明治安田生命J1リーグ2ndステージ第3節 ベガルタ仙台戦は、13日(水)19時4分より、ユアテックスタジアム仙台で行われ、後半アディショナルタイムの興梠の劇的なゴールでレッズが9年ぶりに5連勝を飾った。

レッズの先発はGKに西川、3バックは森脇、遠藤、槙野、ボランチには柏木と阿部、右ワイドに関根、左ワイドに宇賀神、2シャドーに李と武藤、1トップに興梠。6月22日のFC東京戦以来となる布陣でのスタートとなった。

試合は仙台ボールでキックオフ。立ち上がり、仙台はボールを奪ったらすぐに前線へロングボールを放り込むスタイルでレッズの守備陣を攪乱しようとするが、遠藤、槙野、森脇の3バックが冷静に対応。槙野がハモン ロペスを厳しくマークしながら徐々にレッズペースへと流れをつくっていった。

雨上がりのピッチでは選手が全速力で走るたびに水しぶきがあがり、最初はパスの強弱をつかみかねていたが、次第にレッズらしい細かいパス交換で敵陣を裂いていく回数が増えていく。

27分、武藤のドリブルシュートはGKがキャッチ。44分、柏木のFKを槙野がヘディングで落とすがこれもGKがキャッチ。互いに決定機がないまま、0-0でハーフタイムを迎えた。

後半、相手ブロックのギャップを突くべく、レッズが攻勢をかけていく中、70分、ベンチは関根に代えて負傷明けの駒井を投入。72分には武藤に代えて青木が入り、柏木がシャドーに上がった。

74分には相手のクリアミスから柏木がヘディングシュートを放つなど攻撃が活性化。そして、87分のカウンターのピンチではGK西川が体を張って守り、ゴールを割らせない。85分には李を下げて梅崎がシャドーに入った。

ドラマが待っていたのは引き分けも覚悟し始めた後半アディショナルタイムだった。柏木のパスに反応した興梠が最後の力を振り絞って巧みなボディコントロールからシュート。これが決まり、レッズが土壇場で勝ち越す。興梠は5年連続で得点を2ケタに乗せた。

試合はそのまま1-0で終了し、レッズはユアスタでJ1初勝利。2007年以来、実に9年ぶりのリーグ5連勝とした。我慢の時間も多かったが、終わってみれば記録づくめの一戦。アウェイゴール裏では勝利の凱歌が高らかに響いた。

次節は17日(日)19時4分より、埼玉スタジアムに大宮アルディージャを迎えて行なわれる『さいたまダービー』となる。

【興梠慎三】
「毎年アウェイの仙台戦では打ち合いになって、なかなか勝てない試合になりますけど、今日はディフェンスがすごくがんばって身体を張って、無失点で抑えてくれていましたので、どうにかしてFW陣でひとつのチャンスをものにできればと思っていました。最後の最後ですけど、決められてよかったです」

(ゴールシーンを振り返ると？)
「試合を通して、1本もシュートを打てていなかったので、1本チャンスが来たら、絶対に決めてやろうと思っていました。(柏木)陽介からいいボールが出てきて、ああいう形になったらGKが出てくるだろうと思っていましたし、出てきたのも見えたので、頭の上を狙ってシュートしました。いいコースに飛んでくれました」

(前節の柏戦にも同じようなシーンがあったが？)
「あのシーンには、いいイメージがありました。あれがあったからこそ、あのイメージで打てたと思います」

(仙台戦では相性がいいが？)
「個人的に、いいプレーはできていないですけど、結果が出ているのはいいことだと思います。仙台だけではなく、他のチームが相手でも取れるようにがんばりたいです」

(チームの5連勝に、大きく貢献しているのでは？)
「僕の力というより、守備陣が身体を張って守り、FW陣が得点することができています。それがチームにいい影響を与えていると思います」

(今日は先発3人の連係を見せるシーンもあったが？)
「結果として、シュートまで行ききれていませんでした。いい形ができたとしても、最後にシュートを打てなければ意味がないですし、結果に結びつかないと意味がないと思います。もう少し、最後の精度を上げていきたいです」

(次戦のさいたまダービーに向けては？)
「個人的には、リオに行く前の最後の試合です。またゴールを決めて、勝ち点3を取りたいです。ダービーは、ファン・サポーターのみなさんが勝ってほしい一戦だと思いますので、その期待に応えたいです」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】