NEWS
vs大宮『激しい攻防を制し、ダービーで勝利を飾る』
10月2日、J1第25節。快晴に恵まれた埼玉スタジアムで、レッズはアウェイゲームで今シーズン2度目のさいたまダービーに臨んだ。リーグ戦でのダービーでは、2008年9月21日に1-0で勝利して以降は3試合で0勝1分2敗。当然サポーターたちのモチベーションは高く、ホーム埼スタの左半分が真っ赤に染まった。レッズ側ゴール裏からは、ウォーミングアップの時点から「We are Reds!」の大合唱が発せられ、選手たちを鼓舞した。
ポンテが出場停止のレッズは、前線に高崎がリーグ戦ではシーズン初となる先発。また、負傷者の続出もあり、ベンチには昨日の練習で合流したばかりの梅崎とユース所属の矢島も入るスクランブル状態となった。
13時、レッズボールでキックオフ。開始3分、早くも、今シーズン初スタメンの高崎のJ1初ゴールで先制する。ペナルティーエリア右角付近でこぼれ球を拾った柏木がディフェンスライン裏、ファーポスト付近へフワリとしたボールを送ると、抜け出した高崎がDFを越えてきたボールを頭で叩きつけ、ゴール左下に決めた。
その後もペースを握ったレッズは16分に追加点。エリア右脇で起点を作ると、エジミウソンがカットイン、ペナルティーアーク付近の柏木へボールを送ると、柏木は右足のダイレクトで柔らかなループシュート。緩やかな放物線を描いたシュートが相手GKの手を越えてゴール左上に吸い込まれ2-0に。
アルディージャは、レッズの高いディフェンスライン裏を狙ったロングボール中心の攻撃を繰り返してきたが、山田暢・坪井がスピードをうまく生かして対処し、危険な場面を作らせなかった。しかし45分、自陣右サイドから中央へのパスがペナルティーアーク付近のラファエルへと通り、これを決められて2-1で前半を折り返すこととなった。
後半は開始からレッズがペースを握り、細貝が2度のチャンスを迎えるが、決めきれず。その後は、レッズがほぼペースを握っていた前半とは異なり、アルディージャ・レッズともに交互にゴール前で形を作る流れに。次の1点がゲームを大きく左右するものとなるだけに、局所局所で激しい攻防が展開された。
先に動いたのはアルディージャベンチ。60分に中盤の選手を代えてFW石原を投入。一時的にだが、3トップを敷く。一方のレッズは75分、高崎に代えて堀之内を投入。堀之内が細貝とダブルボランチを組み、柏木が1列前に出る形を取った。
78分にはエリア外から『ブレ球』のミドルシュートを浴びたが、山岸が弾く。エリア左に転がったリバウンドを再度打たれるも、今度は山岸がしっかりキャッチし、ゴールを死守する。
その後は、主導権は握れなかったものの、決定的なピンチを招くこともなく、試合は進行。90分には、この試合でJ1出場通算50試合となった原口に代わって濱田が、アディショナルタイムの90+3分には達也に代わって林がそれぞれ投入され、今シーズンリーグ戦初出場となるピッチで2-1の勝利の瞬間を迎えた。
レッズは11勝5分9敗、勝ち点38で暫定で7位となった。次戦は10月11日(月・祝)13時から、駒場スタジアムでの天皇杯3回戦徳島ヴォルティス戦に臨む。リーグ戦の次戦は、10月16日(土)第26節、セレッソ大阪戦、15時キックオフ・埼玉スタジアムとなる。
【試合後コメント】
平川忠亮
「試合の入り方がよくて、いい感じで点を取れたことがよかったです。ラファエルに決められて、一瞬でも油断すればああなってしまうと感じました。
試合の入り方がよかったのは、過去の大宮戦の反省というより、ここ数試合の自分たちの戦いを振り返って、夏場の、いい試合をしながらも点が取れなかったり勝てなかったりしていた時期を経て、まずは負けない試合というのができてきています。その中でこのところ点を取れるようになって、流れをつかみつつあります。
バランスがよくなって、みんなで声を掛けるようになっています。陽介が一列後ろに入ることで、あそこで攻めたり守ったりのバランスを取れるようになりました。試合に誰が入っても、できるようにもなってきています。
(前半のようなプレスは90分間は持たない?)難しいですね。あれでずっとやっていくと足が止まってカウンターを受けたりすることにもなって自爆します。90分のバランスを考えて、引きすぎても攻めすぎてもいけないです。コンパクトに保つことをみんなで意識してやっていますが、今はちょうどいいバランスが取れています。負けていないということは、精神的にもいい方向に行っていると思います。やはり、負けていると委縮してしまうところもあったと思います。リーグ3位以内という目標は、もちろんあきらめていませんが、目指せる位置まで来ていると思います。
2連勝で終わらず、次々と結果を残していきたいです。次戦は天皇杯になりますが、しっかり準備していきたいです」
柏木陽介
「(自身で結果も残しての勝利だったが?)全然(納得していない)です。1得点、1アシストという結果はよかったと思いますが、それ以外は大宮に支配されていたというか、こちらのバランスがすごく悪かったです。だから俺的にはすごくよかったとは言えません。
(前半は最後の失点だけで、いいペースだったと思うが?)ただ、前半も途中からつなげなくなったし、2点を取って5分くらいはいいペースでできていたと思いますが、その後はつなげなくなって蹴ってしまって、それでセカンドボールも拾われて、という苦しい状態で、そのままリズムを変えることもできなかったです。だから1試合を通してよかったかというとよくなかったと思います。
ゴールの場面は、シュートの意識はずっと持っていましたし、たまたまボールが浮いてくれたというのがあったので、力抜いて蹴って打とうかなと思って打ちました。前節に続き、我ながらスーパーシュートかなと思います(笑)。
(後半バランスの修正をするようなジェスチャーを見せていたが?)向こうが3トップ気味になったり、前線に張り付いてきているような状況で、こちらもちょっと広がりすぎていました。もともとは相手が引いてカウンター狙いで来るというイメージが入っていましたし、逆に点を入れたことで、相手が攻めなければいけない状況になった中で、それに最後まで対応できなかったと思います。声を掛けてはいきましたが、うまくいかなかったです。でも、前半の失点がなければもっと余裕を持ってプレーできていたかもしれないし、ああいう時間帯での失点というのは、しないようにしないといけないです。ただ、ああいう形で失点して、勝ち点を失わなかったのは、またそれも成長かなと思います。
(7戦負けなしだが?)それはいいことですし、何よりも連勝できたのは大きいと思います。ファンやサポーターの皆さんからしたらダービーに勝てたというのもあると思うので、チームが乗っていける状況を作れたというのはよかったです。
自分自身もまだ全然満足していませんし、代表に入れなくて悔しかったし、今日もアピールはそんなにできなかったですが、自分らしいプレーを続けてチームのために戦って、上位で戦っていけるように結果を出し続けていきたいです」
高崎寛之
「点を取った以外は反省点が多い試合でした。2点取ってから引き気味になってしまって、もっとFWが前にボールを引き出せればと思いました。芝生に足を取られて、ポストプレーがうまくできなかったところもありました。久しぶりにスタートから試合に出てみて、以前に自分が抱いていたゲーム勘からはほど遠いところがありました。
(ゴールシーンについては?)陽介のボールの持ち方で、あそこに来ると思っていました。いいボールでした。シュートは、とりあえず叩こうと。叩きつければ、最悪でもGKは弾くだろうと思いました。
(2点目となる柏木のゴール後、カメラマンのパフォーマンスについては?)エトー(イタリア/インテル)がやっていたので、昨日、陽介と話して、点取ったらやろうということになっていました」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】
ポンテが出場停止のレッズは、前線に高崎がリーグ戦ではシーズン初となる先発。また、負傷者の続出もあり、ベンチには昨日の練習で合流したばかりの梅崎とユース所属の矢島も入るスクランブル状態となった。
13時、レッズボールでキックオフ。開始3分、早くも、今シーズン初スタメンの高崎のJ1初ゴールで先制する。ペナルティーエリア右角付近でこぼれ球を拾った柏木がディフェンスライン裏、ファーポスト付近へフワリとしたボールを送ると、抜け出した高崎がDFを越えてきたボールを頭で叩きつけ、ゴール左下に決めた。
その後もペースを握ったレッズは16分に追加点。エリア右脇で起点を作ると、エジミウソンがカットイン、ペナルティーアーク付近の柏木へボールを送ると、柏木は右足のダイレクトで柔らかなループシュート。緩やかな放物線を描いたシュートが相手GKの手を越えてゴール左上に吸い込まれ2-0に。
アルディージャは、レッズの高いディフェンスライン裏を狙ったロングボール中心の攻撃を繰り返してきたが、山田暢・坪井がスピードをうまく生かして対処し、危険な場面を作らせなかった。しかし45分、自陣右サイドから中央へのパスがペナルティーアーク付近のラファエルへと通り、これを決められて2-1で前半を折り返すこととなった。
後半は開始からレッズがペースを握り、細貝が2度のチャンスを迎えるが、決めきれず。その後は、レッズがほぼペースを握っていた前半とは異なり、アルディージャ・レッズともに交互にゴール前で形を作る流れに。次の1点がゲームを大きく左右するものとなるだけに、局所局所で激しい攻防が展開された。
先に動いたのはアルディージャベンチ。60分に中盤の選手を代えてFW石原を投入。一時的にだが、3トップを敷く。一方のレッズは75分、高崎に代えて堀之内を投入。堀之内が細貝とダブルボランチを組み、柏木が1列前に出る形を取った。
78分にはエリア外から『ブレ球』のミドルシュートを浴びたが、山岸が弾く。エリア左に転がったリバウンドを再度打たれるも、今度は山岸がしっかりキャッチし、ゴールを死守する。
その後は、主導権は握れなかったものの、決定的なピンチを招くこともなく、試合は進行。90分には、この試合でJ1出場通算50試合となった原口に代わって濱田が、アディショナルタイムの90+3分には達也に代わって林がそれぞれ投入され、今シーズンリーグ戦初出場となるピッチで2-1の勝利の瞬間を迎えた。
レッズは11勝5分9敗、勝ち点38で暫定で7位となった。次戦は10月11日(月・祝)13時から、駒場スタジアムでの天皇杯3回戦徳島ヴォルティス戦に臨む。リーグ戦の次戦は、10月16日(土)第26節、セレッソ大阪戦、15時キックオフ・埼玉スタジアムとなる。
【試合後コメント】
平川忠亮
「試合の入り方がよくて、いい感じで点を取れたことがよかったです。ラファエルに決められて、一瞬でも油断すればああなってしまうと感じました。
試合の入り方がよかったのは、過去の大宮戦の反省というより、ここ数試合の自分たちの戦いを振り返って、夏場の、いい試合をしながらも点が取れなかったり勝てなかったりしていた時期を経て、まずは負けない試合というのができてきています。その中でこのところ点を取れるようになって、流れをつかみつつあります。
バランスがよくなって、みんなで声を掛けるようになっています。陽介が一列後ろに入ることで、あそこで攻めたり守ったりのバランスを取れるようになりました。試合に誰が入っても、できるようにもなってきています。
(前半のようなプレスは90分間は持たない?)難しいですね。あれでずっとやっていくと足が止まってカウンターを受けたりすることにもなって自爆します。90分のバランスを考えて、引きすぎても攻めすぎてもいけないです。コンパクトに保つことをみんなで意識してやっていますが、今はちょうどいいバランスが取れています。負けていないということは、精神的にもいい方向に行っていると思います。やはり、負けていると委縮してしまうところもあったと思います。リーグ3位以内という目標は、もちろんあきらめていませんが、目指せる位置まで来ていると思います。
2連勝で終わらず、次々と結果を残していきたいです。次戦は天皇杯になりますが、しっかり準備していきたいです」
柏木陽介
「(自身で結果も残しての勝利だったが?)全然(納得していない)です。1得点、1アシストという結果はよかったと思いますが、それ以外は大宮に支配されていたというか、こちらのバランスがすごく悪かったです。だから俺的にはすごくよかったとは言えません。
(前半は最後の失点だけで、いいペースだったと思うが?)ただ、前半も途中からつなげなくなったし、2点を取って5分くらいはいいペースでできていたと思いますが、その後はつなげなくなって蹴ってしまって、それでセカンドボールも拾われて、という苦しい状態で、そのままリズムを変えることもできなかったです。だから1試合を通してよかったかというとよくなかったと思います。
ゴールの場面は、シュートの意識はずっと持っていましたし、たまたまボールが浮いてくれたというのがあったので、力抜いて蹴って打とうかなと思って打ちました。前節に続き、我ながらスーパーシュートかなと思います(笑)。
(後半バランスの修正をするようなジェスチャーを見せていたが?)向こうが3トップ気味になったり、前線に張り付いてきているような状況で、こちらもちょっと広がりすぎていました。もともとは相手が引いてカウンター狙いで来るというイメージが入っていましたし、逆に点を入れたことで、相手が攻めなければいけない状況になった中で、それに最後まで対応できなかったと思います。声を掛けてはいきましたが、うまくいかなかったです。でも、前半の失点がなければもっと余裕を持ってプレーできていたかもしれないし、ああいう時間帯での失点というのは、しないようにしないといけないです。ただ、ああいう形で失点して、勝ち点を失わなかったのは、またそれも成長かなと思います。
(7戦負けなしだが?)それはいいことですし、何よりも連勝できたのは大きいと思います。ファンやサポーターの皆さんからしたらダービーに勝てたというのもあると思うので、チームが乗っていける状況を作れたというのはよかったです。
自分自身もまだ全然満足していませんし、代表に入れなくて悔しかったし、今日もアピールはそんなにできなかったですが、自分らしいプレーを続けてチームのために戦って、上位で戦っていけるように結果を出し続けていきたいです」
高崎寛之
「点を取った以外は反省点が多い試合でした。2点取ってから引き気味になってしまって、もっとFWが前にボールを引き出せればと思いました。芝生に足を取られて、ポストプレーがうまくできなかったところもありました。久しぶりにスタートから試合に出てみて、以前に自分が抱いていたゲーム勘からはほど遠いところがありました。
(ゴールシーンについては?)陽介のボールの持ち方で、あそこに来ると思っていました。いいボールでした。シュートは、とりあえず叩こうと。叩きつければ、最悪でもGKは弾くだろうと思いました。
(2点目となる柏木のゴール後、カメラマンのパフォーマンスについては?)エトー(イタリア/インテル)がやっていたので、昨日、陽介と話して、点取ったらやろうということになっていました」
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】