NEWS
vsC大阪『全員の高いチームスピリットで勝ち点3を積み重ねる』
10月16日、浦和レッズは埼玉スタジアムでの第26節に臨んだ。相手は現在3位のセレッソ大阪。レッズが上位に食い込んでいくために、なんとしても勝ち点3を獲得したいゲームだった。
選手入場時には、『ハートの12』旗が3つ、上から赤・白・黒の順に北ゴール裏を覆い、イレブンを鼓舞した。
15時5分、快晴の空の下、セレッソボールでキックオフされた試合は、開始から両者のよさを出し合う展開に。1分にセレッソがCKを獲得すると、山岸のキャッチからボールをつないで今度はレッズのCKに、跳ね返されたところからカウンターとなり、再びセレッソのCKと、互いのゴール前をボールが行き交い目まぐるしく攻守が入れ替わった。
前節、ダービーで採用したツートップの布陣からエジミウソンのワントップに戻したレッズは、エジミウソンの下に原口・達也・高橋が並んだ。14分、レッズはこの4人で先制点をもぎ取る。相手ペナルティーエリア左に入ったところでいったんはボールを失ったが、すぐに高橋がプレッシャーをかけ、相手ボールを突ついて取り返し、これを原口がフォロー。原口はドリブルでエリア左深くに持ち込み、切り返してマイナスのボールを送る。エリア内ゴール正面で受けた達也は、相手のプレッシャーを受け、シュートではなくパスを選択。右足インサイドでワンタッチ、右のエジミウソンへ丁寧に送り、エジミウソンが左足で捉えてネットに突き刺した。そして、この得点がレッズのJ1通算900ゴール目となった。
1-0とリードした後、球際の争いはいっそう激しさを増す。17分には達也がタッチライン際でチェイシングに行った際に相手ともつれて倒れ、苦痛で顔をゆがめる。いったんはピッチへと戻ったが、25分に高崎と代わってベンチへ退く。その間、スルーパスからアドリアーノに抜け出されそうになるが、これは坪井がスライディングで防ぎ、こぼれを拾われてのシュートは相手のミスに救われる。
しかし、35分以降、セレッソはCKからレッズゴールを脅かしはじめ、39分には右からのCKで強烈なヘディングシュートを浴び、山岸が弾いたボールがポストを直撃する場面もあった。
前掛かりの相手に対し、レッズはカウンターを仕掛けたがフィニッシュまでつなげられず。何とかゴールを許さずに1点リードして折り返した。
後半に入り、47分にディフェンスラインの裏をつかれてピンチを招くが、相手スルーパスには山岸が勇気をもって飛び出し、抜け出してきた乾の足下に飛び込むようにしてボールを抱え込み、ピンチを防ぐ。
レッズは細貝・柏木からの速いクサビのパスで攻撃のスイッチを入れ、何度かシュートチャンスを作り出したが、ゴールに結び付けるまでには至らず、1点差のまま、セレッソの攻撃をしのぐ時間が続く。63分にはアドリアーノの突破を阻止しようとしたサヌが転倒して痛み、ピッチの外へ。ベンチでは一昨日にチーム練習に合流したばかりの宇賀神が呼ばれ、8月28日鹿島アントラーズ戦以来の出場。75分セレッソが前線の枚数を増やしてプレッシャーを強めてきたのに対し、レッズは77分、そのセレッソの圧力に抗するため高崎に代えて堀之内を投入。ベンチワークも勝利への執念を見せる。
そして、欲しかった追加点を奪ったのは79分だった。原口が左タッチライン際で宇賀神からのボールを受けると、ペナルティーエリアのラインに平行するように得意のカットイン、2人をかわして右足を振り抜き、ファーサイドのサイドネットを強烈に揺すった。
その後も、あきらめることのないセレッソの攻撃に対し、高橋、山田暢、原口、柏木らが足をつりながらも走り続け、アディショナルタイムの4分も守り切った。
ホームで勝ち点3を積み、12勝5分9敗、勝ち点41で暫定6位。次戦は10月23日(土)、14時からエコパスタジアムで第27節ジュビロ磐田戦に臨む。
【試合後コメント】
柱谷幸一GM
「今日は上位にいるチームに対し、全員が守備に参加して、球際も厳しくいけていました。相手のよさを消すいい守備が見られたと思います。攻撃面では最近、ゴールに向かうプレーが非常に多くなっています。パスもドリブルもそうですが、点を取りに行く攻撃的な姿勢がゲームの中で見られて、それが得点にもつながっています。
フィンケ監督は選手たちとともに、試合に向けていい準備をしていて、それが結果にも結び付いていると思います。ケガ人が多く、チームが苦しい状況でしたが、それによってチームが一つにまとまり、戦っていることで、勝ち点を自ら引き寄せられていると思います。そして大切なのは、この状況を続けることです。
残り8戦、上位のチームとの対戦も残っています。これからの試合については、モチベーションをさらに上げてリーグ戦3位以内を目指していきたいと思っています」
山岸範宏
「後半はサッカーにならなかったというのが、試合直後の率直な感想です。自分たちの思い通りに試合を進められないながらも、勝利をつかめているのは非常に大きなことだと思いますが、勝ったから結果オーライじゃなく、個人としても組織的にも課題はたくさん出ています。自分たちがさらに高みにいくには、試合で出た修正点をしっかり克服していかないと思います。
(カウンターへの対処は?)相手のストロングポイントになる選手、トップのアドリアーノ選手にも、1対1じゃなく、2対1とかこっちの数的優位でつぶせる場面が結構あったと思います。ボランチのところとか、センターバックとサイドバックとかでつぶせました。
アドリアーノは体も強くてキープ力もあるいい選手ですが、チャンスらしいチャンスを作らせなかったのは、よかった点だと思います。
(飛び出してくる選手への対応は?)後ろからスペースに出てくる選手を、前半はつかみきれなかったと思います。でも後手を踏みながらも、フリーでシュートを打たせなかったのはいい部分だと思います。DFの意識を高く持って、セットプレーでもこらえられましたし、コンパクトにできています。
(無失点について)1つの自信にしていっていいとは思うけど、今日の試合が次の試合のアドバンテージになるわけではないので。またいい意味でリセットして、ジュビロ戦に向かって行くことが重要です。
(3位以内を射程とした実感は?)まだまだ。一戦一戦勝っていくだけ。ありきたりな言い方かもしれないけど、目の前の一戦に勝たないと先は見えない。一つ一つ、勝ち点3をつかんでいくことが重要だと思います」
エジミウソン
「(J1通算900ゴールだったが?)レッズの900ゴール目を取れたことは、心からうれしく思います(笑)。ただ、メモリアルゴールよりもチームとしてのタイトルを獲りたいです。Jリーグは厳しくなっているかもしれませんが、天皇杯はまだチャンスがありますし、チームの状況、調子のよさというものを最後まで維持していき、1試合1試合勝ち続けていきたいです。
(ゴールシーンは落ち着いていたが?)ボールが来る前にGKを先に見ていました。ただ、あのゴールは峻希がミスを誘って、元気、達也がつないでくれて、そこで自分がゴールができて、チームの勝利に貢献できたのが本当にうれしく思いますし、今週もいい週末を迎えることができます。
(公式戦10試合負けなしだが?)チームの自信も戻ってきていますし、いいサッカーが出来ていなくても最後まで戦えているし、走れています。いいサッカーをしても勝たなければ意味がないので、もっともっとよくしていって、準備をして、チーム全体としてまた1試合1試合走りきって、勝利することだけを考えたいです」
原口元気
「(シュート場面について)左からカットインして、自分の得意な形でした。1人目が抜けたところでシュートを打とうと思いました。Jでは初めてでしたが、ユースのころから得意にしていた形です。
久々に(自身の)2得点目が取れてよかったです。前半も1本、いいのがあったし、体も軽かったので、今日はいけそうな気がしました。やっと入りました。ファーサイドを狙いましたし、インステップでうまくアウトにかかってくれました。
今後の自信にもなると思いますし、また決めたいと思います。あの形は、正直、何回も練習していました。練習で何回やっても全然入らなくて、練習してもうまくなるのかなと思ったこともありました。
でも、やっぱり練習はうそをつかないです。やり続けることに意味があると思いました。アウトにうまくかかって入る形は得意でした。今まで決まらなかったのは、自分が下手なのが一つと、運もあると思います。そういうのが重なっていたと思います。
プロになって課題がすごくたくさん見つかって、悩みまくって、でも練習するしかないと思って、練習だけはやめませんでした。その成果だと思います。
(失う場面も少なかった?)最近、何試合かそういう部分ではよかったので、あとは結果だけだと思っていました。
(2年目ですでに51試合出場だが?)球際で負ける回数は少なくなりました。50試合も出ていればそれくらいできないといけないです。でも1試合では駄目です。次も続けないといけません。
守備も気合が入っていました。いつも守備をやっているつもりですが、今日は結果としてボールが取れたから、しっかり守備しているように見えたのかもしれません。アドリアーノにタックルしたのを覚えています。結構気持ちよく取れました。
(3位以内という目標は?)上位相手に勝てば、上との差が縮まるという話はしていました。勝てたことが大きいです。順位が上がってよかったです。気持ちは8試合全部勝つつもりです。そうすれば3位以内にいけると思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
選手入場時には、『ハートの12』旗が3つ、上から赤・白・黒の順に北ゴール裏を覆い、イレブンを鼓舞した。
15時5分、快晴の空の下、セレッソボールでキックオフされた試合は、開始から両者のよさを出し合う展開に。1分にセレッソがCKを獲得すると、山岸のキャッチからボールをつないで今度はレッズのCKに、跳ね返されたところからカウンターとなり、再びセレッソのCKと、互いのゴール前をボールが行き交い目まぐるしく攻守が入れ替わった。
前節、ダービーで採用したツートップの布陣からエジミウソンのワントップに戻したレッズは、エジミウソンの下に原口・達也・高橋が並んだ。14分、レッズはこの4人で先制点をもぎ取る。相手ペナルティーエリア左に入ったところでいったんはボールを失ったが、すぐに高橋がプレッシャーをかけ、相手ボールを突ついて取り返し、これを原口がフォロー。原口はドリブルでエリア左深くに持ち込み、切り返してマイナスのボールを送る。エリア内ゴール正面で受けた達也は、相手のプレッシャーを受け、シュートではなくパスを選択。右足インサイドでワンタッチ、右のエジミウソンへ丁寧に送り、エジミウソンが左足で捉えてネットに突き刺した。そして、この得点がレッズのJ1通算900ゴール目となった。
1-0とリードした後、球際の争いはいっそう激しさを増す。17分には達也がタッチライン際でチェイシングに行った際に相手ともつれて倒れ、苦痛で顔をゆがめる。いったんはピッチへと戻ったが、25分に高崎と代わってベンチへ退く。その間、スルーパスからアドリアーノに抜け出されそうになるが、これは坪井がスライディングで防ぎ、こぼれを拾われてのシュートは相手のミスに救われる。
しかし、35分以降、セレッソはCKからレッズゴールを脅かしはじめ、39分には右からのCKで強烈なヘディングシュートを浴び、山岸が弾いたボールがポストを直撃する場面もあった。
前掛かりの相手に対し、レッズはカウンターを仕掛けたがフィニッシュまでつなげられず。何とかゴールを許さずに1点リードして折り返した。
後半に入り、47分にディフェンスラインの裏をつかれてピンチを招くが、相手スルーパスには山岸が勇気をもって飛び出し、抜け出してきた乾の足下に飛び込むようにしてボールを抱え込み、ピンチを防ぐ。
レッズは細貝・柏木からの速いクサビのパスで攻撃のスイッチを入れ、何度かシュートチャンスを作り出したが、ゴールに結び付けるまでには至らず、1点差のまま、セレッソの攻撃をしのぐ時間が続く。63分にはアドリアーノの突破を阻止しようとしたサヌが転倒して痛み、ピッチの外へ。ベンチでは一昨日にチーム練習に合流したばかりの宇賀神が呼ばれ、8月28日鹿島アントラーズ戦以来の出場。75分セレッソが前線の枚数を増やしてプレッシャーを強めてきたのに対し、レッズは77分、そのセレッソの圧力に抗するため高崎に代えて堀之内を投入。ベンチワークも勝利への執念を見せる。
そして、欲しかった追加点を奪ったのは79分だった。原口が左タッチライン際で宇賀神からのボールを受けると、ペナルティーエリアのラインに平行するように得意のカットイン、2人をかわして右足を振り抜き、ファーサイドのサイドネットを強烈に揺すった。
その後も、あきらめることのないセレッソの攻撃に対し、高橋、山田暢、原口、柏木らが足をつりながらも走り続け、アディショナルタイムの4分も守り切った。
ホームで勝ち点3を積み、12勝5分9敗、勝ち点41で暫定6位。次戦は10月23日(土)、14時からエコパスタジアムで第27節ジュビロ磐田戦に臨む。
【試合後コメント】
柱谷幸一GM
「今日は上位にいるチームに対し、全員が守備に参加して、球際も厳しくいけていました。相手のよさを消すいい守備が見られたと思います。攻撃面では最近、ゴールに向かうプレーが非常に多くなっています。パスもドリブルもそうですが、点を取りに行く攻撃的な姿勢がゲームの中で見られて、それが得点にもつながっています。
フィンケ監督は選手たちとともに、試合に向けていい準備をしていて、それが結果にも結び付いていると思います。ケガ人が多く、チームが苦しい状況でしたが、それによってチームが一つにまとまり、戦っていることで、勝ち点を自ら引き寄せられていると思います。そして大切なのは、この状況を続けることです。
残り8戦、上位のチームとの対戦も残っています。これからの試合については、モチベーションをさらに上げてリーグ戦3位以内を目指していきたいと思っています」
山岸範宏
「後半はサッカーにならなかったというのが、試合直後の率直な感想です。自分たちの思い通りに試合を進められないながらも、勝利をつかめているのは非常に大きなことだと思いますが、勝ったから結果オーライじゃなく、個人としても組織的にも課題はたくさん出ています。自分たちがさらに高みにいくには、試合で出た修正点をしっかり克服していかないと思います。
(カウンターへの対処は?)相手のストロングポイントになる選手、トップのアドリアーノ選手にも、1対1じゃなく、2対1とかこっちの数的優位でつぶせる場面が結構あったと思います。ボランチのところとか、センターバックとサイドバックとかでつぶせました。
アドリアーノは体も強くてキープ力もあるいい選手ですが、チャンスらしいチャンスを作らせなかったのは、よかった点だと思います。
(飛び出してくる選手への対応は?)後ろからスペースに出てくる選手を、前半はつかみきれなかったと思います。でも後手を踏みながらも、フリーでシュートを打たせなかったのはいい部分だと思います。DFの意識を高く持って、セットプレーでもこらえられましたし、コンパクトにできています。
(無失点について)1つの自信にしていっていいとは思うけど、今日の試合が次の試合のアドバンテージになるわけではないので。またいい意味でリセットして、ジュビロ戦に向かって行くことが重要です。
(3位以内を射程とした実感は?)まだまだ。一戦一戦勝っていくだけ。ありきたりな言い方かもしれないけど、目の前の一戦に勝たないと先は見えない。一つ一つ、勝ち点3をつかんでいくことが重要だと思います」
エジミウソン
「(J1通算900ゴールだったが?)レッズの900ゴール目を取れたことは、心からうれしく思います(笑)。ただ、メモリアルゴールよりもチームとしてのタイトルを獲りたいです。Jリーグは厳しくなっているかもしれませんが、天皇杯はまだチャンスがありますし、チームの状況、調子のよさというものを最後まで維持していき、1試合1試合勝ち続けていきたいです。
(ゴールシーンは落ち着いていたが?)ボールが来る前にGKを先に見ていました。ただ、あのゴールは峻希がミスを誘って、元気、達也がつないでくれて、そこで自分がゴールができて、チームの勝利に貢献できたのが本当にうれしく思いますし、今週もいい週末を迎えることができます。
(公式戦10試合負けなしだが?)チームの自信も戻ってきていますし、いいサッカーが出来ていなくても最後まで戦えているし、走れています。いいサッカーをしても勝たなければ意味がないので、もっともっとよくしていって、準備をして、チーム全体としてまた1試合1試合走りきって、勝利することだけを考えたいです」
原口元気
「(シュート場面について)左からカットインして、自分の得意な形でした。1人目が抜けたところでシュートを打とうと思いました。Jでは初めてでしたが、ユースのころから得意にしていた形です。
久々に(自身の)2得点目が取れてよかったです。前半も1本、いいのがあったし、体も軽かったので、今日はいけそうな気がしました。やっと入りました。ファーサイドを狙いましたし、インステップでうまくアウトにかかってくれました。
今後の自信にもなると思いますし、また決めたいと思います。あの形は、正直、何回も練習していました。練習で何回やっても全然入らなくて、練習してもうまくなるのかなと思ったこともありました。
でも、やっぱり練習はうそをつかないです。やり続けることに意味があると思いました。アウトにうまくかかって入る形は得意でした。今まで決まらなかったのは、自分が下手なのが一つと、運もあると思います。そういうのが重なっていたと思います。
プロになって課題がすごくたくさん見つかって、悩みまくって、でも練習するしかないと思って、練習だけはやめませんでした。その成果だと思います。
(失う場面も少なかった?)最近、何試合かそういう部分ではよかったので、あとは結果だけだと思っていました。
(2年目ですでに51試合出場だが?)球際で負ける回数は少なくなりました。50試合も出ていればそれくらいできないといけないです。でも1試合では駄目です。次も続けないといけません。
守備も気合が入っていました。いつも守備をやっているつもりですが、今日は結果としてボールが取れたから、しっかり守備しているように見えたのかもしれません。アドリアーノにタックルしたのを覚えています。結構気持ちよく取れました。
(3位以内という目標は?)上位相手に勝てば、上との差が縮まるという話はしていました。勝てたことが大きいです。順位が上がってよかったです。気持ちは8試合全部勝つつもりです。そうすれば3位以内にいけると思います」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】