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酒井「理想は強いレッズでプレーし続けること」

8日、明治安田生命J1リーグ 第21節 FC東京戦【MATCH PARTNER J:COM】を2日後に控え、酒井宏樹が現在の心境や試合に向けた意気込みを語った。

(ヴィッセル神戸戦、ガンバ大阪戦と後半から45分間プレーし、6日の京都サンガF.C.戦で2ヵ月強ぶりに先発出場し、90分間プレーした。神戸戦の時点では「まだまだ」と話していたが、現在の状態はどうか?)
「体は治ってきましたし、コンディションも戻ってきた感覚はありますが、目や試合勘はもう少しといったところです。だいぶ良くなってきましたので、その辺りもこれから良くなっていくと思います」

(目がもう少しというのはどういうことなのか?)
「相手のプレッシャーの速さに慣れるといったことです。離脱しているときはほとんど止まっているものしか見ていませんでしたから」

(チームはJ1リーグここ5試合で2勝3分。負けていないという見方も勝利が少ないという見方もできるが、酒井選手はどう捉えているか?)
「僕自身、ここ6年くらいでこんなに勝てないのは初めてです。だいたい2試合に1試合は勝っているという感覚でしたし、昨季もそうでした。ですので、この感覚の表現の仕方が分かりません。当然いいものとは思っていませんし、どちらかといえば悪いと思っていますので、改善したいです」

(この6年くらいは勝つことの方が多かったということだが、チームや状況が違うとはいえ、それらの経験と今を比べるとどんなところに原因があると考えているのか?)
「原因は分かりませんが、どのくらいこの試合に懸けているのか、という気持ちでしょうか。レッズのみんなが懸けているものは100パーセントだと思います。ただ、たとえばオリンピック・マルセイユでプレーしてきて、それと比べるとその100パーセントに違いがあると感じます。マルセイユは想像を絶する世界でした。冗談ではなく、負けてしまえば次の日は街を歩けないし、起きるのがつらい状況が生まれます。引き分けでもそうです。そういうおもいをしたくないから、90分を死ぬ気で勝ちにいく。そういう環境があるので、マルセイユではタフになります」

(それは環境の違いなのか?)
「環境なので仕方ないところもあるとは思います。でも、レッズもそういうチームであってほしいです。レッズには熱いサポーターがたくさんいます。一緒に強くなっていくためには必要不可欠な存在ですし、一緒に成長していくものだと思います。ヨーロッパにはそういう文化がありますが、それを浦和に根付かせることができたら、相当強いチームになると思います。僕が昔見ていたレッズの印象は、そうでした。怖いけど、かっこいい。チームもサポーターもそうでした。日本で一番上だとしても、海外にいけばもっとすごい選手がたくさんいます。そこに満足するのではなく、もっと上を目指すということをみんなで共有していく。日本でいいプレーができるではなく、日本で圧倒的になるというくらいでやっと主張できるという幅です。それはみんなでやっていかなければいけません。それは選手だけではなく、スタッフ、監督もそうですし、クラブもそうです。チームでも上の年齢の選手がしっかりしていないと引き継いでいけません。だから、僕や西川(周作)選手、岩尾(憲)選手が担う責任感も選手の中では大きいと思います」

(酒井選手自身について答えるのは難しいかもしれないが、客観的に見てそういう選手がチームにいることは大きいのではないか?)
「僕の存在がどうなのかと言うことは難しいですが、その価値観をどれだけ共有できるかが大きいと思います。1人だと少数派になってしまいますし、関根(貴大)選手のように海外でのプレーを経験している選手がいて、そうだよね、こうだよね、という話をしながら少しずつチームに浸透させていければいいなと思っています。僕にとっては、関根選手や日本代表を経験している西川選手、江坂(任)選手のような存在は大事です。ああいう責任感やぎりぎりの状況を経験している選手は違うと思います。言葉で伝えることは難しいかもしれませんが、そういったことも含めて、勝って、年月を共にして、少しずつ構築していかなければいけないと思います。でも、構築できるかどうかは分かりません。僕自身がレッズに何年いるか分かりませんから。僕自身が満足できて、チームも満足してくれて長くいられればいいですが、両思いで成立することです。僕が満足できなかったり、チームが満足してくれなかったりすることもあると思いますし、こればかりは何とも言えません。理想は強いレッズでプレーし続けることです」

(次は日本代表やマルセイユでそういう経験をともにしてきた長友佑都選手が在籍しているFC東京との対戦になるが、楽しみだったりなおさら負けたくないと思ったりするのか?)
「個人的には非常に楽しみです。味方としても敵としても、長友選手がピッチにいるかいないかで違うと思います。戦うのであれば強い選手、いい選手と対戦したいですし、それは常日頃から思っていることです。FC東京ではたとえばアダイウトン選手と対峙するときはテンションが上がりますし、楽しみです。勝つしかありませんし、今は勝つことでしか周囲を納得させることはできないと思います。どれだけいいプレーをしても引き分けでは意味がありません。たとえボール支配率が10パーセントだとしても、勝つことだけを目指して戦いたいです」

(中3日で続けてホームで戦うことについてはどう感じているか?)
「京都戦の観衆は15,000人ほどでした。平日の夜の試合で15,000人は多い方だと思いますが、埼玉スタジアムで15,000人と考えると、決して多い数字ではないと思います。レッズの熱量を考えると、その数字はさみしいですし、その状況を招いてしまっているのは自分たち自身です。お客さんが集まってくれるような試合を僕たちがしていかなければいけませんし、シーズン終盤に満員の大声援の中でプレーすることが目標の一つです。そこまでにしっかりと結果を出し、自分たちで信頼を回復させていかなければいけません」

(これまでの話を聞いていると、酒井選手にとってのサッカーは年齢や環境、経験に応じて変化していったように感じるが、あらためて酒井選手にとってサッカーとは何か?)
「難しいですよ、そんなこと(笑)。でも、楽しむところから、プレーヤーとしての責任を負うというところは変わってきていると思います。今は家族も背負っていますし、両親の期待もあります。クラブの期待もそうですし、ファン・サポーターの期待もそうですし、日本代表を応援してくれる人たちの期待もそうです。なじみのある柏レイソル、少年たち…それらを含めていろいろな期待を背負っているつもりですし、1試合1試合に懸ける責任は大きいです。そういう部分では、小さいころとはかなり変わってきていますね。現役で強く自分のパフォーマンスを出せる時間は少ないですし、限られています。僕でさえもう時間がないと思っていますし、半年ごとが勝負だと思っています。だからこそ、真剣に集える集団でありたいですし、素晴らしい環境に身を置きたいと思っています。それは僕だけではできないことですが、それも含めて運命なのかなと思っています。レッズならそういう集団になれると僕は思いますし、僕自身もそのためにやれることはやりたいです。頑張ります」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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