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「鹿島戦はファン・サポーターの方々にとっても特別で大事な試合」リカルド ロドリゲス監督(定例会見 9/2)

9月2日にオンラインで行われた会見でのコメント

(AFCチャンピオンズリーグでは良いパフォーマンスと良い結果が伴ったが、この結果を今後のJ1リーグにどのように生かしていきたいと考えているのか?)
「ACL(AFCチャンピオンズリーグ)では高いレベルでプレーできたと思います。その前のJ1リーグや(YBC)ルヴァンカップでもいいパフォーマンスは見られていました。ですので、選手たちには『J1リーグであってもルヴァンカップであってもACLであってもこのパフォーマンスを維持することが大切だ』と話をしています。コンセプトの理解もさらに深まってきていますので、重要なのは大会によって自分たちの姿勢を変えるのではなく、これを続けていくということです」

(開幕当初から続いているとは思うが、最近の好調の要因は守備力の安定にあると思う。J1リーグで24失点はリーグ最少だが、選手たちの頑張りや手応えをどのように感じているか?)
「守備はチームワークからくるものだと思います。私はFWにもプレスを求めていて、前線でそれをやれば全体の守備が助かっています。失点が少ないことはそういったことだと思いますし、GKも非常に好調だと思います。最近の試合ではPKでの失点であったり、全北(現代モータースFC)戦ではミスを犯した避けられる失点もあったりはしましたが、チームとして攻撃のコンセプトの理解も深まっていますし、ポジショナルなプレーができると同時に、カウンターからもゴールを取ることができています。また、守備もしっかりとしていることで、完全なチームに向かっていると思います」

(ACLの戦いを通して、チームとして伸びたと感じている点はどこか?トレーニングが再開した後に選手たちの変化を感じているか?)
「チームはコンセプトを理解し、それをはっきりと表現できているところが成長している部分だと思います。また、選手の組み合わせ、誰と誰を一緒にピッチに立たせれば良いコンビネーションが生まれるのかというところも出てきていますので、ACLの期間中もスタートはこの選手の組み合わせで行き、途中交代でこの選手とこの選手を組み合わせようということも考えながら実行しましたが、それをうまく武器として使うことができていたと思います。選手それぞれのコンディションが高まっているのと同時に、システムを変えながらプレーすることができていますし、セットプレーからもゴールを取れますし、流れの中からも自分たちで組み立ててゴールを取ることができています。また、ショートやロングのカウンターからもそういう場面をつくれていますので、このチームが使える武器が増えていると思っています。ACLでは非常に高いモチベーションでプレーしてもらいまいたが、ここからのチャレンジはそれをいかに維持できるかというところです。コロナ禍でもできることをやりながら、今の良い時期を長引かせたいと思います。私がレッズに来てからのベストの時期が今だと思っています」

(ACLは相当な疲労があったと思うが、少し休みを取って選手たちのコンディションやメンタル的なリフレッシュについてどう感じたか?)
「試合の後、3日間休み、その後に3日間トレーニングをして、決勝進出したときに選手たちがあと1日オフが欲しいと言っていましたので、それが昨日でした。今日は再度、体を動かして、ゲームに向けてスイッチを入れました。3連休は私にとっても選手たちにとっても非常に良かったと思います。ここで再度充電し、残りの3ヵ月をしっかりと戦いたいと思っています。私は常に良いゲームをプレーし、観客にとって良いスペクタクルになることを求めていますが、ACLではそれが見られたと思います。観客が喜ぶ姿を見られましたし、感動してくれた人も多かったと思いますので、本当にいい時期になりました」

(ACLは3人だった外国籍選手枠がJ1リーグやYBCルヴァンカップでは5人になるが。ブライアン リンセン選手やアレックス シャルク選手はACLの出場機会がなかったが、今は試合に向けて準備が整っている状態なのか?)
「全員がJ1リーグに向けてしっかりと準備しています。シーズンの終盤になると、怪我や出場停止などで、それまであまり出場していなかった選手が出場することになったりしますので、フレッシュな状態にある選手が活躍することがよくあります。チーム内の競争は激しければ激しいほどいいと思いますし、11人では連戦を戦うことができません。この時期こそチームの層の厚さが見られると思っています」

(明日の対戦相手である鹿島アントラーズは監督が新監督になり、分析する対象のゲームが少ないとは思うが、今の鹿島をどう見ているか?)
「新しい監督になってから、中盤はダイヤモンドの4-4-2になるなど、スタイルははっきりしていると思います。クロスを多用し、トップ下の選手が前に出ていったりして、FWもチャンスを演出する能力の高さを持っています。私たちも高いレベルを発揮しなければいけないと思いますし、ファン・サポーターの方々にとっても特別で大事な試合だと思いますので、しっかりと闘いたいと思います。また、相手にとっては川崎フロンターレ戦の敗戦の後ですから、さらに厳しく来ると思っています」

(出場機会が少ない選手はモチベーションが下がってチームの力になれないことも多いと思うが、11人ではなく総力で戦う上でのマネジメントで大事にしていることは?)
「監督にとってこのようなマネジメントが一番難しい部分だと思います。以前、会見でも説明したことがありますが、私は先発メンバー11人とサブの選手が別の存在であるとは考えていません。スタートする11人がいて、ゲームをフィニッシュする11人がいるというふうに考えています。全員がしっかりと準備して、ピッチに立っている間に貢献できるようにしなければいけません。また、選手をプレーさせるときに、プレーに値しているものを見せているかどうかを私は大事にしています。トレーニングでの努力であったり、ゲームでのパフォーマンスであったりします。以前はゲームプランを最優先し、ゲームプランに選手を当てはめていくというやり方でしたが、現在はそうではなく、選手のパフォーマンスやプレーに値するかどうかということを優先し、それをベースに組み立てています。ベンチスタートの選手が勝ち点やタイトルをもたらしてくれると思っています。試合も60分以降、85分以降に流れが変わることがあったりします。それを理解した上で選手たちにも競争してもらいたいと思っています。

選手はどうしても先発メンバーに入りたい、最初からプレーしたいと思っているでしょうが、私はチーム全体のことを考えてメンバーを選んでいます。それを選手に理解させることが大事だと思いますし、プレシーズンのトレーニングキャンプのころからエゴをあまり出さないように、謙虚に行動を行って、チームのために物事を行うべきだという話をしています。チームが勝てば、どの選手にとっても利益になると思います。優勝すれば出場時間が短くてもそのメンバーとしてチャンピオンになることができますので、それぞれの選手の将来にも役立つことだと思っています。それに対する理解は選手によってばらつきがありますし、先発メンバーから外れたら悲しむ選手もいますので、監督にとっては複雑な作業です」

(鹿島は新監督が決まった後、新たにコーチ陣の就任も発表され、スペインでの指導歴があったり、フットサル畑の方が入ったり、レッズに似たようなことをしようとしている印象もある。そういった変化を感じているか?)
「私もスタッフは非常に重要だと思っています。監督というものは信頼できる、貢献してもらえるスタッフを求めるものですが、鹿島も適切なスタッフを探すという作業をしていると思います」

(ACLの決勝はルールをそのまま読むと、年末年始に加入した選手が出場できないようにも読める。クラブとして対応したり、アジアサッカー連盟に問い合わせたりしたりするなどのアクションはあるのか?)
「我々はルールに則って行動したいと思います。現在このチームは好調ですし、過去の経験からも来季は始動日に全員がそろってスタートできればと思っています。今季は途中から(ダヴィド)モーベルグやシャルク、リンセンが来たりしました。徳島でJ2リーグ優勝したシーズンでもそうでしたが、、シーズンの初日からみんながそろって準備を進めたいと思っています」

(昨日がオフだったという話があったが、試合の2日前をオフにするのは珍しいと思う。その効果はあったのか?試合2日前がオフだったことに不安を感じる人もいると思うが、オフの考え方はどうなのか?)
「月曜日にスタートし、ゲームまでに5日間トレーニングをするのは、フィジカル的な負荷はコントロールしていけば問題ありませんが、メンタル的にはシーズンのこの時期になると長く感じてしまうものです。ですので、もともと決まっていた3連休にプラス1日と考えたときに、4連休にするとコンディションが落ちてトレーニングで負荷を上げられない状況になってしまいますので、その間をとったオプションで、過去にも使用したことがあります。ACLの後の1週間の流れを考えると、昨日休んでよかったと思います。特にメンタル的によかったと思います」

(リンセン選手は9月の復帰を目指していくと話していたと思うが、現状の回復具合はどうか?FWが好調な状況で彼が戻ってきたときのプラス材料をどのように考えているか?)
「怪我から復帰の経過は良好です。パリ・サン=ジェルマン戦で少しの時間しか見ていませんし、トレーニングではコンディションが100パーセントになる前の姿しか見ていませんが、プレスをしっかりとかけてくれますし、ゴールも予感させる選手です。今は松尾(佑介)とキャスパー(ユンカー)も非常に良いパフォーマンスを見せていますので、彼が戻ってくれば良い競争が生まれると思います。その競争はチームにとって良いものですし、私にとっても良い悩みになると思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「鹿島戦はファン・サポーターの方々にとっても特別で大事な試合」リカルド ロドリゲス監督(定例会見 9/2)

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