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vs大宮「2点差追いつくも勝ち越せず、ダービーはドロー」

11日、浦和レッズはNACK5スタジアム大宮に乗り込み、大宮アルディージャとの「さいたまダービー」に臨んだ。チームはここまでリーグ戦1勝3分4敗。「是が非でも負けられない相手」との対戦で勝ち点を挙げ、浮上のきっかけをつかみたいところだった。
前戦のヤマザキナビスコカップ1回戦、モンテディオ山形戦では4月24日以来の公式戦白星を手にしたレッズ。スタメンはモンテディオ戦と同じメンバー。GK加藤はリーグ戦初スタメンとなった。真っ赤に染まったビジター側ゴール裏スタンドからは、ウォーミングアップ時から選手たちに対して、大きなコールが絶え間なく送られていた。
試合は19時3分、アルディージャのボールでキックオフ。開始から一進一退の展開となる。8分には李のFKを加藤が左へ弾き出す好セーブ。レッズは、右からは高橋の速いクロス、左からは原口の積極的な仕掛けを中心にして相手ゴールをうかがう。15分にはその原口がカットインから右足シュートを放ったが枠外へ。
24分には二次攻撃から、原口がペナルティーアーク左の位置でシュート性のボールを蹴り込み、高崎が詰めたが一歩及ばず、GKにキャッチされる。そして37分、深い位置からの相手の右スローインからクロスを上げられ、中央でフリーになっていたラファエルに頭で決められ0-1に。
1点ビハインドで折り返した後半。開始から高崎に代わって達也が入る。達也の動き出しに呼応するように、前線に連動が生まれ、レッズが立ち上がりからペースを掴む、51分、右サイドからの柏木のグラウンダーのFKを啓太、マルシオがスルーし、走りこんだ達也がゴール正面やや左から、左足で狙うが惜しくもゴール左へ。
しかし、その2分後の53分、左CKを与え、フリーで走りこんだ深谷に決められて
失点。2点を追う苦しい展開となる。
しかしその直後、原口の左クロスにマルシオが飛び込んだところで倒されファウルの判定。このPKをエジミウソンが枠内左隅にしっかり決めて1点差とする。その後もゴールに向かっていくレッズ。66分にはエリア内右のスペースに飛び出したエジミウソンが右足で角度のないところから撃ったがポストに弾かれる。71分には、啓太に代えてマゾーラを投入、さらに攻撃に出るレッズ。前掛かりになり、相手のカウンターを受けることも多くなったが、それでも同点、逆転を狙って攻めていく。
そして78分。左サイドに起点を作り、宇賀神からのボールを原口がエリア右角付近で受けると、そのままエリア右をドリブル。寄せてくる相手と競り合いながら、巧みなコントロールで前に前にと仕掛け、ゴールライン付近の角度のないところで、倒れ込みながら左足でキック。原口の気持ちがこもったボールがゴールネットを揺らし、同点とした。
その後、相手の速いカウンターにひやりとする場面もあったが、全員で体を張ってなんとかしのいだ。攻撃でもマゾーラ、達也が積極的に仕掛けていくが、結局ゴールは割れず。2点差を追いつけた粘り強さを発揮したレッズだったが、ミスからの失点が響き、勝ち越すことは出来なかった。。
連戦となる次節は、水曜日に開催。6月15日(水)19時から広島ビッグアーチで行なわれる、第15節サンフレッチェ広島戦となる。

加藤順大
「ゲームには普通に入れたので、その点では良かったのですが、試合に勝てなかったのが残念です。1点取られた後もみんな戦う気持ちが入っていましたが、CKから(2点目を)取られてしまいました。結果的に同点に追いつきましたが、勝ちたかったです。自分としては、逆転できるのではないかと思っていました。

(相手の攻撃は?)強力な2トップと、ベンチに石原選手もいたので、その中で良い準備をしようと思っていました。ほぼ集中して守れていたのですが、結果的に2失点です。もっとこれからやっていかないといけないです。次こそは、という気持ちが強いです。選手、スタッフ、サポーターの皆さんと一丸になって、浦和レッズを愛するみんなと一丸となって、次は絶対に勝ちたいです。

(終盤はピンチも多かったが?)最後の方は一進一退の攻防が続いていましたし、2点を取り返してくれたので、なんとしても、もう失点したくないという気持ちでした。形としてはどちらに転がっても悪くなかった試合だと思います。悔しい結果でしたが。

(ラファエルへのロングボールへの対応は?)裏を狙ってこられた場合は、もっと僕がこれから冷静に対応していかないといけないところだと思います。

(セットプレーの守備という課題がまた出たが?)僕が出られるところは出ないといけないし、シュートを撃たれるにしてももっと体を当てて守備をすることが必要です。球際の強さというのは、一人一人にかかっています。サッカーは1対1に負けたらいけない。そういうところはもっともっと僕も含めて意識していかないといけないです。

(スローインも含めてみんなボールウォッチャーになっていた?)そこは集中力の問題だと思います。そうさせるのも僕の仕事だと思いますし、9年目にして(リーグ戦)デビューしましたが、やっぱりどんな試合でも反省しないといけないところはある。もっと僕も集中してみんなを動かさないといけない。球際のところは僕がもっと言っていかないといけないです。

(エリアから出てのプレーなど、良さが出たプレーもあったが?)僕が押さえられたところもありましたが、もっともっと試合の流れに入れると自分では思っています。これで満足はしていません」

鈴木啓太
「失点をしてしまった部分でゲームを少し難しくしてしまったのかなと思います。やられてはいけなかったと思います。本当にダービーということで盛り上がった中で、気持ちの感じるスタジアムだったと思いますし、その中で勝てなかったのは残念です。

(相手の2FWは?)質が高いですし、連係も良くなってきていたのは分かっていたので、非常につきづらい相手でした。

(セットプレーからの失点は?)セットプレーの失点で、勝点を自分たちで落としてきた中で集中して行こうということは話していましたが、それは全員に言えることなので、そこはこのチームの課題だと思います。

(最終的には追いついたが?)それは良かったと思いますし、勝ち点3を取れる可能性もあったのかなと思います。ただ、こちらのピンチもありましたし、どちらに転んでもおかしくないゲームだったのかなと思います。

(次節に向けては?)しっかり準備をして、本当に勝ち点3を取りたいですし、この連戦の中で一つでも多く、勝てるようにしっかりやっていきたいです」

原口元気
「(監督が涙を見せたと言っていたが、それくらい今日は勝ちたかった?)そうですね。横断幕を出してもらったりとか、ずっと応援してくれて、どうしても勝ちたかったです。それができなくて、それでも試合後に自分の名前を呼んでくれて、いろいろな感情が出てしまいました。

(倒れていたらPKかもしれないように見えていたが、そういう考えは生じなかった?)あまり覚えていません。そのまま勢いで…。

(いつも以上にがむしゃらな気持ちが出ていたようだが?)スタジアムの雰囲気もそういう雰囲気だったし、相手もアルディージャだったし、なんか、同世代の選手に止められていて、すごいムカついていたので、絶対にぶち抜いてやろうと思いました。東選手とかにボールを取られたりして、前半ちょっとふがいなかったので、後半、絶対一発やってやろうと思っていました。

(カードを受けた場面もそういう気持ちだった?)あれは、なんで僕がイエローなのか分からなかった。

(前半はプレスがはまっていなかったのでは?)ラファエル選手がヘディングが強くて、走らされていた感じです。あそこでいつもなら勝てて、セカンドボールを拾って攻撃できるのですが、そこで全部うまくそらされていました。全部が後手後手になってしまいました。

(ゴールシーンについて)とにかく突破したかったです。かわしたときは覚えていましたが、倒れながら打ったので、入るとは思いませんでした。ゴールを見ずに感覚で撃ちました。最後、サイドネットにボールが入ったところだけ見えました。あれは気持ちで入ったゴールだと思います。

(前半は自分自身だけの問題ではないのでは?)前半はうまくいかなったです。ただ、後半はいいゲームができる。疲れてきたらうちの方がいいゲームができるので、前半0-0で後半勝負でもいい思います。

(後半になってもドリブルスピードが落ちなかったのでは?)そうですね、むしろ相手が落ちるので、逆に後半の方がドリブルしやすいです。体力がついたのではないかと思います。

(足をつっていたが?)大丈夫です。またすぐに走らないといけないと思って、自分で治しました。ふくらはぎです。あまり普段はつらないのですが。ちょっとドリブルしすぎたかなと思います。ドリブルかパスかの判断は正しくできていると思います。

(この後、Uー22日本代表合宿で離れるが?)だから勝っていきたかったのですが。でも僕がいなくても大丈夫です。達也さんもすごい良かったし、このチームは絶対大丈夫です」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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