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「自分たちの最高レベルのサッカーをプレーしたい」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 4/7)

7日、マチェイ スコルジャ監督の記者会見がオンラインで行われ、9日にアウェイの豊田スタジアムで行われる明治安田生命J1リーグ 第7節 名古屋グランパス戦に向けて意気込みを語った。

【マチェイ スコルジャ監督】
(現在の浦和レッズは少ないチャンスで効率よくゴールを決めている印象があるが、マチェイ監督がポーランドで指揮していたレフ ポズナンなどはシュート数や得点率もリーグでトップの成績を残していたと思う。両者にはシュート数の差があると思うが、シュートが増えていくとマチェイ監督の理想とするサッカーに近づくのか?)
「今より決定機の数を増やすことは一つの狙いとしてあります。私が今まで指揮してきたチームは、決定機を多くつくるという特長がありましたので、そのようなプレースタイルをレッズでも実装させたいと思っています。ただ、私にとって新しいチーム、新しいリーグですので、そういった形にもっていくには少し時間が掛かると思います。私のアイデアをしっかりと選手たちに浸透させたいと思います」

(興梠慎三選手やブライアン リンセン選手のゴールを増やすため具体的に考えていることはあるか?)
「中盤を含めた攻撃陣の連係を高めていくことだと思います。そしてACL(AFCチャンピオンズリーグ)の決勝も迫ってきている時間のない中では、実験的なことがあまりできない状況で進めなければいけないという、私にとっても少し厳しい状況ではあります。そういう理由がありますので、今はあまりチームに大きな変化はつけていません。そして連係やアイデアは、そろそろ理解が深まっていく時期だと思っています。より長い時間、ポゼッションすることができていますし、プレーでの改善も見られています。あとは先ほども言った連係を高めることができればと思っています」

(あさって9日は数少ないレッズよりも上位の相手との対戦になるが、名古屋グランパスをどのように評価し、どのように戦おうと思っているのか?)
「名古屋が今の順位にいるのは偶然ではないと思います。いいサッカーをプレーしていると思います。スペースの使い方がうまいチームだという印象を持っています。我々にとって大きなチャレンジになります。ただ、もちろん名古屋にも弱点がありますので、そこを突きたいと思っています」

(名古屋戦は球際で激しくぶつかり合うような戦いになることが少なくないが、そういうチームと対戦するときに大事なことは?)
「チームのことを考え、責任感を持ってプレーすることが重要だと思います。タフな試合、コンタクトが多い試合になってくれば、技術面よりも精神面のミスが生まれてくるようになります。そういったところも選手たちにアプローチしていますので、もしそういう流れになったとしてもレッズの選手たちはしっかりとプレーしてくれると思います」

(マチェイ監督ACL決勝を大事にしていることは伝わってくるが、それが終わったときは新しいこと、本来ならシーズン序盤から伝えたいことをチームに落とし込もうという計画があるのか?)
「決勝後はJ1リーグでもチームをもっとローテーションしながら、戦術も増やすことができると思います。コーチングスタッフたちとは将来どういうことができるのかということをよく話し合っていますが、決勝後にそういうことを実行できると思います」

(前節の柏レイソル戦でダヴィド モーベルグ選手がメンバー入りしておらず心配していたが、試合に出られない理由があったのか?)
「メディカル的な問題が少しありましたが、もうプレーできる状態になっています」

(名古屋のキャスパー ユンカー選手をどう攻略しようと考えているのか?)
「マリウス ホイブラーテンはキャスパー選手と非常に仲がいい選手です。彼のことをよく知っていますので、彼の止め方もよく分かっていると思います。彼らは過去にチームメートであって、お互いのことをよく分かっている選手たちです」

(序盤で公式戦7戦負けなしという成績はなかなかないと思うが、その要因をどう考えているか?)
「いくつかの要素があると思います。まず選手たちがしっかりとハードワークしています。そしてチーム全体として守備が良くなっていると思います。この前の川崎(フロンターレ)戦でも選手たちは非常に高いモチベーションでプレーしていました。そして、試合の中で難しい時間帯もありましたが、選手たちは諦めず、非常に激しくプレーしていましたし、チームスピリットが非常に良かったと思います。何かを勝ち獲りたいのであれば、不可欠なことだと思います」

(柏戦の後に興梠慎三選手が「J1リーグで4連勝できているのもみんなに監督へのおもいがあるからこそ」とも言っていたが、そういう要素もあるのではないか?)
「今シーズンは慎三を先発メンバーから外せませんね。それは冗談ですが。ロッカーの中でのキャプテングループの存在は非常に大事だと思います。大きな野心を持った良い選手がこんなにたくさんそろっていると、ロッカールームの雰囲気が難しいものになることもあります。例えば、明日のトレーニングが終わったら、移動する選手もいれば、大原に残る12人の選手もいます。選手たちは試合ではなくトレーニングしなければいけません。そしてキャプテングループがそういうところでも良い雰囲気をつくってくれていますが、そのうちの一人が慎三です。選手たちそれぞれがチームのために責任をもって行動することができていますし、私にとっても大事なことです」

(ポーランドを代表するストライカーといえばロベルト レバンドフスキだと思うが、レバンドフスキ選手との接点やエピソードはあるか?また、レバンドフスキ選手がトップまで上り詰めたことにはどんな要因があったと思うか?)
「ロベルトは本当にユニークな選手だと思います。一緒に仕事をしたことはありませんが、働いていたクラブに呼ぼうとしたことはありました。彼がポーランドの2部でプレーしているとき、まだ若かったころです。私がヴィスワ クラクフの監督をしているときに彼に声を掛けましたが、彼はレフ ポズナンに行ってしまいました。そのとき私たちは優勝しましたが、彼はレフ ポズナンを選びました。一緒に仕事をしたことはありませんが、面識はあり、話もします。彼がキャリアの中で大きく成長できた要因を尋ねましたが、驚くべき答えが返ってきました。ポーランドでも才能を見せていましたが、ドイツに渡ってからそれが大きく開花したと思います。彼はドイツに行ってやることを大きく変えはしなかったと言っていました。ただ、より細かいことに気を使うようになったということでした。よい食事、よいリカバリー、そういったことに気を使うようになり、素晴らしい結果を残すようになりました」

(2010年にボルシア ドルトムントに移籍した際には、香川真司選手がレギュラーでレバンドフスキ選手が控えで、ポーランドのメディアなども「香川選手を超えられないだろう」と言っていたが、レバンドフスキ選手が世界一の選手になったが?)
「正直、ポーランド人FWがあのような素晴らしいキャリアを築けるとは我々も思っていませんでした。ですので、レバンドフスキはサッカー界だけではなく、海外で成功したポーランド人という意味でも我々にとって重要な存在です」

(ホセ カンテ選手は90分プレーする状態にあるのか?名古屋戦で起用する可能性はあるのか?)
「次のメンバーに入る可能性はあります。ただ、現時点で90分は彼にとって長いと思います。チームに合流して全体のトレーニングをするようになってから、まだそんなに時間は経っていません。そして、こちらに来る前の最後の公式戦が12月でした。ですので、私も彼のパフォーマンスを見ながら判断することになりますが、私が我慢しながら起用することも出てくると思います」

(カンテ選手の現時点でのチームメートとの連係やフィット具合はどう見たか?)
「全体的に攻撃陣のパフォーマンスが上がってきていると思います。例えばアレックス シャルクのパフォーマンスも上がってきています。ダヴィド モーベルグは怪我をしていましたが、戻ってきてコンディションが上がってきています。カンテも早くベストコンディションになることを願っています。若手の(早川)隼平や松崎(快)、(安居)海渡なども進化していると思います」

(名古屋戦で勝利すればJ1リーグ5連勝になるが、意気込みはどうか?)
「非常にタフな試合が待っていると思います。自分たちの最高レベルのサッカーをプレーしなければ結果は残せないと思います」

(「より長い時間、ポゼッションすることができている」という話もあったが、マチェイ監督にとってボールポゼッションはどういう意味を持つのか? リカルド ロドリゲス前監督のベースを引き継いだ部分はあるのか?)
「ビルドアップはリカルド監督の強みの一つだと思いますので、ここに残していったものはできるだけ活用しようと思っています。リカルド監督のポジティブな仕事の痕跡が残っています。ただ、スタイルとしてはリカルド監督とは少し違うところがありますので、選手たちが合わせていく作業も必要です」

(沖縄トレーニングキャンプでは速く攻めることにフォーカスしていたと思うが、ビルドアップのベースはある一方で足りないものがスピードだと考えていたからか?)
「全ての面で成長していかなければいけないと思います。ロングカウンター、ショートカウンターの精度も上げなければいけませんし、ボールを持ったときのビルドアップも試合の際には相手も来ますので、厳しい状況で行っていかなければいけません。そして、速攻も大事ですが、ボールをキープする習慣も身に付けなければいけません。相手を引き出しながら、スペースをつくりながら、今よりさらに焦れずにボールを動かさなければいけないと思います。ただ、試合をするごとに、トレーニングするごとにそういったところも良くなっていますので、ACL決勝のころまでには非常にいい状態になっていることを期待しています」

(柏戦で岩尾 憲選手が最終ラインに落ちてセンターバックがワイドに開いて攻撃を組み立てていたが、柏に対しての強みを出そうと考えたのか?相手によってビルドアップのバリエーションを考えているのか?)
「いつも相手のプレスのスタイルを分析してどのようなビルドアップにするのかを考えています。相手の弱点を突くやり方をいつも考えます」

(センターバックの間にボランチが落ちるのはポゼッションを高めるが、中盤の選手が落ちることで前の厚みが薄くなる危険もあると思う。レフ ポズナンでは中盤の選手が前にポジションを取ることが多かったと思うが、その使い分けは重要視するところか?)
「レフ ポズナンでも同じようなやり方をしていました。ボランチの選手がセンターバックの間に降りたり、脇に降りたりすることはレフ ポズナンでも指示を出していました。後ろの3枚まわしではボランチが降りるのではなく、片方のサイドバックが残ってまわすこともあります。中盤の選手が1人降りてきたからといって前の厚みがなくなるということはありません。相手のファーストラインに対して3枚でまわすことによって、より良い形で相手の背後のスペースを突いたりすることができます」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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