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アルパイ選手の契約解除とメディア報道について
アルパイ・オザラン選手契約解除について、経緯とポイント、メディア報道内容について、森GMがクラブの見解を述べます。聞き手は、オフィシャルマッチデープログラムの編集スタッフ、清尾淳氏です。
★1日(金)付けのメディアにも大きく取り上げられていますが、今回、アルパイ選手との契約を解除した理由はなんですか。
森:一番大きな理由は、警告をたくさん受けたという結果があることです。
一つ一つの場面を振り返ってみますと、彼の行為が警告を受けて当然、というものもいくつかありました。今季のリーグ第3節の大分戦でペットボトルを蹴り上げたシーンなどはその1つです。
しかしプレーの中で、彼の幅のある激しいタックルとか、競り合いとか、彼はヨーロッパでやっているときと同じプレーをしている訳ですが、激しさや体の強さで、小柄な日本人と接触したときに相手が吹っ飛ぶなどして、ひいき目でなく、ファウルではないじゃないかという場面も多くありました。
そういうのが重なるうちに、本人も、自分はこのJリーグの判定の中でやっていくのは難しいな、というのを彼自身も感じていましたし、私たちもそう思っていました。
それでいい移籍先があれば探したいと本人も思っていましたし、クラブとしてもそれで仕方がないということになったのです。
★「暴走王」とかいう表現の報道もありましたが、決してプレーが荒くて警告が多いからもういらない、というような単純なものではないのですね。
森:そうです。彼は昨年の後半に入ってきてくれて、2ndステージの優勝に大きく貢献してくれましたし、インターナショナルなレベルのプレーを見せてくれたこともあります。今年もリーグ第12節のF・マリノス戦など、高さに対応してくれて貴重な勝利に貢献してくれました。
★現実に4ヵ月足らずの間に3回の退場というのは、シーズンを通して戦う上ではマイナスですね。
森:一緒にやっている選手にとっては、「あれは警告じゃないだろう」と思っても、結果的に1人少なくて、非常に負荷がかかる状態でプレーしなくてはならないというのがあります。それが痛手になったのは現実です。
★アルパイの体の強さやプレーのスケールの大きさがファウルに見られてしまう、ということと同時に、審判が先入観を持ってしまうということもあったようですね。
森:それもあったと思います。イメージがだんだん膨らんでいきますから。
★しかしアルパイにプレースタイルを変えろ、というのは無理ですよね。
森:それはできないですね。相手のボールをカットに行くとか持っている相手に応対する彼流のやり方がありますから、それを今から変えろというのは無理です。彼も自分のスタイルでやるしかない、と言っていました。
★久しぶりに出たリーグのF・マリノス戦では1-0の勝利に貢献してくれました。しかし最後の試合になった6月11日のナビスコカップ新潟戦では、2枚目の警告を受けて退場する際に、「ああ、やはり自分は日本のサッカーには合わないんだな」というあきらめにも似た雰囲気がありましたが。
森:私もそう思いましたが、彼の試合をずっと見てきた人にはそう感じられたでしょう。
★体が強いほうが不利になってしまうことがありますね。
森:そうなんです。五分五分でぶつかっても小さいほうが吹っ飛んでしまう。コンフェデ杯をテレビで見ていて、ものすごく激しい場面があり、「ああ、これは日本だったら笛が鳴っているな」という激しい場面がいくつもありましたが、ジャッジの違いを感じました。お互いに強く競り合って、どちらかが倒れてもそれはファウルに取らないですね。
★「日本ではそれはファウルになるよ」というのは、日本のサッカーが世界のレベルに追いついていない証拠のようで、残念ですね。
森:日本では競り合った2人のうち片方が倒れると笛が吹かれることがあります。しかし、本当に倒れるような行為があったのか。それをよく見てほしいです。でないと競り合っていて、ボールを取れそうもないから倒れる、という行為が増えてしまいます。そうでなくて、そこで倒れないで頑張るんだ、と選手が思うようにジャッジしてくれれば、もっと厳しい姿勢がついていくんじゃないですか。
※3日(日)のアルビレックス新潟戦において、本人が挨拶をさせて頂く計画をしておりましたが、本人の都合により来場できなくなりました。
※なお、アルパイ選手は、6日(水)20:40羽田発JAL便で東京を発ちます。
★1日(金)付けのメディアにも大きく取り上げられていますが、今回、アルパイ選手との契約を解除した理由はなんですか。
森:一番大きな理由は、警告をたくさん受けたという結果があることです。
一つ一つの場面を振り返ってみますと、彼の行為が警告を受けて当然、というものもいくつかありました。今季のリーグ第3節の大分戦でペットボトルを蹴り上げたシーンなどはその1つです。
しかしプレーの中で、彼の幅のある激しいタックルとか、競り合いとか、彼はヨーロッパでやっているときと同じプレーをしている訳ですが、激しさや体の強さで、小柄な日本人と接触したときに相手が吹っ飛ぶなどして、ひいき目でなく、ファウルではないじゃないかという場面も多くありました。
そういうのが重なるうちに、本人も、自分はこのJリーグの判定の中でやっていくのは難しいな、というのを彼自身も感じていましたし、私たちもそう思っていました。
それでいい移籍先があれば探したいと本人も思っていましたし、クラブとしてもそれで仕方がないということになったのです。
★「暴走王」とかいう表現の報道もありましたが、決してプレーが荒くて警告が多いからもういらない、というような単純なものではないのですね。
森:そうです。彼は昨年の後半に入ってきてくれて、2ndステージの優勝に大きく貢献してくれましたし、インターナショナルなレベルのプレーを見せてくれたこともあります。今年もリーグ第12節のF・マリノス戦など、高さに対応してくれて貴重な勝利に貢献してくれました。
★現実に4ヵ月足らずの間に3回の退場というのは、シーズンを通して戦う上ではマイナスですね。
森:一緒にやっている選手にとっては、「あれは警告じゃないだろう」と思っても、結果的に1人少なくて、非常に負荷がかかる状態でプレーしなくてはならないというのがあります。それが痛手になったのは現実です。
★アルパイの体の強さやプレーのスケールの大きさがファウルに見られてしまう、ということと同時に、審判が先入観を持ってしまうということもあったようですね。
森:それもあったと思います。イメージがだんだん膨らんでいきますから。
★しかしアルパイにプレースタイルを変えろ、というのは無理ですよね。
森:それはできないですね。相手のボールをカットに行くとか持っている相手に応対する彼流のやり方がありますから、それを今から変えろというのは無理です。彼も自分のスタイルでやるしかない、と言っていました。
★久しぶりに出たリーグのF・マリノス戦では1-0の勝利に貢献してくれました。しかし最後の試合になった6月11日のナビスコカップ新潟戦では、2枚目の警告を受けて退場する際に、「ああ、やはり自分は日本のサッカーには合わないんだな」というあきらめにも似た雰囲気がありましたが。
森:私もそう思いましたが、彼の試合をずっと見てきた人にはそう感じられたでしょう。
★体が強いほうが不利になってしまうことがありますね。
森:そうなんです。五分五分でぶつかっても小さいほうが吹っ飛んでしまう。コンフェデ杯をテレビで見ていて、ものすごく激しい場面があり、「ああ、これは日本だったら笛が鳴っているな」という激しい場面がいくつもありましたが、ジャッジの違いを感じました。お互いに強く競り合って、どちらかが倒れてもそれはファウルに取らないですね。
★「日本ではそれはファウルになるよ」というのは、日本のサッカーが世界のレベルに追いついていない証拠のようで、残念ですね。
森:日本では競り合った2人のうち片方が倒れると笛が吹かれることがあります。しかし、本当に倒れるような行為があったのか。それをよく見てほしいです。でないと競り合っていて、ボールを取れそうもないから倒れる、という行為が増えてしまいます。そうでなくて、そこで倒れないで頑張るんだ、と選手が思うようにジャッジしてくれれば、もっと厳しい姿勢がついていくんじゃないですか。
※3日(日)のアルビレックス新潟戦において、本人が挨拶をさせて頂く計画をしておりましたが、本人の都合により来場できなくなりました。
※なお、アルパイ選手は、6日(水)20:40羽田発JAL便で東京を発ちます。