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「我々の目標は優勝すること。まずは次の試合で、勝ち点3を取らないといけない」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 3/24)

24日、マチェイ スコルジャ監督の記者会見がオンラインで行われ、26日に浦和駒場スタジアムで行われるJリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 第2節 清水エスパルス戦に向けた意気込みを語った。

(J1リーグ5試合を終えて3勝2敗という結果だが、この結果は、マチェイ監督が当初想定していた結果と比べてどうか?)
「この状況に対して自分の気持ちは、今はフィフティフィフティという感じです。もちろんより良い結果を期待しながらシーズンをスタートしましたが、その試合の流れや状況を変えることができた場面が何度もありましたので、そこは良かったと思える部分です」

(開幕前に自身もJリーグに早く慣れていかないといけないとおっしゃっていたが、公式戦6試合を終えて、どの程度Jリーグのことをつかめた感触があるのか?)
「2試合ごとに良くなっていると思いますが、まだ時間が必要だと思います。一つ言えることは、このJリーグというのは監督の力が求められるリーグだということです。そして、それは自分にとってとても好ましいものです。

例えば、ポーランドリーグと比較しますと、ポーランドリーグの方がフィジカル的要素が求めらて、日本の場合は、より純粋にサッカー的なところが要求されてきます」

(おととい大原サッカー場にトレーニング見学にいた際、桜が咲き始めていたが、日本の桜を見てどうか?)
「桜は素晴らしいですね。特にこの大原サッカー場は、桜がグラウンドを囲んでいますので、素晴らしい景観だと思います。今は日本全国どこに行っても桜が咲いていて、本当に美しいと思います」

(ポーランドにも桜はあるのか?)
「ポーランドにも桜は少しありますが、日本のようにたくさん咲いている景色がありません。今まで見た桜で本当に一番美しいです。桜の話は聞いていましたが、実際に見ると本当に素晴らしい経験だと感じます」

(今回のYBCルヴァンカップは、2位の場合プライムステージに進出できない可能性があるが、そういう大会全体を捉えて、初戦を引き分けで終えたことに対し、今は突破するためにはどう考えているのか?)
「グループを突破したいのであれば、次の清水エスパルス戦では勝ち点3を取るべきだと思います。我々の目標は決勝に行って、そこで勝って優勝することですので、まずは日曜日の試合で、勝ち点3を取らないといけません」

(今大会の初戦の湘南ベルマーレ戦ではかなり大きくメンバーを入れ替えた。この大会をリーグになかなか出場機会がない選手にある程度任せて勝っていこうという考えがあるのか、それともこのような週末のゲームだからベストメンバーでという考えがあるのか?)
「両方のバランスを取ることが大事だと思います。通常ベンチスタートの選手たちに出場機会を与える場面がそんなに多くありません。ただ、同時に今回は週末の試合ということで、リーグに通常出場している選手たちがこの試合に出ないとなると2週間空いてしまい、試合感のところで不安が残ります。その2点のバランスを取らないといけないと思います」

(鈴木彩艶選手がU-22日本代表に選出されているため、U-21選手の先発出場義務ルールが適用されない試合になるが、例えば、GKは牲川歩見選手や吉田 舜選手にチャンスを与えようという考えはあるのか?)
「そのことは考えてます。牲川がプレーする確率が高いです。もうこれ以上は名前は出さないですよ(笑)」

(公開日の際、3バックを試していたが、あのシステムを試したいと思った理由あるいはどういうものを期待しているか?)
「公開日に練習したのが大きな間違いでした(笑)。もちろん戦い方は複数持っておくべきですし、その中にいいセンターバックがそろっているので、3バックも今後オプションとして出てきます」

(3バックをやってみた手応えについては?そして、改善点については?)
「もちろんやってみて改善点はたくさんあると感じました。それに関しては今後着手していきたいと思っています。たとえば、ハイプレスをかける場合、全く違った形になりますので、選手たちがこのシステムに慣れるのにも時間がかかると思います」

(ホセ カンテ選手が日曜日のベンチに入る可能性はあるのか?)
「まだそれに対して、私自身が答えられません。明日の練習を見てになります。明日の試合前日の練習が終わったところでカンテに関しては判断したいと思います」

(湘南戦では、ニューヒーロー賞対象の堀内陽太選手がベンチに入らなかったが、その理由を教えていただきたい。チームに帯同させて経験させる狙いもあると思うが)
「陽太はいつもハードワークをしていて、一生懸命プレーする素晴らしい選手だと思っています。そこで彼にもチャンスをどこかで与えたいと思っています。彼以外にも、(2種登録の)早川隼平も練習しています。次の試合で彼らのどちらかが入る可能性はあります」

(清水エスパルスの印象は?)
「リーグと前回ルヴァンカップの川崎フロンターレ戦でメンバーが変わっていますので、少し私もそれに対してコメントしづらいです。良いビルドアップを持っていますし、チアゴ サンタナ選手が出場すれば、ペナルティーエリアで気を付けないといけないと思っています」

(先ほど、Jリーグは監督の力がより求められるという話だったが、前回の話の際、影響を受けた監督という話で、ドイツ人のトーマス トゥヘルやユルゲン クロップの話が出たが、このドイツ人監督からどんな影響を受けたのか聞かせてほしい)
「まず彼らのチームはスペースの使い方がうまいと思います。ビルドアップのときに、その次のプレーとなる準備となるようなことを行っていますし、キープレーヤーがその重要なスペースに入っていくこともします。トゥヘルもクロップも守から攻への切り替えが速いサッカーをします。あと、ボールを持ったときに焦れないことも彼らは大事にしています。

たとえば、チェルシー対マンチェスターシティで決勝点を挙げた部分がよく象徴していると思います。3バック対ジョゼップ グアルディオラの4バックという違ったシステムでの対決でもありました。そして、その2つのシステムが対戦することによって生まれるギャップをうまく突いた得点だったと思います」

(バイエルン ミュンヘンの監督が、ユリアン ナーゲルスマンからトゥヘルになるという話は興味深いか?)
「レフ ポズナンにいたときにナーゲルスマンのバイエルン ミュンヘンからコピーしたものもあります。それは、サイドでトップ下がスペースを使うというものです。相手の左サイドバックを引き出して、そのスペースを突くというところです。リーグでその形から決勝点を挙げた試合もありましたので、私もかなり満足できたものでした」

(浦和レッズでもそういった段階にいくことを楽しみにしている)
「浦和レッズでも選手たちの特長をしっかり把握して、個々の能力を生かすような戦術を今後用意していきたいです。来た当初は、私のサッカーに選手をはめていこうとしましたが、それだけではうまくいかないと感じました。この私のアイデアはこの選手たちに合うというものを確信を持って使っていきたいと思います」

(Jリーグとポーランドリーグの比較について詳しくお聞きしたい。例えばポーランドほどフィジカル的なものが強くないので、やはりタクティカルなところでより監督としての腕の見せどころというか、工夫が問われるというふうに感じているということか?)
「ポーランドリーグでは、DFやMFのアグレッシブさというものが大事にされていて、技術のレベルは日本ほど高くありません。Jリーグでは、DFもワンタッチで相手のプレスをいなすプレーをすることができます。そういうリーグでは、監督としての能力はさらに求められると思います」

(逆にJリーグでももっとフィジカル的なものを高めた選手がほしいとか、フィジカルで押した方が相手チームを攻略できる、ブレイクできるというふうに感じたりはしないのか?)
「もちろんフィジカル的に強いチームというものも一つの狙いとして持っていますけれど、フィジカルのみになることはよくないと思います。戦術、技術、そしてフィジカル面をうまくミックスしたものにしたいと思っています。そして、選手たちもそれを理解して実行してくれていますので、常に前進しているという感覚はあります」

(選手起用に関して、リーグの5試合でほとんどメンバーを変えずに最低限の入れ替えだけで戦っているが、メンバーを固定している理由はチーム作りの最初だからなのか、それとも監督としてなるべくメンバーを固定して戦いたいからなのか?)
「プレシーズンが終わって公式戦が始まりましたけれど、ここでメンバーをある程度固定してプレーしているのには2つの理由があります。
一つは連係の部分です。プレーを自動化させるという部分を促進するためです。去年と比べて新たな要素も戦術的に増やしていますので、あまり大きく変えず似たようなチームでプレーする方がより早く慣れると思いました。
そして、もう一つの理由が36日後に迫っているACL(AFCチャンピオンズリーグ)の決勝です。この決勝に向けて、できるだけいい準備をしていきたいというふうに思っています」

(その中でも入れ替えた関根選手だったり、興梠慎三選手だったりというのは、変えるだけの理由があったということか?)
「もちろん、それぞれの変更には理由がありますけれど、それは選手たちにも言わないこともありますし、私の中にとっておきたいと思います。この前、関根選手が入ったときの状況をお話しますと、相手チームのことを考えた戦術的な変更でもありました。また、攻撃の選手はそれぞれ特長が違いますので、関根選手とモーベルグ選手の場合はまた違ったタイプですので、攻撃の選手を変えていくということは今後もあります」

(今夜は日本代表のカタールワールドカップ後の初めての試合が行われる。日本サッカー協会が2050年のワールドカップ優勝を目指している中で、森保 一監督はそのために今からでも優勝を目指していかないとというふうに話していた。浦和レッズもこれからそういうところに代表選手を送り出していくというところで、高めていくためにどういうところが必要になってくると感じているか?)
「日本代表について話をするのに、私が最も適切な人かどうかはわかりませんが、森保監督には大きなリスペクトを感じています。森保監督へのリスペクトというのは、今回のワールドカップでの素晴らしいパフォーマンスだけではなく、以前私がUAEのU-23の監督をしていたときにジャカルタで対戦しました。そのときは0-1で負けました。アジア大会での準決勝でしたけれど、今回のカタールワールドカップで日本はいい方向に向かっているということを見せることはできたと思います。
そして日本の将来の目標を達成するのに、日本が何を必要としているのかということを最も把握しているのが森保監督だと思います」

(そのためには、浦和レッズのようなクラブがタイトルを獲ることもそうだが、代表選手を出していくような基準を持って成長していくことが大事だと思う。そのために大事なことはどう考えているか?)
「招集メンバーを見ると、GKを除いたフィールドプレーヤーは4人しかJリーグから入っていません。国際レベルで見ても、非常にレベルの高い選手が日本人は多いと思いますので、Jリーグから入るというのは簡単なことではありません。ただ、浦和にも非常に興味深い選手たちがいますので、近い将来、彼らが代表に行くということを私は確信しています」

(森保監督が志向するサッカーは基本的に裏を狙っていきながら、それができないときにはしっかりボールを動かしていくというというところで、マチェイ監督が言っていることとすごく似ているところがある。そこから受けられるインスピレーションもすごく大きいと思うが?)
「そうですね。森保監督は勇敢に試合中にシステムを変えたり、ドイツ戦のときのような交代を行ったりしますので、彼の仕事、そしてパフォーマンスは常にチェックしていたいと思います」

(最後に、それに関連して浦和としてはここからACLの決勝に勝つこと、それからクラブワールドカップ、そしてACLの決勝に勝てば次のACLの出場権も得て、どんどん世界につながっていく。そしてクラブワールドカップも新しいフォーマットで多くのヨーロッパのチームが参加するような大会にもなってくるということで、そういうところで勝っていくことがクラブとしてのステータスを上げて、代表選手を送り出すことにもつながると思う。そういう野心みたいなものはスコルジャ監督の中でどう感じているのか?)
「そうですね、世界中のどの監督もクラブワールドカップで指揮を執りたいと思っていると思いますので、それができれば素晴らしいことですし、その中でさらにクラブとして前進することができればと思っています。でも、それはまだまだ先の話ですので、まずはこの日曜日の対戦相手に集中したいと思います」

(スコルジャ監督の内面を知るために質問します。一人の監督としてでもいいですし、一人の人間としてでもいいのですが、例えば人を待たせるとか、メールの返信が遅いといったような、何か許せないものごとはあるのか?)
「受け入れられないものはたくさんあります。でも、基本的に忍耐強い人間になりたいと思っています。もちろん忍耐にも限界はありますけれど、非常に答えにくい質問ですね」

(監督という仕事はやはり忍耐強くないと難しいのか?)
「もちろん監督として厳しく要求する、厳しく話すということが必要な場面はありますけれど、何かに対してすぐ反応してしまうということがあまりよくないということは経験上分かっていますので、忍耐というのは必要だと思います。
ポーランドでちょっと有名になった動画がYouTubeにあるんですけれど、それは私がレギア ワルシャワで仕事をしていたときで、レフェリーがPKを吹いてくれなかったときの私の非常にナーバスな姿です。それは11年前の出来事で、今はそういうときでも落ち着いていた方がいいというのが分かっています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「我々の目標は優勝すること。まずは次の試合で、勝ち点3を取らないといけない」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 3/24)

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