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vs仙台「失点後、堅守を崩せず敗れる」
29日、浦和レッズは第8節ベガルタ仙台戦を迎えた。
場所はユアテックスタジアム仙台。ベガルタにとっては震災後初のホームゲームであり、今シーズンのホーム開幕戦ともなる試合、チケットは完売。1万8,456人が詰めかけた。レッズのイレブンは『がんばろう!宮城・東北』と記された横断幕を携えて入場、国歌斉唱と黙祷を行なった後、14時3分、ベガルタボールでキックオフされた。
長く乾いたピッチコンディションもあり、レッズの狙いとする早いパスワークが影を潜め、仙台の素早い出足に押されペースを握られてしまう。3分、4分と連続してシュートを許し、ペトロヴィッチ監督が前日会見で「非常に難しい戦いになる」と語った通りの展開に。21分には自陣ペナルティーエリア左脇からのFKを与え、ゴールエリア付近にこぼれたボールを拾われてシュートを浴びる。これは山岸とスピラノビッチの2人がボールに触れ、なんとか凌ぐ。
ベガルタはシンプルに長いボールを、レッズDFの背後に蹴りこんでカウンターを狙い、レッズがボールを保持する時間が長くなりはじめるが、攻撃の形は作れず。ベガルタが分厚い守備網を敷いてきたこともあり、監督の目指す「サイドでの1対1」という状況はなかなか創出できず、逆に1対2、あるいは2対3の数的不利を強いられることが多い。それでも25分、エリア右脇でFKを獲得、柏木の左足からのボールがファーサイド、スピラノビッチの目の前にこぼれる。ここまでで最も決定機に近い場面だったが、シュートは相手のブロックに阻まれる。
試合が動いたのは40分。相手ロングボールに戻った宇賀神が2人に寄せられながらターンしてクリア、しかしボールは相手に当たり、高く上がったボールが自陣エリア左脇へ。これを梁勇基に拾われてクロス、ヘディングシュートを許して失点してしまう。
リードを許した2分後にもロングボールでディフェンスライン裏をつかれ、前に出た山岸がループシュートで頭上を越される場面があったが、幸運にもポストに救われる。
0-1で折り返したレッズは、後半開始から達也に代えて高崎を投入し、エジミウソンとの2トップを敷く。しかし、FW1人を前線に残して守る仙台の守備を切り崩せず、69分には山田暢に変えてマゾーラを投入。柏木とマルシオがダブルボランチを務め、原口が右に、マゾーラが左に張る形を取る。しかし、サイドのスペースを埋められてマゾーラもなかなか持ち味を発揮できず、チャンスを作り出せないまま時間が過ぎる。85分には宇賀神に代えて野田がピッチへ。監督がサイド攻撃へのテコ入れを図った直後、中盤でボールを拾ったマゾーラが運んでクロス、2列目から飛び込んできたマルシオがヘディングシュート。GKの位置とは逆に飛んで「同点か!?」と思われたが、ゴールカバーに入ったDFに頭で弾き出される。
アディショナルタイムにはFK、CKを連続して獲得したもののゴールは奪えず。逆にカウンターを喰らい、山岸との1対1を許してしまう。必死に戻った峻希がスライディングでボールをつついて2点目はなんとか防ぐ。残りわずかな時間、スピラノビッチも前線へと上がって同点を目指したが、好機は作り出せず1-0のまま。守備を固める相手への攻略、という新たな課題が浮きぼりとなった試合となった。
次戦は5月3日(火・祝)、埼玉スタジアムで横浜F・マリノスと対戦する。
永田 充
「(1点が遠い試合だったが?)失点の場面も人数が足りていて守りきれる状況だったし、ああいうの形で先に取られると、向こうもモチベーションが高いですし、こういう結果になってしまうんだと思いました。ああいうつまらない失点をしてはいけないです。
あまりパスを出すところがなくて苦労しました。前の選手がボールを受けてもすぐに囲まれてしまいます。チームとしてもうちょっと戦い方を考えてやらないと、引いた相手を崩せないかなと思います。
(仙台ホームという大きな意味のある試合だったが、プレッシャーは?)いいえ、プレッシャーはないです、勝つ気持ちで臨んだし、普通に勝負にこだわってやりました。相手も強い相手ですし、僕らも連敗をしたらいけないです。次、すぐに試合ですが、チームで課題を見つけて克服して、次に備えて良い準備ができればいいです。
(ボールの出しどころがなかった?)引いた相手に対してアイデアが乏しかったです。名古屋みたいに攻めてきてくれるチームならやりやすいですが、引かれたら戦い方を変えていかないと駄目だと思います
。
(前線の動き出しも少ない?)みんな足が止まっていたような気がしますし、僕らももう少し前で戦いたかったですが、それがなかなかできず、チャンスも作れなかったです。
(仙台の勢いを感じた?)戻りが早かったですね。取られた後のすぐに自分の守備につくというのは今日の浦和より早かったと思いますし、僕らがそれをやらないといけないと思います。
(戻りが早いことで、最終ラインでボールを持つことが多かった?)監督からもエジに対してどんどんボールを放り込んでいいという指示が出ていたので、それを確実にやれば良かったですが、変につないだり、自分たちから崩れていくようなことがあったので、監督に言われたようにやらないといけないと思います。
(ピッチの状態は?)ボールが走らないし、ところどころ下が荒れていて、パスをどんどんつなぐサッカーを目指しているうちのチ-ムは今日は厳しかったですね」
山田暢久
「相手は全員引いて、狙いははっきりしていました。そこで相手にチャンスを多く与えすぎましたね。
(ペトロヴィッチ監督が「勝敗を分けるのは精神力」と言っていたが、対戦してみて仙台の選手の印象は?)やっぱり、伝わるものとか感じるとことかはありましたけど、勝負事なんで。今日はやっぱり引いてる相手に対してチャンスが作れなかったんで、そういうチームに対しての課題というのは見えてきましたね。
(足の状態は?)大丈夫です。
(次は中4日での連戦だが?)それはどこのチームも一緒なので、そういう気持ちの面でも負けないように頑張っていきたいです。
(最終ラインでボールを回しているときに、出しどころに窮するような場面もあったが?)スペースがなかったので、前の方の選手の動き出しも難しかったと思います。なかなか出すところがないのでね。ゆっくり回してても良いと思いますが、そこで慌てて無理して蹴って、相手に取られてカウンターって場面もあったので、そこはもうちょっと落ち着いてやれればいいなと思います。
(過去2年は落ち着いて回すことの多いサッカーだったが、臨機応変にやるのは難しい?)難しくはないですが、しっかりゲームをコントロールできなかったってのもありました。回しながら相手を疲れさせるっていうのも、引いてる相手に対しては、しっかり落ち着いて回しながら狙うところは狙う。そういう落ち着きも足りなかったかなと思います。自分たちが思うようにできなかったというのは、相手の方が良かったということなんじゃないかなと思います」
マルシオ リシャルデス
「相手は非常に僕らのことを分析していて、下がって守備をしてきたので、なかなか突破するのもスペースを作ることも難しくて、前半に関しても後半に関しても、非常にリズムを作りにくい試合でした。今後も相手はこうやって守ってくると思いますが、そういう相手に備えて今日は一つ学んだということで、今後こういうことがないように気を付けなければいけません。一番してはいけないことは、ゴールを失うことです。今日、1点失ったことが一番の反省点だと思います。
次はホームで強敵にマリノスになりますが、短い準備期間ですが休息を十分にとって良い準備をし、今日の試合で起きたミスを絶対しないようにして、良い試合にしたいと思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
場所はユアテックスタジアム仙台。ベガルタにとっては震災後初のホームゲームであり、今シーズンのホーム開幕戦ともなる試合、チケットは完売。1万8,456人が詰めかけた。レッズのイレブンは『がんばろう!宮城・東北』と記された横断幕を携えて入場、国歌斉唱と黙祷を行なった後、14時3分、ベガルタボールでキックオフされた。
長く乾いたピッチコンディションもあり、レッズの狙いとする早いパスワークが影を潜め、仙台の素早い出足に押されペースを握られてしまう。3分、4分と連続してシュートを許し、ペトロヴィッチ監督が前日会見で「非常に難しい戦いになる」と語った通りの展開に。21分には自陣ペナルティーエリア左脇からのFKを与え、ゴールエリア付近にこぼれたボールを拾われてシュートを浴びる。これは山岸とスピラノビッチの2人がボールに触れ、なんとか凌ぐ。
ベガルタはシンプルに長いボールを、レッズDFの背後に蹴りこんでカウンターを狙い、レッズがボールを保持する時間が長くなりはじめるが、攻撃の形は作れず。ベガルタが分厚い守備網を敷いてきたこともあり、監督の目指す「サイドでの1対1」という状況はなかなか創出できず、逆に1対2、あるいは2対3の数的不利を強いられることが多い。それでも25分、エリア右脇でFKを獲得、柏木の左足からのボールがファーサイド、スピラノビッチの目の前にこぼれる。ここまでで最も決定機に近い場面だったが、シュートは相手のブロックに阻まれる。
試合が動いたのは40分。相手ロングボールに戻った宇賀神が2人に寄せられながらターンしてクリア、しかしボールは相手に当たり、高く上がったボールが自陣エリア左脇へ。これを梁勇基に拾われてクロス、ヘディングシュートを許して失点してしまう。
リードを許した2分後にもロングボールでディフェンスライン裏をつかれ、前に出た山岸がループシュートで頭上を越される場面があったが、幸運にもポストに救われる。
0-1で折り返したレッズは、後半開始から達也に代えて高崎を投入し、エジミウソンとの2トップを敷く。しかし、FW1人を前線に残して守る仙台の守備を切り崩せず、69分には山田暢に変えてマゾーラを投入。柏木とマルシオがダブルボランチを務め、原口が右に、マゾーラが左に張る形を取る。しかし、サイドのスペースを埋められてマゾーラもなかなか持ち味を発揮できず、チャンスを作り出せないまま時間が過ぎる。85分には宇賀神に代えて野田がピッチへ。監督がサイド攻撃へのテコ入れを図った直後、中盤でボールを拾ったマゾーラが運んでクロス、2列目から飛び込んできたマルシオがヘディングシュート。GKの位置とは逆に飛んで「同点か!?」と思われたが、ゴールカバーに入ったDFに頭で弾き出される。
アディショナルタイムにはFK、CKを連続して獲得したもののゴールは奪えず。逆にカウンターを喰らい、山岸との1対1を許してしまう。必死に戻った峻希がスライディングでボールをつついて2点目はなんとか防ぐ。残りわずかな時間、スピラノビッチも前線へと上がって同点を目指したが、好機は作り出せず1-0のまま。守備を固める相手への攻略、という新たな課題が浮きぼりとなった試合となった。
次戦は5月3日(火・祝)、埼玉スタジアムで横浜F・マリノスと対戦する。
永田 充
「(1点が遠い試合だったが?)失点の場面も人数が足りていて守りきれる状況だったし、ああいうの形で先に取られると、向こうもモチベーションが高いですし、こういう結果になってしまうんだと思いました。ああいうつまらない失点をしてはいけないです。
あまりパスを出すところがなくて苦労しました。前の選手がボールを受けてもすぐに囲まれてしまいます。チームとしてもうちょっと戦い方を考えてやらないと、引いた相手を崩せないかなと思います。
(仙台ホームという大きな意味のある試合だったが、プレッシャーは?)いいえ、プレッシャーはないです、勝つ気持ちで臨んだし、普通に勝負にこだわってやりました。相手も強い相手ですし、僕らも連敗をしたらいけないです。次、すぐに試合ですが、チームで課題を見つけて克服して、次に備えて良い準備ができればいいです。
(ボールの出しどころがなかった?)引いた相手に対してアイデアが乏しかったです。名古屋みたいに攻めてきてくれるチームならやりやすいですが、引かれたら戦い方を変えていかないと駄目だと思います
。
(前線の動き出しも少ない?)みんな足が止まっていたような気がしますし、僕らももう少し前で戦いたかったですが、それがなかなかできず、チャンスも作れなかったです。
(仙台の勢いを感じた?)戻りが早かったですね。取られた後のすぐに自分の守備につくというのは今日の浦和より早かったと思いますし、僕らがそれをやらないといけないと思います。
(戻りが早いことで、最終ラインでボールを持つことが多かった?)監督からもエジに対してどんどんボールを放り込んでいいという指示が出ていたので、それを確実にやれば良かったですが、変につないだり、自分たちから崩れていくようなことがあったので、監督に言われたようにやらないといけないと思います。
(ピッチの状態は?)ボールが走らないし、ところどころ下が荒れていて、パスをどんどんつなぐサッカーを目指しているうちのチ-ムは今日は厳しかったですね」
山田暢久
「相手は全員引いて、狙いははっきりしていました。そこで相手にチャンスを多く与えすぎましたね。
(ペトロヴィッチ監督が「勝敗を分けるのは精神力」と言っていたが、対戦してみて仙台の選手の印象は?)やっぱり、伝わるものとか感じるとことかはありましたけど、勝負事なんで。今日はやっぱり引いてる相手に対してチャンスが作れなかったんで、そういうチームに対しての課題というのは見えてきましたね。
(足の状態は?)大丈夫です。
(次は中4日での連戦だが?)それはどこのチームも一緒なので、そういう気持ちの面でも負けないように頑張っていきたいです。
(最終ラインでボールを回しているときに、出しどころに窮するような場面もあったが?)スペースがなかったので、前の方の選手の動き出しも難しかったと思います。なかなか出すところがないのでね。ゆっくり回してても良いと思いますが、そこで慌てて無理して蹴って、相手に取られてカウンターって場面もあったので、そこはもうちょっと落ち着いてやれればいいなと思います。
(過去2年は落ち着いて回すことの多いサッカーだったが、臨機応変にやるのは難しい?)難しくはないですが、しっかりゲームをコントロールできなかったってのもありました。回しながら相手を疲れさせるっていうのも、引いてる相手に対しては、しっかり落ち着いて回しながら狙うところは狙う。そういう落ち着きも足りなかったかなと思います。自分たちが思うようにできなかったというのは、相手の方が良かったということなんじゃないかなと思います」
マルシオ リシャルデス
「相手は非常に僕らのことを分析していて、下がって守備をしてきたので、なかなか突破するのもスペースを作ることも難しくて、前半に関しても後半に関しても、非常にリズムを作りにくい試合でした。今後も相手はこうやって守ってくると思いますが、そういう相手に備えて今日は一つ学んだということで、今後こういうことがないように気を付けなければいけません。一番してはいけないことは、ゴールを失うことです。今日、1点失ったことが一番の反省点だと思います。
次はホームで強敵にマリノスになりますが、短い準備期間ですが休息を十分にとって良い準備をし、今日の試合で起きたミスを絶対しないようにして、良い試合にしたいと思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】