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コラム『16年前の今日(5月18日)』

1994年5月18日、浦和レッズはリーグ戦で初めて3-0のスコアで勝利し、夜の千駄ヶ谷が歓喜に包まれた。
1994シーズン。レッズは開幕5連敗と、前年より苦しいスタートを切った。その後3勝を挙げ、3勝13敗の12位(最下位)という成績で、第17節横浜フリューゲルス戦を国立競技場で迎えた。
横浜Fには相性が悪かった。1993年はJリーグで4戦全敗。ヤマザキナビスコカップでは1-1の後PK負け、さらに天皇杯の2回戦でも逆転負け。新シーズンになってもJリーグ第7節で負けており、レッズは横浜Fに公式戦通算7連敗中の“お客さん”だったのだ。
平日にも関わらず、4万8千人が集まった国立。“宴”の幕を開いたのは、このシーズン移籍加入した佐藤慶明だった。前半32分に堀の右クロスからヘディングで先制点を挙げた。当時は、リードしても逆転の恐怖がいつも拭えなかったものだが、名古屋から期限付き移籍中の浅野哲也が後半9分にルンメニゲの右折り返しを中央で豪快に叩き込み、サポーターの不安を払拭した。“移籍組”の活躍に“生え抜き”も燃えた。後半21分、佐藤が頭で落としたボールを池田伸康がボレーシュート。この日、24歳の誕生日を迎えた池田の3点目で勝利はほぼ手中にしたが、こうなると欲しいのは完封勝ち。エドゥー、バウベル、アマリージャ、前園真聖といった多彩な攻撃陣を擁する横浜Fの反撃を、GK土田尚史の好守などで抑え、最後まで無失点で乗り切った。
シーズン4勝目。1勝が限りなく貴重だったころで、“苦手”フリューゲルスから、シーズン初の完封勝利を3-0の大差で挙げた。3点はいずれも流れるような攻撃の中から生まれた。結果も内容も最高の出来。これがお祭りにならないはずがない。
文字どおり「優勝したような騒ぎ」はスタジアムにとどまらなかった。国立から千駄ヶ谷駅、代々木駅に続く道は赤い笑顔で埋まり、コールが鳴り止まなかった。千駄ヶ谷駅では、電車が来ても乗らないサポーターが多く、ホームが真っ赤に膨れ上がってしまった。駅は一時入場制限になり、一般利用者にも影響が及んだ。フラッグを振るサポーターを駅員が慌てて止める。赤い旗を振るのは電車の緊急停止の合図だった。
時間は夜の22時前後。近隣の住民や駅関係者、他の通勤者には非常にご迷惑をかけてしまったが、誰が騒動を企図したわけでもなく、自然発生的なものだけに対処が難しかった。クラブの運営担当者は警察を始め、駅や関係者に平謝りだったが、この一件からも、この1勝が当時のレッズサポーターにとって、どれほどうれしかったかがうかがえる。
ちなみに横浜Fに対し、この後のJリーグ2試合に連勝。12月の天皇杯2回戦でも勝ち、借りをしっかり返した。

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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