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マチェイ スコルジャ監督就任会見
7日、埼玉スタジアムにてマチェイ スコルジャ監督の就任会見が行われた。会見にはマチェイ監督と堀之内 聖スポーツダイレクター(SD)が出席し、メディアからの質問に応じた。
堀之内 聖SD
「みなさん、こんにちは。本日はお忙しい中、埼玉スタジアムにお集まりいただき、ありがとうございます。まず私のほうから、今回マチェイ スコルジャ監督を再び招聘した理由についてご説明させていただきたいと思います。
昨日来日し、本日朝のミーティングからチームに合流してくれました。そこでマチェイ監督がはじめにチームに伝えてくれたのは、スピリットに関することでした。『ここにいる全ての人がチームの、クラブの勝利のためにハードワークをしなければならない』、そういった内容でした。私の記憶が確かならば、昨年最初のミーティングでマチェイ監督がチームに伝えてくれた内容も、全く同じものでした。
そういったスピリットの部分をベースに、攻守において組織的かつアグレッシブなサッカーをさらに成長させてくれる監督である、そういった理由から、今回再びマチェイ監督に来ていただく運びとなりました。簡単ではありますが、私からは以上となります。よろしくお願いいたします」
マチェイ スコルジャ監督
「こんにちは。また、このクラブに戻ることができて、非常に光栄に思っています。私を再び信頼してくれたクラブのフロントの方々に感謝したいと思います。大きな野心を持つ、この素晴らしいクラブの一員になれたことを、非常にうれしく思っています。昨年就任したときとは状況が違います。シーズンの途中であり、残り11試合という状況ですので、私も前回とは違った行動を取らなければいけないと思います。
一方で、クラブの中に以前一緒に仕事をしたスタッフがたくさん残っていることは、非常にポジティブだと思います。時間のない中で、お互いのことをよく知っているのは私にとって有利な状況です。そして私が来るまでの間、チームを率いてくれた池田伸康コーチに感謝したいと思います。昨年と同じような高いレベルの協力関係を、今年も築くことができればと思っています。
本日、初めてのチームミーティングを行いました。知っている選手も多いのですが、半分くらいが私にとって新しい選手たちです。彼らのことを知り、関係性を築く中で彼らを評価していくにはある程度時間が必要だと思いますが、比較的早いプロセスで済むのではないかと思っています。
そして最初のミーティングを行った上での私の印象としては、非常にポジティブなエネルギーが(チームに)あるということです。そして決意も感じられます。その姿を見ることができましたので、私はそれをポジティブに捉え、早い段階で、ピッチ上でもいろいろと判断しながらポジティブに闘えるチームになっていきたいと思っています。
そして今年の流れを変え、勝利を収めながら順位表でも上がっていって、(その過程が)来年のFIFAクラブワールドカップに向けた準備にもなればと思っています」
[質疑応答]
(新しい選手が半分くらいいる中で、「そんなには時間がかからず理解できる」ということだが、どういうところからそう感じたのか?)
「私のことをよく知っているスタッフがたくさんいるからです。彼らが私のサッカーのことを選手たちに理解させてあげることができると思いますし、その意味で、私にとって新しい選手たちの評価も早い段階でできるのかなと思っています。それが一つの側面です。
もうひとつは、選手たちと面談を行いながら、チームの中での役割、今までレッズでやってきたことに対する気持ちなどを聞いていきたいと思っています。いかなる状況でもそういう面談は行っていますが、この時間がない中で、全員がオープンに話してくれると思っています」
(1年たたずにレッズに復帰したが、その間はレッズの試合をどのくらい見ていたのか? 見ていたのであれば、今シーズンのレッズの印象については?)
「できるだけ、レッズの試合を見るようにしていました。現時点で、1年前とは違ったチームだと言えると思います。チーム内のバランスも昨年とは変わり、より攻撃的なチームになっています。そういった攻と守のバランスが少し変わっていると思いますが、素晴らしい試合をプレーしている姿も見ました。ペア マティアス ヘグモ前監督が残していった哲学も取り入れながらやっていきたいと思っています。特に攻撃面で、非常に興味深いことも行ってきています。
これから私が行う作業は、攻と守のバランスをとっていくことです。その作業を行いながら、失点数を減らしていければと思います」
(堀之内SDに伺います。昨シーズン、マチェイ監督はラファル ジャナスコーチとヴォイテク マコウスキコーチと一緒に指導をしてきたが、今季もマチェイ監督を支えるコーチの採用を考えているのか?)
堀之内 聖SD
「マチェイ監督を支える態勢については、現在進めているところです。契約に関わることでもありますので詳細をお伝えすることはできませんが、しっかりとマチェイ監督を支える体制を構築していきたいと思っています」
(もしマチェイ監督がチームを率い続けていたら、昨年と全く同じことをやりたかったわけではないと思うが、昨年のサッカーから進化した姿はどういうところにあって、それを求めていくのか?)
「昨年のチームからの続きと考えると、攻撃のところを発展させないといけないというのが、次のステップだったと思います。昨シーズンは非常に堅固なブロックでの守りができるチームをつくりあげることができました。次のステップは、攻撃を発展させることだったと思います。そして今シーズンのはじめに、レッズは非常に興味深い攻撃的な選手を多く獲得しました。たとえばウイングの選手の数が、昨シーズンと比べて多くなっています。昨シーズンは髙橋利樹のような、もともとセンターFWの選手をウイングで使わざるを得ない試合もありました」
(半分くらい選手が入れ替わっている中で、力のある選手がチームを離れている。昨シーズン以上に選手を成長させる、あるいは要求に応えてもらうという意味で伸びていってもらう必要があるが、個々の選手に対する働き掛けについては?)
「まず、現時点で行いたいことは、選手たちに自信を取り戻させ、チームスピリットを持って強く闘うチームをつくりあげることです。戦術やフィジカル、いろいろな側面がありますが、これは不可欠な要素だと思っています。現時点では、メンタル面へのアプローチが最も重要だと思っています。
私にとって最初のステップは、まずこれからの4試合だと思っています。次のインターナショナルマッチウィークのブレイクを迎えるころには、今シーズンでどこを目指すべきかが、よりはっきりしていると思います。その後はチームをより安定させていきたいと思います。そして私にとっても、そこでいったん選手を評価するタイミングになると思います。
そしてその後は、FIFAクラブワールドカップのことも念頭に置きながら、チームづくりを進めることができると思います。Jリーグでももちろん優勝を目指したいと思っていますので、その2つを目指すのは、我々にとって要求の高い状況になると思います。その意味で、次の移籍のウインドーは非常に重要になってきます」
(レッズ以外からもオファーがあったと思うが、レッズで仕事をすると決めた理由は?)
「答えやすい質問ですね。昨年、私の頭も心も、浦和レッズと特別な形でつながりました。そして私の気持ちの中では『仕事に戻るなら浦和レッズ』という思いがありましたが、それがこのような早いタイミングで訪れるとは、私も予想していませんでした。
一方で、休みを取っている間、10月か11月くらいには仕事に復帰しようかというイメージでもいましたので、レッズから何週間か前に連絡があったときには、それよりも早い段階で復帰することになっても、レッズに戻りたいという気持ちになりました」
(現在のレッズの順位、勝ち点を見て、レッズが置かれている状況をどう捉えているか?)
「浦和レッズの野心のことを考えれば、現在の順位は十分ではないと思います。順位表でもポジションを上げていくことは、できるだけ早く行っていきたいと思っています。埼玉スタジアムでの試合も6試合残っています。埼玉スタジアムの雰囲気は我々の力になりますし、相手にとって難しい環境をつくることができると思います。
そして、最初の4試合がこれからのステップになると言いましたが、その1試合目からしっかりと勝ち点を取っていきたいと思っています。重要な要素で、まだ評価しきれていない部分もありますので、現時点で今シーズンを何位で終了することを目標にするかと聞かれても、お答えすることはできません」
(昨シーズン最初の会見で「構造を維持することが大事」「チーム全員が何をすべきかを分かっていること」が大事だと話していた。そして昨シーズンは強固な組織をつくり、ここから攻撃力の融合が課題になると思うが、攻撃でもしっかりした構造をつくり、攻守両方を行っていくためにどういうことを実現したいというプランがあるのか?)
「もちろん、攻守にわたって構造は重要だと思います。そして構造というものは、選手の特長によって変わってきます。昨シーズンはいい構造を持っていましたが、たとえばトモ(大久保智明)、もしくはタカ(関根貴大)、誰か一人が出られないときにそれが変わってしまい、我々のいい攻撃が出ない、ということもありました。今シーズンは松尾(佑介)や前田(直輝)のような、また違った特長を持ったウイングがいますので、それはチームにとってのアドバンテージだと思います。
そして攻撃の構造に関して、もちろん私の中にアイデアはあります。ここでその全てを共有することができない理由は、みなさんもご存じだと思いますが(笑)」
(攻守のバランスで、選手たちに求めていきたいことは?)
「攻守のバランスは、ゲームコントロールをする上で、非常に重要な部分だと思います。いい攻撃をするのはもちろん、ボールを失ったときにどれくらい短い時間で奪い返せるかも、同時に重要になってきます。私は、ゲームを支配するチームをつくりたいと思っています。チーム内にいくつかのルールを設けることによって、ボールを失った後に、より早いタイミングで奪い返すことができると思います」
(レッズは今シーズン、キャプテンが何回か変わっているが、キャプテンについてはどのように考えているか?)
「今後のキャプテンに関して、現時点ではお答えすることができません。本日合流して、この会見までかなり時間のない中で行動してきましたので、まだチーム内でそれを共有していません。まずはチーム内で共有してから、みなさんに発表したいと思います。キャプテンやキャプテングループに関して、まだ選手たちともチームの人たちとも話ができていません。まだ話していない重要なテーマがいくつかありますので、この会見でキャプテンを発表することは避けたいと思います」
(今シーズン、興梠慎三選手が今シーズン限りの引退を発表したが、それについてどのように感じているか?また、FIFAクラブワールドカップの出場には彼の力もあったと思うが、コーチとして彼の力を借りて一緒に闘うような考えはあるか?)
「興梠慎三は非常に特別な人間であり、特別な選手です。そしてチームにとって、非常にポジティブな性格を持っています。(興梠)慎三の今後の役割については、私はまだ考えていませんでした。現時点ではチーム内のストライカーの一人として考えていますし、今後の試合でいかに彼の力を発揮させられるかを考えています。
何週間かたてば先ほどおっしゃったようなことも考えられると思いますが、非常に興味深い考え方だと思います。クラブ内でも、みんなが慎三をリスペクトしています。彼の知識や経験を生かしながらチームを発展させるのは、非常にいいことかもしれません」
(最初の4試合で、何が目標になるのか?)
「このチームは勝ち点を今すぐにでも必要としていますので、メインターゲットの一つとして、勝ち点をしっかりと取っていくことがあります。最初は、あまり美しいゲームは見せられないかもしれませんが、チームが勝つための方向性は、しっかりと見せながらやっていきたいと思います」
(4試合で勝ち点をいくつとれば合格点か?)
「難しい質問ですね。どの試合でも勝ち点3を取るために準備していきたいと思います」
(チームに復帰した原口元気選手に期待することは?)
「興味深い質問です。(原口)元気がこのクラブに加入できたことを感謝しています。元気との協力関係は数時間前に始まったばかりですが、素晴らしいプロフェッショナルだろうという印象を持っています。そして今シーズンの残りのところで、彼の経験やスキルはチームに貢献すると予想しています。
スキルのほうは、前から彼のことは知っていましたので分かっていましたが、彼のキャラクターの部分にいい驚きを感じています。レッズからいったん離れて復帰するという点では、昨シーズンの慎三の、いい実績もあります。慎三がいなければ、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)の決勝でアルヒラルに勝つことはできなかったと思います。昨シーズンの慎三のように、元気もチームに貢献してくれることを望んでいます」
(14日のガンバ大阪戦をどのような試合にしたいか?)
「まず、ガンバ大阪は昨シーズンと違ったチームになっていると思います。非常に興味深い選手たちがそこにいて、その中でもキャプテンの宇佐美貴史選手がナンバーワンだと思っています。そしてウェルトン選手だけでなく、多くのいいウイングもいます。そしてダワン選手・鈴木徳真選手の、非常に強力な中盤もあります。非常にタフなゲームが待っていると思っていますが、どのチームでもそうですけど、ガンバにも弱点はあります。ホームゲームでは、彼らは押し込んで試合を支配しようとすると思います。非常に力の拮抗した相手との試合になると思っています。そして(試合に臨む)姿勢が良ければ、10人でもアウェイでガンバに勝つことができるのは分かっています。姿勢の部分が非常に重要だと思います」
(最初は美しいゲームを見せることができない、ということだが、美しいゲームとは?)
「先日、FCバルセロナがレアル・バジャドリードに7-0で勝った試合では、美しいサッカーがそこにあったと思います。非常に素晴らしいバランスの取れたチームだったと思います。パーフェクトゲームと言えるような試合でした」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
堀之内 聖SD
「みなさん、こんにちは。本日はお忙しい中、埼玉スタジアムにお集まりいただき、ありがとうございます。まず私のほうから、今回マチェイ スコルジャ監督を再び招聘した理由についてご説明させていただきたいと思います。
昨日来日し、本日朝のミーティングからチームに合流してくれました。そこでマチェイ監督がはじめにチームに伝えてくれたのは、スピリットに関することでした。『ここにいる全ての人がチームの、クラブの勝利のためにハードワークをしなければならない』、そういった内容でした。私の記憶が確かならば、昨年最初のミーティングでマチェイ監督がチームに伝えてくれた内容も、全く同じものでした。
そういったスピリットの部分をベースに、攻守において組織的かつアグレッシブなサッカーをさらに成長させてくれる監督である、そういった理由から、今回再びマチェイ監督に来ていただく運びとなりました。簡単ではありますが、私からは以上となります。よろしくお願いいたします」
マチェイ スコルジャ監督
「こんにちは。また、このクラブに戻ることができて、非常に光栄に思っています。私を再び信頼してくれたクラブのフロントの方々に感謝したいと思います。大きな野心を持つ、この素晴らしいクラブの一員になれたことを、非常にうれしく思っています。昨年就任したときとは状況が違います。シーズンの途中であり、残り11試合という状況ですので、私も前回とは違った行動を取らなければいけないと思います。
一方で、クラブの中に以前一緒に仕事をしたスタッフがたくさん残っていることは、非常にポジティブだと思います。時間のない中で、お互いのことをよく知っているのは私にとって有利な状況です。そして私が来るまでの間、チームを率いてくれた池田伸康コーチに感謝したいと思います。昨年と同じような高いレベルの協力関係を、今年も築くことができればと思っています。
本日、初めてのチームミーティングを行いました。知っている選手も多いのですが、半分くらいが私にとって新しい選手たちです。彼らのことを知り、関係性を築く中で彼らを評価していくにはある程度時間が必要だと思いますが、比較的早いプロセスで済むのではないかと思っています。
そして最初のミーティングを行った上での私の印象としては、非常にポジティブなエネルギーが(チームに)あるということです。そして決意も感じられます。その姿を見ることができましたので、私はそれをポジティブに捉え、早い段階で、ピッチ上でもいろいろと判断しながらポジティブに闘えるチームになっていきたいと思っています。
そして今年の流れを変え、勝利を収めながら順位表でも上がっていって、(その過程が)来年のFIFAクラブワールドカップに向けた準備にもなればと思っています」
[質疑応答]
(新しい選手が半分くらいいる中で、「そんなには時間がかからず理解できる」ということだが、どういうところからそう感じたのか?)
「私のことをよく知っているスタッフがたくさんいるからです。彼らが私のサッカーのことを選手たちに理解させてあげることができると思いますし、その意味で、私にとって新しい選手たちの評価も早い段階でできるのかなと思っています。それが一つの側面です。
もうひとつは、選手たちと面談を行いながら、チームの中での役割、今までレッズでやってきたことに対する気持ちなどを聞いていきたいと思っています。いかなる状況でもそういう面談は行っていますが、この時間がない中で、全員がオープンに話してくれると思っています」
(1年たたずにレッズに復帰したが、その間はレッズの試合をどのくらい見ていたのか? 見ていたのであれば、今シーズンのレッズの印象については?)
「できるだけ、レッズの試合を見るようにしていました。現時点で、1年前とは違ったチームだと言えると思います。チーム内のバランスも昨年とは変わり、より攻撃的なチームになっています。そういった攻と守のバランスが少し変わっていると思いますが、素晴らしい試合をプレーしている姿も見ました。ペア マティアス ヘグモ前監督が残していった哲学も取り入れながらやっていきたいと思っています。特に攻撃面で、非常に興味深いことも行ってきています。
これから私が行う作業は、攻と守のバランスをとっていくことです。その作業を行いながら、失点数を減らしていければと思います」
(堀之内SDに伺います。昨シーズン、マチェイ監督はラファル ジャナスコーチとヴォイテク マコウスキコーチと一緒に指導をしてきたが、今季もマチェイ監督を支えるコーチの採用を考えているのか?)
堀之内 聖SD
「マチェイ監督を支える態勢については、現在進めているところです。契約に関わることでもありますので詳細をお伝えすることはできませんが、しっかりとマチェイ監督を支える体制を構築していきたいと思っています」
(もしマチェイ監督がチームを率い続けていたら、昨年と全く同じことをやりたかったわけではないと思うが、昨年のサッカーから進化した姿はどういうところにあって、それを求めていくのか?)
「昨年のチームからの続きと考えると、攻撃のところを発展させないといけないというのが、次のステップだったと思います。昨シーズンは非常に堅固なブロックでの守りができるチームをつくりあげることができました。次のステップは、攻撃を発展させることだったと思います。そして今シーズンのはじめに、レッズは非常に興味深い攻撃的な選手を多く獲得しました。たとえばウイングの選手の数が、昨シーズンと比べて多くなっています。昨シーズンは髙橋利樹のような、もともとセンターFWの選手をウイングで使わざるを得ない試合もありました」
(半分くらい選手が入れ替わっている中で、力のある選手がチームを離れている。昨シーズン以上に選手を成長させる、あるいは要求に応えてもらうという意味で伸びていってもらう必要があるが、個々の選手に対する働き掛けについては?)
「まず、現時点で行いたいことは、選手たちに自信を取り戻させ、チームスピリットを持って強く闘うチームをつくりあげることです。戦術やフィジカル、いろいろな側面がありますが、これは不可欠な要素だと思っています。現時点では、メンタル面へのアプローチが最も重要だと思っています。
私にとって最初のステップは、まずこれからの4試合だと思っています。次のインターナショナルマッチウィークのブレイクを迎えるころには、今シーズンでどこを目指すべきかが、よりはっきりしていると思います。その後はチームをより安定させていきたいと思います。そして私にとっても、そこでいったん選手を評価するタイミングになると思います。
そしてその後は、FIFAクラブワールドカップのことも念頭に置きながら、チームづくりを進めることができると思います。Jリーグでももちろん優勝を目指したいと思っていますので、その2つを目指すのは、我々にとって要求の高い状況になると思います。その意味で、次の移籍のウインドーは非常に重要になってきます」
(レッズ以外からもオファーがあったと思うが、レッズで仕事をすると決めた理由は?)
「答えやすい質問ですね。昨年、私の頭も心も、浦和レッズと特別な形でつながりました。そして私の気持ちの中では『仕事に戻るなら浦和レッズ』という思いがありましたが、それがこのような早いタイミングで訪れるとは、私も予想していませんでした。
一方で、休みを取っている間、10月か11月くらいには仕事に復帰しようかというイメージでもいましたので、レッズから何週間か前に連絡があったときには、それよりも早い段階で復帰することになっても、レッズに戻りたいという気持ちになりました」
(現在のレッズの順位、勝ち点を見て、レッズが置かれている状況をどう捉えているか?)
「浦和レッズの野心のことを考えれば、現在の順位は十分ではないと思います。順位表でもポジションを上げていくことは、できるだけ早く行っていきたいと思っています。埼玉スタジアムでの試合も6試合残っています。埼玉スタジアムの雰囲気は我々の力になりますし、相手にとって難しい環境をつくることができると思います。
そして、最初の4試合がこれからのステップになると言いましたが、その1試合目からしっかりと勝ち点を取っていきたいと思っています。重要な要素で、まだ評価しきれていない部分もありますので、現時点で今シーズンを何位で終了することを目標にするかと聞かれても、お答えすることはできません」
(昨シーズン最初の会見で「構造を維持することが大事」「チーム全員が何をすべきかを分かっていること」が大事だと話していた。そして昨シーズンは強固な組織をつくり、ここから攻撃力の融合が課題になると思うが、攻撃でもしっかりした構造をつくり、攻守両方を行っていくためにどういうことを実現したいというプランがあるのか?)
「もちろん、攻守にわたって構造は重要だと思います。そして構造というものは、選手の特長によって変わってきます。昨シーズンはいい構造を持っていましたが、たとえばトモ(大久保智明)、もしくはタカ(関根貴大)、誰か一人が出られないときにそれが変わってしまい、我々のいい攻撃が出ない、ということもありました。今シーズンは松尾(佑介)や前田(直輝)のような、また違った特長を持ったウイングがいますので、それはチームにとってのアドバンテージだと思います。
そして攻撃の構造に関して、もちろん私の中にアイデアはあります。ここでその全てを共有することができない理由は、みなさんもご存じだと思いますが(笑)」
(攻守のバランスで、選手たちに求めていきたいことは?)
「攻守のバランスは、ゲームコントロールをする上で、非常に重要な部分だと思います。いい攻撃をするのはもちろん、ボールを失ったときにどれくらい短い時間で奪い返せるかも、同時に重要になってきます。私は、ゲームを支配するチームをつくりたいと思っています。チーム内にいくつかのルールを設けることによって、ボールを失った後に、より早いタイミングで奪い返すことができると思います」
(レッズは今シーズン、キャプテンが何回か変わっているが、キャプテンについてはどのように考えているか?)
「今後のキャプテンに関して、現時点ではお答えすることができません。本日合流して、この会見までかなり時間のない中で行動してきましたので、まだチーム内でそれを共有していません。まずはチーム内で共有してから、みなさんに発表したいと思います。キャプテンやキャプテングループに関して、まだ選手たちともチームの人たちとも話ができていません。まだ話していない重要なテーマがいくつかありますので、この会見でキャプテンを発表することは避けたいと思います」
(今シーズン、興梠慎三選手が今シーズン限りの引退を発表したが、それについてどのように感じているか?また、FIFAクラブワールドカップの出場には彼の力もあったと思うが、コーチとして彼の力を借りて一緒に闘うような考えはあるか?)
「興梠慎三は非常に特別な人間であり、特別な選手です。そしてチームにとって、非常にポジティブな性格を持っています。(興梠)慎三の今後の役割については、私はまだ考えていませんでした。現時点ではチーム内のストライカーの一人として考えていますし、今後の試合でいかに彼の力を発揮させられるかを考えています。
何週間かたてば先ほどおっしゃったようなことも考えられると思いますが、非常に興味深い考え方だと思います。クラブ内でも、みんなが慎三をリスペクトしています。彼の知識や経験を生かしながらチームを発展させるのは、非常にいいことかもしれません」
(最初の4試合で、何が目標になるのか?)
「このチームは勝ち点を今すぐにでも必要としていますので、メインターゲットの一つとして、勝ち点をしっかりと取っていくことがあります。最初は、あまり美しいゲームは見せられないかもしれませんが、チームが勝つための方向性は、しっかりと見せながらやっていきたいと思います」
(4試合で勝ち点をいくつとれば合格点か?)
「難しい質問ですね。どの試合でも勝ち点3を取るために準備していきたいと思います」
(チームに復帰した原口元気選手に期待することは?)
「興味深い質問です。(原口)元気がこのクラブに加入できたことを感謝しています。元気との協力関係は数時間前に始まったばかりですが、素晴らしいプロフェッショナルだろうという印象を持っています。そして今シーズンの残りのところで、彼の経験やスキルはチームに貢献すると予想しています。
スキルのほうは、前から彼のことは知っていましたので分かっていましたが、彼のキャラクターの部分にいい驚きを感じています。レッズからいったん離れて復帰するという点では、昨シーズンの慎三の、いい実績もあります。慎三がいなければ、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)の決勝でアルヒラルに勝つことはできなかったと思います。昨シーズンの慎三のように、元気もチームに貢献してくれることを望んでいます」
(14日のガンバ大阪戦をどのような試合にしたいか?)
「まず、ガンバ大阪は昨シーズンと違ったチームになっていると思います。非常に興味深い選手たちがそこにいて、その中でもキャプテンの宇佐美貴史選手がナンバーワンだと思っています。そしてウェルトン選手だけでなく、多くのいいウイングもいます。そしてダワン選手・鈴木徳真選手の、非常に強力な中盤もあります。非常にタフなゲームが待っていると思っていますが、どのチームでもそうですけど、ガンバにも弱点はあります。ホームゲームでは、彼らは押し込んで試合を支配しようとすると思います。非常に力の拮抗した相手との試合になると思っています。そして(試合に臨む)姿勢が良ければ、10人でもアウェイでガンバに勝つことができるのは分かっています。姿勢の部分が非常に重要だと思います」
(最初は美しいゲームを見せることができない、ということだが、美しいゲームとは?)
「先日、FCバルセロナがレアル・バジャドリードに7-0で勝った試合では、美しいサッカーがそこにあったと思います。非常に素晴らしいバランスの取れたチームだったと思います。パーフェクトゲームと言えるような試合でした」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
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