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「このチームはこれからさらに成長していく」リカルド ロドリゲス監督(定例会見 3/25)

3月25日にオンラインで行われた会見でのコメント

(今季ここまでの試合の総括と今後に向けた意気込みは?)
「J1リーグ7試合を戦い、パフォーマンスを考えるともっと勝ち点を取れていてもおかしくはなかったと思います。たとえばホームでの退場者が出た2試合は、もう少しコントロールしていれば、そういう状況を避けられていたと思いますし、勝ち点をさらに5ポイント積み重ねて、横浜F・マリノスや川崎フロンターレにより近いところにいることもできました。アウェイの3試合は少し似たような内容になり、中でもサガン鳥栖戦のパフォーマンスはあまりよくなかったです。京都サンガF.C.戦もそこまでいいとは言えませんが、もっといい結果が出てもおかしくない試合ではありました。

新型コロナウイルスの感染者や怪我人、退場者が出ることによって、取れた勝ち点は少ないですが、ジュビロ磐田戦のパフォーマンスや湘南ベルマーレ戦での真剣な戦いを見ると、難しい状況で、ホームで勝ち点を取れたことは良かったと思います。このチームはこれからさらに成長していくと思っています。J1リーグでもさらに勝ち点を取りながら、今まで失った分を取り戻したいと思っています。

そして他の大会、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)や天皇杯、(YBC)ルヴァンカップはこれからですので、可能性はあると思っています。総括すると、マイナスの部分もあると思いますが、ようやく全員がそろったところで、ここからチームの状態は上がっていくと思います。選手が増えることで私のオプションも増えますし、選手たちをローテーションさせながら戦うこともできると思います。それをポジティブに捉えて、もちろん簡単な試合はないと思いますが、パフォーマンスはこれからも上がっていくと思います」

(ダヴィド モーベルグ選手も合流し、怪我人も復帰してきて、新型コロナウイルスの感染者も元気になり、戦力が整ってきたと思う。そういった中で、もっとチームを熟成させていくためにどんなことが必要だと考えているのか?どんなことにフォーカスを当てて完成度を上げていきたいか?)
「試合はどれも難しいと思いますが、磐田戦ではいい状態での浦和を見ることができたと思っています。もちろん修正点はあり、セットプレーの守備や最後のところでフィジカル的に少し苦しんだところはありますが、試合に出続けている選手がいる一方、怪我や新型コロナウイルスの感染、遅い合流によって100パーセントではない選手がいるなど、ばらつきがあると思います。今週は公式戦がないので、内容のあるトレーニングができました。やっと今、私たちのトレーニングキャンプがスタートしたという状況です。コンセプトのところの発展ができる1週間になりました。磐田戦で今年のレッズの片鱗を見ることができましたことをポジティブに捉えています」

(コンセプトをもう少し具体的に教えてほしい)
「たとえばビルドアップでは、磐田戦では(アレクサンダー)ショルツを右に置くことによって、左の(大畑)歩夢も生きましたし、非常に良かったと思います。モーベルグは合流したばかりで、知らないコンセプトも多いですし、キャスパー(ユンカー)もあまりトレーニングができていません。私のサッカーではコンセプトを理解しながらポジションを取らなければいけません。それができない選手が1人や2人いると難しいと思います。それがモーベルグやキャスパーだというわけではありませんし、全体で良くなってきていますが、まだ足りないこともあります。

たとえば押し込んだ状態では相手を見ながらプレーしなければいけませんので、簡単なことではなく、時間をかけなければいけない部分ではあると思います。ゾーン1でのビルドアップ、ゾーン2での展開、さらにはゾーン3での押し込んだところでのプレー、そのようなさまざまなコンセプトを落とし込んでいきたいと思っています。

また守備に関しても4-4-2で守ったり4-3-3で守ったり、いろいろなやり方がありますので、そこにも時間を割かなければいけないと思っています。私のサッカーの考え方、捉え方は、ただプレーしろというものではなく、内容のあるものを渡し、共通の理解が必要だと思います。ですので、みんながそろったところでトレーニングし、理解を深めていくプロセスにあります」

(相手が効率よく守ろうとしてくるチームに対しては、うまく逆を取って進められていると思うが、鳥栖や京都のように勢いをつけてプレスをかけてくる相手を剥がしきれていない印象がある。それはグループでやることがもっと必要なのか?それとも個人個人の力がもっと必要なのか?)
「ビルドアップが良ければ、その後の展開が全て良くなっていきます。チャンスというのは、そういうところから生まれるものだと思います。プレスをかけられるとビルドアップが難しくなりますが、ハイプレスで来られたとしても、相手を見ながらプレーすればビルドアップできると思います。そのためにはさまざまなバリエーションを持っていなければいけませんし、全員がそれを理解して実行できるようにしなければいけないと思います」

(ここまでセットプレーで数多くのチャンスを作れていると思うが、手応えはどうか?)
「セットプレーがしっかりと準備されているので、チャンスにつながっていると思います。長年、前迫(雅人)コーチと一緒に準備しながら、お互いに成長できたと思っています。しっかりと時間をかけて、新しいプレーや新しいパターンを見つけてきますし、どれを次の試合で使うのかということも考えながらやっています。いいキッカーもいますし、アタックできる選手もいますので、多くのバリエーションを持つことができています。CKやFKは昨季から多く得ていましたが、さらに生かすために前迫コーチを呼びました。求めていたものがすでに見られていますし、この短い期間で3点取ることができましたし、それ以外に数多くのチャンスも作れています」

(U-21日本代表に選出された鈴木彩艶選手の刺激もあるのか、昨季から今季にかけて西川周作選手が伸びていると思うが、監督はどのように感じているか?)
「GKは非常に良くなっていると思います。ジョアン(ミレッ)GKコーチの加入で、非常に良いトレーニングができていて、今までの試合数は少ないですが、すでに成長が見られていると思います。タイトル争いをするには、全ての面で向上しなければいけません。それは選手だけではなくスタッフもそうですし、シオ(塩田仁史GKアシスタントコーチ)と一緒にジョアンはGKのパフォーマンスを引き上げてくれていると思います。貴重なコーチです」

(24日に日本代表が情熱的な試合をしたが、情熱と冷静に試合を進めることのバランスについてどう考えているか?)
「チームのスタイルにもよると思いますが、それをミックスすることが大事だと思います。たとえば、FCバルセロナを見ても、シャビ(エルナンデス)監督が来たばかりのころは、慌ててプレーしようとしてミスを犯していましたが、レアル マドリード戦では非常に落ち着いてバランスよくプレーしていたと思います。早く行こうとしてミスを犯してしまうことは避けなければいけません。守備は力強さや速さが求められますので、情熱をしっかりと持ってやるべきですが、攻撃は緩急をつけて、いつリズムを変えてスピードアップするのか考えながらプレーすることも大事だと思います」

(リカルド監督はゴールが決まると激しく感情をあらわにする印象だが、磐田戦でモーベルグ選手のゴールが決まった際には穏やかな表情で拍手していた。点差などもあったのかもしれないが、あのときはどういう感情だったのか?)
「たとえば0-0の状況からのゴールだと感情を強く出したりすると思います。1-0から2-0も試合を決めるプレーだと思いますので、非常に好きですね。湘南戦での馬渡(和彰)選手のゴールがそうでした。相手が引き分けにするチャンスを持っていた中で2点目を決めることによって、試合を決定づけることになりました。モーベルグのゴールの場合は、3-1からの4-1というものでしたし、プレー自体も良かったと思います。3-1までの流れも非常に良かったので、落ち着いてゴールを味わうことができました」

(中断が明けると4月は非常に厳しいスケジュールになるが、準備を含めてどのように乗り切りたいと考えているのか?)
「4月は非常にハードなスケジュールになっています。その前のこの中断期間で、今週は非常にいいトレーニングができましたし、来週も4日間トレーニングができますので、積み上げの部分をやっていきたいと思っています。4月になってしまうとトレーニングの時間があまり確保できなくなります。人数がそろったところでしっかりとトレーニングしたいと思います。4月の連戦の中では、タイに行けば気温や湿度が高いですし、タイでも仕事をしたことがありますが、リカバリーが非常に大事になってくると思います。それまでのJ1リーグの3試合ではできるだけ勝ち点を取り、順位を上げてからタイに飛びたいと思っています。ACLはこれから始まる大会で、タイトルに対する希望も感じていますし、全力で戦いたいです」

(SNSで奥さんとお子さんとの3ショットの写真が出していたが、お子さんが小学校を卒業したことでお父さんとしては一安心ではないか?)
「息子は徳島の小学校に通い始め、さいたまに来るタイミングでインターナショナルスクールにするのか日本の小学校にするのか少し迷いましたが、日本語も話しますし、小学校は日本語で終わらせる方がいいのではないかと思いました。7歳から日本語を覚え、3つの言語を話すことは難しいことだと思いますが、彼の学校の宿題などを見ていると、漢字も書いていますので、さいたまの小学校に通わせて良かったと思っています。次の段階はまだこれからですが、4年間、日本語で教育を受けさせて良かったと思います」

(写真でお父さんの表情をしていて温かい気持ちになったが?)
「二部練習があった日でしたが、少し抜け出して卒業式に参加することができましたので、非常に良かったです。みんなで喜んでいました」

(24日の日本代表の試合はオーストラリアの守備が緩く、チャンスができているだけに攻め急いでおり、チャンスもあるがピンチもあるという試合だったと思う。点が取れそうなときはスピードを落とすなど、落ち着くことは難しいのか?)
「テレビで見る限り、あまりにもシンプルにスペースを見つけながらオーストラリアに攻撃を仕掛けていましたし、たとえば伊東(純也)選手がスペースを抜けてドリブルをしたりすることができていました。その中でゴールポストに当たる場面が2つあるなど、前半のうちに1-0か2-0になってもおかしくなかった試合だったと思いますが、あまりにも簡単にいけるので、慌ててしまったのだとは思います。相手にほぼチャンスを作らせなかったいい試合でしたが、ゴールを取らないとセットプレーやセカンドボールから失点する危険性もありますので、もっと早くゴールを取っていてもよかったと思いますが、三笘(薫)選手というクオリティーの高い選手が交代出場することによって、試合を決めることができました。日本が上回っていたので、勝つこと自体は驚いていません」

(プレッシャーがある試合だと早くゴールを取って楽になりたいという心理が働くと思うが、鳥栖戦の際にダイレクトプレーが多くなってしまったという話をしていた。レッズも結果が出ない時期に焦ってしまうことがあると思うが、選手が急いでいるときにどういったアドバイスをして落ち着かせようとしているのか?)
「そういった状況で出す指示というより、常々言っていることは、どのようにペナルティーエリアの中に侵入していくのか、シュートポイントはどこなのか、押し込んだところでどのようなところにポジションを取るのか、また攻撃を仕掛けているときの相手FWをしっかりと見てリスクマネジメントするということです。それをすることによってカウンターを避けることができますし、連続して攻撃を仕掛けることもできると思います。必要なポジションに選手が入りますが、そこで2人が同じスペースに入って重なることは避けながらやっていかなければいけないという話もしています」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

「このチームはこれからさらに成長していく」リカルド ロドリゲス監督(定例会見 3/25)

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