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西川「『絶対に試合に出てやろう』という迫力を感じている」

13日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022 グループステージ MD1 ライオン・シティ・セーラーズ(シンガポール)戦を2日後に控え、西川周作がオンラインでメディアからの質問に答えた。

【西川周作】
(タイはかなり暑いと思うが、暑熱対策はどうしているのか?)
「まず暑熱対策としては、日本時間の14時くらい、こちらの12時くらいに全体で散歩をしています。ホテルの周りを一周するだけでも汗をかく状況です。ホテルにプールがありますので、午前中の涼しい時間帯などを利用して、何名かの選手はプールに入ったりしていますし、今日はリカルド(ロドリゲス)監督が朝早くからクロールで泳いでいました。時間がある分、しっかりとリラックスするところはリラックスしながら、トレーニングが20時、日本時間の22時からですが、その時間帯になると暑さもだいぶ軽減され、キックオフ時間であるこちらの21時は思ったより暑くないという印象です」

(グループステージの初戦の重要性や対戦相手の印象をどう感じているか?)
「これから相手の映像を見て、どういうチームかということも分かっていくと思いますが、キム シンウク選手は全北現代モータースにいるころも戦いましたし、韓国代表にいるころも対戦しましたので、どういう特徴でどういう選手かは把握しています。初戦は間違いなく大事になってくると思いますし、ここに来ている全員でグループステージの突破を目指すためにも、第1戦目はとにかく集中して戦っていきたいです」

(チームに心強い味方である西 芳照シェフが加わって食事面でもサポートしてもらっているが、楽しみにしている食事はあるか?)
「毎食いろいろな種類のパスタを作ってくれていて、そのパスタに間違いなく助けられています。試合の2日前や前日はいつもどおりであれば、うなぎが出てくると思います。浦和もうなぎが有名ですし、リカルド監督も3連勝するとうなぎをご馳走してくれるという流れがありますので、グループステージもうなぎを食べてしっかりと頑張ります」

(レッズとして3年ぶりのACLとなり、レッズの選手としてACLを経験している選手は少なくなっているが、経験していない若手選手たちに伝えていることはあるか?)
「何が起こるか分からないのがACLです。それはみんなに伝えていますし、経験がある選手もいる中で、グループステージの初戦は本当に大事になってくるということと、自分らしさをしっかりと出す、それがチームのためになるということは、今日の選手だけのミーティングでも話をしました。とにかくチームがACLで一つになって戦い、その後のJ1リーグにも生かしていきたいと思います。この期間はみんなと一緒にいる時間も長いですし、もう一つ団結するためのいい機会だと思っています」

(2016年くらいにレッズはACLを何度も経験していたが、ACLのアウェイゲームを戦った後にJ1リーグを戦うと、たとえば横浜F・マリノスは守備を固めることしかできずに0-0で終わったこともあったり、中国の広州恒大と戦った後に川崎フロンターレと戦い、スコアは1-0だったが川崎が緩いと感じたりすることもあった。集中してACLの6試合戦い、レッズがどう変わっていくと予想しているか?)
「今までJ1リーグ10試合を戦ってきた中で、もどかしい試合が続いていました。勝ちそうで勝ちきれない試合がありました。内容が悪いとはみんなも思っていませんし、ACLを通じてすっきり勝つ試合ができれば、チーム全体の自信にもなりますし、ACLの結果でJ1リーグの対戦相手の見方も変わると思います。そういった面でもACLの重要度は間違いなくあると思っています」

(レッズは2017年に優勝、2019年に準優勝したが、J1リーグでなかなかうまくいかなくてもACLでは勝つということを経験してきたと思う。ACLにはどういうことが重要だと感じていて、今のレッズがそういう強さを生み出すにはどういうことが必要だと考えているか?)
「ここに来ているメンバー全員が試合に絡んでくると思っている6試合ですので、いつも試合に出られていない選手にもチャンスが来るでしょうし、自分の力を発揮できる場が必ずあると思っています。とにかく総力戦です。自分が日ごろ頑張っていることを試合に出すチャンスが来れば、その選手もチームのためにベストを尽くしてくれると思いますし、常に試合に出ている選手だけではなく、全員で自信をつけて帰るという意味でも、ACLでのグループステージ突破という結果は必ず持ち帰らなければいけないと思っています。J1リーグでなかなか結果が出せない中でのACLは、逆に気持ちの切り替えができますし、アジアの大会ということでモチベーションも高いです。昨日もFC東京戦に出ていない選手が強度のあるトレーニングを行っていましたが、かなりの集中力と強度でいいトレーニングができていました。いい緊張感でトレーニングができていますし、今日もこの後にトレーニングがありますが、いい緊張感と強度をみんなで持ちながら試合に臨みたいです」

(実際にレッズではグループステージで負けることが続き、その後に上位に行けることも増えていったが、どういうことがあるチームのときは上位に進出できるという感覚があるのか?)
「守れるチームがACLは強いと思っています。前回だとホーム&アウェイでアウェイの地に行くこともありましたが、ホームでは勝てる自信がありましたし、アウェイではまず負けないことを第一に考えて戦っていました。セントラル開催は僕自身も初めての経験ですし、スタジアムも前半の3試合は同じで、後半の3試合は別の会場になるということでも、また新たな経験ができると思っています。全員で同じ方向を向いて戦っていければいいと思っています」

(想定外のことが起こることもACLの一つの面だと思うが、そういったときにどういったことをGKとして、チームをまとめる立場として心掛けているのか?)
「ACLを経験していない選手が多いのが現状ですが、試合でもそうですし、ピッチ外でも自分たちが想像していないことが起こると思います。試合中はそういう声掛けはしていきたいですし、試合前から想定内にしておく、そういう気持ちの余裕をみんなに持たせるような声掛けをしていきたいと思っています。昨日もトレーニング場まで10分、15分のところ、帰りはバスの運転手がなぜか迷って30分くらいかかりましたが、『それも含めてACLだ』ということは伝えておいたので、そういうことも想定内でやっていければと思います。ストレスに感じないことが大事だと思っています」

(中国の山東泰山足球倶楽部は黒崎久志さんがヘッドコーチを務めているが、どういう印象を持っているか?)
「黒崎さんがヘッドコーチだという情報は入っていますし、僕たちがブリーラムに着いたおととい、山東の選手が先に着いていて、空港でPCR検査をしているときに彼らがいました。どんな選手がいるのだろうと思いましたが、見た目が若いこれからの選手が多かった印象です。メンバー的には誰が来ているのかは今のところ把握していませんが、自分たちはどんな相手でもしっかりと勝つところを見せなければいけないと思っています」

(セントラル開催でこれまでの経験が通用しないかもしれないが、未知の期待感をどのように感じているか?)
「この暑さで6試合を中2日で戦うことは本当に未知の世界ではありますので、楽しみな気持ちが大きいです。自分たちがどこまでスタートダッシュできるのか、情報が少ないとはいえ国を代表して来ているチーム同士のぶつかり合いというところでは、力が試されると思います。昨季から多くのメンバーが入れ替わった今季、自信をつける意味でも、非常に大事な大会になってくると思いますので、積み重ねてきたものを継続しながら上積みできるように、充実した大会にするためにも、とにかく勝つということ、どの試合も何が何でも勝つという気持ちを持って挑みたいです」

(ACLを通じて団結する楽しみがあるという話もあったが、個人が伸びることもあると思う。そういう個人の成長で期待している選手はいるか?)
「昨日のトレーニングもそうですが、若い選手から『絶対に試合に出てやろう』という迫力を感じています。トレーニング中の球際や切り替えもすごかったです。スタメンで出ていた関根(貴大)選手はFC東京戦でメンバー外でしたので、昨日もトレーニングをしていましたが、彼のトレーニングでのクオリティーや気持ちを前面に出す姿は素晴らしいものがありますので、関根選手に期待しています。ここからのやってやる感は一番すごいと思いますし、彼はやってくれると思います」

(東アジアの戦いだと1試合に1回か2回のピンチが唐突に来ることがあると思うが、どう対応していきたいか?)
「まず昨日のトレーニングでボールの違いを感じました。ACLのボールはJ1リーグとは違い、天皇杯で使ったボールに似ていると感じました。無回転で飛んでくるということと、軽く蹴っても飛ぶ印象があります。芝生がどういう状況かはまだ確認できていませんが、イレギュラーが起こることは想定内にしておかなければいけないですし、ボールを持っていても、最後で決めきれなければ必ずピンチが来ると思いながら、頭に入れてGKとして準備をしていきたいと思っています」

(普段はJ1リーグとACLと両方獲ることは非常に難しいが、今季のACLはセントラル開催や決勝が来年行われるなど日程が特殊になる。逆にJ1リーグが厳しくなるものの、両方獲るチャンスもあると思うが、どう感じているか?)
「J1リーグもまだまだいけると思っていますし、Jリーグの面白いところは、序盤で上位にいても最終的に落ちたり、逆に下のチームが最後は上にいたりするということを僕たちも経験していますし、苦い思いもしています。逆に自分たちが下の順位にいるときに上を追いかけて追い越すということも可能だと思っています。ACLは決勝が来年なので本当にイレギュラーですが、まずはそこまで行くこと、年を越しても楽しみがあるというところに持っていきたいですし、まずはグループステージを必ず突破したいです」

(選手ミーティングを行ったと言っていたが、誰の呼びかけで何分くらい行ったのか?)
「タイミング的には今日やりたいということでした。副キャプテンからもそういう意見がありましたし、僕も感じていたことでもありますので、ミーティングするにはいいタイミングだと思いました。みんなも自分たちの考えやおもい、チームに対しての『やっていこう』という話でしたり、日本人選手、外国籍選手関係なく、みんなで本気で話し合えました。時間としては40分から45分くらいでしたが、非常にいい話ができました。全員で自分たちの考えをぶつけ合うという場が今年はまだありませんでしたし、コロナ禍がなければ全員で食事をして、そのときに話したいですが、それは難しいですし、今回このタイミングで集まって話をしました」

(FC東京戦で無失点に抑え、楢崎正剛さんを超えてJ1リーグ通算歴代2位の164試合目になったが、数字に対するおもいや自信になったことはあるか?)
「数字に関しては僕1人で守ってきた164試合ではないというのが率直な考えです。ピンチが毎試合必ず訪れますが、みんなの頑張りがあったからこそ自分が止められたというシュートも数多くあります。自分がゼロに抑えればチームが負けることはありませんし、勝つ確率が高くなります。目に見える結果はGKとしてはゼロに抑えるということだと思いますし、それはこれからもどんな試合でもこだわっていきたいですし、3-0、4-0で勝っていてもゼロで終わることにチャレンジしながら、曽ヶ端(準)さんの記録を抜きたいというモチベーションです」

(うなぎの話もあったが、うなぎを食べると力が出るのか?)
「出ると思います。好きな選手が多いですし、浦和のうなぎは本当においしいです。リカルド監督がご馳走してくれるうなぎはみんなが喜び、外国籍選手も食べています。いつも3連勝で1回ですので、6連勝して2回分勝ち取りたいと思っています」

(ライオン・シティ・セーラーズのキム シンウク選手の気をつけたいと思うポイントは?)
「高さは間違いなくありますし、体が強いので、ターゲットになると思っています。セットプレーや流れの中のクロスにはどんどん飛び出していきたいと思っています。クロスに関しては、今季は非常にいい感触で対応できていますので、アジアの大会でも自分がしている取り組み、GKでの取り組みを前面に出していくことをチャレンジしていきたいです。李 忠成選手(アルビレックス新潟シンガポール)にライオン・シティ・セーラーズの印象を聞きましたが、『外国籍選手が数名いる中で、10番の選手や能力が高い選手が何人かいるので、そこは気をつけて』ということと、『最初は前から来るけど、先に点を取れれば絶対に勝てる相手だから頑張って』というメッセージをもらいました」

(厳しい日程の中、ディフェンスラインも変わっていくと思うが、レッズが主導権を握っていくために大切にしたいことは?)
「ラインの押し上げは明確に高く設定していきたいと思っています。前との距離が長ければ長いほどオープンな戦いになりますし、体力も奪われると思います。ボールを動かすときは深さを取っていいですが、相手陣内に入ったときにはしっかりとラインを上げ、コンパクトにして相手陣内でボールを握る時間を多くしていきたいです」

(この大会はレッズのファン・サポーターがスタジアムで声を出すことができるが、そういうものは大きな力になるのか?)
「レッズのファン・サポーターの声がどれだけの力をチームに与えてくれるのか、知っている選手は数名しかいませんが、マスクをしながらとはいえ、その声を聞けることを非常に心強く思っています。できれば勝って『We are Diamonds』を一緒に歌いたいという気持ちが強いですし、そのモチベーションはすごく高いです。今はコロナ禍でなかなか声を出せず、でも声を出した方に対して僕が反応して、ぶつかり合うこともここ数試合ありましたが、お互いの勝ちたいという気持ちの表れだと思いますし、タイでは声を出してもらって、一緒に戦ってほしいです」

(西川選手がレッズに来て初めてのACLは2015年、加入2年目のシーズン初戦だったと思うが、当時の試合2日前くらいの気持ちはどうだったのか?)
「浦和に来てからのACLはホームで戦うことは間違いなく心強くて、背中を押してもらっていました。アウェイの中国や韓国の雰囲気も忘れられません。アウェイの洗礼と言われるようなこと、バスが遅れてきたりすることは普通にあったり、完全アウェイの雰囲気はかけがえのない、忘れられない思い出です。今はコロナ禍でそういう状況は難しいですが、あのころの空気はすごく覚えています」

(あさっての試合に向けた意気込みは?)
「日本を代表して出る大会でもありますので、レッズとしてグループステージを突破できるように全員で頑張っていきたいです。僕たちだけではなく、Jリーグのチームが決勝トーナメントに上がれるように、浦和レッズのみんなで力を合わせて頑張ります。メディアのみなさんにもいい報道をしてもらえるように、いい結果を残していきたいです。みなさん、よろしくお願いします」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

西川「『絶対に試合に出てやろう』という迫力を感じている」

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