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「続けていくことが大事」リカルド ロドリゲス監督(定例会見 3/4)

3月4日にオンラインで行われた会見でのコメント

(内容は良くても結果が伴わない状況が続いているが、選手たちも戻ってきて次の試合に向けて良い手応えがあるのではないか?)
「サッカーでは良いパフォーマンス、良い内容で闘って結果を残すことが一番良い形ですが、今は結果がついてきていません。試合によっては退場者が出て勝てなかったり、相手が最後のところで決定力を見せて負けてしまったりということが起こっています。内容は良いと思っていますので、良いパフォーマンスはこれからも続けていきたいと思っています。ケガから帰ってきている選手たちもいますので、90分間良いパフォーマンスを維持しながら、試合によっては連戦を乗り越えるためのローテーションができるようになればいいと思います。その中でケガ人が出ないようにし、選手たちがあまり疲れないようにしていきたいと思っています」

(3月6日日曜日15時から埼玉スタジアムで行われる明治安田生命J1リーグ 第3節で対戦する湘南ベルマーレの印象は?)
「やりにくい相手だと思います。5-3-2というフォーメーションを長年使っていますので、攻撃も守備も構造がしっかりとしていると思います。その中で選手たちがたくさん走るチームで、勝つのが難しいチームだと思っています。シーズンの立ち上がりだとはいえ、我々はそろそろ勝ち点3を取らなければいけないので、良いゲームをプレーして、しっかりと勝ち点を積み重ねていきたいと思います」

(ハードワークしてくる湘南に対して、後半に強度が落ちたときにどういったことを大事にしたいか?)
「後半、強度が落ちてきたところでベンチの選手が試合に出場して、もう一度強度を上げていくことができればと思っています」

(内容は良いということには同意しているが、良い内容を良い結果につなげるものは決定力にあるかもしれない。そういうところをトレーニングで改善するためにどういうことを働き掛けているのか?)
「簡単なことではありません。私も決定力が重要だとは思いますが、選手たちもゴールを決めたいと思ってプレーしている中で、サッカーではチャンスが少なくてもしっかりと決める決定力が大事だと思っています。たとえば川崎フロンターレのFC東京戦を見ましたが、FC東京がボールを握っていたのに川崎が決定力を見せて勝利した試合だったと思います。横浜F・マリノスも決定力があるので勝てていると思います。選手たちは最大限の努力をしてくれていると思いますが、たとえば先日の川崎戦の明本(考浩)選手のシュートがGKに止められたり、ポストに当たったりという場面がありましたし、最後のところで決めることは簡単ではありません。長年日本にいますが、徳島ヴォルティスでもチャンスは作っても決まらない時期がありました。そういうときに重要なことは、選手たちを落ち着かせることです。特に前線の選手たちが責任を感じ過ぎないようにして、パフォーマンスを発揮させたいと思っています。選手たちもゴールを決めたいと思いながらプレーしていますから」

(良いプレーをしているのに結果が出ないときにチームが不安になってパフォーマンスを落としてしまうことは世界中で見られることだが、そういうときに監督側からどう働き掛けることが大事だと思っているのか?)
「やっていることをしつこく続けることが大事だと思います。FUJIFILM SUPER CUP 2022では川崎に勝ちましたが、内容としては2日の川崎戦の方がずっと良くなっていたと思います。サッカーは内容が良くても勝てないこともあります。ガンバ大阪戦では、相手はワンチャンスしかなかったと思いますが、そのボールがレッズの選手に当たって失点になってしまいました。その他の試合でも、通常とは違った退場者が出たりする状況もありました。FUJIFILM SUPER CUP 2022以降、そのような試合が続いてしまっています。

こういうときにはメンタルの強さが大事だと思いますが、メンタルの強さを持って自信を失わないようにしなければいけないと思います。自信とは自分の内側にあるものであり、出て行ったり入って来たりするものではないと思います。その状態で良いゲームを続けていかなければいけません。

たとえば2チームが対戦して、とあるチームが10回チャンスを作って、相手チームが1回チャンスを作り、そのワンチャンスで勝つ可能性もありますが、10回チャンスを作った方が勝つ確率は高いと思っています。ですので、続けていくことが大事です。また、ゴールを決めるところだけではなく、失点しないということも大事です。FUJIFILM SUPER CUP 2022以降、クリーンシートの試合もありませんので、そういったところでの安定性を取り戻したいと思っています。そういうことをすれば、勝利に近づくと思っています」

(おっしゃっている通り、全ての試合で良い試合を続けていると思うが、流れが悪くなったときの失点などが続いている。チームがかなり若返っていて、経験豊富な選手たちが何人かいなくなったが、若さ故の経験不足や、優勝を目標に掲げている中でのプレッシャーを感じることはあるか?)
「私も経験は大事だと思います。特に試合のさまざまな時間帯や局面でマネジメントするために重要だと思います。ただ、ここ3週間くらいは、少し異常だと思えるような事態でもあります。新型コロナウイルス感染症の陽性者が出たり、ケガ人がいたり、退場者が出たり、オウンゴールに近い失点があったり、自分たちでコントロールできないような出来事もあったりします。監督としてできることは、自分たちのサッカーをしっかりと展開できるようにし、選手たちが相手より上回るようにさせることです。

確かに世界の優勝チームを見ると、中心選手が27歳、28歳ということが多いと思いますが、私たちのような若い選手が多いチームも1試合ずつ戦っていく長いプロセスを経て、目標に向かうことはできると思います。より長期的な目で見れば、さらに良いチームにもなっていくと思います。そして若い選手たちも、ここ4試合ですでに高いレベルを見せています。説明しづらい状況が続いており、少なからずコロナ禍の影響もあると思います」

(湘南は勝つのが難しいチームだという話もあったが、昨季も苦戦していて、上位チームよりも苦手にしている印象がある。湘南のどんなところに苦労しているのか?)
「その湘南をしっかりと理解して、湘南にとって難しい形に持っていくことができればと思います。特に湘南にとって守りづらい攻撃をしたいと思っています」

(ガンバ大阪戦、川崎戦と良いゲームが続いている中、相手の守備の仕方や強度の違いもあるかもしれないが、G大阪戦よりも川崎戦の方が良い攻撃ができていたと思う。リカルド監督はその2試合に違いを感じているか?)
「相手が違ったということが一番の違いだと思います。川崎は自分たちがボールを持って支配したいチームです。そのチームに対して、自分たちの最も良い形は、自分たちがボールを持ってプレーすることです。相手にボールを持たせないことです。しかし、ボールを持たれてしまったところで相手を止められずに失点してしまいましたし、やはりボールを持たせてはいけないチームだという再確認になりました。G大阪戦は、引いて相手を待つ、0-0でもいいというくらいの戦い方のチームに対して、不運な失点をしてしまいました。両チームの狙いが違ったと思います」

(今季は3得点中セットプレーで2得点を取っており、CKやFKのバリエーションが増えたように感じるが、その手応えや昨季からの変化で感じることはあるか?)
「セットプレーに関しては、徳島で4年間一緒に仕事をしていた前迫(雅人)コーチを呼びました。彼はセットプレーの攻撃のところで徳島でもシステムを築いていて、得意としています。それがすでに結果につながっていると思います。FKやCKを得る機会は多いですが、それをさらに生かすために彼を呼びました。それがうまくいっていると思います。攻撃だけではなく、守備も失点はあったものの、セットプレーからシュートまで持っていかれる場面は少なくなっていると思います。攻守にわたって良くなってきていると思います」

(前迫コーチの指導の良さをどう感じているか?)
「長年、一緒に仕事をしていて、私が求めるサッカーを理解しています。セットプレーに関しては、私は昔からいろいろなチームのさまざまなセットプレーの映像を集めていましたが、徳島での3年目くらいから彼もそのような映像を探しては、いろいろなバリエーションを見つけてきていました。彼の仕事はまず相手チームを分析して、どういったところを突けるのかということを考えることで、当初は2人でセットプレーをどうすればいいか決めていましたが、私の好みも分かっていますので、今となっては私が言わなくても彼がじっくりと時間を掛けて1人で準備できるようになっています。私がそこに多くの時間を割くことも今はありません。前迫コーチは能力が非常に高いコーチですし、長年一緒に仕事をしている知識の蓄積もあると思います」

(馬渡和彰選手がセットプレーのキッカーを務めているが、彼のプレスキッカーとしての良さはどんなところにあるのか?)
「馬渡選手はキッカーとして高い精度を持つだけではなく、非常に強いボールを蹴るパワーも持っています。サッカーチームには1人から3人くらいキックのスペシャリストがいなければいけないと思います。セットプレーではゴール前でボールを待っている選手たちの動きのバリエーションも重要ですが、キッカーが決定的な存在だと思います。その存在のパーセンテージが非常に大きいと思います。セットプレーで多くの勝ち点、多くの勝利を得ることもできると思います。

1995-96シーズンのアトレチコ マドリード(スペイン)はリーグと国内カップの両方で優勝しましたが、(ミリンコ)パンティッチという非常に良いキッカーがいました。優勝チームのゴールを見ますと、セットプレーからの得点の割合が30パーセントから40パーセントくらいあると思いますし、それくらい重要だと思っています。私もオビエドに住んでいた若いころにアトレチコ マドリードを見て、その重要性を認識しました」

(チームは難しい状況にあると思うが、選手たちに特別な言葉は掛けたのか?)
「選手たちには『続けよう』という話をしました。『しっかりと自信を持ってやろう』という話をしています。レッズの選手である以上、周囲からの要求は非常に高いと思いますが、その中で彼らはしっかりと個性を出しながら勇敢に闘っていると思います。2日の川崎戦も60分以降は少し疲れが見えましたが、勝てていない3試合の後の難しい状況で、しっかりと決意と勝者のメンタリティーを持って闘っていたと思います。相手チームもスタジアムも難しい環境でしたが、勝てなかったものの、良いサッカー、良いメンタリティー、良いチームスピリットやハングリーさを見せてくれたと思います」

(立花洋一代表や西野 努テクニカルダイレクターとはどんな話をしているのか?)
「チームの現状は全員が分かっています。新型コロナウイルス感染症の陽性者が多く出たりしましたし、川崎戦では開幕して初めてベンチに攻撃的な選手を3人入れることができました。その前はユースの早川隼平選手にベンチに入ってもらったりするような状況でした。陽性者、ケガ人、退場者など、その状況はクラブ全員で共有していますので、そのような話をしています。移籍の面ではまだ1ヵ月ウインドーが開いていますので、補強の努力も続けていきたいと思います。4月に9試合ありますし、長いシーズンでその後も連戦がありますので、しっかりと闘えるようにしたいです。獲得した外国籍選手の入国が遅れるということもありますので、まずは現状の困難を乗り越えることだと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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