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「明日ピッチに送り出す選手たちで、勝ち点3を獲得したい」フィンケ監督
フォルカー・フィンケ監督 Jリーグ第21節 鹿島アントラーズ戦前日のコメント
「明日の試合をとても楽しみにしています。私だけではなくて選手たちもです。鹿島アントラーズとの試合は、どのような状況であろうと常に難しいものです。それでも、私たちはこの試合に向けて、とてもポジティブな姿勢を持っています。確かに非常に不幸な形で突然、ケガ人が増えてしまったのは事実です。今ここで、誰がケガをしているか、リストアップすることはやめます。なぜならば、ケガ人については皆さんもすでにご存じだと思いますし、名前を挙げると、もしかしたら一部の方々に、私がいいわけを探していると言われてしまうかもしれません。多くの選手たちが明日出場できない状態ですが、それでも私たちはできる限り優れたプレーを見せ、明日、ピッチに送り出す選手たちによって勝ち点3という結果を残したいです。その他にそれほど多くを語ることはないと思います。
鹿島についてですが、非常に高い確率でマルキーニョスが前線でプレーするのではないかと思っています。ここ最近、彼は離脱していましたが、彼がプレーすることによって、前線での危険度が増すことは間違いありません。ただし、私たちのチームのDFであるスピラノビッチと山田暢久もとても優れた選手ですし、守備も安定していると思います。
それから、どうも昨日の非公開練習で山田暢久がボランチの位置でプレーしたという情報が出たようですが、とても興味深いことに、スタジアムの地下で動き回っているもぐらがたくさんいるようです(笑)。そして、私たちが昨日、ゲーム形式で練習をした28分のうち、8分間、山田暢久がボランチの位置でプレーしたということを伝えていたようです。私はそれをここで認めたいと思います。山田暢久は、8分間中盤でプレーしました。ただし、彼が明日の試合で、中盤の選手として先発で出ることはあり得ないと思います」
【質疑応答】
(ポジティブな気持ちで臨めると先ほどおっしゃいましたが、その理由は、特にどの辺りでしょうか?)
「まず一つ目として、前回の湘南戦で私たちのチームがとてもポジティブな経験を積めたということです。私たちが連動して動くことによって先に得点を奪いたい、この先取点という目的のために、まずプレーしていました。そしてその先取点を奪ったことによって、さまざまなプレーが楽になりました。
今年の夏に入ってから、私たちのチームは合計12ゴールを決めています。そのうちの11ゴールが後半でのゴールです。この結果は、私たちのチームが後半に入ってからも、しっかりとした形で結果を残すことができている、という一つの証拠にもなります。これはとてもポジティブなことです。私たちは、後半に入ってからでも、たくさんのゴールを決めているのですから。ただし、前半のうちに私たちが先取点を奪うことができれば、それに越したことはありません。
また、何人かの選手のコンディションがよくなってきています。柏木陽介がここ最近、素早くゲームに入ることができて、ボールタッチ数とパスの精度が上がりました。スピラノビッチは守備の柱として、ここ最近とてもいいプレーを見せています。エジミウソンも前回の試合でゴールを決めました。これもとてもよいシグナルです。
ですので、なぜ明日の試合、選手たちがポジティブな姿勢で試合に臨むことができるのか、と問われれば、先ほど挙げたようにいくつかの理由を述べることができます。そして、私たちは今、ここで苦情を言うつもりはありません。私たちはできる限り強い意志といい姿勢をもって、明日の試合に臨みたいです。そして結果を収めたいです。
確かにここ最近、調子が上がって来ていたセルヒオが出場停止で試合に出られないことは残念です。それ以外の離脱者のことも皆さんはご存じだと思います。阿部も試合に出場することができません。田中達也がケガで離脱しています。それから梅崎 司や山田直輝もケガで離脱しています。これだけ多くの選手が離脱しているということ、使えないということはとても残念なことです。それでも私たちは今ここにいる選手たちと明日、結果を残したいのです。
そして、私は、原口元気が先週のセルヒオと同じような形でゲームに入れることを願っています。彼も才能がありながら、ここ最近、一つの穴に落ちてしまっていたので。
現在、とてもうれしいのは、宇賀神のプレーぶりです。宇賀神は、今後、よくないプレーを見せるときがあるかもしれません。ただし、現時点では非常に調子を上げてきています。
次の対戦相手はとても強いチームです。だからこそ、私たちはこういういい状況で彼らとの試合に臨んで、実力を発揮したいのです」
(今週、「Talk on Together」でサポーターの声を直接聞けたことは、今後に向けて、気持ちが強まった部分などは?)
「ドイツにおいて、私たちはこのような企画を定期的に行なっていました。そしてシーズンを通して4回、各ファンクラブの代表者が集まってきて、監督、2、3人の選手、そしてGMがその現場に参加して、さまざまなことについて議論をかわしていました。ただし1つだけ、とても決定的な違いがありました。私たちは今まで、今回のようなサポーターと語りあう会は、常にメディア関係者がいないところでやっていたのです。ドイツにおいて、直接、サポーターと現場のクラブの人間が意見交換をする、話し合いをするときには、メディアの方はいなかったのです。なぜならば、その方がサポーターの皆さんとさらに突っ込んだ話ができるからです。
私は、このような企画はとても素晴らしいものだと思いますし、先日の会でも、多くのサポーターがそれぞれの意見を述べ、私たちに質問をぶつけてきたことによって、彼らがいかに浦和レッズを愛しているかということをさらに強く感じ取ることができました。これはとてもいいシグナルだと思います。
しかし、状況によっては、片方のサイドに、どうしても物事を判断する、もしくは評価するための必要な情報が足りない、ということもあって、いくつかのことに関しては、理解し合えないところが出てきてしまうのも事実だと思います。本当ならば、サポーターの代表格の方々とクラブのスタッフが、さまざまなことについて定期的に話し合いをすることによって、正しい形での情報交換をしなくてはなりません。しかし現時点では、どうしてもサポーター側に、必要としている情報が足りない状況にあります。先日の会でもそうでしたが、どうしても記者の方たちがいると、あまりさまざまなことについて、突っ込んだ話ができなくなってしまいます。スタジアムの中には4万人以上の『監督』がいます。そして実際に起きていることについて、大きな形で報道されてしまうと、まったく違う外部のところにも『監督』が増えてしまうのです。それによって、さまざまな意見が跳び合ってしまい、物事を決めることができなくなってしまいます。
ですので、現時点ではっきり言えるのは、『情報が足りない』ということです。そして先日、私がお話ししたことは、本当のことです。サポーターの皆さんと一緒に、いろいろなことについて意見交換をしたり、もしくは映像を見て、私の監督としての考えを説明することは、私自身一向にかまわないことですし、ぜひ、喜んでやりたいと思います。そして、次回のこのような意見交換は、数週間以内に必ず行なわれることになるでしょう。ただし、そのような話をする場に、メディアの方を招待するわけにはいかないのです。サポーターの皆さんと直接、話し合いをする場を設ければ、いろんなことについてさらに詳細に話をすることができます」
(先ほど阿部選手の話が出たのですが、阿部はずっとゲームに出続けてきて、監督にとってはどういう存在ですか?)
「まず、今回の件については、全体の状況を理解しなくてはいけないと思います。阿部は、私がレッズに来た初年度の時点で、海外に移籍したい、という願い、希望を持っていました。そして私たちは、いつごろ移籍するべきなのか、どのタイミングがいいのか、そしてどのようなクラブにいくべきなのかなど、さまざまなことについて話をしてきました。
今から1年ほど前には、阿部に対してとても魅力的と思えるような、特別なクラブからの問い合わせはありませんでした。話があったとしても、とても平均的な、そして比較的無名なところからのものでした。ですので、私はあることを阿部に対して勧めました。『とにかくここに残ってプレーして、ワールドカップの本大会で代表チームの一員として出場できるようにしよう。そしてできる限り努力して、先発として活躍できるようにしよう。そうすればさらに魅力的なクラブから話がくるのではないか』そういうことを話し合っていました。
そして、ここ2~3週間、阿部自身の心の中に、どうしても海外に移籍したい、という強い願いが、まだ残っていることを感じ取ることができました。ただし、このような時期になって、突然1つのクラブが興味を示してきたことは、時期からすれば非常に驚くものでした。浦和レッズの監督として、私は彼が移籍することを非常に残念に思います。しかし同時に、彼が子供のころから夢見てきた海外移籍ですから、今回の移籍が彼にとって不幸をもたらすものではなくて、彼の人生にいい影響を与えるものになることを願っています。レスター・シティはとても難しい状況に追い込まれているクラブなのです。ただし、私はそれ以上このクラブについて、いろいろお話をするつもりはありません。間違った形、悪い形での憶測が生まれてしまっても、まったく建設的なものにはなりませんので。
ただし、正直なところ、なぜレスター・シティが、突然手を挙げたのかということに関して、私は非常に疑問に思っていました。このクラブは、1995年から2001年の間にとてもいい時期を経験しました。しかし、この時期はとてもお金がかかっていて、とてつもない負債を抱えて破産寸前になりました。そして、さまざまなところから金銭的なサポートを得ることによって、助かりましたが、長年3部に所属していました。そして現時点でも2部で下位に低迷しているクラブです。それでも、私はレスターのクラブで阿部が幸せになることを心から願っています。私は彼が活躍することを願っていますし、彼がチームに対していい意味での刺激を与えることによって、チームが順位でさらに上の地位にいくことができることを願っています」
(山田選手とスピラノビッチ選手の守備は非常に安定していると思うんですが、前線のマルキーニョスにボールが出ないような守備のやり方として、どんな考えがありますか?)
「世界中を見渡しても、90分間を通して、マルキーニョスがまったくボールを触ることができないような状態を作り出せるチームはありません。試合を通して必ず何度かは、マルキーニョスもボールに触ることになるでしょう。一昔前のように、マンマークで90分を通して守っているわけではありませんので。一昔前なら、その選手が水を飲みに行ったときでさえ、守備の選手が一緒にくっついていたわけですから(笑)。
ただし、マルキーニョスの動きについて、特に彼の裏をつく動き、ボールのもらい方、それから彼がボールを持ったときにいつどこでドリブルを仕掛けてくるか、そういうことについては、うちの2人のセンターバックだけではなく、サイドバックの選手もしっかりと確認しなくてはなりません。なぜならマルキーニョスは、よくサイドに流れてそこから中に入ってくるプレーが多いからです。ただし同じように大切なのは、昨シーズンの対戦のときのように、興梠がうちの最終ラインの裏をつかないようにする、これも同じように大切なことです」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
「明日の試合をとても楽しみにしています。私だけではなくて選手たちもです。鹿島アントラーズとの試合は、どのような状況であろうと常に難しいものです。それでも、私たちはこの試合に向けて、とてもポジティブな姿勢を持っています。確かに非常に不幸な形で突然、ケガ人が増えてしまったのは事実です。今ここで、誰がケガをしているか、リストアップすることはやめます。なぜならば、ケガ人については皆さんもすでにご存じだと思いますし、名前を挙げると、もしかしたら一部の方々に、私がいいわけを探していると言われてしまうかもしれません。多くの選手たちが明日出場できない状態ですが、それでも私たちはできる限り優れたプレーを見せ、明日、ピッチに送り出す選手たちによって勝ち点3という結果を残したいです。その他にそれほど多くを語ることはないと思います。
鹿島についてですが、非常に高い確率でマルキーニョスが前線でプレーするのではないかと思っています。ここ最近、彼は離脱していましたが、彼がプレーすることによって、前線での危険度が増すことは間違いありません。ただし、私たちのチームのDFであるスピラノビッチと山田暢久もとても優れた選手ですし、守備も安定していると思います。
それから、どうも昨日の非公開練習で山田暢久がボランチの位置でプレーしたという情報が出たようですが、とても興味深いことに、スタジアムの地下で動き回っているもぐらがたくさんいるようです(笑)。そして、私たちが昨日、ゲーム形式で練習をした28分のうち、8分間、山田暢久がボランチの位置でプレーしたということを伝えていたようです。私はそれをここで認めたいと思います。山田暢久は、8分間中盤でプレーしました。ただし、彼が明日の試合で、中盤の選手として先発で出ることはあり得ないと思います」
【質疑応答】
(ポジティブな気持ちで臨めると先ほどおっしゃいましたが、その理由は、特にどの辺りでしょうか?)
「まず一つ目として、前回の湘南戦で私たちのチームがとてもポジティブな経験を積めたということです。私たちが連動して動くことによって先に得点を奪いたい、この先取点という目的のために、まずプレーしていました。そしてその先取点を奪ったことによって、さまざまなプレーが楽になりました。
今年の夏に入ってから、私たちのチームは合計12ゴールを決めています。そのうちの11ゴールが後半でのゴールです。この結果は、私たちのチームが後半に入ってからも、しっかりとした形で結果を残すことができている、という一つの証拠にもなります。これはとてもポジティブなことです。私たちは、後半に入ってからでも、たくさんのゴールを決めているのですから。ただし、前半のうちに私たちが先取点を奪うことができれば、それに越したことはありません。
また、何人かの選手のコンディションがよくなってきています。柏木陽介がここ最近、素早くゲームに入ることができて、ボールタッチ数とパスの精度が上がりました。スピラノビッチは守備の柱として、ここ最近とてもいいプレーを見せています。エジミウソンも前回の試合でゴールを決めました。これもとてもよいシグナルです。
ですので、なぜ明日の試合、選手たちがポジティブな姿勢で試合に臨むことができるのか、と問われれば、先ほど挙げたようにいくつかの理由を述べることができます。そして、私たちは今、ここで苦情を言うつもりはありません。私たちはできる限り強い意志といい姿勢をもって、明日の試合に臨みたいです。そして結果を収めたいです。
確かにここ最近、調子が上がって来ていたセルヒオが出場停止で試合に出られないことは残念です。それ以外の離脱者のことも皆さんはご存じだと思います。阿部も試合に出場することができません。田中達也がケガで離脱しています。それから梅崎 司や山田直輝もケガで離脱しています。これだけ多くの選手が離脱しているということ、使えないということはとても残念なことです。それでも私たちは今ここにいる選手たちと明日、結果を残したいのです。
そして、私は、原口元気が先週のセルヒオと同じような形でゲームに入れることを願っています。彼も才能がありながら、ここ最近、一つの穴に落ちてしまっていたので。
現在、とてもうれしいのは、宇賀神のプレーぶりです。宇賀神は、今後、よくないプレーを見せるときがあるかもしれません。ただし、現時点では非常に調子を上げてきています。
次の対戦相手はとても強いチームです。だからこそ、私たちはこういういい状況で彼らとの試合に臨んで、実力を発揮したいのです」
(今週、「Talk on Together」でサポーターの声を直接聞けたことは、今後に向けて、気持ちが強まった部分などは?)
「ドイツにおいて、私たちはこのような企画を定期的に行なっていました。そしてシーズンを通して4回、各ファンクラブの代表者が集まってきて、監督、2、3人の選手、そしてGMがその現場に参加して、さまざまなことについて議論をかわしていました。ただし1つだけ、とても決定的な違いがありました。私たちは今まで、今回のようなサポーターと語りあう会は、常にメディア関係者がいないところでやっていたのです。ドイツにおいて、直接、サポーターと現場のクラブの人間が意見交換をする、話し合いをするときには、メディアの方はいなかったのです。なぜならば、その方がサポーターの皆さんとさらに突っ込んだ話ができるからです。
私は、このような企画はとても素晴らしいものだと思いますし、先日の会でも、多くのサポーターがそれぞれの意見を述べ、私たちに質問をぶつけてきたことによって、彼らがいかに浦和レッズを愛しているかということをさらに強く感じ取ることができました。これはとてもいいシグナルだと思います。
しかし、状況によっては、片方のサイドに、どうしても物事を判断する、もしくは評価するための必要な情報が足りない、ということもあって、いくつかのことに関しては、理解し合えないところが出てきてしまうのも事実だと思います。本当ならば、サポーターの代表格の方々とクラブのスタッフが、さまざまなことについて定期的に話し合いをすることによって、正しい形での情報交換をしなくてはなりません。しかし現時点では、どうしてもサポーター側に、必要としている情報が足りない状況にあります。先日の会でもそうでしたが、どうしても記者の方たちがいると、あまりさまざまなことについて、突っ込んだ話ができなくなってしまいます。スタジアムの中には4万人以上の『監督』がいます。そして実際に起きていることについて、大きな形で報道されてしまうと、まったく違う外部のところにも『監督』が増えてしまうのです。それによって、さまざまな意見が跳び合ってしまい、物事を決めることができなくなってしまいます。
ですので、現時点ではっきり言えるのは、『情報が足りない』ということです。そして先日、私がお話ししたことは、本当のことです。サポーターの皆さんと一緒に、いろいろなことについて意見交換をしたり、もしくは映像を見て、私の監督としての考えを説明することは、私自身一向にかまわないことですし、ぜひ、喜んでやりたいと思います。そして、次回のこのような意見交換は、数週間以内に必ず行なわれることになるでしょう。ただし、そのような話をする場に、メディアの方を招待するわけにはいかないのです。サポーターの皆さんと直接、話し合いをする場を設ければ、いろんなことについてさらに詳細に話をすることができます」
(先ほど阿部選手の話が出たのですが、阿部はずっとゲームに出続けてきて、監督にとってはどういう存在ですか?)
「まず、今回の件については、全体の状況を理解しなくてはいけないと思います。阿部は、私がレッズに来た初年度の時点で、海外に移籍したい、という願い、希望を持っていました。そして私たちは、いつごろ移籍するべきなのか、どのタイミングがいいのか、そしてどのようなクラブにいくべきなのかなど、さまざまなことについて話をしてきました。
今から1年ほど前には、阿部に対してとても魅力的と思えるような、特別なクラブからの問い合わせはありませんでした。話があったとしても、とても平均的な、そして比較的無名なところからのものでした。ですので、私はあることを阿部に対して勧めました。『とにかくここに残ってプレーして、ワールドカップの本大会で代表チームの一員として出場できるようにしよう。そしてできる限り努力して、先発として活躍できるようにしよう。そうすればさらに魅力的なクラブから話がくるのではないか』そういうことを話し合っていました。
そして、ここ2~3週間、阿部自身の心の中に、どうしても海外に移籍したい、という強い願いが、まだ残っていることを感じ取ることができました。ただし、このような時期になって、突然1つのクラブが興味を示してきたことは、時期からすれば非常に驚くものでした。浦和レッズの監督として、私は彼が移籍することを非常に残念に思います。しかし同時に、彼が子供のころから夢見てきた海外移籍ですから、今回の移籍が彼にとって不幸をもたらすものではなくて、彼の人生にいい影響を与えるものになることを願っています。レスター・シティはとても難しい状況に追い込まれているクラブなのです。ただし、私はそれ以上このクラブについて、いろいろお話をするつもりはありません。間違った形、悪い形での憶測が生まれてしまっても、まったく建設的なものにはなりませんので。
ただし、正直なところ、なぜレスター・シティが、突然手を挙げたのかということに関して、私は非常に疑問に思っていました。このクラブは、1995年から2001年の間にとてもいい時期を経験しました。しかし、この時期はとてもお金がかかっていて、とてつもない負債を抱えて破産寸前になりました。そして、さまざまなところから金銭的なサポートを得ることによって、助かりましたが、長年3部に所属していました。そして現時点でも2部で下位に低迷しているクラブです。それでも、私はレスターのクラブで阿部が幸せになることを心から願っています。私は彼が活躍することを願っていますし、彼がチームに対していい意味での刺激を与えることによって、チームが順位でさらに上の地位にいくことができることを願っています」
(山田選手とスピラノビッチ選手の守備は非常に安定していると思うんですが、前線のマルキーニョスにボールが出ないような守備のやり方として、どんな考えがありますか?)
「世界中を見渡しても、90分間を通して、マルキーニョスがまったくボールを触ることができないような状態を作り出せるチームはありません。試合を通して必ず何度かは、マルキーニョスもボールに触ることになるでしょう。一昔前のように、マンマークで90分を通して守っているわけではありませんので。一昔前なら、その選手が水を飲みに行ったときでさえ、守備の選手が一緒にくっついていたわけですから(笑)。
ただし、マルキーニョスの動きについて、特に彼の裏をつく動き、ボールのもらい方、それから彼がボールを持ったときにいつどこでドリブルを仕掛けてくるか、そういうことについては、うちの2人のセンターバックだけではなく、サイドバックの選手もしっかりと確認しなくてはなりません。なぜならマルキーニョスは、よくサイドに流れてそこから中に入ってくるプレーが多いからです。ただし同じように大切なのは、昨シーズンの対戦のときのように、興梠がうちの最終ラインの裏をつかないようにする、これも同じように大切なことです」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】