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「特別な日、特別なゲームになる」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 2/16)

2月16日にオンラインで行われた会見でのコメント

【マチェイ スコルジャ監督】
(マチェイ監督の初陣となる18日のFC東京戦に向けてどういう気持ちなのか?)
「最初の試合を前にして興奮しています。私にとって新しい経験となります。また、今まで選手たちに浸透させてきたアイデアを実際にチェックする機会にもなります。私たちが準備してきた対策などが良かったのかどうかということも分かります。リーグのプレッシャーの下でプレーする選手たちの姿を見るチャンスだと思っています。そこでメンタル面が大事になると思います。それぞれ個人が強いメンタルを持って、強い集団を形成できているかどうかも見られる、非常に興味深い試合になると思います」

(先日キャプテンが発表されたが、酒井宏樹選手のどのような点を評価してキャプテンにした理由は?)
「この準備期間、選手たちを見てきましたが、キャプテンになれる能力のある選手は複数いると感じました。昨年までキャプテンだった(西川)周作も非常に良い人間性、良い性格を持っていて、非常に良いキャプテンだったと思いますが、私のチームでは常にキャプテンはフィールドプレーヤーでした。試合の最も熱くなっているところに近い、レフェリーに近い、周りをサポートするということでそうしてきましたので、GKをキャプテンにしなかった唯一の理由がそこにあります。周作自身はキャプテンのときと変わらず、ロッカールームの中でも選手たちにメンタル面で良いサポートをし続けてくれると思っています。宏樹も素晴らしい性格を持っていて良い経験を積んでいる選手であり、彼の内に秘めているパワーやエネルギーに他の選手が付いていけると思っています。そういった理由で今年は宏樹をキャプテンにしました」

(FC東京の印象は?)
「FC東京は非常に強いチームですので、私たちにとっては次の週の横浜F・マリノス戦も含め、楽なスタートではないと感じています。非常にタフな仕事が待っています。FC東京は組織がしっかりしていて、個の能力も高く、特に前線のアダイウトン選手やディエゴ オリヴェイラ選手などが危険な存在だと思いますので、彼らをしっかり止めなければいけないと思います。またチーム全体としてもよい印象を持っています。しかしどのチームにも弱点はあると思いますので、私たちが適切な戦術を使い、準備してきたことを実行したいと思っています。難しい試合だと思いますが、ポジティブな気持ちで臨みたいと思います」

(勝敗を分けるポイントについてどう考えているか?)
「まずチームワークが大事だと思います。組織的で整ったチームと対戦するときは特にその部分が大事だと思います。しっかりとゲームコントロールができればと思っています。相手は非常に強力なカウンターを持っていますので、攻撃中もそこを警戒していきたいと思います。チーム全体の連係が必要です。選手それぞれのパフォーマンスを連動させることができればと思います。この試合が終わったところで私がジャッジしたいポイントがそういったところだったりします。また、闘う姿勢も必要です。しっかりとチームスピリッツを持って、ゲームの状況がどうであれ、途中経過がどうであれ、それは関係なく、良い時間帯でも悪い時間帯でも常にポジティブなエネルギーを発揮し続けながら、その次のプレーのことを考え、いかにゴールを取るかを考え続けることが必要だと思います」

(試合に臨むときに自分たちの良いところを出したいということと、相手がこういうチームだから自分たちがこういうふうに対応しなければいけないということは、どれくらいのバランスで考えているのか?)
「我々はこの道のり、プロジェクトの始まりのところにいると思います。ですので、少し忍耐や我慢が必要な時期でもあると思いますが、最終的にはそのバランスを見つけるところに行き着きたいと思います。私がチームに今、浸透させているアイデア、そしてJリーグで何が要求されるのか、またレッズの選手たちが持っている能力、そういう部分を日々のトレーニングの中で見ていますが、試合が始まれば実際にそういうところをより把握できると思いますし、その知識がより良いマネジメントにつながると思っています。結果を残したというなかで、そういうところも見ながら、賢く行動したいと思っています。しっかりと周りにも目を配り、私自身がJリーグに順応しながらアイデアを出していきたいと思っています。このチームにアドバンテージを与えるだろうというアイデアは持っています」

(先発メンバーはそのときに一番良い11人を選ぶのか?それとも交代なども加味して90分トータルで考えていくのか?)
「試合全体を考えてメンバーを決めていますが、選手のコンディションを見ながら、試合の流れを予測しながら選ぶことになります。11人でスタートしますが、その後のことまで考慮しています。FC東京戦はまだ2つのポジションの先発メンバーが確定していません。明日のトレーニングを見て最終的に決めたいと思っています」

(Jリーグを戦う上でシーズン全体として大切にしたいと考えていることは?)
「シーズンを通じて安定したプレーと効果的なプレーを発揮し続けることが大事だと思います。夏に長いブレイクのないシーズンは私にとって初めてですが、長いシーズンの中で選手たち全体のマネジメントもしていかなければいけないと思います。ただ、リーグだけではなく他の大会もありますので、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)決勝を含めて、多くの選手で戦っていければと思っています。トップレベルを維持し続けるのは大変なことですが、不可能ではないと思います。クラブには非常にプロフェッショナルなメディカルスタッフがいて、トップレベルのコーチングスタッフもいます。彼らは全員が毎日、一生懸命ハードワークしてくれていますので、私もその姿に良い驚きを覚えています。彼ら全員で選手たちをしっかりサポートして、できるだけコンディションをキープさせられるようにしていきたいと思っています。もちろん波もあると思いますので、パフォーマンスが少し低下する時期があったとしても自然だと思います。ただ、そういう時期を最小限に抑えることが目的です」

(選手との個人面談の中で「無人島に2人連れていくなら誰?」というユニークな質問があったと聞いたが、その質問の意図は?また他にどんな質問があったのか?)
「選手と2人で話した私たちだけの中の話がこのようにメディアに出ていることに驚いています。というのはジョークです(笑)。選手についての知識は私の中でキーになる要素だと思っています。ですので、個人面談でどのような選手であるかだけではなく、どのような人間であるかを把握することも大事だと思っています。非常に面白い体験となりました。選手たちは非常に賢いですし、教養があって素晴らしいと思います。サッカーだけではなく、多くのトピックについて話ができたことはうれしいです。まだ何人か面談できていない選手がいますが、今後も続けていきますし、同じ選手とも今後も面談していきたいと思っています。2回目の面談のときはお互いのフィードバック、私からの要求や期待であったり、選手たちがどういう気持ちでいるのかということを聞き出していきたいと思っています。私にとって選手との関係は大事なものだと思っています」

(無人島の質問はどういうことを聞きたかったのか?)
「私の中では非常に大事な質問です。選手同士の関係、チームの構造が見えてきます。たとえば多くの人に名前を出された選手がいれば、その選手はチームの中でも大事な存在だと思いますので、非常に興味深いやり取りでした。即答だった選手もいれば、少し時間をかけてじっくり考えてから答える選手もいましたので、面白かったです。しかしこれはあくまでも個人面談なので、その内容のほとんどは私と選手たちの間のものではあります」

(J1リーグで勝ち点や得点数、失点数など目標にしている数字はあるのか?)
「もちろん勝つために、勝ち点3を取るために東京に向かいます。しかしそれと同時に、チームパフォーマンスとチームスピリッツが非常に大事になってきます。苦しい展開であっても最後まで闘う姿を見たいと思っています。一つひとつの球際に一生懸命挑み、試合が終わるまでゴールを求め続ける、90分間の戦いを見たいと思っています」

(開幕戦は34分の1に過ぎないという捉え方なのか?それとも34分の1よりも大きい価値があるという考え方なのか?)
「自分が監督として、個人としてこの試合は特別だと思っています。特別な日、特別なゲームになると思っています。ポーランドのときも同じでしたが、初戦は常に記憶に残るものであり、FC東京戦は自分の今後のキャリアの中でも日本での初戦という位置付けで私の記憶の中に強く残るものだと思っています。そこで良いスタートを切ることは大事ですが、チームとしては長いシーズンの中で良いパフォーマンスを維持することが大事だと思っています。リーグのプレッシャーの下での選手の姿を見られるので、それを見た上で今後どうするかということも考えられる試合になります」

(相手を分析する上で重要視していることはあるか?)
「ゲームの各場面を分析することが大事ですが、たとえば相手のビルドアップの分析は大事です。どのように我々がハイプレスをかけるかということを考えるためです。また、切り替えも重要です。それは攻から守、守から攻の切り替えのところで早く反応することができればアドバンテージをつくることができますので、ゲームの中でもそういった瞬間は大事だと思っています」

(監督には先生や大学の教授、父親、軍曹や将軍のようなタイプがあると思うが、マチェイ監督は自身がどのようなタイプだと思っているか?またどのようなタイプであろうと思っているのか?)
「私にとって最も難しいタイプの質問です。自分自身について語ることになります。しかし頑張って答えてみたいと思います。自分の仕事のスタイルは、先ほどおっしゃったようなタイプが少しずつ入っていると思います。状況によっては民主的に物事を決めたり、状況によっては少し厳しい姿勢を持っていたり、選手にとって父親に近い存在として接することもあれば、先生や教授のように接することもあると思います。常にどれかの状態にあるのではなく、その全てがミックスされたような感覚です。その状況によって変わっていくということもあります。私にとって大事なことは、常に選手やスタッフとコンタクトを取りながら意見を聞くことです。そのようにして集めた情報を分析し、生かしたいと思っています。私自身、監督として仕事をし始めたころは自分が言っていることが常に正しいという姿勢で仕事をしていましたが、それではうまくいかないということに気付きました。周りのサポートを受けることの重要性を今は感じています。選手たちも昔と比べれば物事の道理、進め方を分かっていますし、より賢くなってきていると思いますので、選手たちからの要求も高まっています。しっかりと選手やスタッフから話を聞きながら、チームにとって何がベストなのかを考えていきたいと思っています」

(日本だとトップ下と言われるポジションはゲームメークやアシストを求められているが、マチェイ監督はフィニッシャーとしての役割も求めていると思う。実際にマチェイ監督がトップ下、10番のポジションに求めていることはどんなことか?)
「私の4-2-3-1というフォーメーションの中で10番の選手はキープレーヤーだと思います。攻撃でも守備でも重要な選手です。特に攻撃では今までの私のチームのトップ下の選手は、多くのゴールとアシストを記録していますので、レッズでも同じことが起きることを願っています。ここの選手は攻守にわたってバランスを保つという責任を背負っています。たとえば攻撃のときは速攻でカウンターを仕掛けるのか、じっくりとポゼッションするのかという判断も下さなければいけないので、そういった感覚での読みが必要になってきます。そしてレッズの選手を見ますと、そのような能力がある選手がいると思っています。たとえば(小泉)佳穂やトモ(大久保智明)は適していると思いますし、プレシーズンの中でアレックス(シャルク)や(安居)海渡、ブライアン(リンセン)なども試してきました。ですので、相手や自分たちが必要とすることによって、多くのオプションがあると思っています」

(レフ ポズナンではジョアン アマラウ選手やミカエル イシャク選手がいい関係でゴールに直結するプレーをしていたが、そういう働きをレッズの選手にも期待できるという実感はあるのか?)
「アマラウは私が指揮していたレフ ポズナンでは10番のポジションで成功を収めた選手です。しかし、ここはJリーグであってポーランドリーグではありません。リーグ自体も違いますので、10番に要求されることも少し変わってくると思います。そしてその比較をすると、Jリーグの10番の方がさらに難しい役割だと思っていますが、最終的にレッズの10番に満足できると私は思っています」

(マチェイ監督の教え子であるヤクブ カミンスキ選手がFIFAワールドカップカタール2022に出場したが、そのときのおもいや彼のような選手がレッズから育っていくにはどんなことが必要か?)
「ワールドカップに出場するのは簡単なことではありません。非常に要求の高い代表に入り、そこからワールドカップに行かなければなりません。カミンスキはレフ ポズナンで非常にハードワークする、性格も非常の良い選手でした。トレーニングが終わった後、いつも居残りでトレーニングを続けたいと要求してきました。トレーニングに対しても、ゴールに対しても非常にハングリーな姿勢を持っていました。そのように、成長に対してハングリーであることが大事だと思っています。そして浦和レッズの若い選手の中にも、非常に興味深い存在がいますので、彼らが今後、ワールドカップに向かっていく道のりを歩んでもらえればと思っています。次のワールドカップでは1人とは言わず、複数の浦和レッズの選手に戦ってもらいたいです」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「特別な日、特別なゲームになる」マチェイ スコルジャ監督(定例会見 2/16)

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