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マチェイ スコルジャ監督「5つ目のリーグ優勝を日本で果たせれば」

28日、沖縄トレーニングキャンプ18日目のトレーニング終了後にマチェイ スコルジャ監督が記者会見を行い、メディアからの質問に答えた。

【マチェイ スコルジャ監督】
「(日本語で)こんにちは」

[質疑応答]
(日本に来て最初のトレーニングキャンプだったが、チームに伝えたいことは伝えられたのか?)
「みんなで一緒にトレーニングする最初のところがこのトレーニングキャンプであり、非常に大事な時期です。その中で私は選手たちのことを観察し、彼らのことを知っていくと同時に、私がどういうサッカーをしたいのか、どういうことをここに植え付けたいのかということの全体的なイメージを持ってもらうことをしていました。徐々に選手たちへの指示も増やしながらチーム作りをしていますが、チームでやりたいことを考えると、まだ途中段階ではあります」

(序盤のうちにプレッシングの仕方を切り取ったトレーニングをしていたと思うが、まずは昨季のチームから変えたいことに取り組んだのではないか?)
「日本に来る前にレッズの映像をたくさん見て、いろいろなアイデアを準備してきました。その中の一つにハイプレスの回数を増やしたいということがありました。ですので、早い段階でハイプレスをかける際のルールを選手たちに伝えました。最初の何週間かは守備からスタートしようと思いましたので、ハイプレスだけではなく、自陣での守備のトレーニングもしてきました」

(全くゼロからスタートしたということはないと思うが、昨季までのものをどう生かそうと考えているのか?)
「リカルド(ロドリゲス)監督の非常に良い仕事を感じることができます。良いところは残していきたいと思っています。そのためには日本人コーチや日本人スタッフとの情報交換も大事になってきます。日本人コーチも非常にプロフェッショナルであり、素晴らしい方たちで本当に良いサポートをしてくれています。昨年のチームのイメージを私がつかむため、そして良いものを残すために彼らとの情報交換が大事になってきます」

(レッズの映像をたくさん見たということだが、指揮を執る前の印象と執ってみてから感じた能力にどれくらい差があったのか?)
「全体的には指揮を執る前の印象どおりです。新しい監督が来ることによって緊張感が高まり、その中で選手たちが自分をアピールしたいという状況ではあります。ですので、もう少しナーバスになる状況もあると思います。しかし、私とチームの関係も私自身が日々落ち着いて見ることができており、自信を感じることもできていますが、選手たちも同じような気持ちだと思います」

(マチェイ監督からクラブや選手に対するリスペクトを感じるが、その辺りは監督として大切にしていることではないか?)
「リスペクトは大事です。私は常に選手たちと良い関係を築こうとしています。そしてお互いに敬意を払い合うという関係は私が仕事をする上での大事な要素です。そして選手たちを見ると、本当に日々全力で頑張っていると思います。全てが順調ではなく、うまくいかないこともありますが、それはコミュニケーションの問題であったり、相互理解が少し足りなかったりするところからのものです。特に初期のトレーニングでうまくいかないことが何度かありましたが、それは私の説明の仕方がよくなかったと思っていて、それは私の改善点だと思っています。より分かりやすくするために、ビデオで説明したりしています」

(マチェイ監督だけではなく、3人のポーランド人コーチ、ラファル ジャナスコーチ、ヴォイテク マコウスキコーチ、ヴォイテク イグナチュクフィジカルコーチからもクラブや選手へのリスペクトを感じるが、彼らはマチェイ監督にとってどんな存在なのか?)
「3人のポーランド人コーチが来ています。ラファコーチは攻撃担当、マココーチは守備担当という役割があります。テックコーチはフィジカルコーチとして石栗(建)フィジカルコーチのアシストをしています。コーチングスタッフの中にもスモールチームができていて、たとえばラファは池田(伸康)コーチと一緒に仕事をしていますし、マコは前迫(雅人)コーチと一緒に仕事をしています」

(コーチに対する信頼感も感じるが?)
「そのとおりです。もちろんです」

(ポーランドでは国内ナンバーワンの監督、ポーランド代表監督候補という声もあった。そういう方がなぜ浦和レッズを選んだのか?浦和レッズや日本で指揮を執ることはキャリアの中でどのような位置付けなのか?)
「Jリーグには常に興味を持っていました。特に戦術面です。ですので、レッズから連絡があったとき、今がトライする良い時期だと思いました。ポーランドリーグとJリーグでは全く別世界だと思っていましたので、自分にとっても大きなチャレンジ、厳しい環境に行くことになるとは認識していました。私も軽く『いいね、すぐに行こう』と思ったのではなく、映像をたくさん見て、自分の力でこのチームをさらに良くできるかどうかを考えました。日本の文化や日本の組織についての話もたくさん聞きましたが、実際にやってきて、トップレベル、最高のものだと思っています。このチームの映像を見て、いろいろなアイデアを持ってきて、それを実践しているところですが、トレーニングキャンプが終わったタイミングでトレーニングやトレーニングマッチを細かく分析し、どのアイデアがうまく浸透していっているのか、どのアイデアがこのチームに合っているのかというところを見ていきたいと思います。場合によっては、私がやろうとしていたことがこのチームに合わないので別のことをやらなければいけないということに関しても、オープンな姿勢でいたいと思います。私は常に優勝を目標に仕事をしています。ポーランドでは4回リーグ優勝することができましたが、5つ目の優勝を日本で果たせればと思っています」

(昨年まで率いていたレフ ポズナンのサッカーをそのままやろうとしているのではなく、選手たちを見ながら生かそうと考えているのか?)
「レフ ポズナンでやっていたことと同じルールを持ち込んできますが、Jリーグに合わせていくところが出てくると思います。明日はJ1リーグの非常にいいチームであるサガン鳥栖との対戦になりますので、自分たちがトレーニングキャンプで取り組んできたことを試す絶好の機会だと思っています。ただし、このプレシーズンで私たちが取り組んできたことが実際にどうなのかということは、公式戦が始まらないと分かりません。観客が入っているスタジアムという環境で、違った緊張感の中で何試合か戦った上で、もう一度分析したいと思っています」

(オープンな姿勢ということでは、沖縄トレーニングキャンプは全日程を公開していたが、大宮アルディージャとのトレーニングマッチには多くの他のチームの関係者が見に来ていたことについてどう感じているか?)
「トレーニングキャンプまではオープンにしてきましたが、浦和に戻ってからのトレーニングマッチは非公開になります。そこでより細かいところを調整したいと思っています」

(かつては中東のチームを率いたこともあると思うが、日本で驚いたことはあるか?)
「日本にはきっちり仕事をするという雰囲気があります。日本の方は本当に細かいところまで準備しています。そういう日本ですが、選手たちには想像力を使う余地も残してあげたいと思っています。それぞれの個人を見せる場面も必要だと思います。そのバランスをうまく見つけたいと思っています」

(トレーニング開始15分前までにピッチに来るルールを撤廃したのは日本人の特性が影響しているのか?)
「そのとおりです。規律を守ることが分かりましたので(笑)」

(トレーニングキャンプを通して選手たちの名前や顔、キャラクターなどは把握したか?)
「就任会見のときはチームのことを大きなミステリーのように感じていましたが、今はより詳しく彼らのことを把握しています。長期のトレーニングキャンプで共同生活を送り、トレーニングやトレーニングマッチを行ってきた中で、選手たちのプレーだけではなく性格についても分かってきました。選手たちとの個人面談を進めていますが、まだ面談していない選手が9人残っています。埼玉に戻ってからも続けたいと思っています」

(キャプテンは個人面談が終わってから決めるのか?)
「開幕前の良きタイミングで決めたいと思っています。キャプテンを選ぶまでもう少し自分に時間を与えているところです」

(トレーニングキャンプもほぼ終わりになったが、1日や半日トレーニングを回避する選手はいても、長い期間離脱する選手がほとんどいなかった。レッズのトレーニングキャンプをずっと見てきて、ここまで怪我人が少ないトレーニングキャンプは初めてだと記憶しているが、何か理由はあるのか?)
「メディカルスタッフが非常に良かったです。フィジカルコーチたちも一回ずつのトレーニングの量や強度を分析しています。それを元にトレーニングメニューを作っていますし、リスクが高い選手がいればボリュームをコントロールしています」

「(日本語で)ありがとうございます。お疲れ様です」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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