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CAリーベル・プレート 試合前日公式会見

現地時間16日、ルーメンフィールド(シアトル)でFIFAクラブワールドカップ2025 グループステージ MD1の試合前日公式会見が行われた。CAリーベル・プレート(アルゼンチン)からはマルセロ ガジャルド監督が出席し、試合に向けて意気込みを語った。

【マルセロ ガジャルド監督】
(この開催地に来たことについて、率直にどう感じましたか?この会場はクラブワールドカップで考えられる中でも最も遠い場所で、もう一つのアルゼンチンのクラブであるボカはマイアミにいます。サポーターにとっては、この遠征はかなり大変だったのではと思うが?)
「この点においては、抽選が私たちにとって有利ではありませんでした。距離が遠いというだけでなく、ここまで来てチームを応援したいと思っているサポーターにとっては、経済的にも非常に大きな負担になったと思います」

(クラブワールドカップにどのような状態で臨むと考えているか?最後の公式戦から20日が経っているが、チームのコンディションはどうか?)
「いい状態でここまで来られたと思います。この数週間、選手たち、そしてチーム全体を見ていて良い感触がありました。最後の試合から少し時間が空いて、その間にこの大会に向けて準備し集中できたことは、私たちにとって良かったと思います。今はとにかく早く試合をしたい、明日が待ちきれないという気持ちでいっぱいです。私たちが持っている情熱や意欲をしっかり見せたいです」

(ここ数日は、監督としてどのような時間だったか?そして、フランコ マスタントゥオノ選手にとってはどうか?)
「この件について、私は非常に慎重でありたいと考えています。私としては、フットボールに集中することに専念したいです。すでに起こったことは脇に置いて、今この瞬間にチームとフランコができる限り自然体でこの大会を経験できるようにしたいと思います。これが、私がここに来た時から、そして大会が終わるまで取り続けるつもりの姿勢です。そのあと、どう進めるかを見ていくことになるでしょう。
私は、私たちにとってこの大会が間違いなく大きな意味を持つものであることを理解した上で、それを自然に受け入れる意識を持つことが非常に重要だと考えています」

(監督の分析を踏まえて伺いたいが、リーベルはどのようなチームと対戦するのか?)
「私たちは明日対戦するチームについてしっかりと分析を行ってきました。非常に組織的な日本のチームで、守備から攻撃への切り替えが非常に速いのが特徴です。相手は人数をかけて守備をし、そこから素早く攻めに転じる形で、私たちを驚かせるようなトランジションがあります。もちろん、明日の試合ではそれが変わる可能性もあります。相手の試合中の動きは、事前の分析通りとは限りません。
今のところ見えているのは、非常に規律があり、カウンターに備えたチーム構成で、特にスピードがあり技術もある選手たちが相手にダメージを与える力を持っている、ということです。私たちとしては、自分たちのやるべきことをやっていきます。ボールをしっかりと回しながら主導権を握り、同時に相手の危険なトランジションにも対応していきます」

(浦和レッズの普段の戦い方を考慮して、明日の試合で何か戦術的なオプションを考えているか?)
「私は幅広い選手層を持っていますし、どのメンバーでスタートするかという判断に応じて、ベストな組み合わせを見ていきます。まずは自分たちのスタイルを軸にしつつ、相手がどう出てくるか、その特徴を観察したうえで決めていきます。今回もいくつかの選択肢はありますが、明日の試合でどう戦うかについては、私の中で明確に決まっています」

(このクラブワールドカップには全大陸からクラブが参加していて、経済的に強いチームも多い中で、リーベル・プレートは必ずしも優勝候補とは見られていない。この大会の特別な点は何か?また、どのようなパフォーマンスや結果が出れば、満足して大会を終えられると感じるか?)
「この大会は、全ての大陸のクラブが参加するという点で、全てのチームにとって新しい経験になります。だからこそ、全てのクラブにとって一つの試練でもあります。通常、優勝候補とされるのは経済的に強いクラブで、彼らは最高の選手を揃えることができます。一方で、私たちリーベルは、そのような強豪クラブに選手を多く送り出してきたクラブでもあります。つまり、私たちの存在は、そこにも反映されていると言えるでしょう。
私は、どんな相手に対しても、私たちが感じるリーベルらしいサッカーを表現したいと思っています。もしそれを実現できれば、勝つチャンスも出てきますし、私たちが進みたい道筋をしっかりと示すことができるでしょう」

(浦和との初戦は非常に重要だということか?良いスタートを切ることが、今後のチームの可能性を左右することになるか?)
「明日の初戦はとても重要です。良いスタートを切ることができれば、この大会を良い形で始めることができますし、今後の自分たちの可能性にもつながっていくと思います」

(2015年と2018年に異なるフォーマットで指揮を執り、リーベルを離れ、そして戻ってきて、今が2度目の任期となるが、このクラブワールドカップという大会は、リーベルの監督として、どのようなタイミングで訪れたものだと感じるか?)
「私自身とても良い状態でこの大会を迎えていると感じています。ここにいられること、そして自分が深い、強い、特別な思いを抱くクラブを代表できることに、喜びを感じています。
それは単に幸せな気持ちを与えてくれるだけでなく、私にとって責任でもあり、挑戦でもあります。人々が自分たちと重ね合わせられるようなチームをつくり続けること、それが私を突き動かす挑戦です。単にその場にいるだけではなく、そうしたチームをつくりあげていくことが、自分にとっての強いモチベーションです。
つまり、私は今とてもいい状態です。年齢も重ね、経験も知識も増えました。私の立ち位置も変わってきていますし、それはこの場にいる全ての人が同じように、年月を経てさまざまな経験を積み、成長していくものです。そうした経験、特に学びを与えてくれる経験は、自分にとって非常に価値あるものです」

(ピッチの状態についてですが、昨年この国で行われたコパ・アメリカで話題になったことも踏まえ、何か情報はあるか?また、選手としても監督としても経験を積んできたあなたの立場から、こうした大会では初戦が最も難しい試合になると思うか?)
「いつもそうですが、初戦というのは緊張や期待感のせいで、最初から難しくなるものです。
私たちもその点は認識しています。非常に大きな熱気がありますし、そのせいで気持ちが昂りすぎることもある。だからこそ、適切なバランス感覚を持って、落ち着いて臨むことが大切です。その点については選手たちとも話し合ってきました。
ピッチの状態についてですが、昨年の経験、つまり人工芝から天然芝への切り替えで多くの問題が起きたことを受けて、改善が検討されたと理解しています。実際にここまでの試合を見る限りでは、芝がめくれるようなこともなく、状態はそこまで悪くないと感じています」

(FIFAクラブワールドカップに向けて、補強選手を連れて来たかったという思いはあったか?)
「一つの大会を終えてすぐに別の大会が始まるというスケジュールでは、非常に動きの激しい移籍市場に入っていく余裕はあまりありませんでした。時間が足りないという事情もありましたし、簡単なことでもありません。そうした背景もあって、多くの選手たちは『リーベルでプレーできるか』を見極める対象になります。誰かを貶めるつもりはありませんが、リーベルでプレーするというのは、他のクラブでプレーするのとは別物です。そのため、他クラブで経験を積んでからリーベルに戻ってきて、私たちをより良く代表してくれるという選択肢を、多くの選手たちに与えているのです」

(ここまで来てくれたリーベルの多くのサポーターの努力について触れていたが、来られなかった人、すでに到着した人、いま向かっている人に対して、どんなメッセージを届けたいか?)
「私のメッセージは、到着してくれた人たち、チームを支えてくれる人たち、ホテルの前まで来てくれた人たちに、できる限り寄り添いたいということです。そういった努力には感謝しないといけません。そして、残念ながら多くのリーベルのファンが来たかったけれど、時間も余裕もなく諦めざるを得なかったことでしょう。そういう人たちにも心からの感謝を伝えたい。そして、クラブとしての良いパフォーマンスで、その気持ちに応えていきたいと思います」

(あなたが持ち続けている「自分たちのスタイルを貫く」という考えについて伺いたい。相手の強さに関係なく、その姿勢を維持することの重要性をよく語られているが、このような大会では、どの程度までその考えを貫くことができるのか?)
「私は相手に関係なく、自分たちのスタイルを維持しようとする姿勢が大好きです。それが私を突き動かすものです。もちろん、相手が強ければ強いほど、違った困難を突きつけてきます。そのなかで、私たちがどう解決していけるかが試されます。常に調整の余地はあります。全ての相手が同じではないですから。自分たちのやりたいことを、そのまま相手が許してくれるとは限りません。そのため、その時その時での調整や、相手の特長に応じて変える必要が出てきます。それでも『自分たちのスタイルを貫く』という探求の中で、私は決してぶれてはいけないと思っています。
私たちは、全てのスタイルを尊重しますが、カウンター狙いで待つようなチームではありません。私たちは、自分たちの強みを活かし、主導権を握りたいチームです。敵陣でプレーし、ボールを奪い返せるようなプレッシングをかけたい。それが私たちの姿であり、それをピッチ上で表現したいと思っています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

CAリーベル・プレート 試合前日公式会見

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