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「ホームで戦う試合、しっかりと勝つこと」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 4/17)

17日、マチェイ スコルジャ監督の記者会見がオンラインで行われ、19日に埼玉スタジアムで行われるJリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 第4節 湘南ベルマーレ戦戦に向けて意気込みを語った。

【マチェイ スコルジャ監督】
(15日の北海道コンサドーレ札幌戦で右サイドバックとしてプレーした2人、先発出場した明本考浩選手と途中出場でFKからゴールに関与した馬渡和彰選手の評価はどうだったか?)
「明本はかなり良かったと思います。彼にとって良いゲームになったと思います。このような難しい相手に付き物のちょっとしたミスがあったりはしました。ビルドアップを考えて明本を右で起用しましたが、それに対して完全に満足しているかと言えばそうでもないかもしれません。しかしそれは明本が良いか悪いかというより、ビルドアップ自体が良いか悪いかということだと思います。そのアイデアがどうだったのかというところです。

馬渡はプレーした時間が短かったですが、彼の武器でもあるFKで良いキックを見せてくれました」

(AFCチャンピオンズリーグ決勝まで公式戦が2試合残っているが、札幌戦と同じような起用法になるのか?)
「例えば湘南戦で誰が右サイドバックなのかという話はあまりしたくありません。もちろんアルヒラルと対戦するACL(AFCチャンピオンズリーグ)決勝のことは考えなければいけません。同時に湘南戦で勝ち点3が必要な状況であるということもあります」

(湘南と対戦するYBCルヴァンカップは若手選手を試す場でもあると思うが、例えばセレッソ大阪戦で起用した安居海渡選手がゴールを決めるなど、マチェイ監督は抜擢力があると思う。過去の経験も踏まえ、若手を抜擢する上で重視することや抜擢して活躍した選手の共通点はあるか?)
「選手の技術、ポテンシャル、そして臨む姿勢は見ます。チームに何をもたらすことができるかということを考えながら選びます。チームにもたらすというのは、その週や次の週くらいのことではなく、シーズンのことを考えて起用します。日本に来たときに最初に驚いたのは、若手として見られている選手が22歳、23歳だったことです。ポーランドで若手と言えば17歳、18歳の選手のことを指します。海渡が若手だと言われていましたが、私はそのようには考えていません。彼のことはレギュラープレーヤーだと思っていますし、先発出場のポジション争いをしている選手の一人です。海渡だけではなく、他にもそういう選手が出てきてほしいです」

(J1リーグであまり出場できていない選手がカップ戦に出場することもあると思うが、そういった選手とどのようにコミュニケーションを取ったり、活躍するためにどのようにモチベートしたりしているのか?)
「彼らが次に目標とするところの話はいつもしています。ただ、今はそういった意味では少し難しい時期ではあります。31人の選手がいるということと、ACL決勝の前であるということが影響しています。なぜなら、監督は決勝の前には大きくメンバーを入れ替えないものだからです。ですので、彼らには少し忍耐を持ってもらうことも必要としています。ACL決勝の後もシーズンは長いですし、3日置き、4日置きに戦う連戦が続きますので、フレッシュな選手をどんどん起用していくことも考えられます」

(次の湘南戦をどのような位置付けで考えているのか?)
「ホームの埼玉で戦う試合でもありますので、しっかりと勝つことがまず一つ目の狙いです。ルヴァンカップのグループステージは残り3試合になっていますので、勝ち点を取らなければいけません。ACL決勝のことを考えてトライする部分もあります。それが二つ目の狙いです」

(YBCルヴァンカップ3試合を終わった時点でレッズがいるBグループは勝ち点1ずつ差がついた混戦になっているが、残り3試合で全て勝ちたいのは前提として、どのくらい勝ち点を取れば1位になれると考えているのか?)
「他グループの結果も影響してきますので、非常に難しい質問です。3試合戦いましたが、確実に首位で抜けるためにはトータルで12ポイントから15ポイントは必要だと思います。2位で突破する可能性のことを考えると、9ポイントか8ポイントで突破できるかもしれません。3週間後にまた話をしましょう。もしかしたら私が間違えているかもしれません」

(新しくなった埼玉スタジアムでは1試合戦い、19日の湘南戦もACL決勝も埼玉スタジアムで戦うことになるが、ピッチの状態で感じたことはあったか?)
「非常に大きなスタジアムで、素晴らしい雰囲気でした。天候があまりよくありませんでしたが、4万人近いファン・サポーターの方々に来ていただきましたので、本当に感謝しています。芝は雨が降っていたこともあり、ボールスピードがかなり速いピッチでしたので、良かったと思います。芝のことは心配していましたが、試合が終わったところで芝関連の問題は特に指摘されていませんでしたので、良いコンディションだったと思います」

(札幌戦では4ゴールを取り、公式戦で13ゴールを取っていると思うが、2列目のゴールが少ないのが心配でもある。彼らがゴールを取るためにどのような改善策があるのか?)
「ゴールは取れていないかもしれませんが、連係は非常に良く、彼らは決定機を演出しています。もちろん、ゴールやアシストという数字で結果を残すことができればさらに良いと思いますが、私はあまり心配していません。しっかりと他の選手の決定機を彼らはつくっています。

例えば札幌戦の相手にレッドカードが出た場面で、(小泉)佳穂が(興梠)慎三に出したパスは素晴らしかったと思います。あるいは1点目の関根(貴大)から(アレクサンダー)ショルツへのパスも素晴らしかったと思います。アシストにはなりませんでしたが、海渡から(ダヴィド)モーベルグへの決定的なパスもありました。彼らはしっかりと機能していると思います。ゴールは決められていないかもしれませんが、チームにとって重要な良い仕事をしてくれています」

(湘南戦はYBCルヴァンカップ初戦で対戦したときには負傷者が出てゲームプランが変わったり、チームとして当時よりも成長したりしていると思うが、勝利のポイントはどういうところになると感じているか?)
「湘南は非常にまとまっているチームです。Jリーグのどの試合でも言っているようなことをまた繰り返していますが、Jリーグはどのチームもまとまっています。湘南は5-3-2のフォーメーションを使い、相手のストライカー同士、そしてウイングとの連係をいかに止めるかが重要になってきます。湘南には私がすごく気に入っている選手がいます。町野(修斗)選手です。1戦目はベンチスタートでしたので、この試合も同じようにベンチスタートであることを願っています」

(世界での流れもあるが、サイドバックの選手がビルドアップで重要な役割を果たしている。左利きの右サイドバックはボールを持ちながら180度見えて、いろいろな場所を使えるということがメリットだと考えているのか?)
「この前の試合でも左利きの明本を右サイドで使うことによって、内側に入っていって関根とコンビネーションすることを目指していました。その試合ではそこがあまりうまくいきませんでしたが、次回はうまくいくかもしれません」

(左利きの選手を右サイドバックで使うもう一つのメリットとして、カットインしてくる選手の守備は左利きの選手の方が中についていけることもあると思うが、それもマチェイ監督の起用方針になっているのか?)
「札幌はJリーグの他のチームと比べると、かなり独自のスタイルでプレーしています。守備の仕方も他のチームとは違います。このような特徴のチームと対戦したことは今までありませんでした。この試合がどのような流れになるかという予測することは私にとって一つのチャレンジでした。そしてこのゲームに向けて準備したいくつかのアイデアはうまくいきませんでしたが、この試合を戦った経験がありますので、次に札幌と対戦するときはより良い準備ができると思います」

(一般的な考えとして、カットインしてくる相手に対してサイドとは逆の利き足の選手の方が対応しやすいということはあるのか?)
「内側を守るという意味では、右サイドの場合は左利きの方がもしかしたらやりやすいかもしれません」

(3月31日の柏レイソル戦くらいから、連係面が良くなっていることに加えて、少ない人数で大きなチャンスをつくる回数が増えていて、その質も上がってきたように見えるが、手応えはどうか?)
「そのころから決定機をつくる回数は増えてきていると思います。また、攻撃の連係も良くなってきていると思います。私は4-2-3-1の3-1のところをどの形にすれば最も良いのかを考えてきました。そして、あまり大きく変えずに、できるだけ多くプレーさせてきました。トレーニングでも公式戦でも組み合わせをあまり大きく変えていませんので、一緒にプレーする時間が長くなっていることによってクオリティーも上がってきていると思います。

次のステップは、競争を激しくすることだと思っています。モーベルグが怪我から戻ってコンディションが上がってきていますので、よかったと思います。ブライアン(リンセン)も少し体調を崩していましたが、戻ってきています。(ホセ)カンテも試合をプレーするごとにコンディションが上がってJリーグに順応することを期待しています。それ以外にも非常にハングリーな若い選手たちがいますので、彼らには辛抱強く待ちながらも準備してもらいたいと思っています」

(札幌戦のPKは本来であればショルツ選手が蹴ることになっていたが、興梠選手が蹴って決める流れがあったと思う。興梠選手は試合後に「監督から怒られた」と言っていたが、興梠選手が蹴ったことについてどう感じたのか?)
「これは内部のことなのであまり多くは話したくありません。私は規律を大事にするということだけ言っておきます」

(湘南の町野選手を警戒しているとのことだが、具体的にどのようなところを警戒しているのか?)
「彼のゲームの読みが素晴らしいです。正しいときに正しい場所にいて決定機をつくることができる選手です」

(町野選手は前半で4ゴールを決める試合もあったが、決定力も警戒すべきポイントか?)
「前回の対戦では試合の終盤に交代で入ってきて、セットプレーから危険なヘディングシュートもありました。彼がピッチに立っているときは危険な場面があるかもしれないと考えなければいけません」

(札幌戦はまず札幌に退場者、レッズにも退場者が出て、構造の変化を余儀なくされたと思うが、選手たちにどのような対応を求めたのか?)
「前半で相手に退場者が出た際には、選手たちにはできるだけ早く決定機をつくってゴールを決めようということを伝えていました。退場者が出た状況に対するリアクションを相手が起こす前にゴールを取ろうとしました。また、ハーフタイムになってしまうと修正されてしまいますので、その前に取りたいという気持ちでした。マンツーマンのマークをするチームでしたので、1人少ないことは彼らにとって不利な状況でした。その中で伊藤敦樹のシュートなど、良いチャンスを2つつくることができました。

ハーフタイムで選手たちに伝えたことは、後半に入ると相手は引いて守ってくるだろうということでした。その中で焦れずにボールを動かしながら、スペースをつくってそれを使うということを伝えました。特に相手の背後のスペースを使うことを求めました。

カンテが退場になった後は我々もミドルゾーンで構えるような形になりました。あの状況でハイプレスをかけるのは難しいと感じました。相手が2-1となるゴールを決めたとき、チームが少しナーバスになって難しい時間帯もありました。いわゆるストライカーがいない状況で、海渡が9.5番と言えるようなポジションをこなしていました。モーベルグと海渡のコンビネーションから背後のスペースを利用して3点目が生まれました」

(ACL決勝ではサウジアラビアのアルヒラルが相手だが、ホームの埼玉スタジアムでの第2戦は5月6日に行われる。この60年くらいの5月6日の天候を調べると、雨が降った日が50パーセントくらいだった。雨が降らない国のチームと対戦するにはアドバンテージとなり、札幌戦は良いトレーニングになったのではないか?)
「良いニュースですね。私たちの今シーズンのホームゲームは雨が多かったと思いますし、雨の中で今のところ良い結果が残っています。5月6日が雨だったとしても我々にとっては問題ではありません」

(札幌戦では時間が短かったとはいえ、興梠選手とカンテ選手が2トップを組んだが、その組み合わせの可能性についてどう感じているのか?)
「2人同時にピッチに立つことは可能だと思います。2人ともクリエイティブな選手であり、中盤の選手と連係することができます。今後の一つのオプションになってきます」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「ホームで戦う試合、しっかりと勝つこと」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 4/17)

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