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「我々が進むべき方向は一つしかない」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 10/18)

マチェイ スコルジャ監督の記者会見がオンラインで行われ、20日(金)に埼玉スタジアムで行われる明治安田生命J1リーグ 第30節 柏レイソル戦に向けて意気込みを語った。

(AFCチャンピオンズリーグを控えた金曜日のナイトゲームは今季3試合目になると思うが、非常に難しい試合になると感じる。マチェイ監督はその難しさをどのように捉えているか?)
「週末のみの試合のときとは違った難しさがあり、今回もスタッフが全員でハードワークして選手たちを回復させようと頑張っているところです。例えば、明日も練習前に選手たちのCKテストを行って疲労度を測りたいと思います。その数値も見て、どの11人がベストなのかを決めていきたいと思っています。ただ、このような状況は初めてではありませんので、過去の経験も生かし、大きな問題が生じないように願っています」

(最近の柏は守備が良くなっているように感じるが、マチェイ監督はどのように見ているか?)
「柏のディフェンスに対してゴールを取ることは難しいと思います。ワンちゃん(犬飼智也)がいなかったとしても強いディフェンスを持っているチームです。今シーズンの後半に入ってからプレー内容もよくなっていますし、結果も残しています。しかしまだ残留を決めているわけではありませんので、残留のために100パーセントのモチベーションで来ると思います」

(J1リーグ残り5試合でレッズは追いかける立場だが、優勝だけを考えるとおそらく全勝して周りがどうなるかということになると思う。2位や3位になる意味はあまりないからリスクを負ってでも全て勝ちに行くのか?状況次第では無理をしないことも考えるのか?)
「勝ちに行かない試合は想像できません。そして今、我々は1試合ずつ考えることにしています。今は柏戦でいかに勝つかを考えています。どこかで誰かの体力を温存することはあまり考えずに、次の試合で勝つことをベースにしています。ここ最近、いいパフォーマンスが続いていますので、年末までそれができると信じながら前向きに取り組んでいきたいと思っています」

(柏の守備がいいという話があったが、そういうチームからゴールを奪おうと思ってリスクをかけると、ゴールできる可能性も上がると思うが、カウンターから失点する可能性も高まると思う。そのバランスをどう考えているか?)
「シーズンのこの時期はリスクを冒すべきだと思います。先日の横浜F・マリノス戦に近い取り組み方になると思います。我々にとって勝ち点1は十分ではありませんので、しっかりと勝ち点3を取るために必要なリスクを取りながら挑みたいと思います」

(堅い守備の相手に対してリスクを冒して攻撃に出た際にどういったところを重要視していきたいか?焦らずうまく揺さぶりながら外と中を使ったり、相手ディフェンスラインの背後を狙ったり、いろいろなことが考えられると思うが、マチェイ監督はどんなことを選手に求めていきたいか?)
「もう全ておっしゃいましたね、ありがとうございます(笑)。それがそのまま答えになります。その全ての要素が重要だと思いますが、どれかを重要視するなら、焦れないことだと思います。焦れずにプレーしますが、高い強度は保たなければいけないと思います。私にとっていい状況と言えるのは、怪我人が戻ってきているということです。先日の試合では大久保トモ(智明)も出ましたし、次の試合で復帰する選手もいるかもしれません。金曜日の試合では、ここ最近の試合よりさらに力強い攻撃をお見せできればと思っています」

(攻撃の最後のところでは規律も大事だと思うが、相手の意表を突くようなパフォーマンスも必要になってくるのではないか?)
「ラストゾーンに入ったときは選手たちの想像力が大事になってくると思います。ビルドアップするゾーン1、ゾーン2は自分たちの形を維持しながらプレーすることができます。しかしファイナルサードに入れば、選手一人ひとりの取り組む姿勢が大事になってきます。相手の反応を見ながら、どの形を使うのかといういい判断が必要とされます。その部分でも試合をプレーするごとに良くなってきていると思います」

(昨日の公開トレーニングを見た際、中島翔哉選手や安部裕葵選手が復活してきているという印象を受けたが、その手応えはどうか?)
「2人とも非常にクリエイティブな選手たちであり、柏戦では我々がボールをキープする時間が長くなると予想されますが、そういった試合でもファイナルサードに入ればいろいろなアイデアが必要になります。ですので、例えば中島翔哉にとっては理想的な環境かもしれません」

(大事な要素として焦れないことと強度を保つことという話をしていたが、指示が出ればパスを回し過ぎたり、積極的に行こうと指示が出ると急ぎ過ぎてしまったり、選手の心理は難しいと思う。マチェイ監督はどのようにコントロールしようと働き掛けているのか?)
「スピードアップする状況をつくるための忍耐が必要です。そこまでは焦れずにやらなければいけません。毎回速攻ができるわけではないので、タイミングよくスピードアップすることが重要だと思います。例えば相手を引き出したらギャップができますので、そのギャップを突くためにスピードを上げるというようなプレーです。また、強度が必要とされるもう一つの場面は、切り替えのところです。ボールを失ったときはいいリアクション、そして高い強度が要求されます。そこをしっかりやれば相手のカウンターを阻止することもできます。選手たちもそこは理解してくれていると思います。まずは焦れずにプレーして、必要なところで強度をしっかりと出すというところです」

(横浜FM戦でサイドバックとして起用された関根貴大選手が冗談めかしながら「あまり細かい指示は受けなかった」と言っていた。選手の起用にしても練習にしても情報や言葉をどれだけ与えるかは非常に気をつかうところだと思うが、どのように考えているか?)
「タカ(関根)は過去にもそのポジションでプレーしていますので、彼のパフォーマンスがどういうものであろうということは予想していました。また、横浜FMとの2連戦は非常に短い期間で行われましたので、第1戦で出した指示をそのまま第2戦に適用したところも多かったですし、第2戦の前は全体にもあまり多くの指示は出していません。そして選手のことをよく知っていけば、どのようなパフォーマンスが期待できるかが想像できるようになりますので、そうなると細かい指示をたくさん与えなくてもできます。私自身、今シーズンがスタートしたときと今を比べれば、私から選手へのアドバイスや指示の量は減っています」

(前節の横浜FC戦が終わった瞬間に思い出したのは、2007年のことだった。レッズは横浜FC戦に敗れて優勝を逃したが、2007年は第29節が終わった時点で首位のレッズと3位の鹿島アントラーズの勝ち点差が10ポイントだった。マチェイ監督なら残り5試合で10ポイントの差があることがどういうことかよく分かると思うが、優勝したのは鹿島だった。鹿島は残り5試合の中でレッズと対戦し、勝利していた。今季のレッズは首位のヴィッセル神戸との対戦が残っている。非常に興味深い状況だと思う。現在の神戸とレッズの勝ち点差は8ポイント。まずこの過去の話を聞いてどう感じるか?)
「終わるまでは何事も起こり得るということの証明になるお話だったと思います。特にJリーグでは簡単な試合がなく、終わるまで結果が分からないという試合が多いと思います。選手たちには常にロッカールームで、諦めないことと信じて最後まで闘うことを強調して伝えています。もし我々が2007年の状況をポジティブな意味で再現することができれば、非常に素晴らしいことになると思います」

(まさにそれを成し遂げればすごいことになるが、一方で2007年から昨年までの16シーズンの残り5試合の計80試合、レッズは24勝26敗30分と勝率は30パーセントしかない。5連勝したことは一度もない。ストーリーを成し遂げるには5連勝が必要だと思うが?)
「シーズン開幕当初からクラブ全体、そしてファン・サポーターの方々の夢に向かって我々は進んでいます。そして今、いろいろなことが決定する時期に差し掛かっています。残り5試合で素晴らしいストーリーが生まれるということも過去の歴史にはあります。我々が持っている力を全て出し尽くして、できることを全て実行し、そこに向かっていきたいと思います。また、先日の横浜FM戦の後のファン・サポーターの方々は『We are REDS!』とコールしていましたが、今でも耳に残っています。その反応を見ますと、レッズのファン・サポーターの方々がトロフィーを渇望していることを強く感じました。我々が進むべき方向は一つしかないと思っています」

(浦和レッズの最大の戦術は満員のスタジアムではないか?)
「非常に重要なことだと思います。もしこの前の横浜FM戦との第2戦が無観客のスタジアムで行われていれば、逆転できていなかったかもしれません。ファン・サポーター、選手、そしてクラブは一体だと私は思っています」

(伊藤敦樹選手が日本代表の活動に参加していたが、昨日のチュニジア戦は出場せず、珍しくがっかりしたような表情をしていた。そういう気持ちをレッズでどのように爆発させてほしいと期待しているか?)
「敦樹とはもう話をしましたが、雰囲気も良かったですし、状態もいいということですので、金曜日にいいプレーが期待できると思います」

(伊藤選手にどのようなことを期待しているか?)
「現在、敦樹はフレッシュな状態で体力は十分にあると思っています。攻守にわたってチームの強みになることを期待しています。彼はいいパスを出してアシストすることもできれば、自らシュートを打ってゴールを取ることもできます。敦樹がチームにいるとき、チーム全体がより自信を持ってプレーできると思います」

(伊藤選手の日本代表でのライバルはイングランドのリバプールFCで活躍している遠藤 航選手やポルトガルのスポルティング クルーベ デ ポルトゥガルの主力である守田英正選手といった世界トップレベルの選手となる。そういう選手たちを基準にし、これから伊藤選手が日本代表で主力になっていくために必要なことをどう考えているか?)
「敦樹は今シーズン、いいパフォーマンスを安定して見せるようになってきていると思いますが、その時期を長くすればさらに良くなっていくと思います。経験を積んでチームの結果に対する責任感をより大きく感じる存在になってくれば、彼はリバプールよりさらにいいチームでも通用すると思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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