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「まずは勝ちたい」リカルド ロドリゲス監督(定例会見 3/18)

3月18日にオンラインで行われた会見でのコメント

(ジュビロ磐田は調子がいいと思うが、リカルド監督から見た印象はどうか?浦和レッズとしてこういう戦いをしていきたいというポイントは?)
「磐田は特に遠藤(保仁)選手を使ってボールをキープしながらサッカーをするチームです。3センターバックがいて、5-4-1で守りますので、その守備をいかにこじ開けるかというところです。そのために我々はいい攻撃を仕掛け、チャンスをつくり、それをゴールにつなげていきたいです。前節(サガン鳥栖戦)であまりお見せできなかった質や決定力を見せることができればと思います」

(今週は決定力を高めるための特別なトレーニングを行ったのか?)
「今週はそういったところにも集中してトレーニングしました。攻撃のトレーニングもたくさんやりましたし、シュート練習も行ってきました。同時に、ペナルティーエリア内での守備も修正しました。この前の試合ではポジショニングのミスがあり、それが失点になってしまいました。そのように、いろいろと積み上げることができました。ほぼ全員でトレーニングできましたので、いい1週間になったと思います。(ダヴィド)モーベルグが入国できていなかったり、新型コロナウイルスの陽性者がいたり、ケガ人がいたりして、少ない人数でトレーニングをしていた時期もありましたが、ようやくほぼ全員でトレーニングできるようになりましたので、トレーニングの質も上がっています」

(J1リーグのタイトルを目指す中、近年の優勝チームを見ると、2021年の川崎フロンターレは2敗、2020年の川崎は3敗だったが、レッズは現時点で4敗している。負けられない厳しい戦いが続いていくと思うが、4敗という重さについてはどう考えているのか?)
「今の我々にとって大事なことは、ジュビロ磐田戦で勝つことです。J1リーグでは他のチームにアドバンテージを与えてしまっている状況で、簡単にタイトルを目指せるとは思っていませんが、短期的な目標を設定し、チームを改善しながらどんどん順位を上げていきたいと思っています。今は勝ち点差のことをあまり考え過ぎずに行きたいと思っています。同時に我々はACL(AFCチャンピオンズリーグ)、天皇杯、(YBC)ルヴァンカップという大会もこれから戦うことになります。そのような大会でもタイトルを目指していきたいと思っています」

(磐田戦では『ケチャップドバドバ』を期待したいが?)
「まずは勝つことです。いい内容で勝つことができ、しかも大きな点差になればより良いですが、まずは勝ちたいです」

(前節の鳥栖戦でもキャスパー ユンカー選手が途中出場したが、コンタクトプレーなどが激しくできないように見えた。キャスパー選手が先発出場するのはどれくらいかかりそうか?)
「彼はプレシーズンもずっと別メニューで調整していました。昨季も少し時間を制限しながらプレーさせていました。現時点ではコンディションは上がってきていますが、それを悪化させないことも大事です。トレーニングでの強度も上がっていますが、リバウンドが出ないような形で起用していきたいです。私も賢くやらなければいけません。長過ぎる時間プレーをさせて離脱することだけは避けたいと思っていますので、段階的に時間を増やしていきたいと思っています」

(選手の調子が上がってこない状況で、復調のカギとなることはどんなことだと考えているのか?)
「負荷を徐々に増やしていきながら、それに慣れて耐えられる体を作っていくことが今の彼にとっては大事だと思っています。フィジカルの状態が良ければ、全試合90分使いたいくらいのポテンシャルを持っている選手だと思いますが、負荷をかけすぎて離脱することを避けています。今のところ、出場時間を増やしながら違和感などが出てきていない状況でできてはいます」

(記者席で見ているとリカルド監督がどういうところに相手の穴を見つけているのかが理解できるので楽しいが、一方でスペースが空いているのにパスがずれてしまったり、コントロールに時間がかかって相手が間に合ってしまったりするようなことも目につく。戦術を機能させるための選手の技術をトレーニングでどのように高めていきたいのか?それは時間がかかることなのか?)
「鳥栖戦に限っていえば、選手と話したところ、グラウンドの状態もあまりよくはなく、非常にやりにくかったそうです。ですので、ボールコントロールが乱れることもあったそうです。相手のプレスが強かったこともあったと思います。ただ、全体的に話をしますと、確かにスペースや選手が見えているけれど、技術のミスでボールが届かないことはあります。それを解消するために必要なトレーニングは、私はまず一つは適切な狭いスペースでのトレーニングだと思います。狭いスペースでプレーできるようになれば、広げたときにより楽にプレーできます。ですので、そのような環境でポジショナルな部分を含めてやることが大事だと思います。ミクロからマクロにつなげることが一つの考え方です。もう一つはゲームの場面を切り取り、それを提示しながら行うトレーニングだと思います」

(磐田戦が終わった後に次の試合まで2週間空くが、どんなことを大切にしたいか?)
「全体的には戦術のところが大事になってくると思います。選手によっては、たとえばユンカーはまだ90分プレーできる状態ではありませんので、フィジカルも上げることを行ったりします。モーベルグも来日して間もないので、さらにコンディションを上げなければいけません。プレシーズンのときに(小泉)佳穂があまりトレーニングできていなかったり、松尾(佑介)もケガをしたりしていましたので、彼らもフィジカルの状態を上げなければいけないと思います。(大畑)歩夢、(酒井)宏樹、(鈴木)彩艶は代表に行きますが、ほぼ全員がそろった状況でコンセプトの積み上げを行っていきたいと思っています。チームとしてイメージを共有するためのトレーニングはこの時期にしかできないと思っています。4月、5月になるとACL(AFCチャンピオンズリーグ)などもあり、連戦が続きますので、試合とリカバリーばかりになっています」

(サッカーとは違う話になってしまうが、16日の深夜に大きな地震があった。日本では2011年に東日本大震災という非常に大きな地震もあったが、大きな地震を経験すると帰りたくなってしまうのではないかと心配になったが?)
「日本は大好きですし、地震は日本に住んでいれば避けられないものだと思っています。私が初めて地震を経験したのは、学生のころにラ コルーニャで起きた大きな地震でしたが、そういうものに出会うことも一つの運命だと思っています。地震に対する不安はあまりありません。日本の建物は地震を想定して設計されていますので、心配していません。また、地震のことを考え、マンションではなく一軒家に住んでいます」

(先週、柴戸 海選手が「個人で頑張り過ぎるとその選手の負担はかなり大きくなり、難しくなってしまう」と話していたが、鳥栖戦でもそういうところが見られたと思う。たとえば岩尾 憲選手がアレクサンダー ショルツ選手にふたをするようになってしまったり、その先で小泉佳穂選手が岩尾選手のふたになってしまったり、よく見えて考えられる選手だからこそ頑張りすぎてうまくいっていない印象も受けた。その原因はメンタルなのか?相手のプレッシャーもあったのか?岩尾選手や小泉選手でいえばコンディションがまだまだなのか?)
「結果が出ていない中でストレスを感じている部分はあると思います。その状況で先に失点してしまうと、あまり簡単な状況ではありません。たとえばリーグの上位にいて、先にゴールを取ることができれば、そういうストレスはありませんが、そのような状況で先に失点してしまうと、少し慌てたプレーが目立ったり、ダイレクトプレーを多用するようになったりすることがあります。ダイレクトプレーはワンタッチでチャンスになることもありますが、相手にとっては正面からくるボールをクリアすればいいという状況ですので守りやすいと思います。ゲームメークをしっかりとやり、スペースを使いながらプレーした方が、より多くのチャンスを作れるということを信じ、落ち着いていくことが重要だと思います。
(江坂)任とも昨日話しましたが、リードされているときにそのような慌てたプレーがあるので、もう少し自分たちの基準やコンセプトをしっかりとキープしながらプレーしたいということでした。それから、失点をできるだけ避けることです。失点をしなければ、ゲームの状況は常にオープンですが、失点することによって状況が変わってしまいます。ダイレクトプレーを多く使うと相手ディフェンスにとって逆に有利だと私は思います」

(ゲーム運びも含め、レッズの選手たちはここ2年くらいでサッカーがうまくなったと思うが、時々頭のキャパシティーを超えるような状況が出てくると思う。戦術面や頭脳面の積み上げはどう見ているか?)
「共通のイメージや考えを持ってプレーすることが大事だと思います。どのスペースを使うかは、敵や味方のポジショニングによって決まってきますが、ポジショナルなサッカーを常に理解してプレーできている選手もいれば、もう少し学ばなければいけない選手もいますが、そこはさらに改善していけると思います」

(今季は結果も求められると思うが、過程も楽しみに見ていきたい)
「その通りです。プロセスは非常に大事だと思います。我々とフロンターレを比較すれば、フロンターレはすでに出来上がっているチームであり、メンバーでいえば1人変わるくらいのアップデートで済ませることができていますが、我々は多くの選手が変わっていますし、若い選手も多くいますので、チーム作りの段階を今一度行わなければいけません。そのプロセスは時間的に見ても少し長めになると思いますので、その違いはあると思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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