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vs磐田『エジの先制ゴールを守りきり、準々決勝進出』

17日、レッズは埼玉スタジアムでの天皇杯4回戦、ジュビロ磐田戦に臨んだ。ジュビロとの対戦は今シーズン4度目、ここまでは0勝1分2敗と結果が出ておらず、選手たちは雪辱に燃えていた。
レッズは14日の京都サンガF.C.戦で負傷した柏木に代わり、堀之内が啓太とダブルボランチで先発。また、サンガ戦で復帰し、終了間際に勝利を決定付ける追加点を決めたポンテも原口に代わってスターティングイレブンに名を連ねた。ポンテはエジミウソンとツートップに近い形を取り、サンガ戦ではFWだったサヌが1列下がって左の高い位置に入った。
19時、ジュビロがエンドを選択し、いつもと反対のホーム側ゴール裏に向けて攻める形でレッズがキックオフ。レッズは全員がアグレッシブに動き、5分まではペースを手中に。ポンテのエリア外からの右足シュートやサヌの左サイド深くまで切り裂くドリブル突破など、ジュビロゴールに襲いかかる。しかし、どちらもあと一歩で得点には結びつかず。その後は、中盤での激しいボールの奪い合いを中心とする均衡したゲームが展開された。
ゲームが動いたのは42分。ジュビロのカウンターに際し、自陣ペナルティーエリア前で相手のドリブルを堀之内がスライディングでカット、これをつないで逆にカウンターに。左サイドで持ち上がるポンテの前方に高橋が走り、エリア左脇でポンテからパスを引き出してグラウンダーのクロス。GKとDFの間に送られたボールにエジミウソン、サヌ、ジュビロGKの川口が反応。川口が手で弾いたボールをエジミウソンが体ごと押し込むような形で先制した。
前半のアディショナルタイムに入ってから、ディフェンスライン裏にクロスを合わせられヘディングシュートを許すも、これは山岸が正面でしっかりキャッチ。前半は1-0で折り返した。
前半途中から降り出した雨が強さを増して、後半はスタート。ジュビロは開始20秒でフィニッシュするなど攻勢に出る。これに対し、レッズはカウンターでチャンスをうかがい、47分に絶好機を迎える。ポンテのパスに走った高橋がエリア右深くから折り返し、GKの頭上を越えたボールをファーサイドでサヌがヘッド。しかし、惜しくもボールはサヌのマークについていたDFに当たり、ネットを揺らすことはできない。
攻勢をかけるジュビロは前田、成岡が鋭い抜け出しやドリブルからシュートを放つが、山岸がファインセーブでゴールを割らせない。
64分に宇賀神が負傷し平川が左サイドに入った。レッズは、ポンテとサヌのコンビでカウンターから幾度かチャンスをつかんだが、追加点は奪えず。松浦、ジウシーニョといった攻撃的な選手を交代で送り込んできたジュビロの攻めをしのぎながら、レッズはカウンターをしかけ、奪われてカウンターを受けるといった息詰まる時間がつづいた。
81分には岡本が右サイドを駆け上がり、高橋のパスをマイナスに折り返し、フリーの高橋へ。高橋は左足でダイレクトに狙うが、空振りに。このボールをジュビロにつながれてカウンターとなり、松浦に自陣エリア左で山岸とほぼ1対1の状態を作られる。しかし、松浦のゴール右下を狙ったシュートを山岸は見事にセーブ、前方にこぼれた球をつめられそうになるが、これは啓太がスライディングで先に触り、その後のボールは山田暢が体を使ってがっちりとキープして、危機を防いだ。
83分にはポンテに代わって濱田が投入されてスリーボランチに。アディショナルタイムのジュビロの猛攻も防ぎ切り、1-0での勝利を手にし、準々決勝へ進んだ。
次戦は3日後の20日(土)、14時からのJリーグ第31節。埼玉スタジアムでガンバ大阪と対戦する。なお、天皇杯の準々決勝は12月25日(土)に、ガンバ大阪と対戦する(会場・キックオフ時間は未定)。

【試合後コメント】
柱谷幸一GM
「トーナメントのゲームは結果が一番大事ですから、勝てたことは最高の成果です。今日のゲームに関しては、決定的なチャンスを相手にほとんど作らせなかったですし、4人のDFだけではなく、ボランチも非常に効いていて、安定したゲーム運びができたと思います。
ケガ人が多い状況で、新たに出た選手たちがしっかり仕事をすることで、この勝利を持ってきてくれたと思います。これで12月25日、クリスマスに試合ができます。リーグが終わってから、また楽しみなゲームを迎えられるのはいいことです。ぜひ、元旦までいって、優勝したいと思います」

山岸範宏
「ここ数年、天皇杯で結果を残せていなかったので、今日の勝利は次のラウンドに進むために大切なものだったし、ここホームの埼スタでしっかり勝つことが自分たちにとっても、チームにとっても、サポーターの方々にとっても大切なことだったと思います。
あの時間に先制点が入って、まずは前半を失点ゼロに抑えることが大事でした。後半に入ってからは、また仕切り直しというか、我慢するところはしっかり我慢することが大事でした。
選手が変わっても何が心配だったというのはなく、出る選手は全員信頼しています。悔しい思いを抱えていた選手がピッチの上で、勝利の原動力になってくれたことが、非常に大きなことだと思います。
これからリーグの連戦があり、上位のチームと多く当たります。しっかり勝利していきたいです」

堀之内 聖
「(啓太とのダブルボランチは今シーズン初だったが?)やりやすかったです。お互いタイプが似ていますが、うまく話し合って、いい関係でできました。基本的にどちらかが前で、どちらかがしっかり守備をすること。どちらかに偏らず、攻守のバランスを考えていました。
ビルドアップの部分では、ピッチコンディションのこともあって、まだまだかなというのは確かにありました。もう少し落ち着く時間帯が、特にボランチのところでできたらよかったです。
(攻守の)切り替えについては、試合前から特に攻から守への切り替えを早くしようという話はしていたので、完璧ではないですが、できたと思います。セカンドボールを拾える拾えないでかなり違ってきます。ロングボールのセカンドボールは特に意識してやっていました。最後まで走り切れてよかったです。
(前田選手にはやられそうになったところもあったが、うまく抑えた?)120パーセントでやりました。ツボとヤマさんが真ん中で抑えてくれたので助かりました。
(3日後のガンバ大阪戦でも啓太とのコンビで先発する可能性もあるのでは?)先発でも途中からでも自分としては全力でやるだけです。つねに力を出しつつ、プラスアルファを出したいです。ここを最低限くらいにしたいですね。入った選手によって個性は違いますが、基本的にやることは一緒です。連戦で勝ったのは、勝つか負けるかで疲れの残り方が違うのでよかったです。
(これで12月25日までサッカーができることになったが?)ベスト8も久しぶりですし、そこまで行ったら年明けまで行きたいです」

高橋峻希
「今日は本当に我慢の試合でした。前線にボールが収まらない時間も多くて、お互いにミスが多くて、難しい試合でした。前半に先に得点を決めて、後半は耐えて勝利をつかんだ試合だったと思います。
(ジュビロ磐田に4戦目で勝ったが?)1年間を通して、4試合もやって全部勝てなかったら、応援してくれている方々に申し訳ないので、今日は勝ててよかったです。
(得点につながるクロスについては?)下がスリッピーだったので、ああいうボールはキーパーは嫌だろうなと思っていて、理想通りのキックができました。うまく得点が入ってよかったです。
(中にエジミウソンがつめていたが?)中にいたのは分かっていましたが、どちらかというとキーパーとディフェンダーの間に向けて蹴るという意識でした。そこに合わせる、というわけではなかったです。
連敗してから2連勝して、やっとチームに勢いが戻ったと思います。これを続けていって、次のガンバ戦もしっかり勝って、残り試合も少ないですが、全部勝つつもりで頑張りたいです」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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