森 孝慈氏がご逝去された(享年67歳)。レッズと浦和の街をこよなく愛し、そして多くの人たちから愛された同氏の死を悼んで、イレブンは喪章をつけてプレーした。真っ赤に染まったアウェイスタンドでは試合開始前から「We Are REDS!」がこだまし、チームを鼓舞した。
試合は19時3分、レッズボールでキックオフされた。立ち上がりからボールを支配し、しっかりつなぎながら好機を生み出そうとするレッズだが、4-4-2の陣形をコンパクトに保って守るジュビロ陣内になかなか割って入ることができない。マルシオや柏木がクサビのパスを入れようと試みるが、前線にボールが収まらず、膠着した状態が続いた。
それでも何度もチャレンジを繰り返し、21分には高橋の右クロスを高崎がヘディングシュート。26分には原口の折り返しをマルシオがシュートするなど、徐々にゴールの匂いを感じさせていった。
こうして訪れた30分。高橋のパスをバイタルエリア中央で受けた柏木がきれいにトラップし、ワンドリブルから左足を振り抜く。威力、コースともに申し分のないシュートはゴール右隅に決まり、貴重な先制点を叩きだした。
1点を追うジュビロは後半に入ると、59分、62分と立て続けに攻撃の選手を入れてレッズゴールを脅かすようになる。レッズは徐々にラインを下げられてピンチの場面が続いたが、加藤やDF陣が体を張ってゴールを守った。
何度も訪れるピンチに対してペトロヴィッチ監督が打った手は、運動量の落ちていた前線の選手を入れ替え、高い位置から守備を始めようということだった。65分に高崎からデスポトビッチ、68分に原口から達也へと交代。前線からのチェイシングでレッズのチャンスが増えていく。
81分にはカウンターからデスポトビッチがレッズでの初シュート。左ポストに当たった跳ね返りを達也が右足で叩いたが、DFに当たって枠を外れた。カウンターから追加点を奪うチャンスもあっただけに、もう1点決めておきたかった。
83分にはセルヒオに代えて山田暢久を入れ、守備を厚くする。そして第4の審判から示されたアディショナルタイムは5分。すると90+3分、何度もピンチを防いでいたレッズ守備陣に悪夢が訪れた。それまで堅守を見せていたスピラノビッチが前田遼一を倒してPKを与えてしまった。
これを前田に決められ、結果は1-1の引き分け。つかみかけていた勝ち点3のうち、2を失ってしまったイレブンは、試合終了の笛と同時に顔を覆った。
だが、最後まで気持ちのこもったプレーを見せたことは必ず次につながるはずだ。スタンドへの挨拶を終えた選手たちの中で一際肩を落としていたスピラノビッチに大音量のスピラコールが浴びせられた。
次戦は7月23日(土)18時からホーム埼玉スタジアムにて開催される第6節ヴァンフォーレ甲府戦。赤き戦士たちはホーム連勝を目指して敵を迎え撃つ。

鈴木啓太
「試合は残念です。前半は自分たちのペースでできていたと思います。柏木との関係?良かったと思います。
(後半、少し相手のペースになって引いてしまったように見えたが?)少しボールの出どころに対して行けてなかった感じはありましたが、最後の所でやられないという自信もありましたし、完全に崩されている場面もなかったと思うので、特にそれが大きな問題だとは思っていません。非常に悔しい終わり方でしたし、次に向けて、しっかり休むところは休んで、1週間気持ちも体も整えて戦いたいです。
(森さんが亡くなったが?)レッズにとって非常に大きな存在でしたし、今、僕たちがこの場でサッカーができるのも森さんのような方たちがいたからこそ、こういう場所でサッカーができるので、それは、浦和レッズというだけではなくて、日本のサッカー界にとって大きな人物でしたし、残念という言葉はおかしいと思うので、本当に今までありがとうございました、と。ゆっくり休んでほしいと思いますし、天国でも、サッカーをまたやっているんじゃないかと思います」

山田暢久
「森さんは、僕がレッズに入るときの監督で、ちょうど入れ替わりでしたが、僕を誘ってくれた監督でした。プライベートでも食事にいくなど、お世話になりました。レッズにとっては本当に偉大な人を亡くして悲しいです。レッズのために貢献してくれた人です。非常に残念です。
今日、勝てれば結果的に良かったのですが、最後の最後に入れられてしまったのが残念です。森さんには数多くのことを言われました。身近な人でした。監督を辞めてからもGMをやってもらって助けてもらいました。(2003年のナビスコカップで)レッズが初タイトルをとったとき、GMだったので、一緒に喜び合えて良かったです。
ずっと体調が悪かったのに、それを僕らに気づかせなかった。それも森さんの気遣いだったのだと思います。ご冥福をお祈りします」

デスポトビッチ
「95分を通して、みんな戦っている中で、最後にPKという形で追いつかれてしまったことは本当に残念です。ただ、チームとしてやろうとしていることはできていたし、正しい方向に進んでいくことが大事だと思います。そして、我々が望む順位へ進んでいきたいです。
(レッズでの初試合だったが?)監督を含めて非常に良くしてくれていますし、非常に居心地が良いです。今日も出場できて、残念ながら得点という結果を残せませんでしたが、みなさんに喜んでもらえるように、サポーターのために次の試合に向けて準備をしていきたいです。
(惜しいシーンがあったが?)達也から良いボールがきて、久々にポストに当ててしまったのですが、あれは得点しなければいけませんでした。ヘディングシュートはそこまでポジショニングが良かったわけではないですが、叩きつけました。その辺の精度、細かい精度を高めていければ必ず結果は出てくると思います。
チームにはレベルの高い選手がいますし、次からの試合では多くのチャンスを作れると思います。そのチームがつないでくれたチャンスに、ゴールを決められるように精度を高めていきたいです。
(サポーターの印象は?)本当に素晴らしかったです。彼らと一緒に勝ち点3を取って浦和に喜びを持って帰りたかったです」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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