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西川「ホーム&アウェイ形式に戻ったACLをまた獲りたい」

20日(水)にアウェイの武漢体育中心体育場で行われるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2023/24 グループステージ MD1 武漢三鎮戦に向け、西川周作が意気込みを語った。

グループステージと決勝以外のノックアウトステージが集中開催となったACL2022を制してから約4ヵ月、レッズとしては2019年以来となるホーム&アウェイ形式のACLの初戦。

ホーム&アウェイ形式のACLや中国での闘いを経験している西川が未経験の選手たちに伝えたいことを含めて大事にしたいこと、直近の試合となった15日の京都サンガF.C.戦後の埼玉スタジアムの雰囲気を受けた上での武漢三鎮戦やACL2023/24へのおもいを聞いた。

(15日の京都サンガF.C.戦後のスタジアムの雰囲気をどう感じたか?)
「一言で言えば、ポジティブでした。何としても勝ちたい試合でしたので、結果に満足はできませんでしたし、ファン・サポーターの方々もそうだったと思います。ただ、悔しいおもいをこらえて『赤き血のイレブン』を歌ってくれていたと思いますし、あの雰囲気でACLにしっかりと向かっていけると感じました。『さあ、これからまたアジアでの闘いが始まるぞ』と。優勝したのが5月でしたから、4ヵ月と少し経って、また新たな闘い、連覇に向けた闘いが始まります。ただ、王者ではありますが、またチャレンジャーとして新たな大会に臨む気持ちです。対戦相手はアジア王者の浦和レッズと対戦するということで緊張感を高めてくるかもしれませんが、自分たちもホーム&アウェイで闘うのは久しぶりですし、経験していない選手も多いです。アウェイでもゴールを奪って勝つことがベストですが、しっかりと守って最低でも勝ち点1を持ち帰ることが大事ですし、ホームでは勝つという結果を繰り返していくことが理想です」

(前大会の決勝もそうだったし、その前に優勝した2017年もアウェイで耐えてホームで勝つという流れで頂点に立ったが、先ほどの話は実際の成功体験から言えるものでもあるのではないか?)
「相手がホームで戦うときと埼玉スタジアムで戦うときの力は多少違うと感じます。こちらのホームで闘うときは、相手はやりづらさを感じると思いますし、いつもできるはずのプレーができなくなることもあります。
それは僕たちもアウェイで同じ経験をしています。ACLのアウェイでは普段以上に仲間を信頼しながら闘いたいですが、GKは味方を信頼し過ぎてもよくありませんので、いつも通りフラットな状態で準備していきたいです」

(前大会はグループステージ、ノックアウトステージとセントラル方式の集中開催だったが、改めてホーム&アウェイの闘いとは何が違ったか?)
「集中開催は同じ会場でずっと闘いますので、ホーム&アウェイよりはプレーしやすいと感じました。ホーム&アウェイはそのたびに移動がありますし、帰ってからすぐにJ1リーグの闘いがあります。それはACLに出られるチームの宿命であり、ACLの醍醐味でもあります。厳しい闘いが続きますが、それも楽しみです。そういう連戦ができるのは特別なチームだけだということをポジティブに考えています」

(前大会優勝の価値やアジア王者という事実は過去と変わりはないが、今大会は真のACLが戻ってきたという言い方もできるのではないか?)
「だから今大会を制覇できれば、かなり大きなことだと思います。東地区も強いチームがそろっているでしょうし、西地区はサウジアラビアのチームが世界的に注目されています。ビッグネームと言われる選手たちが続々加入していますが、自分たちは組織で勝ちたいというおもいを強く持っています。かなわない相手ではないと思いますし、アルヒラルも補強はかなりしていますが、対戦するためには決勝に行かなければいけません。そのためにもまず武漢で結果を出してACLでいいスタートを切りたいです」

(西川選手は過去に何度も中国での試合を経験しているが、中国で試合をすることについて改めてどう感じているか?)
「サッカー以外のところでもいろいろなことがあります。雰囲気は全く違いますし、試合が始まってからも自分たちに物を投げてくることもありました。(サンフレッチェ)広島時代に北京国安と対戦したときには、矢を飛ばされました。棒に鉛のようなものが付いているものが観客席からネットを越えて飛んできて、ピッチに刺さるという。それも1回ではありませんでした。ですので、レッズに来てから北京国安と対戦したときもそういうことがあると伝えていましたが、レッズで対戦したときはありませんでした。何をしてくるか分かりませんし、そういうことがあると想定しておくことはマストだと思います。その上で試合になればピッチ外のことは関係ありませんし、冷静にピッチ内のことに集中していきたいです」

(サッカー以外でもいろいろなこと、という話だったが、ピッチ外で過去にどんなことがあったのか?)
「バスの運転者が来ていたはずなのにいなくなって出発が遅れたり、バスのスピードがかなり遅く到着が遅れたりと、いろいろなことがありました。ただ、スタッフとも話していましたが、何かあったらあったでエピソードになりますし、思い出にもなります。楽しみが増えるというくらいの気持ちで臨みたいです」

(いつもそうとは限らないが、成功体験があるからこそいい思い出と捉えられているところもあるのではないか?)
「それは間違いなくあると思います。だからこそ、ホーム&アウェイ形式に戻ったACLをまた獲りたいです」

(例えば小泉佳穂選手はホーム&アウェイでのACLの経験はないが、「ACLや海外でのプレーを経験している選手たちは、そういう経験があるから選手としての厚みがあるのだろう」と話していた。そう言われることをどう感じるか?)
「僕も小泉選手のような時期はありましたし、経験していないときは経験している選手を見るとそう感じることは間違いないと思います。経験しているからこそ落ち着いていられると思います。あんなことがある、こんなことがあると想像できることは経験があるからこそだと思います。そして、そう見られる立場にいる選手が僕一人ではないことはすごく助かっています。フィールドプレーヤーにも興梠(慎三)選手や酒井(宏樹)選手や関根(貴大)選手がいますし、ヨーロッパでチャンピオンズリーグを経験している(アレクサンダー)ショルツ選手もいます。フィールドプレーヤーに経験者がいることは、僕としてもそうですし、チームにも落ち着きを与えてくれると思います。仮に僕だけだとしたら、フィールドプレーヤーとは違うことが多いですし、経験を伝えることが難しい面もあると思います。彼らがいることはチームとして本当に大きいと思いますね」

(前回大会も西川選手や名前が挙がった選手たちが未経験の選手たちにいろいろなことを伝え、決勝でホーム&アウェイの闘いを制して優勝をつかんだが、大会自体がホーム&アウェイの闘いになるからこそ改めて伝えていきたいことはあるか?)
「ACLの決勝でも興梠選手が言っていましたが、アウェイは引き分けで問題ないというくらいの余裕を持って闘うことができれば、より良い結果が生まれてくると思います。特にACLのアウェイでは立ち上がりの15分を乗り越えれば、自分たちの力を発揮しやすくなります。最初はスタジアムの雰囲気にのまれることも含めていつも通りにプレーできなくても、例えば前半耐えれば後半に自分たちの闘いができるようになると伝えたいですし、チーム全体でそういう雰囲気をつくっていきたいです。そういう意識で臨めれば、実際に雰囲気にのまれそうになったときも驚かないと思います。サッカーは集団のスポーツですが、GKだけは少し違いますし、GKの存在で勝敗を変えることができます。そういう意味でも自分のプレーに集中したいです」

(新たなACLでまずは武漢三鎮、改めてどんな闘いをしたいか?)
「京都戦の後にファン・サポーターの方々のACLにかけるおもいを改めて感じましたし、鳥肌が立ちました。そのおもいをつかんだつもりです。圧倒的な迫力のチャントで僕らを後押ししてくれましたので、うれしいと思う一方、責任も感じました。現地に応援に来てくださる方もたくさんいるでしょうし、武漢は移動にかなり時間がかかるので、仕事など何かを犠牲にして自分たちのために時間を費やしてくれると思います。レッズはACLのアウェイでも多くの方々が応援しに来てくださいますし、他のチームはそこまでではないと聞きます。だから来てくれて当たり前と思っていませんが、ファン・サポーターの方に話を聞くと、『好きで行っている。俺たちの応援で勝たせたい』と言ってくださる方が多いので、僕たちはその気持ちを背負って闘いたいです。レッズのゴールを守ることは緊張感がありますが、だからこそ楽しいですし、刺激になります。何度も言うように最低で勝ち点1という気持ちで挑みたいですが、先につながるいい結果を持ち帰りたいです」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

西川「ホーム&アウェイ形式に戻ったACLをまた獲りたい」

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