7日(土)、明治安田生命J1リーグ2ndステージ第16節 川崎フロンターレ戦が、14時3分より埼玉スタジアムで行なわれた。

2ndステージも残り2節。年間勝ち点1位の争いも佳境を迎える中で行われた一戦は、28分に興梠がゴールを決めて先制したものの、44分に同点に追いつかれ、試合はそのまま1-1のドローで終えた。

スタジアムには46,597人が駆けつけ、選手入場の際には、レッズのファン・サポーターが赤白黒のコレオグラフィで選手を鼓舞。約1ヵ月ぶりのホーム戦で盛り上がるムードの中、試合は川崎ボールでキックオフされた。

ミシャ監督は、出場停止の森脇に代わって、今シーズンリーグ3試合目の先発となる岡本を右ストッパーに起用。また、控えメンバーには加賀が名を連ね、リーグ戦では4月に行われた横浜F・マリノス戦以来のメンバー入りとなった。それ以外は前節と同じメンバーで試合に臨んだ。

レッズは1トップに入ったズラタンの高さを生かしながら、2シャドーの興梠と武藤が裏に抜け出すなどして得点チャンスを作っていった。28分には、西川のゴールキックをズラタンが頭で後方に流して興梠にボールをつなぎ、その興梠がそのまま裏へと抜けてGKの頭上を越えるループシュートで先制した。守備では岡本が力強いスライディングで相手の攻撃の芽を摘むなど、選手たちは闘志を前面に出したプレーで次第に試合の主導権を握っていった。

しかし44分、ゴール正面でボールを受けた川崎の森谷にうまく体を入れ替えられてシュートを打たれ、前半終了間際に試合を振り出しに戻す同点ゴールを決められてしまった。

後半に入り勝ち越し点を狙うレッズは、54分に武藤がGKと1対1となるチャンスを作ったが、GKの好セーブで得点には至らず。今度はカウンターから川崎の中野にゴール前までボールを運ばれるピンチを迎えるが、ここは素早く帰陣した阿部が瀬戸際でシュートを阻止した。次第に川崎にボールを持たれる時間が長くなり、お互いに一進一退の攻防が続く中、ミシャ監督は、青木、梅崎、高木と立て続けに交代カードを切って勝ち越し点を狙っていった。83分には、梅崎が少し遠目の位置から左足で思い切りよくシュートを放つが、これはクロスバーに当たってしまう。西川もスーパーセーブを見せて最後方から味方を援護するが、最後まで1点が遠いまま、試合は1-1のドローで終えた。

11月11日(水)に行われる第95回天皇杯ラウンド16 FC町田ゼルビア戦を挟んで、次節は、11月22日(日)13時30分から埼玉スタジアムで行なわれる2ndステージ第17節 ヴィッセル神戸戦に臨む。勝利で最終節のホーム戦を締めくくり、勢いに乗ってチャンピオンシップへと向かって行きたい。

【西川周作】
「内容的には前半からすごく切り替えが早く、前線が守備をしてくれて、ミシャ監督が言っていたことをやろうとして、非常にいい戦いができていました。ただ、前半最後の失点は、ちょっともったいなかったです。

90分間を通して、みんなの表情を見て、本当にやりきった感じがありました。体力が残っていなくても、最後のところでがんばるという姿勢を出せた試合だったと思います。

相手というより、自分たちで崩れないことを意識して入ったところがありました。自分たちがハイプレッシャーをして、圧力をかけるところは見せられたと思います。どちらにしろ、2つ勝たないといけない状況でしたので、リーグの残り1試合は、シンプルに勝つだけです。チャンピオンシップの出場は決まっているので、固くならずにやっていきたいです」

(前半にプレスをかけすぎて、後半に運動量が落ちて厳しくなったように思うが？)
「残り15分になって、相手もそうですが、カウンター合戦みたいな感じで、どっちに点が入ってもおかしくない、スリリングな15分でした。GKとしてはリスクマネジメントをしながら、来られる分には割り切って、ドキドキしながら守っていた部分があります。最後のところでやられなければ、奪った後にはすごくスペースも空くと思って、守っていました」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】