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ACLグループステージMD3 vs広州恒大 アウェイで先制されるも価値あるドローに終わる

AFCチャンピオンズリーグ2016(ACL)グループステージMD3広州恒大(中国)戦は16日、広州市の天河体育中心で行なわれ、浦和レッズは1-2で迎えた89分、興梠が2-2とする同点ゴールを決め、アウェイで貴重な勝ち点1を手に入れた。

小雨が降る、ひんやりとした空気の広州。スタンドの一角では約300人のレッズサポーターが力の限りの応援を繰り広げていた。

レッズは3月12日のアビスパ福岡戦から先発メンバーを3人変更。GK西川、DFは右から森脇、遠藤、槙野、ダブルボランチに阿部と青木、右ウイングバックに梅崎、左ウイングバックに宇賀神、2シャドーは柏木と武藤、1トップにズラタンが入った。

試合はレッズボールで19時30分(日本時間20時30分)にキックオフ。互いに先取点を狙おうという意思を見せながらの立ち上がり、先にチャンスをつかんだのはレッズだった。

2分、右サイドで得たFKからゴール前でズラタンがヘディングシュート。ところが、チャンスの後にいきなりピンチが訪れる。4分、広州のCKの場面でズラタンがメイ ファンを倒したと判定され、PKを献上。これをリカルド グラルに決められ、先制を許した。

出端をくじかれたレッズは反撃に出ようと試みるが、荒れたピッチと相手の素早い寄せもあってボールをつなげず、防戦一方の厳しい時間が続いた。

すると14分、ジャクソン マルティネスに鋭いドリブルを許し、マイナスの折り返しをリカルド グラルが巧みな反転からシュート。一気に2点差とされた。

だが、ここで気を落としているわけにはいかない。2点リードで相手は気が緩んだのか、広州のプレーが雑になり、レッズがボールを保持する時間が増えていった30分。レッズが反撃を開始する。

柏木の左クロスから相手DFの淡泊なボール処理で右CKのチャンスを得ると、相手GKがパンチングミス。ファーサイドに詰めていた武藤がこぼれ球を流し込み、1点差に詰め寄った。

レッズはさらに33分にズラタンがシュート、34分に槙野が直接FKでゴールを脅かすなどリズムに乗ってハーフタイムを迎えた。

勝負の後半は互いに次の1点を取りにいくための激しい攻防が見られた。52分、柏木、梅崎とつないだパスを武藤がシュート。GKの好守備に阻まれた武藤が地面を叩いて悔しがる。

62分、先に動いたのはレッズ。武藤と青木に代えて興梠と李を入れて攻撃陣を厚くすると、66分、森脇のロングパスに興梠がフリーで頭を合せるビッグチャンスが訪れたが惜しくも枠を外れる。そして78分、宇賀神に代えて駒井を投入。さらに攻勢をかけて迎えた89分、劇的な場面が訪れた。

柏木から左サイドを駆け上がった槙野にパス。槙野のクロスをズラタンが競って落としたボールに興梠が右足を振り抜くとボールはゴール右を突き刺し同点に。

アディショナルタイム3分、最後の相手CKを全員でしのいで試合終了。2-2でレッズは劇的な勝ち点1を手に入れた。

3試合を終えた時点でのグループHの順位は以下の通り。

1位:シドニーFC(2勝1敗、勝ち点6、得失点差0)
2位:浦項スティーラーズ1勝1分1敗、勝ち点4、得失点差0)
3位:浦和レッズ(1勝1分1敗、勝ち点4、得失点差+1)
4位:広州恒大(2分1敗、勝ち点2、得失点差-1)
※勝ち点で並んだ場合は当該チーム同士の勝敗による

チームは17日(木)に帰国し、20日(日・祝)の明治安田生命J1リーグ1stステージ第4節、ShonanBMWスタジアム平塚で16時キックオフの湘南ベルマーレ戦に臨む。

【武藤雄樹】
(ゴールシーンを振り返ると?)
「基本的に僕はCKのときには相手のGKの前にいると、ニアで大きな選手がいるので、ニアでそらしたのをファーで待つということが多いのですが、あの得点シーンに関しては完全にGKのミスですからね。正直、キャッチされるだろうと思いました。それくらいGKがフリーでした。ただ、サッカーは何が起こるか分からないので、そこにポジションを取れていたのは良かったですし、そこにいなければ点を取れていませんでした。どんな形であれ、点を取れて良かったです」

(福岡戦も今日も今まで以上に仕掛けてからのシュートを試みているように見えるが?)
「今年は仕掛けのプレーを自分の中でどんどんやりたいと思っています。今日はドリブルや仕掛けの部分では良いフィーリングを持っていました。前半から何度かドリブルで切れ込んでいけていました。ボールを受ける、さばくという面でも悪くなかったと思います。自分のプレーの中でそういうのを増やしていければいいと思います。

それこそ、今日の相手のジャクソン マルティネス選手は前を向いてどんどん仕掛けていきますからね。ああいう怖さを僕も出せていければ、そしてレッズのコンビネーションと使い分けられれば自分自身成長して選手としての幅が広がると思っています。あとは何回かあったチャンスをもう1点決めたかったという思いがあります」

(マルティネス選手から刺激を受けたところもあった?)
「やっぱり試合中に、前を向くのがうまいなと感じました。速いというのもあるのですが、トラップしてくるっと前を向いて、どんどん前に進んで行ってしまうので。あれをやられるとDFは嫌ですよね。特にチームが押し込まれているときにああいうプレーで前に進めればいいなと思っていました。こういうプレーをうまく使っていければという気持ちはあります」

(ホームでは勝ちきれそうか?)
「9番、11番の力だったり、広州全体の力は今日やった中でみんな把握したと思いますから、驚くということはないと思います。しっかり立ち上がり、もう少しうまくゲームに入れるのではないかと思いますし、今日やってみてホームでは勝たなければいけない相手なのではないかという自信を持っています」

(今年のACLは去年とは違う?)
「そうですね。まずはホームで1回勝ったということ。あと、この広州にアウェイで引き分けまで持ってこられたというのは去年とはかなり違うと思います。去年は最後に1点決められて水原三星に負けてしまったり、そういう試合運びの部分でうまくいかないところがありましたが、今日に関しては自分たちが追いついて勝ち点1を持って行ったのはすごくプラスなのではないかと思います」

(このあとJリーグはどのように進んでいきそう?)
「やっぱりジュビロ相手にふがいない試合をしてからしっかり切り替えて福岡戦に勝利して、その勢いを持って今日もゲームができました。まずは走ることだったり、自分たちの軸となる部分をしっかり出せばJリーグでも勝てると思います。今日の流れを止めないためにも、次の湘南戦が大事になります」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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