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オブリガード エジミウソン
カタールのアルガラファへ移籍が決まったエジミウソン。浦和レッズに在籍した2008シーズンから3年半で、141試合に出場し、61ゴールを挙げる活躍。前線からの守備に対するプレーも数字には表れないないがエジミウソンの大きな特徴だった。彼のやさしく、温かい人柄もチームを明るくし、ムードメーカーでもあった。そんなエジミウソンの7月2日の顔は、プロとしてしっかりと前を向いて進んでいくという覚悟が現れていた。エジミウソンは、浦和サポーターに別れを告げ、新たな戦いの場へ向かう。
エジミウソンからのメッセージ
「この3年半、すべての人に感謝しています。とても幸せな時間をクラブと共に過ごせました。レッズからオファーをもらい、とてもうれしかったし、クラブにとても感謝しています。残念ながら結果を残せませんでしたけど、全力を尽くしました。浦和は良いチーム、良い結果を期待し、これからのクラブの成功を祈ります。サポーターも引き続き温かいサポートをお願いします。すべての人に感謝します、オブリガード(ありがとう)。今までの友情はいつまでも続いていきますように」
“素”になったときのエジミウソン
エジミウソンの写真は何枚も撮ったが、のんびりした表情が多い中で、大好きなものが3枚ある。
まず去年の第4節・C大阪戦で決勝ゴールを挙げたあと、ゴール裏に向かって一瞬見せた鋭い表情だ。開幕から3試合ゴールがなかったエジに対し、サポーターからまとまった応援コールがほとんどなかった時期。リーグ戦1勝1分け1敗で迎えた試合で2-2から決勝ゴールを挙げた。「試合を決定付けるゴールがない」と言われたエジの見事な決勝ゴール、しかもこの試合2点目だった。自分に関する評判を知っていた彼が「どうだ、見たか!」と言わんばかりの表情を見せたのは、当然と言えば当然だった。
次に、今季の第13節、ホームの新潟戦の前半22分、マルシオ選手のFKに合わせた先制点が、開幕8試合目にして初めてのゴールだった。何もかも忘れて走るエジの顔はプレッシャーから解放され、ものすごく晴れ晴れとしていた。
そしてレッズ最後の試合となった第17節の福岡戦。途中出場したエジは今季2点目を挙げた。2-0のロスタイム。もはや駄目押し点も必要のない状況だった。サポーターのエジコールに振り向いて手を上げた顔は、3年半で最も“いい顔”だった。最高の友人へ別れの挨拶をする顔だったに違いない。
エジには3年半、楽しませてもらった。サービス精神が旺盛だったことは選手たちの話からもわかる。だが僕は、いろいろなものから解き放たれて“素”になったときのエジの表情が好きだった。
さて、また試合で写真を撮らせてもらう機会はあるのだろうか。あったとしても、今度は僕から遠いサイドでプレーしているのだろうな。ありがとう、エジ。元気で。
(清尾 淳/MDP編集)
エジミウソンからのメッセージ
「この3年半、すべての人に感謝しています。とても幸せな時間をクラブと共に過ごせました。レッズからオファーをもらい、とてもうれしかったし、クラブにとても感謝しています。残念ながら結果を残せませんでしたけど、全力を尽くしました。浦和は良いチーム、良い結果を期待し、これからのクラブの成功を祈ります。サポーターも引き続き温かいサポートをお願いします。すべての人に感謝します、オブリガード(ありがとう)。今までの友情はいつまでも続いていきますように」
“素”になったときのエジミウソン
エジミウソンの写真は何枚も撮ったが、のんびりした表情が多い中で、大好きなものが3枚ある。
まず去年の第4節・C大阪戦で決勝ゴールを挙げたあと、ゴール裏に向かって一瞬見せた鋭い表情だ。開幕から3試合ゴールがなかったエジに対し、サポーターからまとまった応援コールがほとんどなかった時期。リーグ戦1勝1分け1敗で迎えた試合で2-2から決勝ゴールを挙げた。「試合を決定付けるゴールがない」と言われたエジの見事な決勝ゴール、しかもこの試合2点目だった。自分に関する評判を知っていた彼が「どうだ、見たか!」と言わんばかりの表情を見せたのは、当然と言えば当然だった。
次に、今季の第13節、ホームの新潟戦の前半22分、マルシオ選手のFKに合わせた先制点が、開幕8試合目にして初めてのゴールだった。何もかも忘れて走るエジの顔はプレッシャーから解放され、ものすごく晴れ晴れとしていた。
そしてレッズ最後の試合となった第17節の福岡戦。途中出場したエジは今季2点目を挙げた。2-0のロスタイム。もはや駄目押し点も必要のない状況だった。サポーターのエジコールに振り向いて手を上げた顔は、3年半で最も“いい顔”だった。最高の友人へ別れの挨拶をする顔だったに違いない。
エジには3年半、楽しませてもらった。サービス精神が旺盛だったことは選手たちの話からもわかる。だが僕は、いろいろなものから解き放たれて“素”になったときのエジの表情が好きだった。
さて、また試合で写真を撮らせてもらう機会はあるのだろうか。あったとしても、今度は僕から遠いサイドでプレーしているのだろうな。ありがとう、エジ。元気で。
(清尾 淳/MDP編集)