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「レッズの選手であるならば、常に高いモチベーションでプレーしなければいけません」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 3/6)

6日、マチェイ スコルジャ監督の記者会見がオンラインで行われ、カップ戦の捉え方や8日(水)19時からアウェイのレモンガススタジアム平塚で行われるJリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 第1節 湘南ベルマーレ戦に向けた意気込みを語った。

(Jリーグ初勝利おめでとうございます)
「自分にとってもチームにとっても良い時間になりました。初勝利でしたので、特に私にとっては特別な試合になりました。この初勝利はおそらく一生覚えているものだと思います。かなり難しい試合になりましたが、選手たちが最後までポジティブなエネルギーを持って闘ってくれました。本当に良い時間になりました」

(初勝利となったセレッソ大阪戦はベンチを温めていたような選手が活躍した試合だったと思うが、そういう選手たちの評価はどうか?)
「ベンチの選手はチームのパフォーマンスの中でも重要な存在です。ベンチメンバーの質がキーとなる要素だという話は当初からしています。そして出場時間が10分なのか12分なのか20分なのかにかかわらず、選手たちがポジティブな姿勢で最後まで闘ってくれたと思います。そしてそれが我々のやり方でなければいけないと思います」

(8日の湘南ベルマーレ戦からYBCルヴァンカップが始まるが、J1リーグと合わせて総力戦になるのか?それともメンバーをある程度は固定するのか?)
「新たな選手にプレー機会を与えるチャンスだとも思っています。ただ、メンバーに関してはあまり細かいことを言いたくはありません」

(J1リーグ3試合のいろいろなデータを見ると、昨季より走行距離が伸びている傾向があるが、意識的にそうしているのか?)
「これは我々がやろうとしていることです。ハイプレスをかけようとすれば、特に守から攻への切り替えのところでしっかりと動かなければいけないと思います。そしてフィジカル的なことが重要になってきますが、走行距離よりも高強度ランニングやスプリントの方が大事だと思っています。そういったデータが試合をプレーするごとに良くなってきていることもいい兆候だと思います」

(YBCルヴァンカップは21歳以下の選手を必ず1人以上先発起用しなければいけないルールがあるが、まずそのルール自体をどう捉えているか?)
「母国でも同じようなルールがあり、常にホットなトピックになっています。ポーランドではリーグでも若い選手を1人起用しなければいけません。それに同意する監督もいれば、反対する監督もいます。ルヴァンカップは若い選手を起用するいい大会だと思います。プロサッカーに若手を慣れさせる準備をするという意味ではひとつのいいやり方だと思っています」

(全体的な捉え方として、リーグを優先的に考えてカップ戦をオーディションのように使う監督もヨーロッパにはたくさんいると思うが、マチェイ監督にもそのような考えがあるのか?それとも全ての公式戦が同じレベルにあると考えているのか?)
「やり方は2つあると思います。ただ、私はこの仕事の道のりの最初のところに立っているということも考慮しなければいけません。パフォーマンスと結果を求めながらも、公式戦で選手を見ることによって、より把握することを同時に進めなければいけないと思います。そしてこの湘南戦も私にとって何人かの新たな選手を見るいい機会だと思っています。ただ、前回の試合と比べて何人代わるのかということは答えにくいので、そこはご理解ください。ただ、そういう選手たちを見る機会にはしたいと思っています」

(出場機会や出場時間が少ない選手たちのモチベーションを維持や向上について、選手たちにどう促しているのか?)
「レッズの選手であるならば、我々が注入しなくてもピッチに立っている時間は常に高いモチベーションでプレーしなければいけません。そして、そのようにやらなければいけないというルールも選手たちは理解してくれていると思います。もちろん彼らにも野心がありますので、ゲームに出ていないときは怒りに近いような気持ちを私に見せることもあります。ただ、一番重要なのは出場時間が何分であるかに関係なく、ピッチに立てばベストを尽くすということです。そしてこの前の試合でも、ベンチにいる選手たちがチームのストロングポイントになりえるということを見ることができたと思います。たとえば(安居)海渡にとっては、勝利につながるゴールを決めることによって自信が付く試合になったと思います」

(開幕戦からC大阪戦までの2週間、マチェイ監督の佇まいが慌てていないように見えた。試合後のコメントも現実を踏まえた誠実さが感じられた。気持ちに余裕があったとさえ思えたが、監督としての振る舞いを示したのではないか?)
「日本に来てからの最初の1週間、最初の1ヵ月は自分にとって非常に難しかったです。ベンチでの私の振る舞いやリアクションはとても大事なものだと思っていますし、自分がナーバスになっていない、落ち着いている姿を見せないといけないと思っています。そして実際に落ち着いている方がより良い判断を下すことができます。それがチームのためになると思います。簡単なことではありません。それは信じてください。内側では嵐のような感情が沸き起こっています(笑)」

(先ほども話題に出たスプリント回数は1試合平均175回でリーグトップになっている。マチェイ監督はなぜスプリント回数が大事だと考えているのか?スプリント数は特定のスタイルやテンポがないと出ない面があるが、目指すサッカーと関連があるのか?)
「とてもいい質問です。おっしゃる通りです。データは読み方が2通りあると思います。どの場面でスプリントが出ているのかが大事だと思います。たとえば守から攻撃へ移ったときにスプリントが出ていれば、高強度なプレーができているということになります。ただし守備のところでそのような数値が高まっているのだとすれば、自分たちのやり方がよくないという結論になります。そういった要素を改善しながら、これからさらに良くしていきたいと思っています」

(今のスタイルの話とも関連してくると思うが、マチェイ監督が影響を受けた監督や好きな監督は誰なのか?)
「好きな質問です。私のキャリアの中でもたくさんの監督の哲学に影響を受けてきました。たとえばラファエル ベニテス、イタリアのズデネク ゼーマン、トーマス トゥヘル、ユルゲン クロップから影響を受けていますし、トレーニングキャンプなども見に行きました。そして私が戦術的に一番素晴らしいと思っている監督は、ジョゼップ グアルディオラです。長年トップレベルで戦い続けています。また最近ですと昨年の夏にステファノ ピオリが率いるACミランのトレーニングキャンプを見に行き、どのように準備されているのかを見ました。私は試合を見て良いと思ったものがあれば、それをさらに知りたいと思って調べたりしますが、それは常に変化するものです」

(トレーニングキャンプも頻繁に見に行っているということか?)
「機会があれば見に行っています。特に気に知っている場所は、スペインのマルベージャです。巨大な施設があり、たくさんのチームがトレーニングキャンプに行っていますので、冬の期間、私が時間を過ごす好きな場所の一つです」

(マチェイ監督はポーランドでリーグとカップ戦をそれぞれ制しているが、リーグで優勝するチームとカップ戦で優勝するチームの違いや特長など感じることはあるか?)
「かなり大きな違いがあると思います。カップ戦の場合は慎重に、本当に気を付けなければ1試合負けると敗退ということがありえます。ルヴァンカップはグループステージを4チームで戦いますが、ポーランドのカップ戦は最初からトーナメント制で、1試合で敗退してしまう危険性もあります。カップ戦の場合は、ワンプレーで負けてしまうことがありますので、戦術的な規律を守りながら、90分間集中力を維持しなければいけません。リーグの場合は30試合以上ありますので、カップ戦よりリスクを冒しながら戦うことができます」

(日本には今週から始まるYBCルヴァンカップと天皇杯があるが、リーグとは違うカップ戦の存在意義をどのように感じているか?)
「まず我々はできるだけ多くのタイトルを獲りたいと思っています。天皇杯はACL(AFCチャンピオンズリーグ)につながりますので、我々にとって非常に大事な大会です。ルヴァンカップも大きな大会の一つですので、目標にしています」

(湘南もフレッシュな選手が入ってきて印象が変わると思うが、現時点でどのような印象を持っているか?)
「一つ我々にとって興味深い試合になると思います。今までの4バックとは違ったシステムでプレーするチームだからです。ですので、湘南に特化した、違った戦術も使っていきたいと思っています。湘南は非常にいいシーズンのスタートを切っています。ハイプレスも得意で、守から攻への切り替えもハイレベルだと思います」

(新たなピッチに送り出す選手に求めたいことは?)
「土曜日の試合でベンチの選手が良い方向性を見せてくれました。ベンチの他の選手たち、リザーブと言われている選手が彼らの姿を見て、同じようなものを見せようとすると思います。そして私にとって重要なことは、個人のパフォーマンスを見せるというよりも、チームのために闘う姿です。選手たちの協力関係を見たいと思っています」

(トレーニングキャンプから選手たちと個人面談をしてきたと思うが、全員と面談し終えたのか?)
「恥ずかしながら、個人面談はまだ終えることができていません。たとえば先週の金曜日に荻原(拓也)と面談を行いました。ピッチに立ったときのシナリオの話もしましたが、彼がそれを聞いて本当に良いゲームを見せてくれたと思います。荻原がそのような良い反応を見せてくれましたので、今後も面談した選手の良い反応を見たいと思います」

(湘南は走行距離やスプリント回数のデータは昨季から高いが、山口 智監督が3年目を迎えて、チームが成熟してきて質も上がってきていることが今のパフォーマンスにつながっている。レッズもデータの数字を質としてゴールや勝利につなげていくために大事なことは?)
「フィジカル的にその数値を残す試合は高い強度が出ているということでもありますし、その数値が相手を上回っていれば、クオリティーの面で劣るようなことがあったとしても効果的なプレーをすることができます。そして長期的に私はこのチームが90分間ハイプレスをかけ続けることを望んでいます。1、2ヵ月でできることではありませんが、チームにはその能力があると見ていますし、今見せているトレーニングでもハードワークすることを続ければ、その目標を達成できると思います」

(データには表れにくいことに切り替えの速さがあるが、判断のスピードで相手を上回るという点ではどういう現在地にいて、タイトルを獲るために基準をどのように上げていくべきだと考えているか?)
「守から攻への切り替えの瞬間、どういうことをしなければいけないかというパターンを我々は持っていますし、そのようなトレーニングも行っています。どれだけたくさんのパターンを持っていても、選手たちが判断しなければいけません。その判断の部分のトレーニングが最も難しいところだと思います。その思考、プロセスのところで早く判断することが重要になってきます」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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