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第27節 vs 鳥栖「試合終了間際に杉本がPKを沈め同点で試合を終える」

28日、浦和レッズは駅前不動産スタジアムで、明治安田生命J1リーグ 第27節 サガン鳥栖戦に臨んだ。

レッズは武藤雄樹と長澤和輝のゴールで前半に2点のリードを奪うも、後半に3失点して一時は逆転される。2-3のまま試合終了かと思われた90+7分、ゴール前の混戦で岩波拓也が倒されてPKを獲得。これを杉本健勇が沈めて3-3の同点で勝ち点1を得た。

12日間で4試合を戦う過密日程の中、大槻 毅監督は、GKに西川周作、DFライン右から岩波拓也、鈴木大輔、槙野智章、両ワイドに関根貴大(左)と橋岡大樹(右)、セントラルに青木拓矢と阿部勇樹、2シャドーに長澤和輝とファブリシオ、ワントップに武藤雄樹という布陣で試合をスタートさせた。守護神・西川周作は、この試合でJ1リーグ450試合出場を達成した。

夏に逆戻りしたかのような酷暑でのプレーを強いられた一戦。立ち上がりは攻勢に出る鳥栖に何度かバイタルエリアに侵入されるも、気迫の込もった守備でピンチを切り抜けていく。

7分、レッズに待望の先制点が訪れる。西川のロングフィードから、右サイドの橋岡が相手と競り合い、浮き玉のセカンドボールをファブリシオが頭で武藤にパスを送る。瞬発的なスピードで相手を置き去りにしていた武藤は、ペナルティーエリア手前で左足を振り抜いてゴールネットを揺らした。

13分には、岩波のサイドチェンジから関根がクロスを中に送り、ニアで武藤が潰れ、ファーサイドから中央に走りこんできた長澤がシュートを放つも、これはGKの好セーブに防がれて追加点ならず。

攻守が連動し、ゲームを優位に進めていくレッズ。選手同士の良い距離感が保たれ、チャレンジ&カバーを繰り返しながら、レッズ本来の姿を体現していく。球際で戦い、相手より走り、互いに鼓舞し合いながら、前に前に進んでいく。

29分、敵陣深くから相手がクリアしたボールを鈴木がピッチ中央で拾い、そのままドリブルでペナルティーエリア手前まで運んで長澤にパス。長澤は右サイドを駆け上がってきた橋岡にボールを渡し、橋岡はワントラップして狙いすましたクロスを中に供給すると、そのボールに反応した長澤が技ありのボレーを突き刺して追加点を奪ってみせた。

2点のアドバンテージを掴んで迎えた後半。豊田陽平を投入して推進力を高めた鳥栖に、序盤はやや押し込まれるも、鈴木を中心とした守備陣は慌てることなくこれに対応。レッズはカウンターから決定機を作り出していった。

ボランチに小野裕二が入ったことで、ボールがスムーズに回りだした鳥栖。大槻監督は60分、エヴェルトンに代えて柴戸 海をピッチに送り出す。

相手に押し込まれる時間帯をギリギリのところで凌いでいくレッズだったが、ペナルティーエリア手前で相手に与えたFKを、原川 力に決められて1点差に詰め寄られてしまう。

失点後も鳥栖の流れのままゲームが進む中、72分、大槻監督はファブリシオに代えて汰木康也を投入。直後の74分、ゴール前の混戦から金崎夢生にゴールを許しゲームを振り出しに戻された。

互いに負けられない一戦は異様な緊張感の中で、熾烈さを増していき、80分、最後の交代カードで武藤に代えて杉本健勇が送り出された。

攻撃的な選手を投入して前への推進力を高めたレッズだったが、82分にはイサック クエンカにゴールを決められて逆転を許してしまう。

なんとしても同点に追いつきたいレッズは、反発力を示して、攻勢に出て行くも、鳥栖の必死の守りの前にゴールをこじ開けられなかった。刻一刻と試合終了の時間が近づく中、ゴール前の混戦で岩波が倒されてPKを獲得。キッカーは杉本。一度セットしたボールを再び丁寧にセットし直し、絶対に外せない緊張感に打ち勝ち、90分+7分、ゴール右にシュートを突き刺して同点とし、3-3で試合を終えた。

次戦は10月2日(水)19時30分から埼玉スタジアムで行われる、AFCチャンピオンズリーグ2019 ノックアウトステージ 準決勝 第1戦 広州恒大戦となる。

【関根貴大】
「ポジティブに言えば、最低限で勝たないといけないゲームだったと思います」

(前半良かった点と後半の変わってしまった点については?)
「前半と後半で相手もやり方を変えてきましたし、押し込まれる時間が長いことが分かっていた中で、ズルズルとそのままいってしまったことが、3失点した原因かなと思います」

(豊田選手が入ってセカンドボールを拾われ、ズルズルと下がってしまった印象があったが?)
「下がることはしょうがないことですけど、そこから背後に溜めを作る時間もなかったですし、ボールを持てる時間がなかったので、蹴るだけではなく、誰かが運ぶでもいいですし、そういう選手がいなかったと思います」

(2-0の状況でハーフタイムを迎えて、後半に入るときに選手たちはどういったコミュニケーションを取っていたのか?)
「前半は本当にいいゲームができていたので、ここまま続けて切らさずに、下がるのではなく前から行こう、と話していました」

(可能であれば3点目を狙っていたと思うが?)
「もちろん狙っていましたし、次の1点が大事なことは誰もが分かっていたことです。ただ、1失点した時点で、落ち着いてやろう、と話していましたが、そこから2失点目が早かったです。本当に勝てないチームの悪いところがずっと出ていると感じます」

(25番の選手が対面に入ってきたが?)
「(安 庸佑選手は)一対一を仕掛けてくる選手だなと思っていましたし、そこで潰せばなんの問題もないと思っていました。対峙しているときは思うようにやらせていなかったと思います。両ワイドに特徴のある選手を置いてきたなと思いました。自分と橋岡がしっかり潰さないといけないな、と思っていました」

(練習でも豊田選手が入ったときの対応についてやっていたと聞いたが、どういった対応を考えていたのか?)
「両ワイドが締めて、中から外に追い出すような守備は練習からやっていました。そのところでクロスを上げさせない、自由に上げさせないようなプレッシングはすごく言われていたので、そこは意識していました」

(天皇杯に出場しなかった分、フレッシュな状態で試合に入れたと思うが?)
「そうですね。前半は暑かったですけど、後半は、曇って雨も降って走れる中で、ゲーム展開的に本当に押し込まれる時間が長かったので、体力的に、というよりは、精神的に守りに入るのがキツかったと感じます」

(最後のPKの場面は、後ろからどういう思いで見ていたのか?)
「ただただ決めてくれ、という思いでした。プレッシャーは前の試合で外していたので、すごいものがあったと思いますが、しっかり落ち着いて決めてくれました。チームにとってすごく大事な選手ですし、そういう選手が一人でも多く、今日は武藤君、(長澤)和輝君が決めて、FC興梠と言われていますけど、そういう他の選手がしっかり点を取っていかないと、今後、レッズにとって光が見えないと思うので、僕もそうですけど、そういった選手たちが今日は点が取れたので、良かったことです」

(逆に興梠選手がいないことで自分たちの自覚ややる気が引き出された部分もあるのか?)
「いてもいなくてもやる気はあります。ただ、誰かが取らないといけない中で、僕は何を言われようが、誰でもいいと思うので、誰かが取ってくれるようにアシストしたいと思っています。今日は、決まらなかったですけど、ああいうプレーを1試合でも多く、1点でも多く結びつけられるようにプレーしたいと思います」

(1点取られた後に、みんなで集まって話す場面が見られたが?)
「落ち着いてというところは確認しました。まだ勝っていた状況だったので、切らさずにやっていこうという話はしました」

【橋岡大樹】
「我慢する時間帯というのが長い中で、我慢できなかったというのが改善点です。自分自身ももっとアグレッシブに、キツい中でも走って、攻撃でも守備でも両方できるようにやらないといけないと思います」

(前半、両サイドで無理やりでも仕掛けてコーナーキックを取る、ということが結構あった。今までは無理にバックパスをして奪われて、というのが多かったが、そこはこの試合に向けてチームの中で、はっきりさせよう、ということがあったのか?)
「関根選手はそういうのが得意だと思いますし、だからいつも仕掛けていきますけど、僕自身はそこで仕掛けることをずっと求められていて、自分ももっと攻撃を大胆にやらないといけないと思っています。今は無理にでも仕掛けてコーナーキックでも取ろう、と思って仕掛けています」

(次がAFCチャンピオンズリーグで、そのあとの清水エスパルス戦も順位が近い相手ということで、ここからの2試合はシーズンの中でも大きい2試合になると思うが?)
「今日も、ファン・サポーターのみなさんの顔を見て本当に、他の選手もみんな思っていると思いますけど、やっぱり本気で応援してくれているというのを、前から分かっていましたけど、それを強く感じました。その中で僕たちも本当に必死に、誰が見てもみんな戦っていると思わせるくらい戦って、勝利というものを持ってこられれば、本当にファン・サポーターのみなさんと一緒に喜べるときが来るんじゃないかなと思います。ファン・サポーターのみなさんと、仲間全員で喜びたいと思います」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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