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「最も大事な試合。150パーセントの力を発揮しなければいけない」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 8/4)

4日、マチェイ スコルジャ監督の記者会見がオンラインで行われ、6日に埼玉スタジアムで行われる明治安田生命J1リーグ 第22節 横浜F・マリノス戦【MATCH PARTNER ポラス株式会社】に向けて意気込みを語った。

(8月6日に行われる横浜F・マリノス戦にどのようなプランで臨むのか?)
「今は非常に大事な時期だと思っています。今季の後半戦のより良いスタートを期待していました。ただ、名古屋(グランパス)戦のパフォーマンスは我々が実行しようとしていたこととは、かなり遠いものになってしまいました。そして天皇杯の敗退によって、我々はさらに大きなモチベーションを持ち、さらに勝利の意欲を感じながらチャンピオンである(横浜)F・マリノスとの重要な一戦に臨みたいと思っています。

プランに関してですが、あらゆる状況に対してあらゆる面で準備しなければいけないと思っています。ホームゲームですので、いつも通りハイプレスをかけながら攻撃的にプレーしたいと思っています。前回のF・マリノス戦は、我々の走行距離が最も長かった試合でした。フィジカル的にも要求される、非常にタフな試合になることを念頭に置きながらプレーしなければいけない試合だと思います」

(中断期間に4人の選手が加わったが、マチェイ監督は彼らがどういう選手だと期待し、後半戦に担ってほしい役割についてどう考えているのか?)
「我々のロッカールームに新たな選手を入れることは大事だと思います。非常に強度の高い、消耗する今季の前半戦を闘ってきました。メンタルの面でもスキルの面でも新たな力を加えたいと思っていました。そのようなことを期待し、そういった貢献を私は望んでいます。

例えば中島(翔哉)に対する期待は高いと思いますが、彼はこのチームの重要な存在になれると思います。メディカルスタッフからゴーサインが出れば、できるだけ早く出場機会を与えたいと思っています。練習ではすでに大きなポテンシャルを感じることができています。我々が必要としている10番、トップ下のタイプだと思います。スキルが高く、いいラストパスを持っていると思います。そしてシュート力もあると思います。スキルがありますので、狭いところでのコンビネーションでボールをキープすることを期待しています。今よりファイナルサードでのキープ率は高くなると思っています。

安部裕葵の場合も練習に参加することが日々増えています。いいクロスやドリブル、非常に高いスキルを持っている興味深い選手です。ただ、彼の能力を試合で発揮させるためには、我々も焦ってはいけないと思います。我々のレギュラーを考えると、そこに入ってくる重要な選手になれる選手たちだと思っています」

(名古屋戦後の会見で「相手のディフェンスラインの背後を使う回数が少なかった」という話をしていたが、今年の試合を見るとハーフタイムの時点で前半の問題を修正して後半に臨んだパターンが多いように思う。それは試合前の意識付けが足りないのか?それとも試合が始まってしまうと選手たちが後ろに重心を置いたプレーをしてしまうことを解決できないのか?)
「立ち上がりはしっかりとビルドアップのプランも実行していて悪くなかったと思います。決定機はつくれていないものの、しっかりとボールをキープして我々のやりたいプレーができていましたので、相手にとっては危険なプレーは時間の経過とともに増えていくのだろうと思わせるような立ち上がりでした。

しかし15分、20分経ったころから相手が特にミドルゾーンでよりアグレッシブに来るようになりました。余裕をなくされた中で前にパスを出すことができなくなってしまいました。そのような状況ではプレースピードを上げなければいけないと思います。背後に抜ける動きをやっていないことはありませんでしたが、十分ではなかったと思います。

そして失点の後、メンタルの面で少し落ちてしまったと思います。少し自信を失っているような姿がありましたので、ハーフタイムに映像を見せながらどのようなスペースを突くことができるのかという話をしました。また、チームのセットアップも少し変えました。そして後半の立ち上がりは良かったと思います。トモ(大久保智明)のペナルティーエリア内での形が一つありましたが、それが成功せず、それ以外に明らかな決定機をつくることができませんでした。その中で岩尾 憲を交代して、より攻撃的な布陣にし、リスクを増やす形にしました。ただ、同時に名古屋もフレッシュな攻撃の選手を投入し、2失点を喫してしまいました。

ゲームが終わってからは言いやすいですが、より安全な形をより長い時間使っていればよかったのかもしれません。2失点目の後はこの試合を勝てると信じることが失われていったと思われます。今、我々にできることは、この試合の教訓をしっかりと得て、F・マリノス戦で繰り返さないことだと思います」

(相手の背後に抜けるプレーが少なかったのは選手のプレーの判断や意識だと思うが、レッズの選手は、たとえば安居海渡選手はボランチの選手であり、他の2列目の選手はボールを足元で受けることが好きな選手が多いと思う。その問題を解決するには、選手の意識を変えるのか?それとも背後に抜ける動きが好きな選手を使った方がいいのか?)
「海渡が元々ボランチであることは知っていますが、彼のプレーをさらに発展させようと思っています。モダンサッカーのボランチはファイナルサードに入ってチャンスに絡む存在だと思います。彼はトップ下のポジションにいたりしますが、ビルドアップの中では伊藤敦樹と2人でインサイドハーフのような形にもなります。例えば(モンテディオ)山形戦の敦樹のゴールのように、裏に抜ける動きは海渡だけではなく敦樹にも要求しています。裏に抜ける能力は海渡にもありますので、しっかりとトレーニングしていきたいと思っています」

(2列目に3人の選手が入ってきたことにより、これまでプレーしている選手が奮起してくれるという期待はあるか?)
「通常は関根(貴大)とトモがウイングのポジションにいて、海渡が中央でプレーしています。彼らがさらにローテーションしながらポジションをスイッチしてプレーしたりします。それぞれタイプが違い、海渡とトモは全く違います。

新たに加入した選手たちには競争を促してほしいと思いますが、まず翔哉がそれをやってくれると思っています。裕葵に関しては、8月に出場することはないと思いますが、10月より前に絡んでくることを望んでいます。(小泉)佳穂も体調不良がありましたが、状態を上げてきていると思います」

(大久保選手はマチェイ監督が要求するプレーに対応しているが、なかなか結果が出ていない。ただ、彼は経験を積むことで日本代表にも近づける選手だと思っているが、マチェイ監督はどのように評価しているか?)
「トモはこのチームのキープレーヤーの1人だと思っています。彼の人間性も素晴らしいですし、プロとしてハードワークできる選手です。あらゆる面で彼を成長させたいと思っています。ノブさん(池田伸康コーチ)が居残りで個別のトレーニングを行ったりしています。ノブさんとのトレーニングの中でトモは成長してきていると思います。そしてそれが数字につながることを私も期待しています。私の目から見て、トモには明るい将来が待っていると思います。彼は代表チームで通用するポテンシャルを持っていると思います。我々の方からも彼には数字を要求しています。フィニッシュの改善などを行っていきたいと思っています」

(ニュージーランドでFIFA女子ワールドカップを戦っているなでしこジャパンには三菱重工浦和レッズレディースから4人の選手が参加していて、レッズレディースにかつて所属していた選手も多くいる。浦和レッズにとっても重要な大会だと思うが、マチェイ監督から激励のメッセージをお願いします)
「世界で最も重要な大会に浦和の選手が複数人参加していることは非常にうれしいことです。応援しています。できるだけいい結果を残すよう、私もここで幸運を祈っています」

(中島選手について、「メディカルスタッフからゴーサインが出れば、できるだけ早く出場機会を与えたい」と話していたが、横浜FM戦に出られるコンディションなのか?)
「その可能性のことは考えていて、最終的な判断は明日の練習後になります。私はできればF・マリノス戦で出場機会を与えたいと思っています。ただ、余分な怪我のリスクは避けたいと思っています」

(名古屋戦の後半に関根選手をトップ下にして安居選手を左サイドにした狙いは?)
「後半のセットアップを変えたということの一部です。その変更は良かったと思います。より多くの危険な場面をつくることができたと思います。これは我々の一つのオプションですが、試合の流れによってそのように変更しました。タカ(関根貴大)をより内側でプレーさせるということでした。通常の試合でもウイングをスタートポジションとしながら中に入ってくる動きはしますが、この試合の後半では最初から真ん中にいる形にしました」

(F・マリノス戦は酷暑でナイトゲームでもフィジカルが厳しい試合になると思うが、どのように賢く戦っていきたいと考えているか?また横浜FMのストロングポイントをどのように捉えているか?)
「まずF・マリノスは攻撃で大きなポテンシャルを持っているチームだと思います。攻撃をしているときのリスクマネジメントはいつも以上に行わなければいけないと思います。そして、気温やフィジカル的な部分は賢く行わなければいけない部分ですが、我々は水曜日に試合があった、そしてF・マリノスはなかったということも考慮しなければいけません。

ハイプレスにもしっかりと方向性を持たせ、できるだけ効率的なものにしたいと思っています。メンバー選考もしっかりと考えなければいけません。明日は血液検査も行い、選手たちの疲労度も確認したいと思います。今まででのJ1リーグで最も大事な試合になるかもしれません。15分であろうと90分であろうと、ピッチに立っている間は選手たちに150パーセントの力を発揮してもらいたいと思っています」

(セレッソ大阪戦後の2週間は戦術のトレーニングをするのにも貴重な時間だったと思うが、1週間の休みを取ったことによってトレーニングの時間は削られたと思う。それだけ選手たちの疲労度が大きかったのか?)
「リスクはあるものの、このような判断にしました。チームを休ませるのか、それともここでハードワークさせるのかということを考えました。コーチングスタッフとも長い時間これについて話しましたが、最終的に彼らに休みを与えることにしました。今季の前半戦は日本で最も忙しいチームでした。その影響はフィジカルだけでなく、メンタルにもあったと思います。休みを与えることによって、リフレッシュしてさらなるハードワークができることを期待しました。

(名古屋戦はエンジンがかかるのに時間を要した印象だが、1試合戦ったことによって調子が上がるような期待はあるか?)
「試合をプレーするごとにパフォーマンスは上がっていくと思っています。ゲームのリズム、ゲーム勘をできるだけ早く取り戻し、以前プレーしていたような方向性に持っていきたいと思っています。名古屋戦は負けただけではなく3失点してしまいましたので、我々にとっては異常と言える結果になってしまいました」

(AFCチャンピオンズリーグ決勝以降は全体的にリスクをかける比率が高まっているように感じるが、ゴールを増やすために意図的に行っているのか?)
「ACL(AFCチャンピオンズリーグ)の後もチームは成長していると思います。ビルドアップもよくなっています。ただ、キャリアでたくさんゴールを取ってきた選手は(興梠)慎三以外にいない中で、フィニッシュはまだ改善の余地があると思います。良いビルドアップの後、決定機まで持っていくことはできていると思いますが、フィニッシュのところの責任がトモや敦樹や海渡のような若い選手たちにのしかかりますので、彼らも経験を積んでいく中でそういったところが成長していくと思います」

(横浜FM戦に向かうに当たって、先日のサポーターのトラブルは監督や選手に大きなショックを与えたと思う。その点について選手たちに何を伝えたのか?)
「正直、起こったことの全ての詳細を把握しているわけではありません。ですので、私の方でこうだったと判断することはできません。そして今は今シーズンで最も重要な試合に向けてチームは準備しているところです。その試合に向けて選手やスタッフを競技面に集中させたいと思っています。先ほども言いましたが、全ての面で150パーセントの力を発揮しなければいけない試合になりますので、選手たちが力を発揮できるように、試合に向けて、ピッチ上に向けて集中させたいと思っています」

(マチェイ監督自身は集中できるのか?)
「我々にとって重要な試合で勝利を収めるために、私も自分のベストを尽くしながら集中したいと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「最も大事な試合。150パーセントの力を発揮しなければいけない」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 8/4)

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