NEWS

「サポーターの応援と支えが大きな力になる」フィンケ監督

フォルカー・フィンケ監督 Jリーグ第19節 ベガルタ仙台戦前日のコメント

「前節の試合で、確かに私たちは勝ち点を得ることができませんでした。それでも、79分間にわたって、とても優れたプレーを見せることができていたと思います。神戸戦と比較しても、選手たちは自信をもってプレーすることができていましたし、優れたプレーを見せることができました。ですので、メンタル面で見ても、選手たちが大事な次のステップを踏むことができたと思います。前回の試合では本当に残念なことに、いくつかの個人のミスによって、相手にゴールを許してしまいました。また前線も、作り出したチャンスを、しっかりとゴールに結びつけることができませんでした。ここ数週間にわたって、似たような問題が起きていますが、これは主にメンタル面での問題です。チームとしての総合力の問題ではありません。私たちのこのプレースタイルは、必ず優れた結果を残す可能性を秘めています。だからこそ、できる限り早く、結果がよくなることを願っています。
そして、悲しいニュースをここでお伝えする際は、いつも残念なことですが、鈴木啓太と田中達也がケガで離脱することになってしまいました。そして、両選手のケガは2、3週間で復帰できるような軽いケガではありません。残念ながら、それ以上かかってしまいそうです。本当にこれは不幸なことですし、私としましても選択肢、いくつかのオプションがなくなるということで、本当に残念です。ただし、私たちのチームの力を考えれば、これからも勝ち点を獲得していくことはできると思いますし、次の仙台戦を私たちのホームで戦うということもありまして、何があっても勝利という結果を得るために、戦っていきたいと思います。そのためには、強い意思も必要ですし高い集中力も必要です。そして、私たちのプレーに自信をもって、試合開始から闘志溢れるプレーを見せていくことです。
そして、前回の名古屋戦での私たちのサポーターの素晴らしい応援が、選手たちにとてもいい影響を与えてくれたということを、私は感じ取ることができました。こういう難しい状況だからこそ、サポーターによる応援、そして支えが選手たちにとって大きな力になります。そして、私たちは本当に日々集中して仕事をしています。ですので、できる限り早く、サポーターの皆さんに対して、喜びを与えることができるようにしたいです」

【質疑応答】
(達也選手と鈴木啓太選手のケガはどの程度でしょうか?)
「ドクターから得た情報によると、2人とも、少なくとも4週間は離脱するということです。達也は肩の脱臼です」

(手術の必要は?)
「今、私がここで発言することで、皆さんが後々私のことを縛り付けないことを願っています(笑)。なぜなら、間違った情報をここで意図的に出すということは私は絶対にしないからです。ただし、私が得ている情報ですと、今回は手術なしでリハビリに専念することができるとのことです。田中達也は5年前にも同じ個所に負傷していることもあって、彼は、当時も手術なしで、再びチーム練習に合流したということでした。
それから、鈴木啓太に関してですが、残念ながら、ふくらはぎの非常に深いところを負傷してしまい、私がドクターから得た情報では、4週間以上かかるということでした。
一方、すごく喜ばしいこともあります。山田直輝の検査の結果です。新しく映像を撮りましたが、まず第一に骨折ではないことがもう一度はっきりと証明されました。前回骨折した同じ個所にとても強い打撲を負ったということで、彼は今まで、なかなか走ったりすることができなかったのですが、今日、はじめて少し走ることができるようになりました。ですので、彼の状態は徐々にですが、よくなってきています」

(啓太のケガの個所は?)
「ふくらはぎです。確か左です」

(今日、柏木選手も別メニューだったんですが?)
「前回の試合で、すでに前半の時点で相手の選手の膝が入って、とても強い打撲をしました。そして、中でたくさん血が出て、まったく痛みがない状態ではありませんでした。なんとか明日までに間に合うことを、私たちは願っています。昨日から今日にかけて状態はよくなってきていますし、あと今日もう一晩、しっかりとした治療をすれば、明日なんとか間に合うのではないかと思っています」

(それが間に合わない可能性も?)
「明日の試合までに必ず間に合うと、ここで約束することはできません」

(内出血はしているが、そんなに重傷ではない?)
「最悪の場合は、明日試合に出ることができない、という状況になってしまうわけですが、仮にそうであっても、次の試合には間に合います。重いケガというわけでは一切ありません。ドイツ語だと、太腿にこういう強い打撲で中で出血することを『馬にキスをされた』と言います。馬が来て、踏まれるということですが、確かに、馬に踏まれるような痛みが出ます。ただ、踏まれるという表現が言葉としては、よくないので、ドイツでは、『キス』という言葉を使うのです(笑)。しかし、相手の膝が入って内出血してしまうということは、サッカーではよくあることです。普通ならば、3、4日かかるケガです。ですので、明日試合に出られるかもしれませんが、ここでお約束はできません」

(さっきの4週間以上かかるという2人に関してですが、最悪シーズン中に間に合わないということも?)
「そんなに長くかかるとは思っていません。シーズン中に、必ず間に合います」

(非常にタイトな日程の中で、監督としてマネジメントで気を付けていることはありますか?)
「今、こういう時期で大切なのは、選手たちがしっかりと回復できるような環境を整えることです。例えば、最初の8時間で選手たちがしっかりとした治療を受けることができるようにすること。その8時間で全回復の3分の2が行なわれることになるのです。
それから、選手たちがしっかりと睡眠を取ることが大切です。しかし、これは多くの選手たちにとって、そう簡単なことではありません。なぜならば、試合の直後は、緊張感がほぐれてくるまで時間がかかって、すぐ寝ることができません。
あとは、負荷のかかる練習をできる限り回避することです。代わりに、回復系のメニューを選手たちに与えます。筋肉をほぐしたり、もしくは回復を促進させるようなメニューを与えます。しっかりと筋肉を動かすことによって、筋肉の回復を促進させること、そして同時に大きな負荷をかけないこと。こういう負荷の調整に、私たちはしっかりと注意していかなくてはなりません。
それから、選手たちとさまざまなことについて話し合いをします。特に試合で難しい状況を経験した選手たちに対して、いくつかの説明をしたりすることもあります。前回名古屋戦のような試合の後に、素早く切り替えるのはメンタル的にもそう簡単なことではありません。なぜならば、内容に関して言えば、決して恥ずかしがるような内容ではなかったのですから。それでも、この件は既に終わった件ですので、また次の試合に向けて集中しなくてはなりません」

(名古屋戦なんですが、普段そのポジションでプレーしていない山田選手を攻撃的なポジションで起用するというのは、結構リスキーだったと思うのですが?)
「山田暢久はどこで使ってもリスクがありません(笑)。なぜならば、彼はとても大きな才能を持っている、そしてとても豊富な経験を持っている選手であって、既にさまざまなポジションでプレーした経験があるからです。私は試合中に彼をベンチに呼んで、2、3分話し合いました。なぜならば、こういう状況で選手が途中出場するときには、とてもポジティブな意欲を持って試合に出てほしいからです。
そして今回、彼をセンターバックでも右のサイドバックでもなく、攻撃のポジションで使おうと思ったのです。だからこそ、彼と話し合いました。そして、山田暢久本人も私に対して、自分は昔は攻撃のポジションでプレーしていたし、中盤でプレーしていた経験があるので、攻撃のポジションもできる、と言ってきたのです。あの時間帯は、まだ1-1の状態でしたし、私たちが大きなプレッシャーを受けていたわけではありませんでした。ちょうど私たちがゲームを支配していた時間帯でした。その時間帯に山田暢久が投入されて、彼本人も優れたプレーを見せていたと思います」

(他にもFWに近い選手がいる中での起用というのは、何かひらめいたものがあったのですか?)
「誰が途中出場するかを決めるのは、最終的には選手たち本人のパフォーマンスです。そして、あの時点でベンチに座っていた攻撃の選手で、ここ数週間にわたってとても優れたプレーを見せていた選手はいませんでした。もちろん、私は公の場でどの選手がここ最近よくないプレーを見せていたか、もしくは途中出場したときに優れたプレーを見せられなかったかということについては語りません。ただし、基本的な話として、最終的に選手たちは自らのパフォーマンスによって、試合に出るのか、もしくは途中でピッチから降ろされるのか、が決まるものだと思います。
確かに、このサッカー界では、選手交代のときに、なかなか判断に困るような状況になるときもあります。例えば、2人の選手がほぼ同じような状況で、どっちを使うべきかと、非常に長く悩むときもあります。そして、場合によっては厳しい決断も下していかなくてはなりません。しかし、これもこのサッカーの世界の一部です。
そして、山田暢久を投入したときに、ひとつ考えていたのは、彼がとても空中戦に強いこと、そしてCK、FKでも彼の長所を攻撃のときに使えること、そして守備のときにも彼の空中戦の強さが価値のあるものになるということでした。名古屋には多くの長身の選手がそろっていますし、名古屋戦で最も危険だったのは、高いボールを蹴られたときでした。
そして、スピラノビッチのことはしっかりと評価しなくてはなりません。彼はケネディを約90分間にわたって、しっかりと抑えることができていました」

(その優れたプレーを見せていた山田選手を明日の試合でスタメンで起用というのは、お考えでしょうか?)
「あるかもしれません(笑)」

(選択肢にはありますか?)
「今、ここではまだそのことについてお話ししたくはありません。先発で試合に出場する可能性はあります。でも、先ほどと同じように、お約束はできません(笑)。明日のお昼に、私たちはまた、全員で集まりますが、まず陽介の状態を調べなくてはいけませんし、宇賀神に関してもとても小さな?マークが付いている状態です。なぜなら、現時点でまだ完全には、体の回復ができていないからです。でも、99パーセント以上の確率で彼が先発で出られることになると思っています。試合の終わり頃に、彼が足をつっていたのは、皆さんもご覧になっていたと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「サポーターの応援と支えが大きな力になる」フィンケ監督

PARTNERパートナー

  • ポラスグループ
  • Nike
  • 三菱重工
  • 三菱自動車
  • エネクル
  • DHL
  • チケットぴあ