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「直接対決だと思って柏戦に臨みたい」リカルド ロドリゲス監督(定例会見 9/9)

9月9日にオンラインで行われた会見でのコメント

(3日の鹿島アントラーズ戦の試合後に「今週はすごく難しい1週間になってしまいました」と言っていたが、今週1週間はさらに難しい状況になってしまったのではないか?)
「そうですね。さらに難しい1週間になりました」

(そういう状況の中でどういうことを心掛け、どういうところにポイントを置いてトレーニングしたのか?)
「起用できない選手のことを考えるのではなく、起用できる選手たちをどうすればより良いパフォーマンスを出せるかということを考えながら1週間を過ごしました。柏レイソルはレッズよりも上位にいますので、直接対決だと思って臨みたいと思います。J1リーグでは昨季より高い順位で終わらせることを目標としています。今季はFUJIFILM SUPER CUPで優勝し、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)でも決勝に駒を進めることができましたが、J1リーグではできるだけ高い順位で終わらせたいと思っていますので、そのような気持ちを持って明日の試合に臨みたいです」

(明日10日の対戦相手である柏の印象は?)
「レイソルは昨季よりポジショナルなプレーをしていると思います。また、ドウグラスが入ることによって、武藤(雄樹)といいコンビネーションを見せていると思います。武藤も好調でゴールも取れています。彼らが背後を狙うだけではなく、ウイングバックやインサイドハーフがサイドに出て、そこからの展開もありますし、サイドだけではなく中でもプレーできるチームだと思っています」

(9月はYBCルヴァンカップもあり、J1リーグで最後にどういう争いをできるかというレッズにとって大事な時期になると思うが、この時期についてどう考えているか?)
「鹿島に始まり、柏レイソル、セレッソ大阪と上位3チームとの直接対決が続いています。鹿島戦で勝ち点3を取れなかったことは非常に残念ですが、浦和レッズが9位でシーズンを終えるということは絶対に避けなければいけないことであり、我々は上位を目指しています。カップ戦もタイトルを目指しながら戦いますが、J1リーグでもしっかりと結果を残したいと思っています。今季は多くの新型コロナウイルス感染症の陽性判定が出たシーズンのスタートになりましたが、我々だけではなく多くのチームが経験していることでもありますので、このような困難な状況をしっかりと乗り越えて、できるだけ多くの選手が復帰した状態で9月の5試合を戦いたいと思っています」

(リカルド監督が言うように、怪我を含めて起用できない選手が多いことは今季初めてではなく、シーズン前半も試合が多すぎて選手を休ませなければいけないこともあったと思う。そのころと今を比べて、何事もなかったときに起用したいという選手を選べないときにもチーム力を落とさずに戦えそうなのか?チーム力の底上げはできているのか?)
「コンセプトの理解が深まっていますので、メンバーが変わっても理解しながらプレーできると私は思っています。もちろん選手それぞれの特長やクオリティーの違いはありますが、チームとしてメンバーが変わってもパフォーマンスを維持することが我々のチャレンジです。鹿島戦もメンバーが変わっている中、25分あるいは30分以降のプレーは非常にレベルが高いものだったと思います。このようにチーム全員で貢献しながら戦うことが必要だと思います。

8月はほぼ固定されたメンバーで戦いましたが、そのときにもあまりゲームに出ていない選手たちには『今プレーしている選手に疲れや怪我が起こればプレーするチャンスなので、準備はしておくように』と話していました。11人で1シーズンを戦うことはできません。各ポジションに質の高い選手を5人ずつそろえることが理想だと思っています。こういうときこそチームの層の厚さが必要とされると思います。同じポジションで複数の選手が出場停止や怪我などで出られないという状況になったときこそ、層の厚さが生きると思いますので、シーズンスタート前までのメンバー編成が非常に大事だと思っています」

(リカルド監督はよく「完全なチーム」、「完璧な試合」という言い方をするが、そういうチームになる、そういう試合をするために足りないものは何なのか?)
「今、完全なチームに向かっていると思います。今季の後半に入り、7月8月でポテンシャルを見せることができていると思います。強い相手に対して良いプレーができ、さらに圧倒的な点差で勝つ試合もありましたので、未来のレッズの姿が垣間見られたと思います。出ていない選手たちが良いプレーを維持し、戦い続けることがある程度保障されてきたと思います。それで完全なチームに近づいていると感じています。また、一度完全なチームになったと感じたら、その後は安定が大事になってきます。1ヵ月、2ヵ月良いパフォーマンスを見せ、その後に落ちてしまうのではよくありません。1年間しっかりと高いパフォーマンスを維持し続けることが大事ですし、さらには複数のシーズンにわたってそれを維持していくことも大事です。それを達成するためには、チームの特長にあった選手を補強し続け、チームを成長させ続けることが大事です。また、これを維持するためにもう一つ必要なものが、ハングリー精神だと思います。選手たちを飢えた状態にしておくことも必要です」

(今のJ1リーグの得点ランキングトップが10得点だが、残り10試合を切っている状況でトップが10得点ということをどう捉えているか?)
「珍しいことですね。たとえば(ダヴィド)モーベルグは半年くらいしかプレーしておらず、その中でも出ていない試合もあり、ジュビロ磐田戦でも2ゴール取っている状況でACLに向けて休ませたりしている状況で8ゴールを取っていますので、彼にも得点王になるチャンスがあるシーズンだと思っています。今は首位の一人が上田(綺世)だと思いますが、(シーズン途中で海外に移籍したため)彼の得点は増えませんので、チャンスはあると思います。非常に珍しいシーズンだと思っています」

(J1リーグ全体としてもっとゴールを取る選手がいてもいいという受け止めなのか?)
「通常であればもっとゴールを取っている選手がいてもおかしくはありませんし、28試合前後を消化している時点で16から18ゴールを取っている選手がいてもおかしくないと思います。シーズンが終わったときに22から24ゴールを取って得点王になるということがどのリーグでも見られることですので、もっとゴールを取れていてもおかしくないと思います」

(1人がゴールをたくさん取れていればいいということではないと思うが、この要因はどのあたりにあると考えているか?)
「一つはカレンダーの影響もあると思います。少し日程が過密になり、カップ戦や平日の試合が多くなっていることによって、監督が選手をローテーションすることも起こっています。(横浜F・)マリノスでも見られますし、(川崎)フロンターレでもレアンドロ ダミアンが固定されるのではなく、小林(悠)や知念(慶)が出る試合もありました。それによって、それぞれの選手の試合数が少なくなっていることもあると思いますし、新型コロナウイルス感染症の影響でさらに出場試合が減ることも考えられます」

(8月にはYBCルヴァンカップやACLもあったが、J1リーグを埼玉スタジアムで戦うのは7月30日の川崎戦以来になり、また埼玉スタジアムで行われるJ1リーグで声出し応援があるのはコロナ禍以降、初めてになる。そういう状況でJ1リーグのホームゲームを戦うことをどう捉えているか?)
「レッズのファン・サポーターの方々は非常に素晴らしい雰囲気をつくってくれます。チャントなどを聞けば、それが選手たちの応援になりますし、我々も熱量やサポートを必要としています。ACLであれルヴァンカップであれJ1リーグであれ、どの大会の試合であったとしても、我々は全力で戦い、観客にスペクタクルを見せたいと思っています。プレー内容と勝利で幸せな気持ちになって帰路についてもらいたいと思っています」

(ACLで声出し応援が続いていた中、鹿島戦は久々に声出し応援ができない試合だったが、違和感や影響などを感じたか?)
「声出しはありませんでしたが、浦和レッズのファン・サポーターも鹿島のファン・サポーターも存在を感じさせてくれました。明本(考浩)のチャンスでゴールが取れていれば逆転して3-2になり、勝つことができた試合でしたので、非常に残念でした。日本のダービーの一つと言えるカードで勝っていれば喜びも大きかったと思いますので、上位を目指す我々としては勝ち点2を逃した試合だと感じています。そして、声出しはできませんでしたが、アウェイで一生懸命応援してくださったファン・サポーターの方々には感謝しています」

(「コンセプトの理解が深まっている」という話と「選手それぞれの特長やクオリティーの違いはある」という話があったが、鹿島戦では酒井宏樹選手やモーベルグ選手が出られず、今週も出場できない主力選手がいると思うが、選手の特長が変わるときに準備や戦術で気を付けていることはどんなことか?)
「私が気を付けていることは、まずその選手とポジションの特長が合うかどうかということです。あとは利き足なども考え、右サイドに右利きを置くのか、左利きを置くのかということも考えます。他の選手とのコンビネーションも大事です。チームの中のスモールグループ、2人、3人の組み合わせがうまくいっているかどうかということも見ています。そういうスモールグループのコンビネーションが良ければ、11人としても調和が取れて良いプレーができるようになります。とあるポジションで選手を変えてもチームの特長が変わりますし、とある選手のポジションを変えてもそれが変わったりします。また、スタートの11人だけではなく、後半から入ってくる選手たちもしっかりと違いを見せてチームに貢献できるように考えながら組み合わせています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「直接対決だと思って柏戦に臨みたい」リカルド ロドリゲス監督(定例会見 9/9)

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