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「チームの強さを見せ、さらに闘えるチームにしていきたい」リカルド ロドリゲス監督(定例会見 10/21)

10月21日にオンラインで行われた会見でのコメント

(今年の公式戦はラスト2試合で勝利することや1つでも上の順位を目指すことは前提だと思うが、チームとしてどんなテーマで戦いたいと考えているのか?)
「全く違った2試合になると思っています。横浜F・マリノスはポゼッション率が高く、彼らからボールを奪いにくい試合になると思います。前線にも能力が高い選手がいて、ハイプレスをかけてくると思います。アビスパ(福岡)はより待ち構える姿が想像されますので、こちらがボールをキープする時間が長くなるかもしれません。

シーズンの最後でしっかりとチームの強さを見せたいと思います。勝ち点3をそれぞれの試合で目指しながら戦っていきたいと思いますが、選手たちを見ると、たとえばブライアン(リンセン)はフィジカル面をもう少し上げることができると思います。トレーニングで決めているゴールを試合では決めきれなかったりしました。状態がいい選手でしっかりとゲームプランを立てて、このチームの強さをお見せしたいと思います」

(少し早いが今シーズンを振り返ると、難しいことが多かったシーズンだったと思うが、あのときにああしておけばよかったという後悔はあるか?)
「今シーズンはさまざまな困難があり、自分たちではコントロールできない難しさもあったと思いますが、1つこうしておけばよかったと思うことは、5月はチームのバランス、攻守のバランスを考え過ぎて引き分けが多くなってしまったことです。その後に中盤の形を変えて4-3-3にしたところ、チームが良くなっていきました。3試合、4試合早く気付いていれば、引き分けを勝利にもっていけた試合もあったと思います。そうすると勝ち点が8ポイントから10ポイントくらい違っていて、より上位にいてACL(AFCチャンピオンズリーグ)出場権も狙えたと思います。(ダヴィド)モーベルグを含め、外国籍選手の順応期間もちょうどそこに重なっていたということもありますが、それでもより早くその形に移せたと思います。補強も少し不運なところがあり、選手たちが望んでいた時期に来られなかったということもあったりしました。また、チームの状態が良いときに二度、新型コロナウイルス感染症の陽性判定者が多く出て、その影響もありました。ACLの激しい戦いでフィジカルでも気持ちのところでも消耗して、さらに感染も相まってACL後の苦しんだ時期もありました。私はこのように常に改善点を探しています」

(昨日、アイントラハト・フランクフルトとのパートナーシップ締結が発表されたが、リカルド監督はどのような未来を期待しているか?)
「競技面その他さまざまなところで強化されると思います。11月16日の親善試合もいい影響があると思います。前回、パリ・サン=ジェルマンと対戦しましたが、世界の中でも高いレベルのチームと戦うことによって、自分たちの現状を知ることができます。競技面でもそのようにさまざまなことができますし、私が関わっていないところでもクラブの中でいろいろと提携できると思います」

(西野 努テクニカルダイレクターがタイを訪問しているという報道があったが、同じくパートナーシップを締結しているムアントン・ユナイテッドとの関係にはどんなことを期待している?)
「同じようにさまざまな交流ができると思います。たとえば若い選手がタイに行ってトレーニングすることも考えられますし、ムアントンで活躍している選手を見ることもできます。また、トレーニングキャンプをタイで行ったり、どこかで親善試合を行ったりということは競技面でできることだと思います」

(タイからの補強もありえるということか?)
「可能性としてはそういうことも考えられます」

(横浜FM戦は相手の優勝が懸かっている、福岡戦は現状では相手の残留が懸かっているが、こういう状況ではさらに難しい状況になると思う。技術面はもちろん、気持ちの面を高めていかないと難しい試合になると思うが、どう考えているか?)
「この中断での何日かのオフの後、集合したときに選手たちに最初に言ったことがそのことです。相手は優勝や生き残りのために全てを懸けて戦う状況です。その難しさがありますので、我々も気持ちの面で彼らに劣らないくらい強く行けるように準備していきます」

(あくまで数字の面で見ると、昨年の順位は6位、今年は優勝争いが必須条件だったと思うが、現状を見ると昨年の順位に到達できるかどうかも危うい状況となっている。先ほどの話のように残り2試合も厳しい相手との対戦となるが、昨年の順位を下回った場合のことをどう考えているか?)
「全体を見ることが重要だと思います。これから説明することは言い訳ではなく、現状をコメントしているものです。今シーズン、トレーニングが始まったとき、キャスパー(ユンカー)が少し遅れて合流しましたので、FWとして登録されている選手は木原 励のみでした。それから選手たちも少しずつ合流していきましたが、その後に日本で倒すべきチームだと思われる川崎フロンターレとFUJIFILM SUPER CUP 2022で対戦し、優勝することができました。その直後に新型コロナウイルスの陽性判定が何人かに出ましたが、外国人が少しずつ合流し、チームの状態が良くなり、ACLの決勝進出を決めることができました。その後にまた陽性判定が出て、そこから回復して現在に至るというところです。J1リーグでの順位は昨年より低いところにいますが、シーズン全体を見ると、タイトルを1つ獲り、ACLでも決勝まで行くことができた、補強が遅れながらも戦い続けた今シーズンだったと思います」

(その話は毎回聞いているが、新型コロナウイルス感染症の影響でうまくいかなかったということか?)
「今季は補強した選手たちの来日が遅くなったり、新型コロナウイルスの陽性判定が出たり、先ほど説明した引き分けが多い時期により攻撃的に戦った方がよかったということがあったりしましたが、6月から8月は非常に良かったと思います。クラブにも要求されていたプレースタイルを植え付ける、チームを若返らせるということをお見せすることができたと思います。その後、ACLがあり、また新型コロナウイルスの陽性判定が出たという説明をしましたが、このようなさまざまな困難な状況がありながら、プレーの内容としても昨季より向上させることができたと思います。また、今シーズンはさまざまな時期に加入選手が来て、彼らを順応させながらACLを含む5つの大会を戦いました。ですので、新型コロナウイルス感染症の陽性判定が出たからだけではなく、さまざまな要因があったと思います」

(FW陣が充実してきて、全員のコンディションがいいと誰をベンチに置くか難しいくらいだと思うが、現在地をどう見て、どのような起用プランを立てていきたいか?)
「非常に難しいテーマです。みんないい選手ですし、みんながプレーしたいと思っている、そしてみんなが強い気持ちを持っていますので、誰をスタートさせるのか、誰をベンチに入れるのかといういい悩みを抱えています。選手がいないという悩みではありませんので、いい状況だと思います。ただ、私が常々言っているように、メンバーは選手自身が決めると思っています。ゲームプランや選手の組み合わせ、プレースタイルでチームにとって適切な選手など、いろいろなことを見なければいけませんが、チームが機能することを考えないといけないと思います。場合によっては、個で比べれば能力が高いと思われる選手がベンチにいて、そうではない選手がスタートすることもあると思います。それは個人の能力では少し劣っていても、この選手がプレーした方がチームとして機能するということがあるからです」

(残り2試合でタイトルを狙う力があることを示してシーズンを終えることが大事だと思うが、リカルド監督が理想とするタイトルを獲るチームの基準から見た現在地と、もう少しここを伸ばしていけばタイトルを獲れると感じるところは?)
「私は、優勝はプロセスであると思います。それは補強から始まると思います。たとえば8人の選手を補強して8人が成功するとは限りません。そこからスタートし、チームにスタイルやアイデンティティーをしっかりと植え付けて、プレー面だけではなくメンタル面でも団結が必要だと思います。現在、そのベースはできていると思っています。中にはコンディションをさらに上げなければいけない選手もいますが、選手がそろっている状況です。さらに質を上げるプロセスもあっていいと思いますが、ベースができてきて成長し続けていると思います。川崎も横浜FMもいきなり今の姿になったわけではありません。

そしてもう一つ、補強について言いますと、日本人の高いレベルの選手は非常に獲得しにくいものです。そこで外国籍選手を連れてくることがありますが、外国籍選手は文化や人間的な部分でも順応させなければいけません。今後さらにどうしていきたいかということでしたら、さらに闘えるチームにしていきたいと思っています。そのためには完全なチーム、つまり層が厚いチームにしなければいけません。各ポジションに5人くらいのレベルの高い選手をそろえなければいけません。第5のサイドバック、あるいは第5のセンターバックだと思われていた選手がシーズンのどこかで試合に出場することになりますので、横浜FMのようにバランスよく、スタイルもあって、全ポジションの層が厚いということになれば、選手が入れ替わっても取りこぼしがありません。我々は引き分けで取りこぼしが多かったと思います。徳島にいたときも同じで、1年目、2年目と良くなっていき、3年目でプレーオフに進出し、4年目で優勝することができました。その前はJ2リーグで9位だったチームでした」

(12日の北海道コンサドーレ札幌戦から29日の横浜FM戦までかなり日数がある中で4日間オフを取ったと思う。4日間という設定はどのような理由だったのか?)
「シーズンの負荷がかなり高く、その蓄積もありましたので、4連休にしました。2連休のオプションも考えていましたが、今週は月曜日のスタートで土曜日まで6日間トレーニングし、来週は4日間のトレーニングで横浜FM戦に向かうということで、札幌戦から横浜FM戦の間で10回のトレーニングをどのように行うかということを考えて配置した休みでした」

(横浜FM戦までの残りのトレーニングで特に取り組んでいきたいことは?)
「今週のトレーニングはトレーニングキャンプのような位置付けで行いました。コンセプトのところに多く取り組まず、オフでリフレッシュしたところから全般的なテーマでコンディションを上げていくというものでした。来週の4日間のトレーニングで横浜FM戦に向けての準備をし、その次の週も福岡戦に向けて準備していきたいと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「チームの強さを見せ、さらに闘えるチームにしていきたい」リカルド ロドリゲス監督(定例会見 10/21)

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