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2022年を締めくくる最終戦。過去から学び、未来を見据え、今に全力で臨む選手たちのおもい



11月5日(土)14時から埼玉スタジアムで行われる、明治安田生命J1リーグ 第34節 アビスパ福岡戦【MATCH PARTNER 三菱自動車】。天皇杯の前年王者として臨んだ2月12日のFUJIFILM SUPER CUP 2022 川崎フロンターレ戦から9ヵ月弱が経ち、浦和レッズは2022年最後の公式戦に臨む。1年の締めくくりとなる試合を控え、選手たちは何を思うのか。

【西川周作】

2年ぶりにキャプテンとしてシーズンを戦った西川にとって、今年は成長を実感できた1年だった。あらゆる経験を重ねた36歳の選手が、自他共に認める目に見える成長を果たした。西川を成長させたのは、自身の努力はもちろんのこと、リカルド ロドリゲス監督であり、ジョアン ミレッGKコーチであり、一緒に戦った仲間、ファン・サポーターだった。その感謝の気持ちを最終戦のピッチで表現するつもりだ。

「リカルド監督には本当に感謝の気持ちしかありません。自分を一度先発メンバーから外し、自分を見つめ直す時間を与えてくれたのもリカルド監督でした。あの経験があったからこそ今年は最初から危機感と緊張感を持ちながら戦えました。最後の1試合はリカルド監督だけでなく、ファン・サポーターの方々にも感謝の気持ちを届けたいですし、勝つしかないと思っています。『来年もこういう試合を毎試合できたらいいよね』と思ってもらいたいですし、『これだけできるんだぞ』という姿を見せたいです。

今年は成長を実感していますし、今までの自分とは違う感覚で1年間闘ってこられました。考え方もプレーも変えられたのはジョアンコーチの存在が大きいです。最終戦が終わって、『あのプレーがジョアンコーチの教えです』、『あのプレーが今年の成長です』と言えるようなプレーをしたいです」

【伊藤敦樹】

伊藤は、表情を曇らせていた。2021年にリカルド監督の就任とともにレッズに加入し、プロ1年目の公式戦初戦から先発フル出場すると、この2年間の公式戦全105試合中94試合に出場した。自分を起用してくれた監督。だから落ち込みもしたが、気持ちを切り替え、最終戦を闘う。

「今の自分があるのはリカルド監督のおかげでもあります。1年目の初戦から使ってくれて、いいときも悪いときも使い続けてくれました。結果を出せなかったからこその結果だと思いますし、試合に出ていた自分にも責任があります。監督が代わることはプロになってから初めてのことですし、悲しくてさみしい気持ちです。

最後は勝って終わりたいです。最後の公式戦ということで特別な感覚ですが、勝利に向かって戦うことは変わりません。このメンバーでできる最後の公式戦ですし、結果にこだわりたいです。ファン・サポーターの方たちもストレスを溜めてしまう試合が続いているので、申し訳ないと思っています。みなさんにも闘う姿勢、気持ちをしっかりと見せて最終節は終わりたい。見ているみなさんに楽しんでもらえる試合をしたいです」

【小泉佳穂】

1つの区切りとなる今季最終戦。そして現在のメンバーと、リカルド監督の下でプレーするのは最後の試合。ただ、小泉は「いつも通り」試合に臨むことを強調する。さまざまな気持ちを抱えながら、そしてそれがプレーに影響することも自覚しながら、努めて「いつも通り」に準備する。それは小泉の今年の成長でもある。

「今シーズンは試合に向けていい準備をするということをやり続けてきたので、そこはどんな状況になっても変わりません。リカルドの件が発表されて、期するものはありますし、最終節だから悔いの残らないようにしようという気持ちは当然あります。ただ、やれることをやる、その選択肢は変わりません。

今シーズンはいつ終わっても悔いがないようなメンタリティーや準備で試合に臨めてきました。プラスアルファの力は準備の段階で出るものではなく、試合に入って出るものです。ピッチに入れば『最後だから』、『応援し続けてくれたファン・サポーターの方々のために』という気持ちは出るでしょうし、今までもそういう経験は数え切れないくらいありました。でも準備の段階ではありません。そういう気持ちは今年の成長だと思っていますし、ようやくプロらしいメンタリティーを手に入れてきたと思います。そういう姿を最終戦でも見せたいです」

【岩尾 憲】

岩尾にとって、レッズでの1年目はさまざまなことを考えながら戦い続けた1年だった。期限付き移籍であることも加入1年目ということも考えから取り払い、どうすればチームが良くなるかと考え続けた。力は尽くしたつもりだった。だからこそ、この結果を受け止めなければいけないと考える。そして今年の公式戦最終戦で、その『生き様』を見せたいという。

「自分がなぜここに呼ばれたのかは1年を通して分かりましたし、監督から求められていること、クラブから求められていること、いろいろな要素で力になれなくてこういう結果になったと思います。自分の力のなさ、影響力のなさ、それをしっかりと受け止めなければいけないと思います。それでも自分なりに思考しながら進んできた1年でしたし、しっかりと自分の足で進めるスピードで取り組んだ結果ですので、そこに関しては受け止めなければいけません。

最終戦では今自分にできることをしっかりと発揮したいです。僕を応援してくれるファン・サポーターの方々もいると思いますし、1人でも僕のサッカーを観に来てくれる方がいると思っています。そういう方々に向けて、自分の今年最後の生き様を表現したいと思います」

【大久保智明】

大久保にとって、2022年は成長を実感した1年だった。J1リーグ戦の出場数は18試合から22試合と大きな変化はなかったが、先発出場数は6試合から12試合と倍増。だからこそリカルド監督の監督職解除も含め、思うような結果を出せなかったことへの責任を痛感している。ただ、最終戦も成長を目指し、リカルド監督への感謝を伝えるべく、全力で臨む。

「個人としては成長できた1年でした。強度は出せるようになりましたし、上下動のスプリントを繰り返したり、走り切れたりするようになりました。以前よりも自分ができる幅とチャンスメークするパスは増えたと思います。成長できたのは、2年目でプロの舞台に慣れたこともあるでしょうが、自分がやらなければいけないという自覚が大きくあったと思います。自分はできるんだ、という自信が積み重なってきた感覚です。そしてリカルド監督は、全くメンバーに関われない立ち位置からここまで成長させてくれた監督です。

1試合1試合が個人として上に目指すチャンスですし、自分の力を証明できるチャンスだからこそ、モチベーションは高いです。どんなときも100パーセント自分ができることをすることがプロだと思います。そこは変わらず準備して、最終戦もチームのためにしっかりとやるべきことをやります。成長させてくれた自分をリカルド監督のもとで見せる最後の試合ですし、いい形で締めくくりたいです」

【宮本優太】

『FIFAワールドカップカタール2022™』の日本代表にも選出された、日本最高峰の右サイドバックである酒井宏樹は、累積による出場停止で福岡戦を欠場する。それによってチャンスが巡ってくるかもしれない選手の1人が、宮本だ。プロ1年目は、「一番高い壁」に挑み、越えるには至らなかった。後悔する瞬間もあった。だが、その経験を含めた成長の結果を、最終戦で発揮しようと奮起している。

「僕が前に出たのは(9月14日の明治安田生命J1リーグ 第26節)セレッソ大阪戦でした。僕のミスから失点して負けて、チームの流れも崩してしまったと思っています。セレッソ戦では絶対に勝たなければいけないと思い、変に慣れないことをしてしまいました。僕がJ1リーグでデビューした(2月26日の明治安田生命J1リーグ 第2節)ガンバ大阪戦のころと比べて、やれることも増えましたし、リカルド監督が最後の試合に使ってくれるなら、その期待に応えなければいけないと強く思います。変に気を張り過ぎず、自分ができることを明確にもって、一つひとつやっていきたいです。

自分の長所は走れるところですし、90分間走ることはもちろんですが、1年間アシストにこだわってクロスのトレーニングも居残りでやってきましたし、カットインからのシュートも平川(忠亮)コーチに付き合ってもらいながら取り組んできました。自分の良さとしてゴール前まで行けるということが分かったからこそ、最終戦でゴール前の質が成長したところを見せたいです」

【江坂 任】

昨年は夏に加入して攻撃の中心として活躍し、今年も公式戦初戦となったFUJIFILM SUPER CUP 2022 川崎フロンターレ戦で2ゴールと鮮やかにシーズンをスタートさせた江坂。しかしシーズン後半戦は出場時間が減り、「自分の出来には満足できない」結果となった。だからこそ脳内を巡るのは、応援してくれた方々へおもいだ。

「もちろん僕らも最後に勝って終わりたいです。でもそれ以上に、ファン・サポーターの方々が気持ちよく終われるかが大事だと思います。ファン・サポーターの方々の応援は力になりますが、ピッチでは僕たちしかプレーできませんし、福岡戦が終われば3、4ヵ月も次の公式戦を待たないといけません。そういう状況で勝って終われるかどうか。しかもホームです。ファン・サポーターの方々にしっかりと勝利を届けたいです。順位としては気持ちよく終われませんが、来季も応援したいという気持ちを少しでも高めてもらえるように、来季を期待できる終わり方をしたいです」

来年は新監督を迎えて戦うことが決まった。このチームで戦う、最後の公式戦。満足のいくシーズンではなかったかもしれないが、選手たちは過去から学んだ。そして浦和レッズとしての真価を発揮し、栄光をつかむ未来へ向かうべく、今に全力で臨む。

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

~THE LAST~
11月5日(土)明治安田生命J1リーグ 第34節 vs アビスパ福岡【MATCH PARTNER 三菱自動車】(14:00キックオフ・埼玉スタジアム)

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