明治安田生命J1リーグ 第3節 ヴァンフォーレ甲府戦 試合前日のコメント

「明日の甲府戦は、みなさんが思っているほど、我々にとって簡単ではありません。今シーズンが始まってからの甲府のG大阪戦、鹿島戦が物語っているように、我々にとって簡単なゲームにはならないでしょう。そして、過去の甲府戦を振り返ってみても、我々が楽に勝ってきたような試合はほとんどありません。過去の傾向、そして今シーズンに入ってからの、甲府の2試合の戦いを見てわかるように、我々にとって非常に厳しいゲームが待っています。

ただ、勝利が求められるのも、我々でしょう。FCソウル戦、C大阪戦のここ2試合、チームは非常にいい戦いを見せてきています。そういった内容も結果も伴うゲームを、明日もしていけたらと思っています。そのために、全員で走り、球際で戦い、勝利をつかみ取るために一丸となって戦いたいと思います」

【質疑応答】
(柏木選手、駒井選手のコンディションについては？)
「駒井選手の状態は非常によくなっているので、メンバー入りを考えています。柏木選手に関しては、彼のコンディションをしっかりと見極めた上で、明日のゲームについては考えていきたいです」

(5連戦が終わって1ヵ月以上ぶりの休みが月曜日にあったという中での甲府戦だが、チームにとって楽になる日程はいいことだと考えているか、それともあまり関係ないのか？)
「我々は鹿島戦、F・マリノス戦と、5連戦の中で敗れた試合がありましたが、チームは試合を重ねるごとに、右肩上がりに調子を上げてきたのは間違いありません。長い移動もあっての厳しい5連戦ではありましたけど、選手たちは運動量、球際の部分で、試合ごとに非常にいいものを見せてくれたと思っています。その意味では、試合の感覚は短かったですけど、いいリズムで試合ができていたと言ってもいいでしょう。

連戦が終わり、一週間の感覚が空く中で試合を迎えられることで、普通に考えれば我々にとって、いい一週間であったと言えると思います。ただ、時としてノーマルでないことが起こるのも、サッカーです。

1日オフがあって試合の感覚が少し空いたという中で、『自分たちはいい状態で入っていける』と思っているだけでは大きな間違いだということを、選手に伝えました。しっかりと試合に向けて準備をすること、そして試合の中で走る、戦うということを選手たちが強い気持ちを持って行うこと、それが選手たちにとって必要なことであり、やらなければいけないことです。一週間空いたから走れる、戦えるだろう、と思っているだけで、それが自動的に出てくるわけではありません。私の話の中で、選手たちはそれを十分に理解したのではないかと思います。実際にどうであるかは、明日の試合を見てみましょう」

(攻撃陣が好調な中、ラファエル シルバ選手については前線の他の選手たちも評価をしているが、ミシャ監督はどのように彼を評価しているか？)
「攻撃陣だけでなく、今は選手全員がいいプレーを続けていると思いますし、全員がすばらしいトレーニングを積み、いい準備をしてくれていると思います。監督として、チームがいい状態であることは喜ばしいですけど、反対に、誰を起用し、誰をメンバーに入れるのかは、決断を下すのが難しい状況でもあります。

もちろん、選手全員に特徴があり、それぞれがストロングポイント、ウイークポイントを持っているわけですが、いろいろな選手の組み合わせの中で、いかに自分たちがお互いにいいものを引き出していけるか、ウイークポイントをカバーしあっていけるかという部分の中で、ラファエル シルバ選手が来たことによって、新しいものが生まれたことも確かです。そういった、いいものがレッズに生まれたわけですけど、ラファエル選手がそういったクオリティーを持っていなければ、レッズには来ていないはずです。みなさんが見ている通り、何か我々にとってプラスアルファをもたらしてくれる選手であるのは間違いないでしょう。

私はよくオーケストラに例えますけど、それぞれの選手がそれぞれの特長の中で自分の役割をこなすことによって、いいハーモニーを醸し出します。それがチームです。相手チームの特長も踏まえた上で、どういう選手を起用していくことが自分たちにとっていいものをもたらすのかは、いろいろな選手の組み合わせの中で、私が判断していくことです」

【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】

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