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ダヴィド モーベルグ 加入会見

10日、ダヴィド モーベルグの加入会見がオンラインで行われ、モーベルグと会見に同席した西野 努テクニカルダイレクター(TD)がメディアからの質問に答えた。

【西野 努テクニカルダイレクター】
「みなさん、こんにちは。テクニカルダイレクターの西野です。クラブ設立記念日、30周年の記念日にこのような報告をさせてもらえることをうれしく思います。ダヴィド モーベルグ選手の獲得についてですが、去年から今年にかけての編成のポイントとしてペナルティーエリア付近、もしくはその中でのクオリティーの向上が大きな課題でありました。そこで、ダヴィド モーベルグ選手にオファーし、合意して加入してもらえることになりました。彼には攻撃面でチャンスをつくるところ、そして自らゴールを取るところ、そして、すでにレッズにいる攻撃的な選手にゴールを取ってもらうべく、質の高いパスやクロスを供給してもらうところ、FK等も含めて、大きな期待をしています。合意してからチームに合流するまでに少し時間がかかってしまいましたが、彼自身、過去に所属していたスウェーデンのクラブを中心にチームトレーニングに参加してもらい、限られた環境の中でしたがコンディションを整えてきてもらっていますので、Jリーグで活躍するまでにはそんなに時間はかからないと思っています」

【ダヴィド モーベルグ】
「みなさん、はじめまして。モーベルグです。スウェーデンから来ました。日本に来られて光栄です。いいトレーニングもできましたので、早く試合に絡み、いい結果を出したいです」

[質疑応答]
(日本のサッカーの印象は?)
「非常にテクニカルなサッカーをするイメージがあります。体は大きくないですが、スピーディーでアジリティがある選手が多い印象です」

(合流に時間がかかってしまった中、リカルド ロドリゲス監督と密に連絡を取っているという話も聞いたが、どのような話をしていたのか?)
「3ヵ月ほど日本に来られない難しい状況が続きましたが、リカルド監督が手厚く迎えてくれました。向こうではトレーニングマッチの映像を確認しながら、戦術的な部分を細かく話し合い、いい準備ができました」

(浦和レッズからオファーが来たときに、Jリーグのことはある程度知っていたのか?それともほとんど知らずに調べたりしたのか?)
「リサーチはしましたが、スウェーデン人選手が日本でプレーしていることもうかがっています。最も有名な選手としてはフレドリック ユングベリ選手がいましたので、多少の情報はありました。自分でもしっかりとリサーチして、浦和が大きなクラブだということにたどり着くまでに時間はかかりませんでした」

(レッズに加入する前にはスパルタ プラハという名門クラブにいて、そこから日本に行くのは、たとえばスペインのレアル マドリードやドイツのバイエルン ミュンヘンに行こうということとは違うモチベーションだったと思うが、どういうおもいで決断したのか?)
「クラブと話したときに、大きな役割、しっかりとした仕事、すごく重要な要素を与えてくれると感じられました。そして『次のステージはここだ』という気持ちが強くなりましたので、決断しました」

(西野TDへ質問です。今季のチームは左利きが多いが、狙いはあるのか?それともいい選手を探していたら偶然にも左利きが多くなったのか?)
「両方あります。たまたま増えたということも正直ありますし、右サイドの前方に左利きの選手を置くということはオプションとして必要だと思ったということもあります」

(ヨーロッパでは普通のことかもしれないが、キャリアの中で監督が替わることが多く、いろいろな監督と接して来たと思う。その中でIFKノルシェーピンのイエンス グスタフション監督やスパルタ プラハのヴァーツラフ コタル監督といい関係を築けていたと思うが、モーベルグ選手にとって相性の良い監督はどういったタイプの監督なのか?)
「面白い質問です。監督は基本的に判断の連続で、どの選手を使うかを決める立場だと思いますが、サッカーのことやピッチ上での戦術面、細かい部分を話せる監督はやりやすいです。ただ、基本的にサッカーはサッカーですので、どんな監督とやろうと軸は変わらないと思います」

(レッズはリカルド監督や西野TDのもと、中長期的なビジョンを作っているが、加入を決断する上でそのビジョンをどう感じたか?)
「サッカーのこと、戦術のこともたくさん話しましたが、それよりもタイトルを獲れるチーム、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)、J1リーグなどさまざまなタイトルに手が届くチームだということが、ピンと来たところです。それが自分の野心に触れたところでもあります。チームに来て負けたくはないですし、勝てるチームでプレーしたいという気持ちが強いです」

(海外のニュースを見ていると、奥さんの出産の際に帰国するなど、家族を大切にしているニュースを目にするが、日本は今までで最も距離が離れる場所だが、さみしくないのか?)
「以前はチェコでプレーしていました。チェコだと確かに距離はあまりないですが、コロナ禍が自分たちに距離を与えたような形になってしまいました。コロナ禍によって、距離は近いものの、なかなか会いに行けませんでした。その2年間のおかげで、家族になかなか会えない状況には慣れました。それによって、日本でプレーするという決心がつきました。持病がある母親がいるなど、難しいこともありましたが、困難にしっかりと立ち向かう気持ちを持っています。自分は家族を大切にする人間です。こちらには妻と子供もいますし、日本で集中してサッカーができると思います」

(今日が合流2日目ということで少し気が早い質問かもしれないが、レッズの印象はどうか?)
「まだ2日目ですが、もっと長い期間いたように感じられるチームです。みんなが温かく迎えてくれて、ロッカールームの雰囲気も最高です。特に問題はありません。確かに少し早い質問かもしれませんが、試合に関しては質の高い選手、技術が高い選手がいますので、今後が楽しみです」

(トレーニングマッチの映像を確認したり、実際にトレーニングしたりしてみて、レッズで生かせると感じた自分の持ち味は?)
「チームはボールを保持し、サイドを変えて相手を揺さぶることがうまい印象があります。ただ、自分は相手の陣形を崩したり、不確定要素を生み出したりすることが強みだと思っています。自分の動きでチャンスを作り上げていきたいです」

(今季のユニフォームの売り上げは来日前の段階で12位と上位に迫っている。合流前からそれだけ売り上げているのはファン・サポーターの期待の表れだと思うが、どう感じるか?)
「自分の中にも大きな期待感があります。周りから期待されている以上にあるのかもしれません。そして、10番は偉大な選手が付けてきた番号です。その選手たちに負けないように、しっかりといいプレーを見せたいです」

(「陣形の崩すのが強み」と言っていたが、自身のプレーのストロングポイントはどんなところか?選手としてキャリアを積む中で目標にしてきた選手は?)
「陣形を崩すことに関しては、驚くようなことをするわけではありませんが、常に違いを作りながら、同じパターンでアクションを起こさないようにすることが自分のストロングポイントだと思います。

目標にしてきた選手は、まずティエリ アンリが出てきます。それと、若いころのクリスティアーノ ロナウドです。彼の素晴らしいステップやフェイントに憧れました。基本的にはサッカーをよく見ますので、いろいろなプレーヤーに影響を受けました」

(西野TDに質問です。ここ5戦の1勝1分3敗という成績をどう捉えているか?)
「もちろん最終的な結果、勝ち点に関しては全く満足していません。一方で、やろうとしていることや日々のトレーニング、トレーニングキャンプからの積み重ねという観点で言いますと、試合中に選手たち、チームが出しているパフォーマンスは本当に日々進歩できていると思っています。もちろん第1節からの結果は大事ですが、それほど悲観はしていません。着実に力は付けられていると思っていますし、今は必要な学びの時間だと思っています」

(10番は今まで付けたことがあったのか?10番へのおもいは?)
「10番は初めて付けます。自分が質の高い選手、良い選手だということを証明したいからです。ただし、他の番号を付けたからといってプレッシャーがないわけではなく、同じようなプレッシャーがあると思っています。10番を付けていいパフォーマンスをし、チームを助けたいと思っています」

(ゴール数やアシスト数の目標はあるのか?昨日は居残りでFKの練習を行っていたが、FKを蹴る意欲はあるのか?)
「昨日のFKは見られていなかったことを願います(笑)。自分で数字は設定していません。チームを助けてしっかりと貢献できて、自分が納得のいくプレーができれば、数字は自然とついてくると思っています。しっかりとコンディションを整えて、ケガのないようにプレーすることを心掛けています」

(Jリーグでプレーしている選手で知っている選手やつながりがある選手はいるのか?)
「アビスパ(福岡)でプレーしていた(エミル)サロモンソン選手とは仲がいいです。日本のことを教えてくれた選手です」

(サロモンソン選手は日本についてどんなことを言っていたのか?)
「サロモンソン選手は『君なら日本でしっかりやれる』と言ってくれました。サッカーに関しては、テクニカルで組織的なチームが多いということを重点的に話してくれました。日本は素晴らしい国で、過ごしやすい国だということや日本の文化についても教えてくれました」

(10番はクラブから付けるように言われたのか?モーベルグ選手自身が選んだのか?)
「『10番が空いている』と伝えられましたので、『10番が欲しいです』と言いました」

(実際にユニフォームを着てみてどうか?)
「かっこいいですし、着心地もいいです」

(ファン・サポーターからは何と呼ばれたいか?)
「特に決めてはいませんが、デイビッドでしたり、逆にみなさんが考えてくれるとうれしいです」

(チームメートからは何と呼ばれているのか?)
「今のところは『デビ』が多いです」

(西野TDに質問です。10番は浦和レッズの名だたる選手が付けてきた番号だが、モーベルグ選手にはどんな10番になってほしいか?)
「今までの10番の選手をイメージして10番を付けてほしいと思ったというよりは、新しい浦和レッズの前線のキープレーヤー、ゴールにたくさん絡む選手が9番、10番、11番だと思いますので、そういうおもいで10番はどうでしょうかと提案させてもらいました」

(コンディションはすぐに試合に出られる状態なのか?それとも少し時間がかかるのか?)
「難しい質問ですが、今のところ2日間トレーニングを行いました。ここに来る前もチームでトレーニングしていました。ただし、試合の感覚を取り戻すのは試合以外にないと思っています。監督、石栗(建)フィジカルコーチ、ドクターとも綿密に話しています。ただし、そんなに長い時間は必要ないと思います」

(西野TDに質問です。前線の選手のさらなる補強という話もあったと思うが、現状はどうか?)
「先ほど背番号の話が出ましたが、9番は空いていますし、前回のようにウインドーが空いている限りは獲得できる選手がいないか、継続してやっています」

(順調なのか?)
「順調なところと順調でないところがあります」

(昨日の全体トレーニングの後に酒井宏樹選手と長い時間、話していたが、どんな話をしていたのか?)
「『住むところはどうするのか?』ということや、『大丈夫か?』と手を差し伸べに来てくれました。プライベートレベルのことです。彼も実績があり、すごく人間ができていますし、その部分でも助かります」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】





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