9日、浦和レッズは埼玉スタジアムで、明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第2節、柏レイソル戦に臨んだ。

2ndステージのホーム開幕となる一戦、27,875人が足を運んだスタジアムで、レッズの選手たちは試合を通して攻守に集中を保ったプレーを続け、2-0で、2ndステージ開幕連勝、リーグ4連勝を飾った。

槙野を出場停止で欠くレッズは、3バックを右から遠藤、那須、森脇で構成。その他は前節と同じメンバーで臨んだ。

序盤、レッズはテンポ良くパスをつなぐ柏に対し、やや守備に回る時間が長くなったが、ゴール前では人に対して厳しくつく守りで対応。一方で、阿部の強烈なミドルシュートや、カウンターから李が決定機を迎えるなど、柏ゴールに迫る場面も作った。

そして32分、最初にスコアを動かしたのはホームのレッズ。柏ゴールから25mほどの距離で直接FKのチャンスを得ると、阿部の放ったシュートがゴール左上隅を正確に打ち抜いた。阿部にとっては、今シーズンの公式戦初得点。選手たちは、7日に誕生した那須の第二子となる愛娘にゆりかごパフォーマンスを捧げ、ゴールを喜び合った。

先制後はレッズがボールを保持する時間が長くなり、主導権を握って試合を進めた。柏の秋野のミドルシュートがクロスバーを叩く場面こそあったものの、守備を崩されるような場面は作らせず、前半を終えた。

レッズは後半もいい形で試合に入ると、50分、李と興梠が巧みな連係で相手守備陣を攻略し、最後は李がループ気味のボレーシュートでネットを揺らして、ほしかった追加点を奪った。

その後は2点を追う柏の攻勢を、素早い攻守の切り替えや球際での厳しい守備で食い止めながら、カウンターや両サイドを効果的に使った攻撃で、さらなる得点を狙っていった。75分を過ぎ、やや押し込まれる時間が長くなると、ミシャ監督は青木や梅崎を起用して、ピッチ内の引き締めを図った。レッズの選手たちは最後まで集中を切らさずに走りぬき、試合は2-0でタイムアップ。リーグのホームゲームでは、1stステージ第3節以来となる、完封勝利となった。

次戦は7月13日(水)19時からユアテックスタジアム仙台で行われる、明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第3節、ベガルタ仙台戦。この試合でも柏戦同様の、攻守に安定した戦いを続け、連勝をさらに伸ばしていきたい。

【那須大亮】
(前半は難しかった？)
「中川選手が僕らとボランチの間でプレーしていたので、捕まえきれなかったですが、みんなで慌てずに声をかけながら我慢しようと言っていました。危ない場面もありましたが、とにかく失点ゼロという結果がほしかったので、結果的に無失点で抑えたことは非常に良かったと思います。次につながるという意味ではポジティブな結果だと思います。

うまくいかない時間もあると思いますが、そこはみんなで声を掛け合いながら乗り切ろうと思っていました。いい声が出ていましたし、それが一人一人の助けになったと思います」

(ビルドアップの付け方については？)
「相手が中を締めていましたが、外は空いていたので、外からという形になったと思います。いい形で阿部ちゃんがフリーキックを決めてくれました。後半はブロックを作りながらショートカウンターもはまってチャンスも作れていました。その中で追加点も取れました。反省点も多々あると思いますが、追加点を取れてゼロで相手を抑えたことは良かったです」

(阿部のゴールがいいプレゼントになった？)
「本当にありがたかったです。ゆりかごダンスをした試合で負けたくなかったですし、失点もゼロで抑えられて、ありがたい気持ちでいっぱいでした。同い年の阿部さんにゆりかごをやってもらって、感慨深いものがありました」

(守備の部分ではうまくラインコントロールできていた？)
「コンパクトにしたときは特に問題なかったですが、こちらが攻めているときや、ショートカウンター気味になっているときのスペースのバランスの部分だけだったと思います。ピンチになるときはそういうときだけでしたし、そこはポジショニングの問題なので、うまく連係を取らなければいけないと思います」

(3バックは神戸戦よりもスムーズさは感じた？)
「距離感は3人とも分かっていましたし、いい声がけもできて問題なくやれました。3バックの真ん中だと声をかけやすいですし、僕は声を出すタイプなので、人を動かしながらコンパクトにしたり、ラインコントロールしたり、そういう意味では真ん中は声が掛けやすかったです」

(槙野選手がない中で久々の無失点だったが？)
「今は個人としても目に見える結果が必要だったので、無失点に抑えられて良かったです。今は誰が出ても勝てるチームになってきているので、試合に出たら気持ちを込めてやることは大事だと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】