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「一丸となって前向きに取り組み岡山戦に臨む」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 11/28)

28日、マチェイ スコルジャ監督の記者会見がオンラインで実施され、30日(日)にJFE晴れの国スタジアムで行われる明治安田J1リーグ 第37節 ファジアーノ岡山に向けての意気込みなどを語った。

(岡山戦は今季最後のアウェイゲームになるが、今季はアウェイの勝率が上がらなかった。その要因をどう分析しているのか?)
「今季はアウェイであまりいい結果を残せていません。ホームゲームのように安定した戦いをアウェイではできませんでした。アウェイで2勝しかしていません。これは結果としてはかなり乏しいものになります。その数値を少しでも次の試合で改善できればと思います。90分を通じて規律を守り続けること、難しい時間帯でこそ必要なメンタルの強さが求められます。今季は多くのアウェイゲームでいいスタートを切りながらも失点をしてしまい、そこからパフォーマンスが低下することがありました。そのメンタル面の改善をアウェイで行う、我々にとって今シーズン最後のチャンスです」

(攻撃面でペナルティエリアに進入する回数、ファイナルサードに進入する回数やスプリント回数が少ないと思うが、この辺りについてどう考えているか?)
「ファイナルサードのそのような数値は改善しないといけないと思いますが、いろいろな時期があったと思います。他のチームのデータと自チームのデータを比較したりしていますが、例えばファイナルサードでのキープ率は鹿島(アントラーズ)とほぼ同じ数値になっています。前節の(サンフレッチェ)広島戦を分析しても、相手の背後のスペースへの抜け出しが少なかったように思います。その後の3週間のトレーニングで最も力を入れているのがその部分です。

ただ、アウェイゲームでファイナルサードの数値が高い試合もありました。例えば(東京)ヴェルディ戦や清水(エスパルス)戦はゴール期待値が4以上の試合でした。しかし、安定してそのような試合をプレーし続けることができませんでした。ゾーン2からのビルドアップで少し変更している部分もあります。これはイサーク(キーセ テリン)の特長を考えてのことです。しかし、何かをいきなり変えることはできませんので、そのプロセスの中にいると思います」

(岡山はロングボールも多いチームであり、先日の公開トレーニングではGKもハイボール対応のトレーニングをしていたが、その点についてどう考えているのか?)
「相手のスタイルを考慮して準備をしています。そのようなロングボールの状況ではセカンドボールの回収が非常に大事だと思います。ボールホルダーがオープンでボールを持ったら、ディフェンスラインがそれに対してしっかり反応しなければいけないと思います。シャドーの選手であったり、ストライカーであったり、例えばルカオがプレーする場合は背丈もスピードもありますので、しっかり対応しなければいけないと思います。ただ、岡山のプレーはロングボールだけではなくて、多彩な攻撃を持っています。佐藤(龍之介)や江坂(任)、木村(太哉)などゾーン2、ゾーン3でのビルドアップが得意な選手もいますので、そういった多くのバリエーションにしっかり対応していきたいと思います」

(優勝争いに絡めなかったのはホームとアウェイの異常な勝率差も要因にあり、これくらいの順位にいるチームがここまでホームとアウェイの勝率に差があるのはすごく珍しいことだと思う。チームのプレー面、チームが抱えていたメンタル面など、その原因として感じていることはあるか?)
「理由は一つだけではないと思います。主な理由で最も重要な部分はメンタルだと思います。何が何でも試合に勝つというハングリー精神を私が構築し切ることができなかったのだと思います。今シーズンに対する私の仕事で満足していない部分です。また、アウェイの試合での攻撃時に勇気を持ってプレーするところがもっとあってもよかったと思います。ホームゲームでは、例えばいいスタートを切って、その後によくない流れがあったとしても、力を振り絞って最後まで押し込むという流れに戻すことができましたが、アウェイではいい流れでも悪い流れでもそれを維持し続ける、それぞれの内から出るパワーやエネルギーみたいなものが欠けていたかもしれません」

(マチェイ監督が原因を選手ではなく自身の指導に向けるのは素晴らしい姿勢だと思うが、おそらくマチェイ監督だけではなく選手の問題であったり、クラブ全体の問題であったり、何か原因があると思う。そういう部分で何か感じることはあるか?)
「もちろん、監督がその部分の強化を十分にしなかったことが唯一の理由ではありません。この件について考えるとき、私に何ができるのか、私の手中にあることを考えますので、このような答えになりました」

(選手が頑張っていないようにも見えないので、今年1年を通じてすごく不思議な現象だと見えた出来事だった。改善点のヒントとして感じていることがあれば教えてほしいと思ったが、難しいか?)
「途中に(FIFA)クラブワールドカップがあった独特なシーズンではありました。私も言い訳を探したいわけではありませんが、クラブワールドカップに向けてのチーム作りはうまくいっていたと思います。しかし、クラブワールドカップ以降は安定性が欠けるようになりました。毎試合勝ち続けるために必要なある程度のレベルを維持することができず、かなり波があり、試合によって状態にばらつきがあったと思います。それ以外にも選手個々のコンディションを維持することができませんでした。クラブワールドカップ後にコンディションが落ちた選手は多数いました。これは経験としてしっかり生かし、教訓にしなければいけないと思います。いい結果を残し続ける、そして成功を収めるためにはクラブ全体で同じ方向性やエネルギーを持って進むことが必要だと思います」

(26日の公開トレーニングのときの選手取材で、攻撃面に関して、例えばサイドでクロスを上げようとしたときに中の人数が少ないときがあった、中にいるのが1人だけなのでなかなかゴールしにくい場面があったと言う選手もいたが、マチェイ監督もそういうことを感じていたのか?そういうことがあるとすれば、守備に回る時間に低いゾーンで構えることになったのでゴール前に入る人数が少ないのか?それとも何か構造的な理由があったのか?先ほどのマチェイ監督の話のようにファイナルサードでのキープ率が高いとすれば、押し込めてはいるけどマチェイ監督が求める背後への抜け出しが少なかったり、ゴール前に入る人数が少なかったりしたことがあったのか?)
「ゾーン3で欠けている要素はいくつかあります。一つは逆サイドのウイングが開き過ぎていることがあると思います。そして、ボランチがペナルティエリアに進入する回数が十分ではないと言えると思います。特にアウェイゲームでのサイドバックの攻撃面での仕事、我々のプレーモデルではクロスのとき、少なくとも3人がペナルティエリアに進入することになっています。ペナルティエリア内のポイントにしっかり入っていき、さらにマイナスのところにもいることが必要です。そこに向かってはいるものの、スピードが十分ではないという状況はあると思います。そこはトレーニングから注意力を高めてやっていくことが必要だと思います。

特にローディフェンスの後の攻撃のときはどうしても人数が少なくなります。相手のシステムによってはウイングがかなり低い位置まで戻って守備をすることが求められます。試合によって、相手によってはそこが理由になっている部分もあると思います」

(11月はJリーグが盛り上がる時期だが、一方で選手の多くが来シーズンのことを考えざるを得ない状況、気持ちが不安定になる時期でもあると思う。今季はそういう時期に3週間、試合が空いてしまった。それは仕方ないことだが、そうした中でチームを同じ方向に向かせる、日々のトレーニングで集中させるために働きかけたことはあったのか?)
「この時期にいくつかの目標を設定して実行してきました。例えば、フィジカル面ではフィジカルテストを行ってデータを集めたりしました。戦術面では攻守にわたってトレーニングしましたし、メンタル面でのマネジメントも行ってきました。メンタルに関しては、一丸となって前向きに取り組み、日々のトレーニングで個としてもチームとしてもさらに発展し続ける、進化し続けるということを求めましたし、それを選手たちも実行してくれていると思います。次の岡山戦、またその直後にやってくるホーム最終戦の川崎(フロンターレ)戦がありますので、今よりいい雰囲気でシーズンを終わらせることを目指しています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「一丸となって前向きに取り組み岡山戦に臨む」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 11/28)

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