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「ただの勝ち点3が懸かっている1試合というわけではない」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 5/30)
30日、マチェイ スコルジャ監督の記者会見がオンラインで行われ、6月1日(日)に埼玉スタジアムで行われる、明治安田J1リーグ 第19節 横浜FC戦【MATCH PARTNER 三菱重工】に向けて意気込みを語った。
(J1リーグは20試合を終えて折り返し地点を過ぎたが、これまでの8勝7分5敗という成績についてどう考えているか?)
「もちろん、より多くの勝ち点を取って、より上の順位にいたかったというところです。首位との勝ち点差がかなり離れていて、FIFAクラブワールドカップに行っている間に何節かプレーされますので、さらにそれが離れると思います。この状況は最初から分かっていましたので、4月、5月はできるだけ勝ち点を積み重ねることを目的としていましたが、かなり過密な日程の中で選手たちはベストを尽くしてくれたと思います。そして、連戦の最後が日曜日ですので、そこでいい結果を残したいです」
(横浜FC戦はクラブワールドカップ前最後の一戦になるが、節目ということを考えると、ただの一戦ではなく特別な一戦になると思う。マチェイ監督はどういう一戦だと捉えているか?)
「ただの勝ち点3が懸かっている1試合というわけではなく、ここで全員がしっかりとハードワークしながらチームスピリットを見せることにより、クラブワールドカップという難しい大会に向けて自信をつけ、さらにいい雰囲気で挑むことができるようになると思います」
(J1リーグの戦いの半分を過ぎたということでお聞きしたい。マチェイ監督は安定という言葉を口にしていたと思うが、守備に関してはどのような評価をしているのか?)
「数字を見ていても、2年前のように守備が強みにはなっていません。まずここまでの4ヵ月を見直しますと、メンバーを編成する中で、最も良いメンバーを探す作業をしながら、たとえばダニーロ(ボザ)のような新加入のJリーグで初めてプレーする選手が順応していくというプロセスもありました。そして、シーズン開幕当初はあまりチームとして安定していませんでしたが、全体的な安定性は出てきていると思います。ただ、個人のミスがまだ目立ったりしていますので、そういったところのハードワークは今後も必要になってくると思います」
(失点で気になるのは、ヘディングでゴールを決められることが多い。19失点のうち7失点というのは多いと思う。特にニアサイドでヘディングシュートを決められるというのは、相手が対策しているのではないかと思うし、浦和レッズとしても対策を取ることができるのではないかと思うが)
「ニアに限らず、ペナルティーエリア内で守るところに関しては改善しなければいけません。それが弱点だということも分かっていますので、ミーティングのフィードバックなどでも選手たちに伝え、トレーニングでも実行していますが、瞬時の判断が要求されるところであり、まだ難しさはあります」
(逆に中央突破を許していないのは素晴らしいことだと思う)
「中締めは全員が意識しながらプレーしていますので、中央を突破されることは少ないと思います。ただ、サイドでのサイドバック、ボランチ、ウイングの連係はまだ改善の余地があると思います」
(川崎フロンターレ戦で見せたヘディングでの折り返しのようなプレーを考えると、長倉幹樹選手もクラブワールドカップ前にもう少し長い時間見てみたいが、可能性としてあるのか?)
「私にとってかなり大きなチャレンジになります。これからマネジメントしていかなければいけない点がいくつかありますが、そのうちの一つがストライカーに関してです。チアゴ(サンタナ)の出場時間も伸ばしたいですし、幹樹も常に先発メンバーに入ろうと準備している状況ですので、クラブワールドカップ前最後の試合でどうするかということも考えなければいけません」
(いろいろな成績の見方はあると思うが、ホーム10試合で勝ち点22は悪くないと思うし、もしかしたらそのペースは優勝するチームのものかもしれないが、アウェイ10試合で勝ち点9はもしかしたら降格するくらいのペースかもしれない。アウェイでは1勝6分3敗だったが、6引き分けはかなりもったいないと思う。京都サンガF.C.戦のように勝ち点1は仕方ないという試合もあるが、引き分けが悪くないという試合にするため、志をもう一つ上にするためにはチームにどういうことが必要なのか?)
「年末に目的を達成するためには、そこは改善点だと思います。アウェイの10試合で勝ち点9しか取れていない、1勝しかできていないというのはデータ的に見ても非常に悪いと思います。3敗しかしていないという言い方をすればポジティブにもなると思います。ただ、この引き分けを勝利にどう持っていくかということは考えなければいけません。
そして、メンタル面が一つの重要なポイントになると思います。アウェイゲームではゲームコントロールができていない時間があると思います。ホームでは開幕の柏(レイソル)戦以外ではそういう時間がありませんでした。ただ、前半戦の後半はアウェイゲームでもゲームコントロールが徐々にできるようになってきていると見ています。アウェイの試合でも勇気を持ってプレーしなければいけません。ゴールチャンスをもっと多く作らなければいけないと思います。そのためにはより大きなリスクを冒す必要もあると思います。1試合につき勝ち点1というのは我々が望んでいるものではありません」
(シーズンの目標が中位なら問題ないし、アウェイでの引き分けもいいと思うが、優勝を目標にする場合はいかに引き分けで満足しないメンタリティーをチームが持てるかということになってくるかもしれない。それはマチェイ監督が選手交代するときの判断も含めて。そういうものはシーズン後半に向けてどう考えているか?)
「いままでのスタッツを考えても、サブの選手のピッチに立ったときのパフォーマンスが試合によってバラつきがあるということもあったと思います。今年は前半戦にカップ戦がない状況で、普段サブの選手たちがJリーグと同じようなプレッシャーを感じながらプレーする機会もあまりありませんでした。私もベストメンバーを探しながら戦ってきましたが、ベストメンバーだと思えるものが見つかったとき、できるだけ連動性や自動化を促すために長い時間一緒にプレーさせてあげたいと思う中で、サブの選手たちが長くプレーする状況もあまりありませんでした。ただ、たとえばホームのFC東京戦のように、サブの選手が活躍した試合もありました」
(クラブワールドカップでは相手が強いことは分かりきっているが、自分たちの良さをいかに出すかということと、何とかチャンスをものにするかという戦いではどちらに振れていきそうか?)
「賢く1試合1試合どのように勝てるのかということを考えながら準備していきたいと思います。そのどちらで戦うのかという質問でしたが、そのミックスになると思います」
(次の対戦相手の横浜FCは3バック、5バックでしっかり守ってレッズの隙を突いてくると思うが、しっかり守ってくる相手に対してゴールを取り切るために攻撃で大事になることは何か?)
「横浜FCは我々より失点が少ないチームです。失点の期待値を見ればリーグでも2位です。つまり、対戦するとチャンスが作りにくいチームだということです。この試合は我々が押し込んで相手が堅い5枚の守備で守るという展開になると思いますが、いかにそれを崩すかということだと思います。そのためにはタイミングのいい、裏に抜ける動きと、そことの連係が大事だと思います。ファイナルサードでのプレースピードも重要だと思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
(J1リーグは20試合を終えて折り返し地点を過ぎたが、これまでの8勝7分5敗という成績についてどう考えているか?)
「もちろん、より多くの勝ち点を取って、より上の順位にいたかったというところです。首位との勝ち点差がかなり離れていて、FIFAクラブワールドカップに行っている間に何節かプレーされますので、さらにそれが離れると思います。この状況は最初から分かっていましたので、4月、5月はできるだけ勝ち点を積み重ねることを目的としていましたが、かなり過密な日程の中で選手たちはベストを尽くしてくれたと思います。そして、連戦の最後が日曜日ですので、そこでいい結果を残したいです」
(横浜FC戦はクラブワールドカップ前最後の一戦になるが、節目ということを考えると、ただの一戦ではなく特別な一戦になると思う。マチェイ監督はどういう一戦だと捉えているか?)
「ただの勝ち点3が懸かっている1試合というわけではなく、ここで全員がしっかりとハードワークしながらチームスピリットを見せることにより、クラブワールドカップという難しい大会に向けて自信をつけ、さらにいい雰囲気で挑むことができるようになると思います」
(J1リーグの戦いの半分を過ぎたということでお聞きしたい。マチェイ監督は安定という言葉を口にしていたと思うが、守備に関してはどのような評価をしているのか?)
「数字を見ていても、2年前のように守備が強みにはなっていません。まずここまでの4ヵ月を見直しますと、メンバーを編成する中で、最も良いメンバーを探す作業をしながら、たとえばダニーロ(ボザ)のような新加入のJリーグで初めてプレーする選手が順応していくというプロセスもありました。そして、シーズン開幕当初はあまりチームとして安定していませんでしたが、全体的な安定性は出てきていると思います。ただ、個人のミスがまだ目立ったりしていますので、そういったところのハードワークは今後も必要になってくると思います」
(失点で気になるのは、ヘディングでゴールを決められることが多い。19失点のうち7失点というのは多いと思う。特にニアサイドでヘディングシュートを決められるというのは、相手が対策しているのではないかと思うし、浦和レッズとしても対策を取ることができるのではないかと思うが)
「ニアに限らず、ペナルティーエリア内で守るところに関しては改善しなければいけません。それが弱点だということも分かっていますので、ミーティングのフィードバックなどでも選手たちに伝え、トレーニングでも実行していますが、瞬時の判断が要求されるところであり、まだ難しさはあります」
(逆に中央突破を許していないのは素晴らしいことだと思う)
「中締めは全員が意識しながらプレーしていますので、中央を突破されることは少ないと思います。ただ、サイドでのサイドバック、ボランチ、ウイングの連係はまだ改善の余地があると思います」
(川崎フロンターレ戦で見せたヘディングでの折り返しのようなプレーを考えると、長倉幹樹選手もクラブワールドカップ前にもう少し長い時間見てみたいが、可能性としてあるのか?)
「私にとってかなり大きなチャレンジになります。これからマネジメントしていかなければいけない点がいくつかありますが、そのうちの一つがストライカーに関してです。チアゴ(サンタナ)の出場時間も伸ばしたいですし、幹樹も常に先発メンバーに入ろうと準備している状況ですので、クラブワールドカップ前最後の試合でどうするかということも考えなければいけません」
(いろいろな成績の見方はあると思うが、ホーム10試合で勝ち点22は悪くないと思うし、もしかしたらそのペースは優勝するチームのものかもしれないが、アウェイ10試合で勝ち点9はもしかしたら降格するくらいのペースかもしれない。アウェイでは1勝6分3敗だったが、6引き分けはかなりもったいないと思う。京都サンガF.C.戦のように勝ち点1は仕方ないという試合もあるが、引き分けが悪くないという試合にするため、志をもう一つ上にするためにはチームにどういうことが必要なのか?)
「年末に目的を達成するためには、そこは改善点だと思います。アウェイの10試合で勝ち点9しか取れていない、1勝しかできていないというのはデータ的に見ても非常に悪いと思います。3敗しかしていないという言い方をすればポジティブにもなると思います。ただ、この引き分けを勝利にどう持っていくかということは考えなければいけません。
そして、メンタル面が一つの重要なポイントになると思います。アウェイゲームではゲームコントロールができていない時間があると思います。ホームでは開幕の柏(レイソル)戦以外ではそういう時間がありませんでした。ただ、前半戦の後半はアウェイゲームでもゲームコントロールが徐々にできるようになってきていると見ています。アウェイの試合でも勇気を持ってプレーしなければいけません。ゴールチャンスをもっと多く作らなければいけないと思います。そのためにはより大きなリスクを冒す必要もあると思います。1試合につき勝ち点1というのは我々が望んでいるものではありません」
(シーズンの目標が中位なら問題ないし、アウェイでの引き分けもいいと思うが、優勝を目標にする場合はいかに引き分けで満足しないメンタリティーをチームが持てるかということになってくるかもしれない。それはマチェイ監督が選手交代するときの判断も含めて。そういうものはシーズン後半に向けてどう考えているか?)
「いままでのスタッツを考えても、サブの選手のピッチに立ったときのパフォーマンスが試合によってバラつきがあるということもあったと思います。今年は前半戦にカップ戦がない状況で、普段サブの選手たちがJリーグと同じようなプレッシャーを感じながらプレーする機会もあまりありませんでした。私もベストメンバーを探しながら戦ってきましたが、ベストメンバーだと思えるものが見つかったとき、できるだけ連動性や自動化を促すために長い時間一緒にプレーさせてあげたいと思う中で、サブの選手たちが長くプレーする状況もあまりありませんでした。ただ、たとえばホームのFC東京戦のように、サブの選手が活躍した試合もありました」
(クラブワールドカップでは相手が強いことは分かりきっているが、自分たちの良さをいかに出すかということと、何とかチャンスをものにするかという戦いではどちらに振れていきそうか?)
「賢く1試合1試合どのように勝てるのかということを考えながら準備していきたいと思います。そのどちらで戦うのかという質問でしたが、そのミックスになると思います」
(次の対戦相手の横浜FCは3バック、5バックでしっかり守ってレッズの隙を突いてくると思うが、しっかり守ってくる相手に対してゴールを取り切るために攻撃で大事になることは何か?)
「横浜FCは我々より失点が少ないチームです。失点の期待値を見ればリーグでも2位です。つまり、対戦するとチャンスが作りにくいチームだということです。この試合は我々が押し込んで相手が堅い5枚の守備で守るという展開になると思いますが、いかにそれを崩すかということだと思います。そのためにはタイミングのいい、裏に抜ける動きと、そことの連係が大事だと思います。ファイナルサードでのプレースピードも重要だと思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
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